- 初めて大会に引率することになり、当日の動きがわからない
- 受付や提出物を出し忘れないか不安がある
- 選手のアップや待機時間を、どう組めばいいのか決められない
こんな悩みを解決します。
大会当日は、到着してから最初の30分でやることを決めておくだけで、残りの1日が落ち着きます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中高生を指導し、大会の現場にも数多く立ってきました。当日に慌てるチームには、共通した抜けがあります。
到着後にやることを決めていないまま、その場の流れで動き出してしまうことです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 大会当日の朝から終了までの流れが順番でわかる
- 受付と提出物で抜けやすい項目がわかる
- 待機時間と試合間の過ごし方の組み方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:当日の流れは5つのかたまりで組む
先に結論からお伝えします。大会当日は「集合→受付→アップ→試合→撤収」の5つに分けて、それぞれ担当と時刻を決めておけば回ります。
当日に慌てるのは、この区切りがないまま動くからです。受付をしながらアップを見て、提出物を探しながら選手に声をかける状態になります。
区切りを決めておけば、いま何をする時間なのかがはっきりします。人手が足りない日でも、順番に片づけていけば間に合います。
れおコーチ順番が決まっていれば、1人でも回せます。
この5つを順に見ていきます。
前日までに終わらせておく3つの準備
当日の流れを軽くするために、前日までに済ませておくことがあります。ここが抜けると、朝の時間が足りなくなります。
提出書類をそろえて1か所にまとめる
メンバー表や登録に関する書類は、前日のうちに書いて1つの封筒にまとめておきます。
当日の朝に書くと、記入漏れが出やすくなります。名前の書き間違いや背番号の食い違いは、受付で差し戻される原因になります。
書類は前日に書き、当日は出すだけの状態にしておいてください。
メンバー表の書き方は、こちらの記事で項目ごとに整理しています。
要項をもう一度読み直す
2つ目が要項の読み直しです。申し込みのときに読んでいても、当日の運営に関わる部分は見落としがちになります。
確認するのは、集合時刻、受付の場所と時間、ユニフォームの規定、審判の担当、そして会場で使えない用具の有無です。



当日の分担が要項に書かれている大会もあります。
会場によっては、体育館履きの指定やボールの持ち込み制限があります。ここを見落とすと、朝に買いに走ることになります。
チームと保護者へ集合時刻を伝える
3つ目が連絡です。集合時刻、会場、持ち物を、選手と保護者の両方へ伝えます。
試合の開始時刻だけを伝えると、集合時刻と取り違える人が出ます。集合と試合開始は別の時刻であることを、文面ではっきり書いてください。



「集合◯時・試合開始◯時」と両方書くのが確実です。
当番や車出しがある場合は、担当者にも個別に届いているかを確かめておきます。
保護者への当日の案内も先に決めておく
4つ目として、保護者への案内も前日までに固めておくと当日が軽くなります。
観戦に来る保護者は、試合の開始時刻を知りたがります。ただし進行は前後するため、確定した時刻として伝えると行き違いのもとになります。
第1試合の時刻と、自分のチームが第何試合かを伝える形にしてください。あとは各家庭で見当をつけてもらうほうが、連絡のやり取りが減ります。



「第3試合・11時前後の見込み」と幅で伝えるのが安全です。
車出しや当番がある日は、集合場所と担当者を別に連絡します。当日の朝に確認し直す手間がなくなります。
集合から受付までの動き
ここからが当日です。会場に着いてからの30分で、やることを片づけます。
集合したらまず点呼と体調確認
到着したら、最初に人数を数えます。全員そろっているか、遅れる連絡が来ていないかを確認してください。
同時に体調も見ます。前の晩から調子が悪かった選手がいれば、この時点で把握しておく必要があります。



朝は言い出しにくいときもあるんだよね…。
「調子はどうか」ではなく「今日出られる状態か」と聞くと、答えが返ってきやすくなります。
忘れ物の確認もここで済ませます。シューズ、ユニフォーム、膝サポーター。この3つが抜けると試合に出られません。
受付は開始直後に済ませる
次が受付です。受付時間が決まっている大会では、開始直後に行くのがいちばん確実です。
締め切り間際は列ができ、書類に不備があった場合の直す時間もなくなります。早めに出しておけば、修正を求められても間に合います。



受付は、早い時間ほど余裕を持って対応してもらえます。
受付では、抽選や進行の変更が伝えられることもあります。ここで得た情報は、その場で選手に共有してください。
- 提出書類が受理されたか
- 試合コートと開始予定時刻の変更がないか
- アップ場所と使える時間
- 審判や当番の担当が回ってくる試合
受付で当番を割り当てられたときに、モップ係やボール係の動き方を選手へ伝えるには別の記事が参考になります。
荷物置き場と控え場所を決める
3つ目が場所の確保です。チームの荷物をどこに置くかを最初に決めます。
通路や非常口をふさがない場所を選んでください。会場によっては、場所が指定されている場合もあります。



荷物の場所は、最初に決めて動かさないのが基本です。
置き場所を途中で動かすと、選手が私物を見失います。1日を通して同じ場所を使うほうが、忘れ物も減ります。
アップから試合までの組み立て
場所が決まったら、体を作る時間に入ります。
割り当てられた時間と場所を優先する
大会では、アップに使える場所と時間が決められていることがほとんどです。コートが空いていても、勝手に使うことはできません。
割り当てが短い場合は、体育館の外や通路で行える内容に組み替えます。ボールを使わないメニューを先に済ませておけば、コートを使える時間を有効に使えます。
アップは「割り当て時間から逆算して組む」のが基本です。
会場でのアップの順番は、こちらの記事にまとめています。
前の試合の進行を見ながら調整する
試合開始の時刻は、前の試合の長さで前後します。進行を見ながら、アップを始める時刻を決めてください。
早く終わりそうなら早めに、フルセットに入りそうなら少し遅らせる。体が温まってから待たされる状態が、いちばん良くありません。



