- 記録を頼まれたけれど、スコアシートの書き方がわからない
- 試合が始まると、どこに何を書けばいいのか迷ってしまう
- サーブ順や交代を書き落として、あとで直せなくなる
こんな悩みを解決します。
スコアシートは、試合前・試合中・試合が終わったあとの3回に分けて書くものだと考えると、一気にわかりやすくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、記録を任された選手やマネージャーが困るのは、書き方そのものより順番でした。何をいつ書くかが決まっていないから、試合が始まると手が止まってしまうんです。
逆にいえば、書くタイミングさえ体で覚えてしまえば、記録はそれほど難しい仕事ではありません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- スコアシートを書く3つのタイミングがわかる
- 試合前・試合中・終了後に何を書くかが順番でわかる
- 書き間違えたときの直し方と、防ぐコツがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:スコアシートは3つのタイミングで書く

スコアシートは、上から順に埋めていく書類ではありません。書くタイミングが3回に分かれています。
- 試合前:大会名や会場、両チームの選手、最初の並び順
- 試合中:得点、サーブを打つ選手、タイムアウト、選手交代
- 終了後:セットごとの結果と、関係者のサイン
この3つが頭に入っていれば、試合中に迷う場面はぐっと減ります。試合中に書くのは4種類だけだと決まっているからです。
サルくん全部の欄を最初から埋めるんじゃないんだ?



うん。試合前に埋める欄と、点が入るたびに書く欄は別々なんだよ。



前・中・後ノ3回ニ分ケル
ここで1つだけ先にお伝えしておきます。スコアシートの書式は、大会や協会によって細かい部分が違います。
当日配られた用紙と大会要項の記入例を、必ず先に確認してください。この記事は、多くの用紙に共通する考え方と順番を整理したものです。
書式の元になっている競技規則は、日本バレーボール協会が公開しています。
記録を始める前にそろえるもの
準備が足りないまま試合が始まると、書き直しや書き落としが増えます。ここは数分で終わるので、必ず先に済ませておきましょう。
用意する道具
道具はシンプルです。ボールペンなど、こすっても消えない筆記具を使います。
鉛筆やこすると消えるペンは、公式の記録に使えない大会があります。判断に迷ったら、その日の審判や大会本部に確認するのが確実です。
- 消えないペン(黒・赤の2色があると便利)
- 大会要項と、その大会のスコアシート記入例
- 両チームのメンバー表
赤ペンの使い方も大会ごとに決まっていることがあります。指定がなければ、まずは黒1色で正確に書くことを優先してください。
試合前に確認すること
道具がそろったら、確認です。まず、その日の書式が自分の知っているものと同じかを見ます。
もう1つ大事なのが、両チームの並び順を受けとるタイミングです。これは試合直前に監督から提出されるので、受けとったらすぐ書き写します。



迷ったら審判に聞いて構いません。試合前なら、いくらでも確認できます。
試合前に書くこと


試合前は時間があるので、ここを丁寧に書けるかどうかで後の楽さが決まります。
最後の並び順が、試合中のサーブ順の土台になります。ここを間違えると、試合中の記録がすべてずれてしまうんですよね。
書き写したら、提出された紙ともう一度見比べます。この二度見だけで、記録のミスはかなり減らせます。



番号を1つ書き間違えただけで、全部ずれちゃうんだ…



だからここは急がなくて大丈夫。試合前の余裕があるうちに、ゆっくり確かめよう。
最初の並び順の決め方そのものは、別の記事で解説しています。
試合中に書くこと
試合が始まったら、書くものは4種類だけです。この4つを覚えておけば、コートを見ながらでも手が動きます。
得点とサーブを打つ選手
まず、点が入るたびに、点をとったチームの欄に記録します。1点ごとに書くので、ここがいちばん手数の多い作業です。
あわせて、サーブを打つ選手が変わったところで、その選手の背番号がわかるように記録します。
サーブ権が相手に移ると、相手チームは時計回りに1つ回ります。誰が打つ番なのかは、試合前に書いた並び順を追えば必ずわかる仕組みです。
つまり記録係は、コートの動きを覚えていなくても構いません。手元の並び順を1つずつ送っていけば、次のサーバーは自動的に決まります。



長いラリーのあとって、書くの忘れそう…
長いラリーが続くと、点が入った瞬間に書くのを忘れがちです。ラリーが終わって歓声が上がっている間に、まず1点を書いてしまいましょう。
書いてからコートに目を戻しても、次のサーブまでには十分に間に合います。



