- 練習中に飛び交う専門用語が、意味がわからず置いていかれる
- 試合の解説を聞いても、カタカナ用語が頭に入ってこない
- 「サイドアウト」「シャットアウト」など、似た言葉の区別がつかない
こんな悩みを解決します。
バレーボールには専門用語がたくさんありますが、意味と使う場面をセットで覚えれば、練習も観戦も一気にわかりやすくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、用語の意味を知るだけで、選手の理解のスピードが大きく変わるのを何度も見てきました。
この記事では、あ行からさ行までの用語を、初心者にもわかる言葉でまとめました。
ぜひこの記事を、わからない言葉が出てきたときの辞書がわりに使ってみてください。
- あ行〜さ行のバレー用語の意味がやさしくわかる
- 似ている用語の区別がつくようになる
- 練習や観戦で用語がスッと理解できるようになる
それでは、くわしく見ていきましょう。
この用語辞典の使い方と覚える順番

まずは、この記事の使い方を簡単に説明します。用語はあ行・か行・さ行の順にまとめてあり、それぞれ意味と使われる場面をセットで書いています。
用語は「意味」だけでなく「どんな場面で使うか」まで覚えると、実際の会話で使えるようになる。
一度に全部を覚える必要はありません。気になった言葉から読んで、練習や試合で出てきたときに読み返すのがおすすめです。
サルくん用語って、たくさんありすぎて覚えられる気がしない…



全部を一気に覚えなくて大丈夫。よく出る言葉から、場面といっしょに覚えていこう。
用語には、プレーの名前・ポジションの名前・反則の名前など、いくつかの種類があります。種類を意識して読むのが、頭の中で整理するコツ。
なお、た行からわ行までの用語は、別の記事にまとめています。この記事とあわせて読んでみてください。試合でよく出る用語が、ひととおりカバーできます。
あ行のバレー用語
まずは、あ行の用語から見ていきましょう。攻撃や守備の基本にかかわる、よく使う言葉が並びます。
- アタック:相手コートへボールを打ち込む攻撃のこと
- アンダーハンドパス:両腕を組んで下から受けるパス
- オーバーハンドパス:おでこの前で両手を使って上げるパス
- オポジット:セッターの対角に入る攻撃専門の選手
アタックは、相手コートへボールを打ち込む攻撃全般を指します。スパイクとほぼ同じ意味で使われますが、フェイントやプッシュのように強く打たない攻撃も、広い意味ではアタックに含まれるんです。
アンテナは、ネットの両はしに立つ赤白の棒です。ボールがこの内側を通って相手コートに入れば「イン」、外側を通ると反則になります。



アンテナは「ここより外を通ったらダメ」という境界線。空中の見えない壁だと思うといいよ。
アンダーハンドパスは、両腕を組んで作った面で、下からボールを受けるパスです。おもに、相手のサーブや低いボールを受けるときに使います。



レシーブでよく使うのが、このアンダーハンドパスなんだね!



そうだよ。低くて速いボールを受けるのに向いているんだ。
オーバーハンドパスは、おでこの前で両手を使って上げるパスです。トスを上げるときや、高いボールを正確につなぐときによく使われます。
オポジットは、セッターの対角に入る攻撃専門の選手を指します。ライトからの攻撃を任されることが多く、チームの得点源になるポジション。



アタック パス オポジット
このほか、相手のブロックの上や横をねらって軽く落とすフェイントも、攻撃の場面でよく出てきます。強く打つだけが攻撃ではないと知っておくと、プレーの幅が広がります。
エースも、あ行でよく耳にする言葉です。チームの中心となる得点源のアタッカーを指し、多くの場合はアウトサイドヒッターがその役割を担います。
そのアウトサイドヒッターは、レフト側から攻撃するポジションで、ウイングスパイカーとも呼ばれます。攻撃だけでなくサーブカットも任されることが多く、攻守の両方でチームを支える存在。



