- バレーボールを始めたばかりで、ルールがまだよくわからない。
- テレビで試合を見ても、点の入り方や勝ち負けの仕組みがつかめない。
- 子どもがバレーを始めたので、親としても基本だけは知っておきたい。
こんな悩みを解決します。
6人制バレーボールの基本は、1チーム6人・3回以内で返す・25点先取・3セット先取で勝ちの4つを押さえれば一気にわかります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
長年バレーボールスクールを運営してきた経験から、初心者がつまずくのはいつも同じポイントだとわかってきました。
最初に全体の流れをざっくりつかんでおくと、こまかいルールもあとからスッと頭に入ってきます。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 6人制バレーボールの全体像が3分でわかる。
- 点の入り方と勝ち負けの仕組みがスッキリ理解できる。
- 試合を見るときに「今なにが起きたか」がわかるようになる。
それでは、いちばん大事なところから順番に見ていきましょう。
バレーボールの基本ルールはこの4つだけ
むずかしく考える必要はありません。まずはこの4つだけ覚えれば、試合の全体像はつかめます。
- 1チームはコートに6人が入る。
- ボールは3回以内に相手コートへ返す。
- ラリーが終わるたびに必ずどちらかに1点が入る。
- 先に決められた点を取り、セットを多く取ったチームが勝ち。
この4つが、バレーボールという競技の骨組みです。どんなに高度な試合でも、土台にあるのはこの4つだけです。
あげばまずはこの4つだけでOK。こまかいルールは後からで大丈夫だよ。
逆に言えば、この4つさえ知っていれば、テレビ観戦も子どもの試合観戦もぐっと楽しくなります。



4つだけならぼくでも覚えられそう!



キホンハ4ツダケ
ここから先は、この4つを1つずつかみくだいて説明していきます。読み終わるころには、試合を見て「今なにが起きたか」がわかるようになっているはずです。
コートに立つのは1チーム6人


6人制バレーボールは、その名のとおりコートに6人が入ってプレーします。3人が前のほう(前衛)、3人が後ろのほう(後衛)に立つのが基本の形です。



6人もいると、誰がどこを守るのか混乱しちゃう…。
最初は全員の役割を覚える必要はありません。「前に3人、後ろに3人」とだけ知っておけば十分です。
この6人がボールをつないで、3回以内に相手コートへ返します。1人で完結させるのではなく、チーム全員でボールをつなぐのがバレーボールの面白さです。
前衛と後衛で役割が変わる
前衛の選手は、おもにスパイクやブロックなど、ネット際での攻撃と守りを担当します。後衛の選手は、おもに相手の攻撃を受けるレシーブや、後ろからの攻撃を担当します。



前は攻めと壁、後ろは守り。ざっくりこのイメージでいいよ。
選手はサーブ権が移るたびに時計回りに1つずつ場所を移動します。これをローテーションと呼びます。
前衛と後衛は固定ではなく、この移動によって入れ替わっていくのが特徴。だから、どの選手も攻撃と守備の両方を経験することになります。
ポジションには専門の役割がある
6人のなかには、トスを上げる司令塔(セッター)や、守備専門の選手(リベロ)など、専門の役割を持つ選手がいます。



守り専門の選手っているんだ!
それぞれのポジションがどんな仕事をするのかは、別の記事でくわしく解説しています。



マエ3ニン・ウシロ3ニン
ここでは「6人それぞれに役割がある」とだけ覚えておけば大丈夫です。まずは人数の感覚をつかむことが先決です。
得点はラリーポイント制で1点ずつ入る


バレーボールの点の入り方は、とてもシンプルです。
ラリーが1回終わるたびに、必ずどちらかのチームに1点が入ります。
これをラリーポイント制と呼びます。



ラリーって、ボールを打ち合っている時間のことだよね?
そのとおりです。サーブが打たれてからボールが床に落ちる(または反則が起きる)までの、一連の打ち合いがラリーです。
サーブ権がなくても点が入る
昔のバレーボールでは、サーブを打つ権利を持つチームしか得点できませんでした。今のラリーポイント制では、サーブを打ったチームでも、受けたチームでも、ラリーに勝ったほうに点が入ります。



どっちが打ち始めても、勝ったほうに1点。だから試合がテンポよく進むんだ。
そのぶん1点の価値が大きく、試合の展開もスピーディーになります。1本のサーブミスやレシーブミスが、そのまま相手の得点につながるのです。
だからこそ、1点ずつの積み重ねを大事にする競技だと言えます。終盤の競った場面では、この1点の重みがいっそう増していきます。
点が入る代表的な場面
点が入るのは、たとえば次のような場面です。
- 相手コートにボールを落とした。
- 相手が打ったボールがコートの外に出た(アウト)。
- 相手がネットにさわるなどの反則をした。



ラリーゴトニ1テンハイル
反則の細かい種類まで覚える必要はありません。「ボールが落ちたら点が動く」という感覚を持っておけば十分です。観戦しながら少しずつ覚えていけば、自然と細かい判定もわかるようになります。
ボールは3回以内で相手に返す


自分のチームがボールにさわれるのは、1回のラリーで3回までです。3回以内に相手コートへ返さなければなりません。



えっ、4回さわったらダメなの!?
はい、4回さわってしまうと反則になり、相手に1点が入ります。
3回の役割分担が攻撃の基本形
多くの場合、3回のさわり方には役割があります。
- 1回目:相手の攻撃を受ける(レシーブ)。
- 2回目:打ちやすい位置へ上げる(トス)。
- 3回目:相手コートへ打ち込む(スパイク)。



