- おじいちゃん・おばあちゃんが「孫の試合を見に行きたい」と言っている
- 学校の部活の試合に、家族以外が行ってもいいのか分からない
- 大きな声で応援したり、プレーに口を出したりしないか少し心配
こんな悩みを解決します。
祖父母に試合の応援へ来てもらうときは、先に子どもの気持ちを確かめ、会場の決まりと応援の仕方を親から伝えておく。これだけで、子どもにも祖父母にもうれしい1日になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
選手にとって、応援してくれる家族の存在は大きな支えです。ただ、部活の試合には学校や大会ごとの決まりがあり、ふだん体育館に来ない祖父母は、それを知らないまま来てしまうことがあります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 祖父母の応援が、子どもの力にも負担にもなる理由が分かる
- 誘う前に子どもへ確認することと、祖父母に伝える5つのことが分かる
- 当日の過ごし方と、試合のあとにかけてもらいたい言葉が分かる
部活の子への親の関わり方を全体から知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:誘う前に子どもに聞き、当日の決まりを伝えておく
先に結論をお伝えします。祖父母に試合を見に来てもらうときに、親がやっておきたいのは次の3つです。
- 呼んでもいいか、子ども本人の気持ちを先に確かめる
- 会場の決まりと、試合の時間が読めないことを伝える
- 応援の仕方・撮影・体調のことを、親から前もって話しておく
祖父母は、孫の成長を見られることを楽しみにしています。その気持ちを大切にしながら、子どもが試合に集中できる形を整えるのが親の役割です。
私は、応援する大人が落ち着いて見守っていることが、選手が力を出すための土台になると考えています。
うさママおばあちゃんが張り切っていて、うれしい反面ちょっと心配なんです。



心配なことは、当日ではなく前もって伝えておけば大丈夫ですよ。
祖父母へのお願いは、子どもからではなく親から伝えるのがポイントです。孫から言われると、祖父母が寂しい気持ちになりやすいからです。
祖父母の応援が力にも負担にもなる3つの理由
祖父母が見に来てくれることは、子どもの力にもなれば、思わぬ負担になることもあります。その理由を知っておくと、何を伝えればよいかが見えてきます。
見ている人が増えると、うれしさと緊張が両方くる
家族が大勢で見に来てくれると、子どもは「がんばろう」と前向きな気持ちになれます。一方で、ミスをしたくない気持ちが強くなり、体がかたくなる子もいます。
とくに中学生や高校生は、家族に見られることを照れくさく感じる時期です。来てくれるのはうれしくても、目立つ応援は避けたいという子も少なくありません。



来てくれるのはうれしいけど、名前を大きな声で呼ばれるのは恥ずかしいな。
試合の時間が読めず、出番がないこともある
バレーの試合は、サッカーやバスケットボールと違って時間が決まっていません。セットの取り合いが続けば長くなり、前の試合が延びると開始時間もずれていきます。
また、部活の大会では出場するメンバーが当日決まることもあります。遠くから来たのに出番がなかった、ということも起こりえます。
この事情を知らずに来ると、祖父母は長い待ち時間に疲れてしまいます。子どもも「せっかく来てくれたのに出られなかった」と気まずく感じるかもしれません。



朝から行っても、試合が午後になることもあるんですね。
部活の応援には、学校や大会ごとの決まりがある
中学校や高校の部活の大会では、会場に入れる人数や場所、駐車場の使い方などに決まりがあることがあります。保護者の観戦にルールを設けている学校もあります。
ふだん体育館に来ない祖父母は、その決まりを知りません。悪気なく決まりを破ってしまうと、子どもやチームが気まずい思いをすることにつながります。
誘う前に子どもの気持ちを確かめる
祖父母に声をかける前に、まずは子ども本人に「おじいちゃんたちを呼んでもいい?」と聞いてみましょう。親が決めてしまうと、子どもが言い出しにくくなります。
聞くときは、「来てほしい」「来てほしくない」の2択にしないのがコツです。「見に来てもらうなら、どの試合がいい?」と聞くと、子どもも答えやすくなります。
| 子どもの答え | 親の対応 |
|---|---|
| 来てほしい | 日程と会場の決まりを確認してから祖父母に伝える |
| 最後の大会だけ来てほしい | 呼ぶ試合をしぼり、それ以外は結果を連絡する |
| 恥ずかしいから来てほしくない | 今回は見送り、試合の様子を親から祖父母に伝える |
来てほしくないと言われても、それは祖父母が嫌いという意味ではありません。緊張しやすい時期や、試合に出られるか分からない時期は、見られることが負担になるだけです。



