- 大会で「線審をお願いします」と急に頼まれて焦った
- 記録席の手伝いを頼まれたが、何をするのか分からない
- 引き受けたいけれど、仕事や下の子の都合で毎回は難しい
こんな悩みを解決します。
試合の日に保護者が頼まれる仕事は、実はそう多くありません。種類を先に知っておけば、その場で慌てずにすみます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営してきましたが、会場では保護者の方が慣れない役割に戸惑っている場面を毎年のように見ています。
その多くは「知らなかっただけ」で、事前に流れが分かっていれば防げるものでした。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 試合の日に保護者が頼まれる仕事の全体像が分かる
- 初めて線審や記録を頼まれたときの動き方が分かる
- 引き受けられないときの伝え方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:頼まれる仕事は3種類。断ってもいい
結論からお伝えします。試合の日に保護者が頼まれる仕事は、試合の運営を手伝うもの・移動を助けるもの・チームの世話をするものの3種類に分けられます。
この3つのどれなのかが分かると、自分にできるかどうかを判断しやすくなります。
そしてもう1つ大事なことがあります。すべてを引き受ける必要はありません。断ることは、チームへの協力が足りないことを意味しないからです。
うさママ断ると、感じが悪いと思われませんか。



事前に条件を伝えておけば、まったく問題ありません。
大事なのは、当日その場で困るのではなく、先に「できること・できないこと」を伝えておくことです。
- 試合の運営:線審・記録席の補助・会場の設営や片付け
- 移動:車出し・集合場所への引率
- チームの世話:飲み物や氷の準備・忘れ物の連絡
どれも専門知識が要るものではありません。順番に見ていきましょう。
試合の運営で頼まれること
まずは会場で直接お願いされることが多い仕事です。大会の規模や地域によって、頼まれるかどうかは変わります。
学校の部活動では、部員が少ないチームほど保護者に声がかかりやすくなります。
大会を運営しているのは、多くの場合そこに参加している学校の先生たちです。人手が足りない分を、出場チームで分け合う形になっています。
そう考えると、頼まれるのは「あてにされている」というより「みんなで回している」に近いんですよね。
線審(ラインジャッジ)
コートの角に立ち、ボールがラインの内側か外側かを旗で示す役割です。中学生の大会では、出番のない選手や保護者が担当することがあります。
初めてでも大丈夫です。見るのは自分の担当するラインだけで、迷ったときは主審が最終的に判断します。
配置は大会によって違い、コートの対角に2人立つ形と、四隅に4人立つ形があります。どちらでも、自分が受け持つラインは1本か2本だけです。
交代のタイミングも決まっています。自分のチームの試合の前後に、別のチームの試合を担当するのが一般的な流れです。会場に着いたら、どの試合で入るのかを先に確認しておいてください。
自信がないときは、無理に判定せず主審を見てください。それで問題ありません。



間違えたらどうしようと思ってしまいます。



最終判断は主審です。見えたままを出せば大丈夫ですよ。
旗の出し方や立ち位置は、いちど読んでおくだけでかなり落ち着きます。
私は指導している選手にも、審判の動きを一度は見ておくよう伝えています。ルールを知っている人が増えるほど、試合そのものがスムーズに進むからです。
正式な規則を確認したい場合は、日本バレーボール協会のルールブック案内が入り口になります。
記録席の補助
得点の掲示板をめくる、選手交代を伝える、といった手伝いです。スコアシートそのものは、多くの場合チームの生徒や大人の担当者が書きます。
掲示板の担当だけを頼まれることも多いので、その場合は得点が入るたびに数字を変えるだけです。
慣れないうちは、点が入ってから数字を変えるまでに間が空きます。それでかまいません。急いで間違えるより、確実に合わせるほうが大事です。



目が離せなくて、緊張しそうです。



掲示板だけなら、5分あれば覚えられますよ。
もし記入そのものを頼まれた場合は、書く項目を先に確認しておくと安心です。
会場の設営と片付け
ネットを張る、支柱を運ぶ、モップをかける。大会の主催側から人手を求められることがあります。
力仕事に見えますが、人数がそろえば短時間で終わります。開始の何分前に集まればいいかだけ、先に聞いておいてください。
特に片付けは、最後の試合が終わってから始まります。帰りの時間を読みたい場合は、片付けまで残るのかどうかを確認しておくと安心です。



片付けは、みんなでやるとあっという間です。



人が集まるかどうかだけの話ですからね。
移動とチームの世話で頼まれること
会場の外で発生する手伝いもあります。こちらのほうが、家庭の事情が関わりやすい部分です。
車出し(配車)
会場が遠い場合、保護者の車に選手を分乗させることがあります。学校によっては認められていない場合もあるので、まず学校の方針を確認してください。
引き受ける場合は、任意保険の内容を一度見ておくことをおすすめします。他人のお子さんを乗せるという点で、普段の運転とは事情が変わります。
車出しを引き受ける前に、学校の方針と保険の範囲を必ず確認してください。



