- 試合を見ていて「今のプレー、何ていう技?」と気になることがある
- パンケーキやツーアタックなど、名前は聞くけど中身がわからない
- 解説やコーチの言葉に出てくるプレー名を、その場でイメージしたい
こんな悩みを解決します。
この記事は、五十音順の用語辞典ではなく、試合中に目で見て「あれ何?」となりやすいプレーの名前にしぼって解説します。
プレー用語は「守備の技」「攻撃の技」と場面で分けて覚えると、頭に入りやすい。
私は元日本代表として活動し、10年以上スクールで初心者から選手までを指導してきました。
指導していてよく聞かれるのが、「今のスーパープレー、名前は何ですか?」という質問なんです。
言葉の意味と一緒に「どんな場面で出るか」まで知っておくと、試合を見るのも、自分でやってみるのも、ぐっと楽しくなります。
ぜひこの記事を、試合観戦のおともに使ってみてください。
- 試合でよく見るプレー技の名前と中身がわかる
- そのプレーがどんな場面で使われるかがわかる
- 似ているプレーのちがいを区別できるようになる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:この記事で扱うプレー用語の一覧

先に、この記事で解説するプレーを一覧にまとめました。まずはざっと目を通してみてください。
| プレー用語 | かんたんな意味 |
|---|---|
| パンケーキ | 手の甲を床にすべり込ませて拾う守備 |
| ツーアタック | セッターが2本目で直接攻めるプレー |
| フェイント | 強く打たず指先でそっと落とす攻撃 |
| ワンタッチ | ブロックで軽く触れて勢いを弱めること |
| ダイレクト | 相手からのボールを1本で返すこと |
| リバウンド | わざとブロックに当てて仕切り直すプレー |
サルくんどれも試合で見たことある気がする!でも名前と中身がつながってないかも…。



だいじょうぶ。1つずつ、どんな場面で出るかとセットで見ていこう。
用語は五十音順で覚えるより、「守備の技」「攻撃の技」のように場面でまとめると頭に入りやすいです。この記事も、守備・攻撃・ネット際の順に並べています。
なお、五十音順でまとめて調べたいときは、別に用語辞典の記事も用意しています。あわせて使うと、探している言葉にたどり着きやすくなります。
守備でよく見るプレー用語
まずは、守備の場面で「おっ」と思うプレーの名前から見ていきましょう。ボールを落とさないための、粘りの技が並びます。
- パンケーキ:手の甲を床にすべらせて拾う
- ワンタッチ:ブロックで軽く触れて勢いを弱める
- ダイレクト:相手からのボールを1本で返す
パンケーキ・ダイビング
パンケーキは、落ちそうなボールの下に手の甲をすべり込ませ、床すれすれで拾う守備です。手のひらを下にして床に押し当てる形が、パンケーキを焼く様子に似ていることから、この名前がついています。
うまく決まると、ボールが手の甲に当たってふわりと上がります。とっさの場面で出るプレーですが、練習しておくと落ち着いて拾えるようになります。
ただし、パンケーキは「いつでも使う技」ではないんです。普段のフットワークで追いつくボールなら、両手で上げる方が確実。
パンケーキは、いつもの動きでは間に合わないボールにだけ使う最後の手段。
コート外へ逃げるボールでは、もうひと工夫がいります。触った先に味方がいるならパンケーキで残し、誰もいないなら手首を曲げて、少しでも高く上げましょう。
ダイビングは、体を投げ出してボールに飛びつく守備です。とどかないように見えるボールにも手を伸ばし、最後まであきらめない粘りのプレーです。



あの床すれすれのやつ、パンケーキっていうんだ!?



そう。ギリギリのボールを拾う、あきらめない守備の代表なんだよ。
ワンタッチ・ダイレクト
ワンタッチは、相手の強打をブロックで完全に止めきれなくても、指先などに軽く触れて勢いを弱めることです。ここで大事なルールがあります。
ブロックのワンタッチは、チームのヒット回数(3回)には含まれません。
だからワンタッチのあとも、あらためて3回使って攻撃を組み立てられます。触れたら「まだ3回使える」と思って、落ち着いてつなぎましょう。
ダイレクトは、相手から飛んできたボールを、味方につながず1本でそのまま返すプレーです。ブロックの上を越えてきたボールを、とっさに直接返す場面などで使われます。



ダイレクトって、わざとやるものなの?



