- 試合が「5セットマッチ」「3セットマッチ」と書いてあるけど違いがわからない
- 25点取れば勝ちなのに、24対24からなかなか終わらないのはなぜ?
- うちの子の試合は何セットで、だいたい何分くらいかかるの?
こんな悩みを解決します。
バレーの試合は、5セットマッチ(3セット先取)と3セットマッチ(2セット先取)の2種類があり、デュースのルールも知っておくと観戦がぐっと楽になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営してきた経験のなかで、保護者の方からいちばん多くいただく質問のひとつが、このセット数とデュースの仕組みです。
ルールそのものはシンプルなので、一度わかってしまえば、お子さんの試合も国際大会の中継も同じ目線で楽しめます。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 5セットマッチと3セットマッチの違いがスッキリわかる
- デュース(24対24からの延長)の仕組みが理解できる
- 自分のチームの試合時間の目安が立てられるようになる
それでは、順番に見ていきましょう。
バレーの「セット」とは何か

まず最初に、結論からお伝えします。
- 1試合は、いくつかの「セット」を取り合って勝敗を決める
- 決められたセット数を先に取ったチームが、その試合の勝者になる
バレーの試合は、1点ずつのラリーが積み重なって「1セット」になり、そのセットを取り合うことで試合全体の勝ち負けが決まります。
サッカーやバスケのように1試合トータルの点数で勝敗を決めるのではなく、セットという小さな試合をいくつも勝ち取った数で決めるのがバレーの特徴です。
サルくんそもそもセットって何回戦みたいなもの?



イメージはそれに近いね。1セットが1回の勝負で、それを何回か繰り返して試合の勝者を決めるんだ。
1点ずつの積み重ねがセットになる
バレーは、ラリーに勝ったチームが1点を得る「ラリーポイント制」です。サーブを打ってからボールが床に落ちる(またはミスが出る)まで、その1回の攻防がラリーになります。
このラリーに勝つたびに1点ずつ入っていき、決められた点数に先に届いたチームがそのセットを取ります。
サーブを打った側でも受けた側でも、ラリーに勝てばそのまま得点。どちらのチームにも常に得点のチャンスがあるのが、ラリーポイント制の考え方です。



1ラリー=1ポイント ドチラカニ必ズ入ル
セットを取り合って試合の勝敗が決まる
1つのセットを取っただけでは、試合に勝ったことにはなりません。試合ごとに決められた数のセットを、相手より先に取り切ったチームが勝者になります。
この「いくつのセットを取れば勝ちか」が、次にお話しする5セットマッチと3セットマッチの違いです。



1セット取った=試合に勝った、ではないよ。あくまで通過点なんだ。
たとえば、第1セットを大差で取られても、そこから巻き返して試合に勝つことはよくあります。逆に、第1セットを取ったからといって油断はできません。
1セットの結果は試合全体の一部でしかなく、最後まで勝負がわからないのがバレーの面白さです。



1セット負けても、まだチャンスはあるんだね!
得点そのものの数え方やラリーポイント制の全体像については、ルールの基本をまとめた記事でくわしく解説しています。
5セットマッチと3セットマッチの違い


ここがこの記事のいちばん大事なところです。
- 5セットマッチ=先に3セット取ったチームが勝ち
- 3セットマッチ=先に2セット取ったチームが勝ち
バレーの試合形式には、大きく分けて5セットマッチと3セットマッチの2種類があります。
どちらも「半分より1つ多く取れば勝ち」という考え方は同じで、取るべきセット数が違うだけなんです。



5セットマッチって、いつも5セット全部やるってこと?



そう思いがちだけど違うんだ。先に3セット取った時点で、残りはやらずに試合終了だよ。
5セットマッチは3セット先取で勝ち
5セットマッチは、先に3セットを取ったチームが勝ちという形式です。
最大で5セットまで行う可能性があるので「5セットマッチ」と呼びますが、3対0や3対1で決まれば、そこで試合は終わります。
セットの取り合いが3対2のように競った時だけ、最終セット(第5セット)まで進みます。実際に5セット全部を戦うのは、力が拮抗した試合に限られるということです。



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3セットマッチは2セット先取で勝ち
3セットマッチは、先に2セットを取ったチームが勝ちという形式です。
2対0で決まればそこで終了し、1対1になった時だけ最終セット(第3セット)に進みます。
試合時間が短く収まりやすいので、1日にたくさんの試合を行う大会や、年代の若いカテゴリーでよく使われる傾向があります。1会場で何十試合も消化する大会では、この形式でないと日程が組めないからです。
最大でも3セットで決着するため、選手の体力的な負担が比較的軽いのも特徴。その分、1セットの重みが大きく、序盤からしっかり集中して入りたいところです。



どちらも「過半数のセットを先に取る」という考え方は同じ。取る数が3つか2つか、の違いだけだよ。
5セットマッチと3セットマッチの違いを、表でも整理しておきます。
| 形式 | 勝つために必要なセット数 | 行われる可能性のあるセット数 |
|---|---|---|
| 5セットマッチ | 3セット先取 | 最大5セット |
| 3セットマッチ | 2セット先取 | 最大3セット |



半分ヨリ1ツ多ク取レバ勝チ コレガ共通ルール
各セットの点数と最終セットの特別ルール


セットの数がわかったら、次は1セットあたりの点数です。
- 通常のセットは25点を先に取ったチームが勝ち
- 最終セットだけは15点と、点数が少なくなる
バレーでは、通常のセットは25点先取、最終セットだけは15点先取というルールになっています。
最終セットとは、5セットマッチなら第5セット、3セットマッチなら第3セットのことです。



最後のセットだけ点数が少ないの!?



