- 年度初めの保護者説明会で、何をどの順番で話せばいいか分からない
- 部費や送迎、試合の出場について、あとから不満が出ないか心配
- 資料をどこまで作り込めばいいのか迷っている
こんな悩みを解決します。
バレー部の保護者説明会は、方針・予定・お金・連絡・安全の5項目をA4用紙1〜2枚にまとめ、30分ほどで伝えて質問の時間をとる。この形にすると、1年間の保護者との関係がぐっと進めやすくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
部活の運営は、指導者と選手だけでは成り立ちません。送迎や費用、体調の管理など、家庭の協力があってはじめてチームは1年間を走りきれます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 保護者説明会が1年間の運営を左右する理由が分かる
- 説明会で必ず伝えたい5つの項目と、その話し方が分かる
- 当日の進め方と、やりがちな失敗を防ぐコツが分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:5つの項目を1枚の資料にして、30分で伝える
先に結論をお伝えします。保護者説明会で伝えたいのは、次の5つです。
- チームの方針と、試合に出るメンバーの決め方
- 1年間の大会予定と、活動時間・休みの考え方
- 部費・遠征費・用品にかかるお金の目安と集め方
- 連絡の方法と、相談したいときの窓口
- けがや体調不良のときの対応と、家庭にお願いしたいこと
この5つを、話す前にA4用紙1〜2枚の資料にまとめておきます。説明会の時間は30分ほどを目安にし、残りを質問の時間にあてると、保護者の不安をその場で解消しやすくなります。
れおコーチ伝えたいことが多すぎて、1時間では足りない気がします…。



全部を話そうとせず、5つの見出しにしぼると伝わりやすくなりますよ。
説明会の目的は、細かいルールを覚えてもらうことではなく、困ったときに見返せる資料を手渡すことです。
保護者説明会が1年間の運営を左右する3つの理由
年度初めの説明会を省いたり、簡単にすませたりすると、あとから思わぬところで手間が増えます。説明会が大切な理由を3つ見ていきましょう。
保護者の不満は「知らなかった」から生まれやすい
保護者から出る不満の多くは、指導の中身そのものより「聞いていなかった」「急に言われた」という情報の行き違いから始まります。
たとえば、遠征費が思ったより高かった、休みの日の練習があると知らなかった、といった声です。最初に予定とお金の目安を伝えておけば、防げるものが少なくありません。



遠征費の連絡が急になると、困ってしまうご家庭も多そうです…。
家庭の協力がないと、部活は回らない
中学生や高校生の部活では、送迎、弁当、洗濯、体調の管理など、家庭にお願いすることがたくさんあります。
協力をお願いするときに、理由と見通しが伝わっていれば、保護者も予定を組みやすくなります。反対に、その都度お願いが届くと、家庭の負担感は大きくなります。
最初に方針を伝えると、個別の相談が落ち着く
試合に出るメンバーの決め方や、勝ち負けに対する考え方は、保護者がとくに気にするところです。
年度の最初に全員へ同じ説明をしておくと、「うちの子だけ」という受け止め方を減らせます。
個別に説明するより先に、全員へ同じ言葉で伝えておくことが、あとの相談を落ち着いたものにします。
保護者会そのものの運営については、次の記事でくわしくまとめています。



同じ説明を全員が同じ日に聞いていることが、あとで大きな安心につながります。
説明会で伝える5つの項目と話し方
ここからは、5つの項目それぞれで何を話すかを紹介します。資料は、この表の順番で見出しを立てると作りやすくなります。
| 項目 | 伝える中身 | 保護者の不安 |
|---|---|---|
| 1. 方針 | 目標・大切にしたいこと・メンバーの決め方 | うちの子は試合に出られる? |
| 2. 予定 | 大会の時期・活動日・休養日 | 家の予定はいつ入れられる? |
| 3. お金 | 部費・遠征費・用品の目安 | 1年でいくらかかる? |
| 4. 連絡 | 連絡手段・欠席の伝え方・相談窓口 | 困ったときはどこに言えばいい? |
| 5. 安全 | けが・体調不良の対応・お願い | けがをしたらどうなる? |
1. チームの方針と、メンバーの決め方
最初に、チームとして大切にしたいことを短く伝えます。「最後の大会で全員が自分の役割を果たせるチームにしたい」のように、1〜2文で言えるものにしましょう。
あわせて、試合に出るメンバーの決め方も説明します。練習での取り組み、技術、チームの状況などを見て決めることを伝えます。
そのうえで、「全員を必ず出す」のような守れない約束はしないことが大切です。



「うちの子は出られますか」と聞かれたら、どう答えればいいでしょう。



決め方の考え方を伝えて、個別の起用はその都度の判断になると正直に話すのがいいですね。
チームの目標の決め方や、メンバーの選び方は次の記事も参考になります。
2. 1年間の予定と、活動時間の考え方
次に、1年間の大会の時期と、ふだんの活動日・休養日を伝えます。日付が決まっていない大会も、「6月ごろ」「秋ごろ」と時期だけでも示しておくと、家庭の予定が立てやすくなります。
国も部活動のガイドラインで、休養日や活動時間の目安を示しています。学校や地域の方針とあわせて、休みをどう取るかを説明しておきましょう。



休みの日を先に伝えておくと、家族の予定も立てやすくなりますね。
3. 部費・遠征費・用品にかかるお金
お金の話は、保護者がいちばん知りたいことの1つです。部費の金額と集める時期、遠征や合宿のときにかかる費用の目安、そろえてほしい用品を伝えます。
金額がはっきりしないものは、「昨年度はこのくらいだった」と実績で示すと伝わりやすくなります。会計の報告をいつ、どのような形で行うかも、あわせて伝えておきましょう。