「最後の大会だけ来てほしい」と言われたら、そこに合わせて呼べばいいんですね。



そうです。子どもが選んだ試合なら、応援がそのまま力になりますよ。
見送った場合は、試合のあとに写真や結果を祖父母へ伝えるだけでも喜ばれます。行けない家族の関わり方は、次の記事も参考になります。
親が祖父母に伝えておく5つのこと
子どもの了解がとれたら、祖父母に伝えることを整理しましょう。電話で話すだけでなく、要点を短いメモやメッセージで送っておくと、当日に見返してもらえます。
| 伝えること | 中身 |
|---|---|
| 1. 会場の決まり | 上履き・入れる場所・駐車場・観覧のルール |
| 2. 試合の時間 | 開始が読めないこと・出番がないこともあること |
| 3. 応援の仕方 | 拍手中心・プレーや審判に口を出さない |
| 4. 撮影 | 決まりの確認・場所取りをしない・SNSに載せない |
| 5. 体調 | 暑さ寒さ・長時間座ること・無理せず帰ってよいこと |
1. 会場の決まり(上履き・場所・駐車場)
体育館の中は、上履きが必要な会場がほとんどです。観覧席が2階だけの会場や、保護者が入れる場所が決まっている会場もあります。
駐車場の台数が少なく、乗り合わせをお願いされる大会もあります。大会の案内や学校からのお知らせを親が確認し、そのまま祖父母に伝えましょう。
2. 試合の時間は読めず、出番がないこともある
「何時から試合」と伝えるだけでは足りません。前の試合によって開始時間がずれること、1日に何試合もあって待ち時間が長いことを、先に話しておきます。
あわせて、出場するかどうかは当日まで分からないこともあると伝えておきましょう。これを知っていれば、出番がなくてもがっかりせずにチームを応援できます。



出られなかったときに、「残念だったね」って言われるのがいちばんつらいかも。
3. 応援は拍手を中心にする
応援の仕方は、祖父母がいちばん迷うところです。次のようなお願いを、親からやわらかく伝えておきましょう。
- 名前を何度も大きな声で呼ぶより、拍手で応援する
- 孫だけでなく、チーム全体や相手チームのよいプレーにも拍手する
- 「もっと前!」などプレーの指示や、審判への文句は言わない
バレーの経験がある祖父母は、つい指示を出したくなるかもしれません。けれど、選手はベンチの監督の指示で動いています。観客席からの声は、子どもを迷わせる原因になります。



「打て!」「前に出ろ!」のような声は、応援のつもりでも選手には指示に聞こえてしまいます。
親自身の観戦マナーについては、次の記事でくわしくまとめています。
4. 撮影は決まりを確かめ、SNSには載せない
孫の姿を写真や動画に残したい気持ちは、とても自然なものです。ただ、大会によっては撮影に決まりがあったり、場所取りや三脚が禁止されていたりします。
撮影できる場合も、前の列に長く居続けたり、通路に立ったりしないようにお願いしましょう。
撮った写真には、ほかの子どもも写ります。SNSや家族以外のグループに載せないことも、あわせて伝えておくと安心です。
5. 体調に合わせた準備と、無理をしないこと
体育館は、夏はとても暑く、冬は足元から冷えこみます。観覧席は階段が急なことも多く、かたい椅子に長い時間座ることになります。
厚生労働省も、高齢の方は暑さやのどの渇きを感じにくくなるとして、こまめな水分補給を呼びかけています。
飲み物や羽織るものを持ってきてもらい、「疲れたら途中で帰っても大丈夫」と伝えておきましょう。持病などで体調に不安がある場合は、かかりつけの医師に相談してから出かけてもらうと安心です。



