- 大会で出すメンバー表を、どこに何を書けばいいのか分からない
- スターティングオーダー用紙のローマ数字の意味が分からず、毎回迷う
- 書き間違えて相手や本部に迷惑をかけないか不安になる
こんな悩みを解決します。
バレーボールで出す用紙は大会前に出すチームのメンバー表と、試合ごとに出すスターティングオーダー用紙の2種類に分かれます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、はじめて記録席に用紙を出す選手や保護者は、たいてい同じところで手が止まります。
止まるのは書き方が難しいからではなく、2種類の用紙の役割がごちゃまぜになっているからです。
そこさえ分ければ、書く作業自体は数分で終わります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 2種類の用紙の違いと、それぞれ出すタイミングが分かる
- スターティングオーダー用紙の記入の考え方が分かる
- 提出前に見直すべき項目が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:用紙は2種類、出す相手もタイミングも違う
まず押さえるのは、この2つが別のものだということです。呼び方が地域によって違うので、混ざりやすくなっています。
| 用紙 | 中身 | 出すタイミング |
|---|---|---|
| メンバー表(構成メンバー表) | 大会に出る選手全員の背番号と名前 | 大会の受付や申し込みのとき |
| スターティングオーダー用紙 | そのセットの最初の6人の並び順 | 各セットが始まる前 |
前者はチームの名簿、後者はその1セットの並び方です。片方だけ出せばいいものではありません。
サルくん全部同じ紙だと思ってました…。



役割が違うんです。名簿と、その日の並び順ですね。
メンバー表は大会ごとに1枚
メンバー表には、その大会に出場する選手の背番号と名前を書きます。キャプテンが誰か、リベロが誰かを示す欄がある様式が多くなっています。
これは大会の申し込み書と内容がそろっている必要があります。申し込みのときに出した名前や背番号と違っていると、受付で確認を求められます。
名前の表記も見られる部分です。ふりがなの欄がある様式なら、そこも空けずに書いてください。
締め切りの日が大会当日より前に設定されていることもあります。要項の日付は、受付の日と提出の日を分けて読む必要があります。
名簿の内容は、申し込み書とそろえておきます。
そのため、コピーを1部とっておいてください。当日に手元で見比べられると、確認がすぐ終わります。
新チームになった時期は、背番号が変わっている選手がいます。去年の名簿を書き写すと、そこで食い違いが出ます。



番号が変わったのを忘れていて、受付で止まったことがあります。



よくある形です。新年度は一度、全員分を並べて確認しておくと安心ですよ。
スターティングオーダー用紙はセットごとに出す
こちらは、そのセットで最初にコートに入る6人を、位置の順番に書く用紙です。セットが変わるたびに新しく書いて出します。
第1セットで出したからといって、第2セットも同じでいいわけではありません。並びを変えないときでも、あらためて提出します。
出したあとは、その並びで試合が始まります。用紙どおりにコートへ入っているかは、選手側が確認する部分です。
スターティングオーダー用紙は、セットのたびに書いて出します。
スターティングオーダー用紙の書き方
いちばん質問が多いのがここです。ローマ数字が並んでいるだけに見えますが、意味が分かれば迷いません。
数字はコート上の位置を表している
コートは6つの位置に分かれています。用紙のⅠからⅥは、その位置に対応しています。
- Ⅰ 後衛の右(最初にサーブを打つ位置)
- Ⅱ 前衛の右
- Ⅲ 前衛の中央
- Ⅳ 前衛の左
- Ⅴ 後衛の左
- Ⅵ 後衛の中央
サーブ権を得るとチームは時計回りに1つずつ動きます。そのため、Ⅰに書いた選手が最初にサーブを打ち、次のサーブ権ではⅡに書いた選手が回ってきます。
つまり、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ…と書いた順番が、そのままサーブの順番になります。
ここが分かると、書きながら試合の流れが見えるようになります。
セッターをどこに置くかで、前衛に攻撃が何枚並ぶかが変わります。並びを決める作業は、そのままチームの組み立てを決める作業でもあります。
書いた順番が、そのままサーブの順番になります。



書いた順にサーブが回ってくるんですね!



そのとおりです。だから並びを決めるのは作戦そのものなんですよ。
書くのは名前ではなく背番号
用紙に書くのは、原則として背番号です。名前で書くと記録員が照合できないため、番号で統一されています。
書いた番号と、実際にコートに立つ選手の番号が違えば反則になります。書き写す作業ほど、思い込みで間違えやすいところです。
位置や交代の細かい決まりは、日本バレーボール協会が公開している競技規則で確認できます。
リベロの欄がある様式では、リベロの背番号を分けて書きます。リベロはスターティングオーダーの6人には入りません。
リベロは試合が始まってから入れ替わる形で出ていくので、最初の6人とは扱いが別になります。ここを混同すると、6人の欄が1つ足りない状態で提出してしまいます。
提出のタイミングと手順
用紙は出せば終わりではなく、渡す相手と時間が決まっています。ここを外すと、試合開始が遅れる原因になります。
読み合わせを入れるかどうかで、間違いの数がはっきり変わります。
1人で書いて1人で確認すると、同じ思い込みを2回くり返すだけになります。
読む人は用紙を見て番号を声に出し、聞く人はコートに立つ選手を見る。この形にすると、紙と実際のずれがその場で見つかります。