温まったあとに長く待つと、体が冷えちゃう。



前の試合の進行を見て、始める時刻を決めましょう。
待つ時間が長くなりそうな場合は、上に羽織るものを着せて体温を保たせてください。
ベンチでの役割を決めておく
試合に入ったら、ベンチの分担を決めておきます。記録、飲み物、交代の準備。誰が何をするかが決まっていれば、試合中に迷いません。
タイムアウトの使い方や交代の考え方は、こちらの記事で整理しています。
試合と試合の間の過ごし方
1日に複数試合ある大会では、試合の間の使い方で夕方の動きが変わります。
食事と水分を先に決めておく
試合間が短い日は、しっかり食べる時間が取れません。何をいつ口に入れるかを、朝のうちに決めておいてください。
試合の直前に固形物を多く入れると、動きが重くなります。間隔が短い場合は、消化の早いものを少量に分けるほうが向いています。



「次の試合まで何分あるか」で食べる量を変えてください。
反省会は短く切り上げる
試合が終わった直後は、話す時間を短くしてください。長く話すほど、次の試合に向ける体力が削られます。
伝えるのは、次の試合で変える1点だけで十分です。細かい振り返りは、大会が終わってからの場に回します。
試合間に伝えるのは1点だけ。それ以上は次の試合の妨げになります。



1つだけなら、コートで思い出せる!
まとめて振り返る場をどう作るかは、こちらの記事が参考になります。
相手チームの情報を集める時間に使う
試合と試合の間は、次の相手を見る時間にもなります。同じ会場で戦っているなら、その試合を見に行かせてください。
見るところを指定しておくと、収穫が変わります。誰にトスが集まるか、サーブの狙いはどこか、レシーブの弱い位置はどこか。
「見ておいて」ではなく「この3つを見てきて」と渡すと、選手の目が定まります。
戻ってきたら、集まった情報を1つか2つに絞ってチームへ伝えます。全部を共有すると、コートで思い出せる量を超えてしまいます。
出番のない選手にも役割を渡す
ベンチに入れない選手や、出番の少ない選手にも役割を渡してください。記録、球拾い、相手チームの観察。
やることがある選手は、1日を通して集中が切れません。逆に何もないまま座らせておくと、その日は長い待ち時間になってしまいます。



見る役を渡すと、その子の1日が変わります。
撤収と解散で確認する3つ
最後まで気を抜けないのが、終わったあとの動きです。
荷物と会場の確認
まず、荷物の確認です。控え場所に忘れ物がないかを、全員で見てから離れます。
会場の片づけを手伝う場合は、担当と範囲を先に聞いておいてください。モップがけやネットの撤去は、人手が必要な作業になります。
- チームの荷物と個人の忘れ物
- 会場の片づけで割り当てられた範囲
- 次の試合や練習の予定を全員に伝えたか
怪我と体調の申告を受ける
2つ目が体の確認です。試合中に痛めた場所がないか、必ず聞いてください。
その場では言い出さず、家に帰ってから痛みが出る選手もいます。「何かあった人はいるか」と全体に聞くより、1人ずつ顔を見て確認するほうが出てきます。
痛みの申告があった場合は、保護者にも伝えます。判断が必要な症状であれば、医療機関の受診をすすめてください。
解散の場所と次の予定を伝える
3つ目が解散です。どこで解散するか、誰が迎えに来るかを確認してから離れます。
次の練習や試合の予定も、この場で伝えておきます。あとから連絡するより、その場で言うほうが確実に伝わります。



解散前の1分で、次の予定まで伝えてしまいます。



終ワリノ確認ガ、次ノ始マリ
よくある質問
まとめ:5つの区切りを決めれば当日は回る
大会当日は、やることが多く見えても中身は5つです。集合、受付、アップ、試合、撤収。この順番に区切って担当を決めておけば、人手が少ない日でも回ります。
前日に書類をそろえ、当日は到着後30分で受付まで終える。ここまで決めておけば、残りは試合に集中できます。
| 区切り | やること | 抜けやすい点 |
|---|---|---|
| 集合 | 点呼・体調・忘れ物 | 体調確認を省略する |
| 受付 | 書類提出・進行確認 | 締め切り間際に行く |
| アップ | 割り当て時間で逆算 | 温めたあと長く待たせる |
| 試合 | ベンチの分担 | 試合間に話しすぎる |
| 撤収 | 荷物・怪我・次の予定 | 怪我の申告を聞き逃す |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中高生を指導してきました。
大会で力を出せるチームは、特別なことをしていません。当日にやることが決まっていて、選手が試合以外で迷わない状態を作れているだけです。
初めての引率でも、この5つの順番だけ持っていけば大丈夫です。



順番が決まっていれば、初めてでも慌てません!



まずは前日の書類から始めてみてください♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
指導者向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
ボールは部員1人に1球が目標です。6個入りのケースで売られているので、チームに20人いるならボール24球・カゴ2つ。この状態をクリアできると、練習が非常に充実するのではないでしょうか。私のスクールでは、コート1面につき36球を使っています。
- ボール…全員が同時に持てると、組めるメニューの幅が広がる
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