- 冬の体育館が寒すぎて、体が温まるまで時間がかかる
- プレー中に何をどう着ればいいのか、重ね着の正解がわからない
- 子どもの試合を観戦するときの寒さ対策も知りたい
こんな悩みを解決します。
冬の体育館の防寒は、「移動・待機」「練習前後」「プレー中」の3つの場面に分けて重ね着を整えるのが正解です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、冬の体育館は想像以上に冷え込み、寒さ対策の差が練習の質にそのまま表れます。
場面ごとの着方を覚えれば、体を冷やさずに練習へ入れて、冬でも動きの質を保てるようになります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 場面別の防寒ウェアの組み合わせ方がわかる
- 汗冷えを防ぐ着方と小物の使い方がわかる
- 保護者の観戦防寒で用意したいものがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:防寒ウェアは3つの場面に分けて考える
先に結論からお伝えします。冬の体育館の防寒は、1枚の厚い上着でがんばるのではなく、場面ごとに脱ぎ着できる重ね着で整えます。
| 場面 | ウェアの目安 |
|---|---|
| 移動・待機 | ベンチコートなど厚手の上着+小物 |
| 練習前後 | ウォームアップスーツやピステ |
| プレー中 | 練習着+動きを邪魔しない薄手のインナー |
移動や待機の時間は、体を動かさないのでいちばん冷えます。厚手の上着でしっかり守りましょう。
アップの前後は、体温を逃がさないウォームアップスーツなどが活躍します。体が温まるにつれて、1枚ずつ脱いで調整します。
プレー中は、動きを邪魔しないことが最優先です。厚着ではなく、薄手のインナーを練習着の下に仕込むのがコツになります。
サルくん場面ごとに考えれば、何を着ればいいか迷わないね!



そうなんだ。ポイントは「動く量に合わせて脱ぎ着する」こと。これだけで冬の練習が変わるよ。
防寒の基本は、厚着1枚ではなく「脱ぎ着できる重ね着」。動く量に合わせて調整する。
この後の章で、場面ごとの選び方をくわしく見ていきます。その前に、なぜ冬の体育館でここまで防寒が大事なのかを整理しておきましょう。
冬の体育館で防寒が大事な理由
体育館の寒さは、外の気温だけでは説明できません。防寒が大事な理由を2つに分けて見ていきます。
理由①:体育館は底冷えしやすい建物だから
体育館は天井が高く、空間が広いため、暖房があってもなかなか暖まりません。
さらに、床から伝わる冷えが強いのも特徴です。バレーは床に近い姿勢や、床に触れるプレーが多いので、足元からどんどん体温を奪われていきます。



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窓が多い体育館では、すきま風で体感がさらに下がることもあります。「外より体育館の中の方が寒い」と感じる日があるのは、このためです。
朝いちばんの練習や夜間の練習は、日中よりさらに冷え込みます。練習の時間帯まで考えて、持っていくウェアを決めましょう。
理由②:体が冷えると動きの質とケガのリスクに響くから
冷えた体のまま急に動き出すと、筋肉が硬いままなので、肉離れなどのケガにつながりやすいと言われています。
寒さで体がこわばると、反応も一歩目も鈍くなります。指先がかじかめば、ボールの感覚も狂ってしまいます。



寒い日の練習って、最初の30分は体が言うことを聞かないんだよね…



それは防寒とアップで変えられるよ。体を冷やさない工夫は、練習の質への投資なんだ。
防寒はケガ予防と練習の質の両方に関わる、冬の大事な準備。
私の指導現場でも、冬は「まず体を冷やさないこと」から練習の準備が始まると伝えています。
だからこそ、根性で寒さに耐えるのではなく、ウェアと小物で賢く対策していきましょう。
場面別の防寒ウェアの選び方
ここからは、3つの場面ごとに、ウェアの選び方を具体的に見ていきます。
プレー中:動きを邪魔しない薄手インナーで整える
プレー中の防寒は、厚着ではなく薄手のインナーが主役です。
練習着の下に、体にフィットする長袖インナーを1枚着るだけで、体感は大きく変わります。腕の動きを邪魔しないよう、伸縮性のあるスポーツ用を選びましょう。



寒いなら、上にたくさん着こんだ方がよくない?