カミ ト コート ヲ ベツ ノ ヒト ガ ミル
締め切りは思っているより早い
提出の締め切りは、セット開始の何分前と決められていることがほとんどです。前のセットが終わってから考え始めると間に合いません。
インターバルの時間は、選手の水分補給や声かけにも使います。用紙のことで時間を取られると、その分だけ準備が削られます。
先に書いておいて、内容だけあとで見直す形にすると余裕が生まれます。並びを変える可能性がある日は、白紙をもう1枚用意しておくと落ち着いて対応できます。



毎回ぎりぎりになってしまいます…。



前のセット中に決めておくといいですよ。渡すだけの状態にしておくんです。
渡す役は決めておく
誰が渡すかを決めていないチームは、毎回そこでもたつきます。キャプテンかマネージャーか、役を固定してください。
大会によっては、渡す人が決められている場合もあります。要項に書かれているので、事前に読んでおくと当日に迷いません。
よくある書き間違いと防ぎ方
起きる間違いは、だいたい決まっています。先に知っておけば、その場で気づけます。
背番号のずれと欄のずれ
多いのは、Ⅰの欄とⅡの欄を1つずらして書いてしまう形です。並びは合っているのに、用紙だけがずれている状態になります。
もう1つは、交代した選手の番号をそのまま次のセットに書き写す形です。前のセットの記憶で書くと起こります。
数字が似ている番号どうしも、書き間違いが起きやすくなります。6と8、1と7などは、書いたあとに指で押さえながら読み直してください。
- 6つの欄がすべて埋まっているか
- 書いた番号がその日の登録番号と合っているか
- リベロの番号を6人の中に入れていないか
- セット番号やチーム名が書けているか
書き終えたら、コートに立つ選手の背中を実際に見て照合してください。紙の上だけで確認すると、思い込みが残ります。
判定に関わるので直しは効かない
コートの並びが用紙と違えば、位置の反則として扱われます。提出したあとで気づいても、そのまま試合が進む場面があります。
出す前の選手交代と、出したあとの選手交代も扱いが変わります。用紙に書いた6人を入れ替えるのは、正規の交代の手続きになります。
つまり、用紙は試合の前提を決める書類です。書き終えてから渡すまでの間だけが、自由に直せる時間になります。
だからこそ、渡す前の数十秒が大事になります。慌てて渡すより、読み合わせを1回入れるほうが速く終わります。
用紙は、渡した瞬間からその試合の正式な記録になります。



ダスマエ ニ ヨミアワセ ヲ 1カイ
選手や保護者が任されたときの動き方
当番で記録席を手伝うことになったり、選手だけで試合に行く場面もあります。慣れていなくても、確認する相手さえ分かっていれば困りません。
分からないことは記録員に聞く
様式は大会ごとに少しずつ違います。分からない欄があれば、その場で記録員か副審に聞いてください。
聞くことは失礼にはあたりません。書き間違えたまま進むほうが、両チームにとって面倒な事態になります。
記録席は、試合を成立させるために置かれている場所です。分からないことを聞かれる前提で人が座っています。



聞いたら怒られると思ってました…。



逆ですよ。聞いてくれたほうが、記録の人も助かるんです。
前の大会の用紙をとっておく
同じ連盟の大会なら、様式が同じことがよくあります。前回の用紙のコピーが手元にあると、書き方の見本になります。
チームのファイルに1部だけ入れておいてください。引き継ぎのときにも、そのまま渡せます。
書き方をまとめた1枚を作っておくのも効きます。誰が担当になっても同じ手順で進められるので、代がかわっても迷いが出ません。



私が書いて、間違えたら申し訳なくて…。



聞きながらで大丈夫ですよ。見本が1枚あるだけでも、ぐっと楽になります。
よくある質問
まとめ:2種類を分けて考えれば迷わない
バレーボールで出す用紙は、大会ごとのメンバー表と、セットごとのスターティングオーダー用紙の2種類です。役割を分けて考えれば、書く作業は難しくありません。
名簿は大会に1枚、並び順はセットごとに1枚。
| 用紙 | 書く内容 | 気をつけること |
|---|---|---|
| メンバー表 | 全選手の背番号と名前 | 申し込み内容とそろえる |
| スターティングオーダー用紙 | 6人の背番号を位置の順に | セットごとに出し直す |
| 共通 | チーム名・セット番号 | 提出前に読み合わせる |
私は指導者として、用紙の記入で試合の入りが乱れるチームを何度も見てきました。逆に、渡す役と手順が決まっているチームは、インターバルの使い方まで落ち着いています。
用紙の作業は勝敗に直接関わらないように見えて、試合前の心の余裕を作る部分です。慣れてしまえば数分で終わります。



次の試合は、僕が読み合わせ役をやってみます!



いいですね。その1回で、防げるミスがかなりありますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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