そこまで考えていませんでした。



万一のときに、いちばん困るのは引き受けた側ですから。
飲み物・氷の準備
夏の大会では、氷やスポーツドリンクの用意を分担することがあります。これは持ち回りにしているチームが多い仕事です。
クーラーボックスの持ち込み可否は会場によって違うので、前日までに確認しておくと当日が楽になります。
暑い時期は、水分だけでなく体を冷やすものも役に立ちます。凍らせたタオルや保冷剤があると、試合の合間に選手が休みやすくなります。
ただし、どのくらい必要かはチームの人数で変わります。用意する前に、担当の方へ量を聞いておいてください。
応援席の場所取りと荷物番
早い時間に会場入りできる人が席を確保し、荷物を見る、という流れになることがあります。
ここは長時間になりやすいので、交代の時間を先に決めておくと負担が偏りません。



サキニ キメテ オケバ モメナイ
引き受けられないときの伝え方
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。断り方を知らないまま無理を重ねると、続かなくなります。
伝え方には順番があります。次の3つを意識してください。
順番に補足していきます。
できる条件を先に出しておく
「土曜日なら行けます」「午前だけなら可能です」と最初に共有しておくと、まわりも頼みやすくなります。
条件が分からない状態でお願いする側も気を使います。先に出しておくのは、むしろ親切です。
学年の初めや、保護者会の顔合わせの場が伝えるチャンスです。そこで一度言っておけば、シーズン中に何度も説明せずにすみます。



最初に言っておけばよかったんですね。



はい。あとから言うより、ずっと楽になりますよ。
断るときは代わりの案とセットにする
「その日は行けませんが、飲み物の準備なら家でできます」のように、別の形を添えてください。
理由を細かく説明する必要はありません。長く説明するほど、かえって言い訳のように聞こえてしまうことがあります。
チームが困っているのは人手であって、特定の誰かではありません。形を変えて協力できれば、それで足ります。
断るのではなく、できる形に置き換える。これだけで空気が変わります。



断ることばかり考えていました。



置き換えれば大丈夫です。そのほうが助かる場面も多いですよ。
一度断ったら、次は自分から伝える
これが意外と効きます。次に都合がつく日を自分から知らせておくと、断ったことが気にならなくなります。
保護者どうしの関係は、長い付き合いになります。無理をしないほうが、結果的に長く続けられます。
3年間で見れば、出られる日と出られない日は誰にでもあります。回数をそろえようとせず、出られる日にしっかり動けば十分です。
当日に困らない準備
頼まれる可能性を考えて準備しておくと、当日の負担がぐっと減ります。特別なものは要りません。
服装は動きやすく、体育館用の靴を持つ
線審や設営を頼まれる可能性がある日は、しゃがめる服装で行ってください。土足禁止の会場が多いので、上履きや室内用の靴も必要です。
サンダルやヒールだと、頼まれても引き受けられません。ここだけは押さえておきましょう。
- 体育館用の靴と、脱いだ靴を入れる袋
- 羽織るもの(冷房の効いた会場対策)
- 飲み物と、汗をふくタオル
- 動きを止めない小さめのバッグ
頼まれたら、役割の範囲だけ確認する
引き受けると決めたら、「どこまでやるのか」を1つだけ聞いてください。何時から何時までか、終わったら次に何をするのか。この2点で十分です。
範囲があいまいなまま始めると、気づいたら一日中動いていた、ということになりがちです。
引き受けるかどうかより、範囲を先に決めるほうが大事です。
集合時間と終了予定を先に確認する
大会は進行が読みにくく、終了時刻が前後します。だいたいの目安を聞いておくと、その日の予定を組みやすくなります。
特に勝ち上がった場合は、予定より数時間長くなることがあります。うれしいことですが、そのぶん帰りが遅くなる前提で動いておくと慌てません。
下の子がいるご家庭では、ここが分かるかどうかで参加できる日が変わりますよね。
よくある質問
まとめ:知っておけば、当日は怖くない
試合の日に保護者が頼まれる仕事は、運営・移動・世話の3種類です。どれも専門知識は要らず、流れを知っていれば対応できます。
全部を引き受けない。できる条件を先に伝える。断るときは代わりの案を出す。
| 場面 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 大会の前 | できる日と条件を伝えておく | 当日その場で決めない |
| 会場で | 頼まれた役割の範囲を確認する | 自信がない判定は主審にゆだねる |
| 車出し | 学校の方針と保険を確認する | 口約束で引き受けない |
| 断るとき | 代わりにできる形を添える | 理由を長く説明しすぎない |
私は会場で、保護者の方が慣れない役割に戸惑う場面を何度も見てきました。ほとんどは、事前に少し知っていれば防げたことです。
手伝いは、子どもの試合をいちばん近くで見られる機会でもあります。構えすぎず、できる形で関わってもらえたらと思います。



次の大会は、先に条件を伝えてみます。



それがいちばん楽になる方法ですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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