プレー中の厚着は逆効果だよ。腕が振りにくくなるし、汗をかいて逆に冷えるんだ。
下半身は、練習着の下にはくスポーツ用のタイツやレギンスが選択肢になります。動きを邪魔しないフィット感のものを選べば、足元の冷えをやわらげられます。
汗をかく前提で、吸汗速乾の素材を選ぶことも忘れないでください。綿のインナーは汗を吸って乾きにくく、あとで体を冷やす原因になります。
プレー中の防寒は「厚着」ではなく「吸汗速乾の薄手インナー」。汗を残さないことが冷え対策になる。
汗をたくさんかいた日は、休憩や練習後に早めに着替えることも大切です。ぬれたインナーを着続けるのが、いちばんの冷えの原因になります。
練習前後:ウォームアップスーツで体温を逃がさない
アップの前後や休憩中は、ウォームアップスーツやピステの出番です。
せっかくアップで温めた体も、休憩中に何も着ないでいると、あっという間に冷えていきます。温まった体温を逃がさないために、すぐ羽織れる1枚を用意しておきましょう。



「温める」より「冷やさない」。羽織る1枚があるだけで、次の動き出しが変わるよ。
脱ぎ着のしやすさも大事な基準です。前開きのジャージや、かぶるだけのピステなど、サッと着られてサッと脱げるものが練習向きです。
移動・待機:ベンチコートで全身を包む
行き帰りの移動や、試合の待機時間には、厚手のベンチコートが頼りになります。
膝下まで覆う長めの丈なら、冷えやすい太ももから足元まで一度に守れます。チームで長時間待つ大会の日は、特にありがたみを感じるはずです。



大会の待ち時間って、動かないから本当に冷えるもんね。
サイズは、ユニフォームやジャージの上から羽織ることを想定して、少しゆとりのあるものを選びましょう。
ポケットの多いものを選ぶと、ネックウォーマーやカイロなどの小物をまとめて持ち歩けて、移動の日に重宝します。
小物の防寒対策:首・手先・足元を温める
ウェアがそろったら、次は小物です。冷えを感じやすい首・手先・足元を守ると、体感が一気に変わります。
- ネックウォーマー:首元から逃げる熱を守る(移動・待機用)
- 手袋:移動中の指先を守り、ボール感覚の低下を防ぐ
- 厚手ソックスやレッグウォーマー:床からの冷えをやわらげる
首・手首・足首のまわりは、冷えを感じやすい場所です。移動や待機の時間にこの3か所を守るだけで、寒さのつらさがかなり変わります。
手袋は、移動中にかじかんだ指を守るための小物です。プレー中は外すので、着け外しのしやすいシンプルなもので十分です。
足元には、厚手のスポーツソックスや、ふくらはぎまで覆うレッグウォーマーが役立ちます。アップ前の待ち時間に着けておき、動き出したら外す使い方が便利です。



クビ・テクビ・アシクビヲ マモル
貼るカイロを使う場合は、肌に直接貼らず、低温やけどに注意して使いましょう。長時間同じ場所に当て続けないことも大切です。
なお、膝まわりの冷えが気になる選手には、保温を助けてくれるサポート型の膝サポーターという選択肢もあります。
保護者の観戦防寒:応援席は選手より冷える
ここからは、応援に行く保護者の方に向けた1章です。実は、観戦席は動き回る選手よりもずっと冷えます。



