- 春高バレーという名前は聞くけれど、いつどこでやる大会なのか分からない
- ルールをよく知らないまま見ても、楽しめるのか不安
- 子どもが「見たい」と言うので、一緒に見る前に最低限のことを知っておきたい
こんな悩みを解決します。
春高バレーは、毎年1月上旬に東京体育館で開かれる、高校バレーボールの日本一を決める大会です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきて、「この大会を見てバレーを始めました」と話す選手に何度も出会ってきました。
ルールを全部覚えなくても、見るところを3つか4つ決めておくだけで、試合は一気に面白くなります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 春高バレーがいつ・どこで・どんな形式で行われる大会かが分かる
- ルールにくわしくなくても楽しめる、具体的な見どころが分かる
- 会場で見る場合と家で見る場合、それぞれの準備が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:春高バレーは「毎年1月・東京体育館」で高校日本一が決まる大会
まず結論からお伝えします。春高バレーは、各都道府県の代表校が1校ずつ集まって、負けたら終わりのトーナメントで日本一を決める大会です。
開催時期は毎年1月の上旬、場所は東京体育館です。お正月が明けてすぐの時期に、数日間かけて一気に勝ち上がりが決まります。
正式な名前は「全日本バレーボール高等学校選手権大会」といいます。長いので、ふだんは通称の「春高バレー」と呼ばれています。
その年ごとのくわしい日程や組み合わせは、大会の公式サイトで発表されます。試合を見る予定を立てるときは、そちらを確認してください。
うさママ高校の大会って、夏のインターハイもありますよね?



はい。高校生には大きな全国大会がいくつかあって、春高はその中でも1月に行われるものです。
高校生の全国大会は1つではありません。年間の流れの中でどこに位置づくのかは、こちらで整理しています。



1月上旬 東京体育館 一発勝負 コレダケ 覚エレバ OK
春高バレーはどんな大会か
ここからは、大会の形をもう少しくわしく見ていきます。形が分かると、1試合の重みが伝わってきます。
各都道府県の代表が集まる一発勝負
春高バレーには、各都道府県の代表校が出場します。出場をかけた予選は、その年の秋から冬にかけて各地で行われます。
つまり、会場に立っているチームは、それぞれの地域を勝ち抜いてきた1校だということです。
そして本大会はトーナメントです。1回負ければ、そこで終わります。
負けたら次がない。この一発勝負が、春高バレーの緊張感の正体です。
だからこそ、点差が開いた場面でも最後まで全力で拾いにいく選手の姿が見られます。



1回も負けられないって、すごいプレッシャーですね。



そうですね。ただ、その中でいつも通りにやろうとするチームが勝ち上がっていきます。
勝ち上がりの仕組みそのものは、組み合わせ表を読めればつかめます。読み方はこちらでまとめています。
名前に「春」が残っているのは開催時期が変わったから
1月の大会なのに「春高」と呼ばれることを、不思議に思う人は多いです。
これは、以前この大会が春に行われていた名残です。その後に時期が移りましたが、呼び名だけが残りました。
呼び名が定着していたので、そのまま使われ続けているわけです。



名前の理由が分かるとすっきりしますね。



会場でも「春高」と呼ばれています。そのまま覚えてしまって大丈夫ですよ。
初めてでも楽しめる5つの見どころ
ここが本題です。ルールを全部知らなくても、見る場所を決めておけば試合は面白くなります。
私がバレーを見たことのない人に最初にすすめるのは、次の5つです。
- サーブを打つ選手の表情と、その1本で崩れるかどうか
- 身長で不利なチームが、どうやって点を取っているか
- 守備専門の選手(リベロ)の動きだけを目で追う
- タイムアウトの後、どちらが先に1点を取るか
- 試合が終わった瞬間の、両チームのふるまい
見どころ1:サーブの1本で流れが変わる
バレーボールは、サーブから始まります。この1本が試合を大きく動かします。
強いサーブで相手の返球を乱せば、その後の攻撃をこちらが読みやすくなります。
逆にサーブがネットにかかれば、それだけで相手に1点が入ります。
サーブは、唯一だれにも邪魔されずに打てるプレーです。だから選手の状態がそのまま出ます。
連続で点を取られている場面でサーブに立つ選手が、どんな顔をしているか。ここを見るだけでも、試合の緊張感が伝わります。
見どころ2:高さで勝てないチームの戦い方
高校のチームは、身長差がはっきり出ます。相手のほうが明らかに高い、という試合は珍しくありません。
それでも勝つチームがあります。見どころは、その工夫の部分です。
速い攻撃で相手のブロックが跳ぶ前に打つ。ブロックの手にわざと当てて外へ出す。相手のいない場所へ落とす。



高さがなくても、やりようがあるんですね。



そこがバレーの面白さです。背の高さだけで勝負が決まらない競技なんですよ。
身長差をどう埋めるかという考え方は、日々の練習にもつながります。
見どころ3:リベロの動きだけを目で追う
コートの中で1人だけ、色の違うユニフォームを着ている選手がいます。守備を専門に担当するリベロです。
ボールを目で追うのに疲れたら、この選手だけを見てみてください。
リベロは、相手が打つ前から動いています。どこへ来るかを予測して、先に場所を空けたり詰めたりしています。
ボールではなく1人の選手を追うと、バレーが「準備の競技」だということが見えてきます。
派手さはありませんが、拾い続けるチームが最後に残ります。
見どころ4:タイムアウト明けの1点
流れが悪くなると、監督はタイムアウトを取ります。短い時間で、選手を落ち着かせるためです。
見どころは、その直後の1点です。
止めた側がそのまま1点を取れば、流れは戻ります。取れなければ、勢いは相手のまま続きます。