会計報告の時期も、最初に約束しておくと安心してもらえそうです。
4. 連絡の方法と、相談の窓口
連絡の手段は、できるだけ1つにしぼって伝えます。緊急の連絡、欠席の連絡、ふだんのお知らせを、それぞれどの方法で送るのかを決めておきましょう。
あわせて、相談したいときは、練習の前後ではなく時間をとって話すというルールも伝えておきます。体育館の入口で立ち話をすると、選手の前で込み入った話になりやすいからです。



練習直後の立ち話で大事な相談を受けるのは、おたがいに落ち着いて話せないので避けたいですね。
5. けが・体調不良のときの対応と、家庭へのお願い
最後に、安全についての説明です。練習中にけがや体調不良があったときに、学校がどう対応し、家庭へどのように連絡するかを伝えます。
学校の管理下でのけがには、日本スポーツ振興センターの災害共済給付という制度があります。手続きの流れは学校によって違うので、担当の先生と確認したうえで説明しましょう。
家庭にお願いしたいのは、持病やアレルギーなど体調で気をつけることを事前に知らせてもらうこと、朝の体調がすぐれない日は無理に参加させないことです。
説明会当日の進め方
5つの手順で30分に収める
当日は、次の順番で進めると、30分ほどで説明を終えられます。時間を決めておくと、話が長くなりすぎるのを防げます。
質問の時間には、全員に関わる質問だけを受けるようにします。特定の選手についての相談は、ほかの保護者がいる場では答えにくいものです。
欠席した家庭には、資料を後日配布し、同じ内容が伝わるようにしておきましょう。
資料は「説明を聞いていない人」にも伝わる形にする
資料は、説明会に出られなかった家庭や、あとから入部した選手の家庭も読むものです。口で補足しないと分からない書き方は避けましょう。
5つの見出しごとに、日付や金額などの決まっていることと、まだ決まっていないことを分けて書くと、読み手が迷いません。問い合わせ先の連絡方法も、資料の最後に書いておきます。



「決まっていること」と「決まっていないこと」を分けるだけで、ずいぶん読みやすくなりますね。



流れを最初に伝えておけば、質問の時間もとりやすくなりますね。
初めて顧問を任された年の進め方は、次の記事で最初の90日に分けて紹介しています。
保護者説明会でやりがちな3つの失敗
最後に、説明会でよくある失敗を3つ紹介します。準備の段階で気をつけておけば、どれも防げるものです。
失敗1:気持ちや理想の話だけで終わる
「一生懸命がんばるチームにしたい」という思いを伝えることは大切です。けれど、思いの話だけで終わると、保護者が知りたい予定やお金の情報が伝わりません。
思いは最初の1〜2分にとどめ、残りの時間は5つの項目を具体的に伝えるようにしましょう。
失敗2:その場で守れない約束をしてしまう
「けがは絶対にさせません」「全員を試合に出します」といった言葉は、保護者を安心させたい気持ちから出がちです。
けれど、守れなかったときに信頼を大きく損ねてしまいます。約束するのは、「けがのときはこう対応します」「メンバーはこの考え方で決めます」のように、自分の行動で守れることだけにしましょう。



安心してもらおうと思って言った言葉が、あとで困る原因になるんですね。
失敗3:個別の不満にその場で答えてしまう
質問の時間に、特定の選手の起用や指導についての不満が出ることがあります。その場で答えようとすると、話が長くなり、ほかの保護者も気まずくなります。
「大切なお話なので、別の日にしっかり時間をとってお話しさせてください」と伝え、後日あらためて話す場を設けましょう。



「後で時間をとります」と約束して、実際に日程を決めて連絡することが信頼につながります。
保護者との関わりで気をつけたい言動は、次の記事も参考にしてください。
よくある質問
まとめ:最初の説明会が、1年間の信頼の土台になる
バレー部の保護者説明会は、方針・予定・お金・連絡・安全の5項目を資料にまとめ、30分ほどで伝えて質問の時間をとることで、1年間の運営が進めやすくなります。
保護者に伝えるべきことを最初にそろえておくことが、選手が練習に集中できる環境づくりにつながるはずです。
| 項目 | 伝えるポイント |
|---|---|
| 方針 | 大切にしたいことと、メンバーの決め方 |
| 予定 | 大会の時期と、活動日・休養日 |
| お金 | 部費・遠征費・用品の目安と会計報告の時期 |
| 連絡 | 連絡手段を1つにし、相談は時間をとって受ける |
| 安全 | けがのときの対応と、家庭へのお願い |
私は、保護者と指導者が同じ方向を向いていることが、選手が安心して挑戦できる土台になると考えています。
まずは今日、5つの見出しを紙に書き出し、それぞれに伝えたいことを1行ずつメモしてみてください。



5つの見出しで、資料の下書きを作ってみます!



その1枚が、保護者と選手の1年間を支える資料になりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールの指導については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
ボールは部員1人に1球が目標です。6個入りのケースで売られているので、チームに20人いるならボール24球・カゴ2つ。この状態をクリアできると、練習が非常に充実するのではないでしょうか。私のスクールでは、コート1面につき36球を使っています。
- ボール…全員が同時に持てると、組めるメニューの幅が広がる
- ボールカゴ2つ…球出しと片づけが一気に楽になる
- ネット・アンテナ…予備がないと、欠けた日の練習が止まる
ケース単位でそろえるなら楽天市場でバレーボールを探すのもおすすめです。
▶ 関連記事: バレー部の用具・備品の管理|数え方・点検・買い替えの基準