ポジションの名前は、コートのどこで何をする人か、とセットで覚えると混乱しないよ。
オープン攻撃は、両サイドへ高く上げたトスを、時間をかけて打つ基本の攻撃です。速い攻撃が苦手なうちは、まずこのオープン攻撃から覚えていきましょう。
イン・アウトは、ボールがコート内に落ちたか外に落ちたかの判定です。ラインに少しでも触れていれば「イン」になる、という点だけ覚えておいてください。
か行のバレー用語
次に、か行の用語です。守備やプレーの流れにかかわる言葉が多く登場します。
- キャッチ:ボールをつかむ・運ぶ反則(ホールディング)
- クイック:セッターのすぐ近くで打つ速い攻撃
- コミットブロック:相手の速攻に合わせて跳ぶブロック
- コンビネーション:複数の選手が連係して仕掛ける攻撃
キャッチは、ボールをつかんだり運んだりしてしまう反則で、ホールディングとも呼ばれます。ボールが手のひらに一瞬止まって見えると、この反則をとられやすくなります。
クイックは、セッターのすぐ近くで、低く速いトスを打つ攻撃です。相手のブロックが間に合う前に打ち込むため、タイミングの速さが命。



クイックって、あの一瞬で決まるやつだよね?



そう。セッターとアタッカーの息が合わないと決まらない、むずかしい攻撃なんだ。
コミットブロックは、相手の速攻(クイック)が来ると読んで、先に跳んでしまうブロックのことです。読みが当たれば強力ですが、外れると別の攻撃を許してしまいます。
コミットブロックは「決め打ち」、後で出てくるリードブロックは「見てから跳ぶ」。跳ぶ判断の考え方がちがう。
コンビネーションは、複数の選手が連係して、相手のブロックを分散させる攻撃です。時間差やおとりを組み合わせて、相手をまどわせるねらいがあります。
コースも、か行で覚えておきたい言葉です。スパイクを打ち込む方向のことで、まっすぐ打つストレートと、ななめに打つクロスに分かれます。
切り返しも、練習中によく飛び交う言葉のひとつ。相手の攻撃を拾ってから、こちらの攻撃につなげる流れを指し、守りから攻めへ切り替わる場面で使われます。



キャッチ クイック コンビネーション
ゲームキャプテンも、か行でおさえておきたい言葉です。コート上で審判に確認できる唯一の選手を指します。
判定に疑問があるときは、この選手を通して聞くのが決まり。選手が個別に判定へ抗議するのは、反則につながるからです。
審判のジェスチャーの意味もあわせて知っておくと、試合の流れがわかりやすくなります。
さ行のバレー用語
最後に、さ行の用語です。試合の進行やサーブにかかわる、耳にする機会の多い言葉が並びます。
- サーブ:ラリーを始めるためにコートへ打ち込む1本目
- サイドアウト:レシーブ側が得点してサーブ権をとること
- シャットアウト:相手のスパイクをブロックで完全に止めること
- スパイク:助走から跳んで強く打ち込む攻撃
サーブは、ラリーを始めるために、自陣から相手コートへ打ち込む1本目のボールです。6人制では、主審の笛が鳴ってから8秒以内に打つ決まりがあります。
サーブカット(レセプション)は、そのサーブを受ける最初のレシーブです。ここが乱れると攻撃を組み立てにくくなるため、チームの土台になるプレーなんです。
サイドアウトは、レシーブ側(サーブを受ける側)が得点して、サーブ権をとることを指します。サーブ権が相手から自分たちに移る瞬間。



サイドアウトって、点を取ることとは少しちがうの?