サーブ順ハ最初ノ並ビ順デ決マル
回り方のルールそのものが不安な人は、先に整理しておくと記録が一気に楽になります。
タイムアウトと選手交代
もう1つが、試合が止まったときの記録です。タイムアウトと選手交代は、どちらも取った時点の得点をいっしょに書きます。
なぜ得点を書くのかというと、あとから「何点のときに何が起きたか」を追えるようにするためです。記録は点数の一覧ではなく、試合の流れを残す書類なんです。
選手交代では、誰と誰が入れ替わったのかがわかるように書きます。同じ選手が戻ってくる場面もあるので、交代の回数を数えられる形で残しておくと安心です。



点数といっしょに書くから、あとで見てもわかるんだね。
止まっている間に書き終えるのがコツです。プレーが再開してから慌てて書くと、次の1点を取りこぼします。
交代のルールが気になる人は、こちらもあわせて確認してみてください。
セットと試合が終わったときに書くこと
1セットが終わったら、その場で締めの作業をします。ここを次のセットまで持ち越さないことが大切です。
セットの合間は短いので、書く順番を決めておくと落ち着いて終われます。線を引く、得点と時間を書く、次の並び順を写す。この3つだけです。
試合そのものが終わったら、セットごとの結果をまとめます。最後は、両チームのキャプテンと審判のサインをもらって完成です。
サインをもらう前に、書き漏れがないかを最後に1回だけ確認します。サインが入ったあとに直すのは、原則としてできないと考えてください。
見るのは、空欄になっている場所です。タイムアウトや交代の欄が空のままなら、本当になかったのかを思い出して確かめます。



最後の確認は、必ず落ち着いてからでいいですよ。急いで出す書類ではありません。
ありがちな失敗と直し方
初めて記録をすると、必ずどこかでつまずきます。よくある3つを先に知っておきましょう。
失敗1:書き間違えて消したくなる
いちばん多いのがこれです。消えないペンで書いているので、当然消せません。
このときは、間違えた部分に線を引いて、その近くに正しい内容を書きます。消そうとして黒く塗りつぶすと、何が起きたのかがわからなくなってしまいます。
間違えた記録も、直した跡が残っていれば書類として成り立ちます。きれいさよりも、何が起きたかが読みとれることを優先してください。
訂正のしかたにも大会ごとの決まりがあることがあるので、心配なときは試合前に審判へ聞いておくと安心です。
失敗2:サーブ順がわからなくなる
次に多いのが、途中でサーブの順番を見失うことです。長いラリーが続いたり、交代が重なったりすると起きます。
このときに慌てて記憶で書くのは危険です。試合前に書いた並び順まで戻り、そこから順に追い直します。
どうしても合わないときは、審判や相手の記録係に確認して構いません。間違ったまま進めるより、その場で止めて直す方がはるかに早く終わります。



途中でわからなくなったら、もう終わりかと思ってた…



最初まで戻れば必ず追いつけるよ。慌てないことがいちばんの近道。
失敗3:止まった場面を書き忘れる
3つ目は、タイムアウトや交代の書き忘れです。プレーを目で追っているうちに、書く前に試合が動いてしまいます。
防ぎ方はシンプルで、試合が止まった瞬間にペンを持つ習慣をつけることです。笛が鳴ったら書く、と決めておくと落としにくくなります。
もし後から気づいたら、その時点でわかる範囲を正確に書き足します。空欄のまま提出するより、状況が残っている方が記録として役に立つからです。



笛ガ鳴ッタラペンヲ持ツ
初めてでも書けるようになる練習方法
スコアシートは、説明を読むだけでは書けるようになりません。試合を見ながら手を動かす練習が必要です。
いきなり全部を書こうとすると、必ずどこかで手が止まります。書く項目を1つずつ増やしていくと、思ったより早く追いつけるようになります。
私の指導現場では、記録を1人に任せきりにしないようにしています。2人で並んで書くと、片方が見落としてももう片方が補えるからです。
慣れてきたら、正式な試合の前に一度、大会と同じ書式で通しの練習をしておきましょう。
書式が変わるだけで書く場所も変わるので、当日にいきなり触るのは避けたいところです。



点数だけなら、今日からでもできそう!



そこから始めれば大丈夫。1つずつ足していけば、必ず書けるようになります。
よくある質問
まとめ:書くタイミングで覚えると迷わない
スコアシートは、試合前・試合中・終了後の3回に分けて書く書類です。試合中に書くのは、得点・サーブを打つ選手・タイムアウト・選手交代の4つだけになります。
全部を一度に覚えようとせず、書くタイミングごとに整理するのが近道です。
| タイミング | 書くもの | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 試合前 | 試合情報・両チームの選手・最初の並び順 | 並び順の書き写し間違い |
| 試合中 | 得点・サーブを打つ選手・タイムアウト・交代 | 止まった場面の書き忘れ |
| 終了後 | セットごとの結果・サイン | 提出前の確認もれ |
書式は大会ごとに違うので、当日の用紙と記入例を最優先で確認してください。



まずは点数だけ書くところからやってみる!



それでいいんです。順番で覚えれば、記録はこわくありませんよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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