おじいちゃん、体育館の階段を上がれるかしら…。



前もって会場の観覧席の場所を調べて、入口に近い席を一緒に探してあげるといいですね。
持ち物や服装は、保護者向けの準備リストがそのまま使えます。
当日の過ごし方と親の役割
当日は、親が祖父母の「案内役」になると、全体がスムーズに進みます。親が知っている会場の流れを、その場で少しずつ伝えていきましょう。
席は親と一緒に、出入りしやすい場所を選ぶ
祖父母には、できるだけ親と並んで座ってもらいましょう。試合の流れや、次にどのコートで試合があるかを、その場で説明できます。
席は、トイレや出口に行きやすい通路側がおすすめです。途中で休みたくなったときにも、周りの人に気をつかわずに移動できます。
試合の前後に、子どもへ近づきすぎない
試合の前や、チームで集まっている時間は、子どもは気持ちを整えています。祖父母が声をかけに行くと、チームの輪から外れることになり、子どもが困ってしまいます。
子どもと話すのは、チームが解散してからにすると、あらかじめ伝えておきましょう。手を振るくらいなら、子どもも気がねなく応えられます。



みんなで集まってるときに呼ばれると、ちょっと気まずいんだ。
試合の日の親の動き方は、次の記事で朝から帰宅まで紹介しています。
試合のあとに祖父母がかけたい言葉
試合が終わったあとの一言は、子どもの心に長く残ります。祖父母にも、次のような言葉を選んでもらえるよう、軽く話しておきましょう。
| かけたい言葉 | 避けたい言葉 |
|---|---|
| 見に来られてうれしかったよ | なんで負けたの? |
| あのサーブ、かっこよかったね | もっと強く打たないと |
| チームで声を出していてよかった | 出られなくて残念だったね |
勝っても負けても、結果より「見られてうれしかった」「がんばっていた」という気持ちを伝えてもらうのがいちばんです。技術のアドバイスは、監督や本人にまかせましょう。
また、試合のたびにお小遣いやご褒美を渡すと、子どもが「結果を出さないと」と感じることがあります。渡す場合は、親と相談して決めてもらうと家庭の方針とずれません。



「来てよかった」のひと言が、次の試合への力になりますよ。
試合後の声かけについては、次の記事でくわしく紹介しています。
祖父母を試合に招くまでの手順
ここまでの内容を、実際に進める順番にまとめました。大会の2週間ほど前から始めると、あわてずに準備できます。
メモは、長い文章より箇条書きのほうが読みやすくなります。会場の地図や駐車場の案内を一緒に送っておくと、当日の迷いも減らせます。



まずは子どもに、どの試合なら来てほしいか聞いてみます!
よくある質問
まとめ:子どもの気持ちを真ん中に、親が橋わたしをする
祖父母に試合の応援へ来てもらうときは、先に子どもの気持ちを確かめ、会場の決まりと応援の仕方を親から伝えておくことで、家族みんなにとってうれしい1日になります。
祖父母の応援を力に変えるのは、親の前もっての橋わたしです。
| 伝えること | ポイント |
|---|---|
| 会場の決まり | 上履き・観覧場所・駐車場を親が確認して伝える |
| 試合の時間 | 開始が読めず、出番がないこともあると話す |
| 応援の仕方 | 拍手中心で、プレーや審判に口を出さない |
| 撮影 | 決まりを守り、SNSには載せない |
| 体調 | 飲み物と羽織るものを持ち、疲れたら帰ってよい |
まずは今日、子どもに「おじいちゃんたちに見てほしい試合はある?」と聞いてみてください。



最後の大会なら、おじいちゃんにも見てほしいな!



家族の応援は、子どもにとって大きな支えです。前もって準備して、みんなで楽しんでくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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