あの短い時間で、何を話しているんでしょう。



多くの場合は、細かい修正よりも「次の1本だけ見よう」という確認です。
タイムアウトの回数やタイミングには決まりがあります。細かいところが気になった方は、こちらもどうぞ。
見どころ5:試合が終わった瞬間のふるまい
トーナメントなので、どの試合にも負けるチームがあります。
その瞬間、両チームがどうふるまうかを見てください。勝ったチームは喜ぶ前に相手のコートへ向かい、負けたチームは涙をこらえてあいさつをします。
3年生にとっては、最後の試合になることもあります。



勝敗ノ後ノ 数十秒ニ 一番 人柄ガ 出ル
ここまで見ると、点数の行方だけを追っていたときとは、試合の見え方が変わっているはずです。
観戦前に知っておきたい3つのルール
ここでは、見ながら困らない最低限のルールだけを整理します。3つ分かれば試合はついていけます。
ラリーが終わるたびにどちらかへ点が入る
いまのバレーボールは、サーブ権のあるなしに関係なく、ラリーが終わるたびに必ずどちらかへ1点が入ります。
だから試合が止まりません。ミスもすべて相手の得点になります。
点数の進み方が分かると、いま優勢なのがどちらかを迷わなくなります。
自分のコートで3回以内に返す
1チームがボールに触れられるのは、3回までです。3回目までに相手コートへ返さなければいけません。
多くのチームは、この3回を「拾う・上げる・打つ」に使います。
拾う・上げる・打つ。この3拍子を意識すると、コートの動きがつながって見えてきます。
ブロックで触れた場合の数え方など、細かい例外はあります。最初のうちは気にしなくて大丈夫です。
正式な決まりを確かめたくなったら、日本バレーボール協会が発行する競技規則が大もとになります。
サーブのたびに選手の並びが変わる
得点してサーブ権を得ると、6人が時計回りに1つずつ位置を移ります。ローテーションといいます。
そのため、同じ選手がずっと前にいることはありません。前にいた選手が後ろへ下がります。



選手がぐるぐる動くから、最初は誰が誰だか分からなくなります。



背番号で1人だけ決めて追いかけると、位置の変化が分かりやすいですよ。
セット数や点数の決まりも知っておくと、残り時間の見当がつきます。
会場で見るときに用意しておくもの
会場で見ると決めたら、準備しておきたいものがあります。体育館は、思っているより過ごしにくい場所です。
- 脱ぎ着できる上着:暖房が効いていても、床に近い席は冷えます
- 飲み物:館内は乾燥します。会場によっては売店が混みます
- 薄いクッション:かたい座席に長時間座ることになります
- 小さめのバッグ:通路や座席まわりが狭い会場があります
- 現金:売店やロッカーで使う場面があります
いちばん忘れられがちなのが上着です。1月の体育館は、席の位置によって体感がまったく違います。



暖房が入っていても寒いんですか?



暖かい空気は上にたまります。低い位置の席ほど足元が冷えるんです。
また、会場での写真や動画の扱いには、大会ごとに決まりがあります。撮る前に案内を確認してください。
広い会場の上のほうの席で見る場合は、持ち物に加えたい双眼鏡の選び方も別の記事でまとめています。
服装と持ち物は、部活の応援に行くときとほぼ同じです。くわしくはこちらにまとめています。
家で見るときに知っておきたいこと
会場へ行かなくても、春高バレーは見られます。ここでは、家で見るときの考え方を整理します。
大会の試合は、テレビ放送と大会公式の配信の両方で見られる形が続いています。公式の配信は、基本的に無料で見られます。
春高バレーを見るために、有料のサービスへ申し込む必要は基本的にありません。
コートが複数あるため、同じ時間帯に別の試合が同時進行します。応援したい学校が決まっているなら、どのコートかを先に確認しておくと迷いません。



気になる学校の試合だけ見る、っていうのもアリですか?



もちろんです。1試合を最後まで見ると、そのチームに愛着がわきますよ。
どの試合がどの時間に行われるかは、大会公式サイトの日程表で確認できます。
なお、高校生以外の試合まで見たくなった場合は、国内リーグなど別の大会が対象になります。そちらは配信サービスの契約が必要になることがあります。
よくある質問
まとめ:見るところを決めれば、1試合で好きになる
春高バレーは、毎年1月上旬に東京体育館で行われる、高校バレーボールの日本一を決める大会です。
各都道府県の代表が集まり、負けたら終わりのトーナメントで勝ち上がりが決まります。
ルールを全部覚える必要はありません。見る場所を決めるだけで、試合は十分に面白くなります。
| 見るところ | 何が分かるか | おすすめの人 |
|---|---|---|
| サーブを打つ選手 | 試合の流れと選手の緊張 | 初めて見る人 |
| 高さで不利なチーム | 工夫で点を取る方法 | 戦い方を知りたい人 |
| リベロの動き | 守備の準備と予測 | 子どもが守備をしている家庭 |
| タイムアウト明けの1点 | 流れが変わる瞬間 | 試合展開を追いたい人 |
| 試合終了の直後 | チームの積み重ね | 高校生の子を持つ家庭 |
私は元日本代表として競技を続け、いまは指導者として体育館に立っています。
その経験から言えるのは、大きな大会を1試合きちんと見た子は、その後の練習の目つきが変わるということです。
まずは1試合、途中で切り替えずに最後まで見てみてください。



今度は最後まで一緒に見てみます。



いいですね。終わった後の数十秒まで、ぜひ見てください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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