子どもの試合を見ていたら、寒くて足の感覚がなくなりました…



観戦はじっと座ったままですからね。選手以上の防寒で、ちょうどいいくらいなんです。
観戦防寒のポイントは、床と座席からの冷えを断つことです。用意したいものを整理します。
- 折りたたみクッションや座布団:床・ベンチからの冷えを断つ
- ひざ掛けとカイロ:下半身と手元を温める
- 厚手の靴下と上履き:スリッパだけでは足元が冷える
体育館の観戦席や通路は、床からの冷えが直接伝わります。お尻の下に敷く1枚があるかどうかで、体感がまったく違います。
上履きも見落としがちなポイントです。薄いスリッパだと足裏から冷えるので、厚手の靴下と、かかとまで覆える上履きの組み合わせがおすすめです。



ひざ掛けとクッションだけでも、ずいぶん楽になりそうですね!
服装は、選手と同じく重ね着が基本です。体育館は入口の開け閉めで温度が変わるので、脱ぎ着で調整できる服装にしておくと快適に応援できます。
観戦防寒のカギは「床冷えを断つ」こと。敷く1枚と足元の装備で体感が変わる。
温かい飲み物を水筒で持っていくのも、手軽で効果的な対策です。応援する側が体調を崩さないことも、大事なサポートのひとつですよ。
大会の日は、朝早くから夕方まで長丁場になることも珍しくありません。荷物になりにくい折りたたみタイプの防寒グッズを選ぶと、持ち運びの負担も減らせます。



次の応援からは、防寒セットをひとまとめにして持っていきます!
冬の防寒でよくある失敗と注意点
最後に、冬の防寒でやりがちな失敗を見ておきましょう。先に知っておくだけで、寒い日の失敗をぐっと減らせます。
- 厚着のままプレーして、汗をかいてから一気に冷える
- 休憩のたびに羽織らず、温めた体を冷やしてしまう
- 学校やチームのウェア規定を確認せずに買ってしまう
いちばん多いのが、汗冷えの失敗です。厚着のまま動くと大量の汗をかき、その汗が冷えて体温を奪います。動く前に1枚脱ぐ習慣をつけましょう。
休憩中の油断もよくあります。アップで温めた体は、羽織らずにいると急速に冷えていきます。ベンチに戻ったらすぐ羽織る、を徹底しましょう。



脱ぐタイミングと着るタイミング、どっちも大事なんだね。
そしてもう1つ、買う前の確認も忘れずに。学校の部活では、インナーの色やウェアの指定など、独自のルールがあることも多いです。
せっかく買ったのに使えなかった、とならないよう、チームの決まりを確認してから買いそろえましょう。



迷ったら、まず顧問やコーチに確認。それがいちばんの失敗防止だよ。
入部前後で何をそろえるべきか迷っている人は、道具全体の優先順位もあわせてチェックしてみてください。
冬の防寒ウェアのよくある質問
選手や保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
まとめ:場面別の重ね着で冬の体育館を乗り切ろう
冬の防寒ウェアの考え方を、あらためて表に整理します。
| 場面 | 対策の要点 |
|---|---|
| 移動・待機 | ベンチコート+首・手先・足元の小物 |
| 練習前後 | ウォームアップスーツですぐ羽織る |
| プレー中 | 吸汗速乾の薄手インナーで動きやすく |
| 観戦(保護者) | クッション・ひざ掛け・厚手の靴下で床冷え対策 |
冬の防寒は「場面ごとの重ね着」と「汗冷え対策」の2本柱。動く量に合わせて脱ぎ着する。
私は元日本代表として冬の体育館を数えきれないほど経験してきましたが、寒さ対策の上手な選手は、練習の最初の1本から動きが違います。
寒さに耐えるのではなく、道具で賢く対策して、冬の練習時間を実りあるものにしていきましょう。



重ね着をそろえて、冬の練習も全力でがんばるぞ!



その意気だよ。体を冷やさない工夫が、冬の上達を支えてくれるからね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
用品選びについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