そうなんだ。最終セットは決着をつけるための短い勝負、というイメージだね。
通常のセットは25点先取
第1セットから、最終セットの1つ手前までは、すべて25点を先に取ったチームがそのセットを取ります。たとえば5セットマッチなら、第1〜第4セットが25点先取です。
ここで先に3セット取れば、最終セットまで行かずに試合が決まります。3対0や3対1で終わる試合が多いのは、25点先取のセットだけで決着がつくケースが多いためです。



通常セット=25点先取 ガ基本ライン
最終セットだけは15点先取
最後までもつれた時に行う最終セットだけは、15点を先に取ったチームが勝ちます。点数が少ない分、序盤の1点の重みが大きく、一気に試合の流れが動きやすい場面です。
なお、ここで紹介している25点・15点は6人制バレーの一般的な数字で、こまかい点数は大会の規定によって変わる場合もあります。



最終セットは短いからこそ、最初の数点が勝負を分けることが多いんだ。
ここまでが点数の基本ですが、25点や15点に届いても、すぐに勝ちにならない場合があります。それが次にお話しするデュースです。
デュースの仕組み(24対24からの延長)


ここで多くの人がつまずくのが、24対24からなかなか終わらない、あの仕組みです。
- 点数が並んだら、2点差がつくまでセットは終わらない
- これを「デュース」と呼ぶ
バレーでは、ただ25点に届くだけでなく、相手と2点差をつけなければセットを取れないというルールがあります。
24対24のように点数が並んだ状態を「デュース」と呼び、ここからは2点差がつくまで延長が続きます。



24対24になったら、あと1点で勝ちじゃないの?



そこがポイント。1点だけだと25対24で1点差だよね。2点差がいるから、まだ終わらないんだ。
24対24からは2点差がつくまで続く
24対24になると、そこからは交互に1点を取り合いながら、2点差がついた瞬間に決着します。たとえば26対24、27対25のように、必ず差が2点になるまでセットは終わりません。
理論上は点数に上限がなく、何度も並べばずっと延長が続いていきます。
実際には数点のうちに決まることがほとんどですが、両チームが譲らなければ30点を超える展開もあり得ます。観戦中に「まだ終わらないの?」と感じるのは、この2点差ルールがあるからなのです。



2点差ガツクマデ終ワラナイ 上限ナシ
最終セット(15点)でもデュースは同じ
このデュースのルールは、点数が15点になる最終セットでも変わりません。14対14で並べば、そこからは16対14、17対15のように2点差がつくまで続きます。
点数が少ない最終セットでも、最後まで気の抜けない展開になるのは、このデュースがあるからです。むしろ15点という短いセットでデュースに入ると、1点ごとの緊張感は通常セット以上になります。
応援する側にとっても、ここがいちばん盛り上がる場面のひとつです。



25点でも15点でも、2点差ルールは共通。ここを覚えておけば観戦中に迷わないよ。
コートチェンジと試合時間の目安
最後に、最終セットのコートチェンジと、試合がだいたい何分くらいかかるのかを見ていきます。
- 最終セットの途中で、両チームがコートを入れ替わる
- 試合時間は形式によって、おおよその目安がある
ここまでで点数とデュースの仕組みはバッチリです。あとは試合の進み方と長さのイメージをつかんでおきましょう。



あと少しで全部わかりそう!



うん、ここまで読めたらルールはほぼ理解できているよ。
最終セットはコートを入れ替える
最終セットでは、どちらかのチームが先に一定の点数に達した時点で、両チームがコートを入れ替わります。これは、コートの向きによる日差しや照明などの条件の差を、できるだけ公平にするための仕組みです。
入れ替わるタイミングはおおむねセットの折り返し付近で、こまかい点数の基準は大会の規定によります。
短い15点勝負を最後まで同じ向きで戦うと、条件の差がそのまま結果に響いてしまいます。だからこそ、最終セットだけは途中で入れ替えるようになっているわけです。



最終セットノミ 途中デコート交換アリ
試合時間はおおよその目安で考える
試合時間は、ラリーの長さやデュースの有無で大きく変わるため、あくまで目安として考えてください。
- 3セットマッチ:およそ40分〜1時間程度
- 5セットマッチ:およそ1時間半〜2時間程度
接戦でデュースが続いたり、フルセットまでもつれたりすると、これより長くなることもあります。逆に一方的な展開だと、目安より短く終わることもあるでしょう。
セット間の休憩や、選手交代・タイムアウトなどでも時間は前後します。そのため、終了時刻はあくまで「だいたいこのくらい」と幅を持って考えておくのがおすすめです。
お迎えの時間を決める時は、目安の時間に30分ほど余裕を足しておくと、あわてずに済みます。



観戦や応援の予定を立てる時は、長めに見ておくと安心だよ。
どの大会・年代で何セットかは規定による
何セットマッチで行うか、最終セットを何点にするかは、大会や年代によって決められています。
一般的な傾向として、年代が上がったり大きな大会になったりするほど、5セットマッチが採用されやすくなります。一方で、若い年代や試合数の多い大会では、3セットマッチが使われやすい傾向です。



うちの試合が何セットかは、どうやって調べたらいい?



それは大会の要項(ルールが書かれた案内)に必ず載っているよ。迷ったら、まずそこを確認してね。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向です。実際の形式や点数は、参加する大会の規定で必ず確認するようにしてください。
よくある質問
まとめ:セット数とデュースを押さえれば観戦が楽しくなる
この記事では、バレーのセット数とデュースのルールを整理しました。
ポイントは、5セットマッチは3セット先取・3セットマッチは2セット先取・通常25点で最終セットだけ15点・並んだら2点差まで延長という4つです。



これで試合中に「なんでまだ終わらないの?」ってならずに済むね!



そうだね。この4つを押さえておけば、お子さんの試合も国際大会も同じ目線で楽しめるよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ルールや用語については他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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