レシーブ側が点を取ってサーブ権をうばうことだよ。守りから攻めに切り替わる大事な場面なんだ。
シャットアウトは、相手のスパイクをブロックで完全に止めて、そのまま得点することです。相手にとってはショックが大きく、試合の流れを変える1本になります。
スパイクは、助走から跳んで、相手コートへ強く打ち込む攻撃です。バレーの花形とも言えるプレーで、得点の多くはこのスパイクから生まれます。



サーブ サイドアウト スパイク
セッターも、さ行の大事な用語です。レシーブしたボールをトスにして、どの攻撃を使うか決める司令塔で、チームの攻撃を組み立てるかなめのポジションです。
スクリーンは、味方が並んでサーバーやボールを相手から見えなくする反則です。サーブのコースをかくす行為として禁止されています。
スロットは、コートを縦に9つに分けて攻撃位置を数字で共有する考え方です。少し高度な用語なので、まずは名前だけ知っておきましょう。
似ている用語のちがいを整理する
用語は、似た言葉がセットになっていることが多いです。ペアで覚えると、意味がはっきりして混乱しにくくなります。
| 用語のペア | ちがい |
|---|---|
| サイドアウト / シャットアウト | 前者はサーブ権をとること、後者はブロックで止めること |
| コミット / リード | 先に跳ぶか、トスを見てから跳ぶか |
| アタック / スパイク | アタックは攻撃全般、スパイクは強く打つ攻撃 |



似た言葉は「何がちがうか」を1つだけおさえると、迷わなくなるよ。
たとえばサイドアウトとシャットアウトは、名前は似ていますが意味がまったくちがいます。サイドアウトはサーブ権をとること、シャットアウトはブロックで止めることと、一点にしぼって覚えれば混同しません。
コミットとリードも、跳ぶタイミングがちがうだけです。速い攻撃には先に跳ぶコミット、じっくり見たいときは後から跳ぶリード、と場面で使い分けましょう。
こうしてペアで並べると、バラバラだった用語が線でつながっていきます。1つずつ、あせらず整理していきましょう。
用語を効率よく覚えるコツ


用語をただ暗記しようとすると、なかなか頭に入りません。効率よく覚えるためのコツを、いくつか紹介します。
いちばんのコツは、場面と結びつけて覚えることです。「クイックは、セッターの近くで速く打つ攻撃」というように、動きのイメージとセットにすると忘れにくくなります。



動きといっしょに覚えると、たしかに忘れにくそう!



そうなんだ。言葉だけより、プレーの映像とつなげるのがいちばん覚えやすいよ。
似ている言葉は、ペアにして「ちがい」で覚えるのもおすすめです。サイドアウトとシャットアウト、コミットとリードのように、対にして区別すると記憶に残ります。
用語は「1つずつ暗記」より「場面とセット」「似た言葉はペアで区別」。この2つで定着しやすくなる。
わからない言葉が出てきたら、その場で聞いたり調べたりするクセをつけると、少しずつ自分の言葉になっていきます。あせらず、1つずつ増やしていきましょう。
選手や保護者の方からよくいただく質問にも、ここでお答えしておきます。
バレー用語についてよくある質問
まとめ:用語は場面とセットで覚えよう
あ行からさ行までの用語を見てきました。用語は、意味だけでなく「どんな場面で使うか」までセットにすると、練習でも観戦でもスッと理解できるようになります。
| 行 | 覚えておきたい代表用語 | ポイント |
|---|---|---|
| あ行 | アタック・オポジット | 攻撃の基本を押さえる |
| か行 | クイック・コミットブロック | 速い攻撃と守りの読み |
| さ行 | サイドアウト・シャットアウト | 似た言葉を区別する |
全部を一度に覚えなくていい。よく出る言葉から、場面とセットで少しずつ増やしていこう。
用語がわかると、コーチの指示も試合の解説も、ぐっと理解しやすくなります。わからない言葉に出会うたびに、この記事を読み返してもらえたら嬉しいです。



まずはよく出る言葉から、場面といっしょに覚えるぞ!



その調子だよ。用語がわかると、バレーがもっと面白くなるからね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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