ねらってやることもあるけど、多くはとっさの返球だよ。無理な体勢からでも1本で返せると、ピンチをしのげるんだ。
守備のプレーは「拾う・触れる・返す」の3つに分けると整理しやすい。
攻撃でよく見るプレー用語


次に、攻撃の場面で見かけるプレーです。相手の逆をついたり、意表をついたりする技が並びます。
- ツーアタック:セッターが2本目で直接攻める
- フェイント:指先でそっと落とす攻撃
- リバウンド:わざとブロックに当てて仕切り直す
ツーアタック・フェイント
ツーアタックは、セッターが2本目のボールを味方に上げず、自分で直接相手コートへ攻めることです。相手が「トスが上がってくる」と思って油断した瞬間をつく、奇襲になります。
ツーアタックは前衛の選手なら可能。後衛の選手がネットより高い位置で打つと反則になる。
フェイントは、強く打たずに指先でそっとボールを落とす攻撃です。相手が強打に備えて後ろに構えた瞬間、前へ落とすことで得点をねらいます。
プッシュと呼ばれることもあり、押し出すように運ぶのが特ちょうです。強打とフェイントを使い分けられると、相手はどちらに備えればよいか迷います。



強く打つだけが攻撃じゃないんだね。



そう。相手の逆をつくのも、りっぱな攻撃なんだ。
リバウンド・ブロックアウト
リバウンドは、スパイクが止められそうなとき、わざと相手ブロックにボールを当てて自分のコートに戻し、もう一度攻撃をやり直すプレーです。無理に打ってミスするより、当てて仕切り直す方がいい場面もあります。
ブロックアウトは、逆に相手のブロックにわざと当てて、コートの外へはじき出すねらいの攻撃です。ブロックの手の外側をねらって打つことで、そのままアウトの得点にします。
リバウンドは自コートに戻して仕切り直し、ブロックアウトは外へはじき出して得点。ねらいが正反対。



ブロックにわざと当てるプレーが、2つもあるんだ?



そう。守りにも攻めにも使えるのが、ブロックの利用のおもしろいところだよ。
ネット際・切り替えでよく見るプレー用語
最後に、ネットの近くや、攻守が入れかわる場面で見かけるプレーです。試合の流れを大きく動かす技が並びます。
- クイック:セッターの近くで打つ速い攻撃
- トランジション:守備から攻撃へ切り替える動き
- チャンスボール:攻撃を組み立てやすい山なりの返球
クイック・トランジション
クイックは、セッターのすぐ近くで、低く速いトスを打つ攻撃です。相手のブロックがそろう前に打ち切るのがねらいで、速さで勝負する攻撃になります。
トランジションは、守備から攻撃へ切り替える一連の動きを指します。相手の攻撃をレシーブしたあと、すぐに自分たちの攻撃の形へ移ることです。
強いチームほど、守ってから攻めるまでの切り替え(トランジション)が速い。
チャンスボール・つなぎ
チャンスボールは、相手から山なりで返ってきた、攻撃を組み立てやすいボールです。「チャンス!」の声がかかったら、しっかり攻撃につなげたい場面になります。
つなぎは、乱れたボールを次のプレーへ運ぶ、地味だけれど大切なプレーです。派手さはありませんが、つなぎの1本が得点を生むことは少なくありません。
乱れたときこそ、次の人が触りやすい高さへ運ぶ意識が大切。
カバーも、切り替えの場面で耳にする言葉です。味方が打ったスパイクが止められたときに備えて、後ろで拾える位置に入っておくことを言います。