レシーブ→トス→スパイク。この3回の流れが攻撃の基本形だよ。
もちろん1回や2回で返してもかまいません。3回はあくまで上限です。
ただ、強いチームほどこの3回をきっちり使い、レシーブ・トス・スパイクの形を作って攻撃します。3回を使い切ることが、得点を取るための近道になるからです。
同じ人が連続でさわるのは反則
3回のうち、同じ選手が2回続けてボールにさわるのは反則になります。



うっかり2回さわっちゃいそう…。
ボールをはじいた勢いで2回さわってしまうミスは、初心者によくあります。これはダブルコンタクトと呼ばれる反則です。



オナジヒトガ2カイレンゾクハハンソク
なお、ブロックでさわった分は3回の回数に入らないなど、細かい例外もあります。ただ、まずは「3回以内・同じ人は連続で2回さわらない」とだけ覚えておけば十分です。
勝敗は25点先取・3セット先取で決まる


勝ち負けは、2段階で決まります。まず1セットを取り、そのセットを多く取ったチームが試合に勝ちます。
1セットは25点先取・3セット先取で試合の勝ち、というのが基本の形です。



セットって、試合のなかの1区切りのことだよね?
そのとおりです。試合は複数のセットに分かれていて、セットの勝ち数で最終的な勝者が決まります。
1セットは25点を先に取ったチームが勝ち
1つのセットは、先に25点を取ったチームが取ります。ただし、24対24のように点が並んだときは、2点差がつくまで続きます。これをデュースと呼びます。



24対24になったら、2点差がつくまで終わらないんだ。
この2点差ルールがあるおかげで、最後まで気の抜けない接戦になります。24点を取ってからが本当の勝負、という場面も少なくありません。
最終セットだけは15点先取になるなど、セットによって点数が変わる場合もあります。デュースや最終セットのくわしい仕組みは、別の記事で解説しています。
試合は3セットを先に取ったチームの勝ち
公式の試合は、5セットマッチが基本です。5セットのうち、先に3セットを取ったチームが試合に勝ちます。



3セット取ればいいから、3対0や3対2で勝ちになるんだね。



25テンセンシュ・3セットセンシュ
大会や年代によっては3セットマッチ(2セット先取)で行う場合もあります。このあたりは「大会による」と覚えておくと安心です。試合の前に配られる大会の要項を見れば、何セットマッチかは必ず書かれています。
試合はサーブで始まりボールが落ちて終わる
ここまでの内容を、試合の流れにそって整理しておきましょう。



流れがわかると、4つの基本がぜんぶつながって見えてくるよ。
1回のラリーはこう進む
1回のラリーは、次のように進みます。



こうやって並べると、すごくわかりやすい!
この流れを25点ぶんくり返して1セット、それを3セット取れば試合の勝ち、というわけです。
1つ1つのラリーは数秒で終わりますが、その積み重ねが1セット、そして1試合になります。短いラリーの連続だからこそ、最後まで目が離せないのです。
サーブを打つ人は交代していく
サーブは、コートの右後ろにいる選手が打ちます。サーブ権を取り返すたびにローテーションで選手が回るので、サーブを打つ人も順番に交代していきます。



サーブはラリーの開始の合図。ここから全部が始まるんだ。
つまり、チームの全員がいつかは必ずサーブを打つことになります。誰か1人だけが打ち続けるスポーツではない、というのも6人制の特徴です。
サーブには8秒以内に打つという時間のルールもありますが、まずは「サーブで始まる」とだけ押さえておけば大丈夫です。



サーブデハジマリ・オチテオワル
初心者がつまずきやすいポイント
最後に、初心者が「あれ?」となりやすいポイントを整理しておきます。



覚えたつもりでも、試合になると迷っちゃうんだよね…。
ここを先に知っておくと、実際にプレーや観戦をするときの混乱がぐっと減ります。
「触れる回数」と「人」を混同しない
よくあるのが、3回ルールと連続接触ルールの混同です。チームとして3回さわれるのと、同じ人が連続でさわってはいけないのは、別のルールです。



「チームで3回」と「同じ人は連続2回ダメ」は、分けて覚えるのがコツだよ。
この2つを分けて理解しておくと、反則の理由がスッと納得できます。審判の笛が鳴ったときも、「今のはどっちのルールか」がわかるようになります。
ボールがラインにかかったら「イン」
もう1つ迷いやすいのが、ラインぎりぎりに落ちたボールの判定です。ボールがコートのラインに少しでもかかっていれば「イン」、つまりコート内の扱いになります。



ライン上はセーフなんだ。アウトだと思ってた!
完全にラインの外に落ちて初めてアウトです。ここは観戦中にもよく出てくるので、覚えておくと役立ちます。
選手も観客も、ライン際のボールには思わず声が出ます。「入った!」「出た!」と一喜一憂できるのも、このルールを知っているからこそです。



ライン上ハイン
コートやネットのこまかい寸法、選手交代やタイムアウトの細かいルールは、それぞれ別の記事でくわしく解説しています。まずはこの記事の全体像をつかんでおけば、土台はバッチリです。
よくある質問
まとめ
この記事では、6人制バレーボールの基本ルールを全体像からお伝えしました。
押さえるのは1チーム6人・3回以内で返す・25点先取・3セット先取で勝ちの4つだけです。
私は元日本代表として、そして長年バレーボールを指導してきた立場から、最初の1本としてこの4つの基本を強くおすすめします。



この4つさえ覚えれば、試合を見るのが楽しくなりそう!



そのとおり。全体像がわかったら、あとは1つずつくわしくしていけばいいよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ルールや用語については他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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