スパイカーじゃない人も、大事な役目があるんだね。
カバーの意識がチームにあると、ブロックされてもすぐに拾い直せます。1本で終わらせず、しつこく攻め続けられるようになります。
こうした地味なプレーの積み重ねが、強いチームの粘りを支えています。名前を覚えると、そのはたらきにも目が向くようになります。



目立たないつなぎのプレーも、すごく大事なんだね。



そう。1本のつなぎが、大きな得点につながることも多いんだよ。
似ているプレーのちがいを整理する
プレー用語は、名前も動きも似ているものが多く、混同しやすいです。ペアで並べて「ちがい」で覚えると区別しやすくなります。
| プレーのペア | ちがい |
|---|---|
| リバウンド / ブロックアウト | 前者は自コートに戻す、後者は外へはじき出す |
| ツーアタック / ダイレクト | 前者はセッターの2本目攻撃、後者はそのまま返球 |
| フェイント / スパイク | 前者はそっと落とす、後者は強く打ち込む |



似たプレーは「何がちがうか」を1つおさえるだけで、迷わなくなるよ。
たとえばリバウンドとブロックアウトは、どちらも相手ブロックを利用しますが、ねらいが正反対です。リバウンドは自分のコートに戻して仕切り直し、ブロックアウトは外へはじき出して得点、と分けて覚えます。
似たプレーは「ねらいがどうちがうか」を1つおさえると、混同しなくなる。
ツーアタックとダイレクトも、混同しやすいペアです。ツーアタックはセッターが自分で攻める意図的なプレー、ダイレクトは飛んできたボールをとっさに返す守り寄りのプレー、という点でちがいます。



ねらいでくらべると、たしかにちがいがはっきりするね!
こうしてペアで並べると、バラバラだったプレー名が線でつながっていきます。1つずつ、あせらず整理していきましょう。
プレー用語を覚えると試合がもっと楽しくなる
プレーの名前を知っていると、試合を見る目が変わります。ただ「すごい」で終わっていた場面が、「今のはパンケーキだ」と具体的に見えるようになります。
名前と動きがつながると、コーチの指示もすばやく理解できます。「リバウンドで仕切り直せ」と言われて、すぐに動きをイメージできるからです。
観戦のときも同じです。解説で出てきたプレー名がわかると、なぜその場面で使ったのかまで見えてきて、試合が何倍も面白くなります。



次の試合、プレーの名前を意識して見てみる!



いいね。名前がわかると、バレーの見え方がぐっと深くなるよ。
そして、覚えたプレーは自分でも試してみることが大切です。パンケーキもフェイントも、体で覚えるほど自然に出せるようになります。
はじめは、名前を1つ覚えるだけで十分です。試合や練習で出てきた技を、その都度この記事で確かめれば、少しずつ引き出しが増えていきます。



全部を一度に覚えなくて大丈夫。気になった技から、1つずつでいいんだよ。
プレー用語についてよくある質問
まとめ:プレーの名前は動きとセットで覚えよう
試合でよく見るプレー用語は、守備の技と攻撃の技に分けて、動きとセットで覚えると忘れにくくなります。名前がわかると、観戦も練習も一段と楽しくなります。
| 場面 | 覚えておきたいプレー |
|---|---|
| 守備 | パンケーキ・ワンタッチ・ダイレクト |
| 攻撃 | ツーアタック・フェイント・リバウンド |
| 区別 | 似たプレーはペアで「ちがい」を1つおさえる |
なお、ツーアタックやワンタッチのように反則と関わる用語は、正式な競技規則を見ると理解がはっきりします。ルールの原文は公益財団法人 日本バレーボール協会(JVA)の公式サイトで確認できます。
プレー名は五十音順の暗記より、守備・攻撃の場面と動きをセットにするのが近道。
私は元日本代表として、プレーの名前を覚えた選手が、試合の状況をすばやく読んで動けるようになる姿を何度も見てきました。あせらず、1つずつ増やしていきましょう。



よし、今日見たプレーから名前を覚えていくぞ!



その調子だよ。名前がわかると、バレーはもっと面白くなるからね。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルール・用語については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









