- マッサージボールが気になるけれど、バレーに効果があるのか分からない
- 練習のあと、足の裏やお尻が張ってつらい
- ボールを当ててはみるものの、どこにどれくらい当てればいいのか分からない
こんな悩みを解決します。
マッサージボールは、張っている場所をピンポイントで狙って、体重をかけながらゆっくりほぐすための道具です。強く押しつぶすのではなく、痛気持ちいい強さで短く当てるのがコツです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
バレーはジャンプと着地をくり返すので、足の裏やふくらはぎ、お尻に張りがたまりやすい競技です。スパイクやサーブで腕を振る肩の後ろ側も、固まりやすい場所の1つです。
この記事では、マッサージボールでバレーに何が期待できて何ができないのか、4か所のほぐし方と、やりがちな失敗までをまとめてお伝えします。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- マッサージボールがバレーのどんな場面に向いているかが分かる
- 足の裏・ふくらはぎ・お尻・肩まわりのほぐし方が分かる
- 当ててはいけない場所と、やめるべきサインが分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:マッサージボールは「張ったところを狙って、短くほぐす」道具
結論からお伝えします。マッサージボールは、張っている場所に当てて、痛気持ちいい強さで30〜60秒ほぐすと効果を感じやすい道具です。
マッサージボールは、手のひらに収まるくらいの小さなボールです。床や壁とのあいだに体をはさみ、体重のかけ方で強さを調整します。
小さいぶん、足の裏やお尻の奥など、大きな道具では届きにくい場所を狙えるのが長所です。
一方で、ほぐすだけでジャンプが高くなったり、ケガをしなくなったりするわけではありません。マッサージボールで作れるのは、張りをやわらげて体を動かしやすくする状態までです。
サルくん強くゴリゴリやるほど、効くんだと思っていました。



強さより当てる場所と時間です。痛気持ちいいところで止めましょう。
- 張っている場所を探してから当てる
- 痛気持ちいい強さまでで止める
- 1か所30〜60秒、長くても2分までにする
- 息を止めず、吐く息に合わせて力を抜く
この4つを守るだけで、同じ5分でも体の軽さが変わってきます。



フォームローラーやストレッチポールとは、何が違うんですか?
似た道具と比べると、マッサージボールの役割がはっきりします。
| くらべるところ | マッサージボール | フォームローラー・ストレッチポール |
|---|---|---|
| 大きさ | 手のひらサイズ | 30〜90cmの円柱 |
| 得意なこと | 狭い場所を狙ってほぐす | 広い範囲をほぐす・寝てゆるめる |
| 向いている場所 | 足の裏・お尻の奥・肩の後ろ | 太もも・背中全体・胸 |
太ももや背中のような広い場所はフォームローラー、胸と背中をまとめてゆるめたいならストレッチポール、狭い場所を狙いたいならマッサージボールと、使い分けると迷いません。
バレー選手に向いている3つの場面
マッサージボールは、いつ使っても同じというわけではありません。バレー選手なら、次の3つの場面で使うのがおすすめです。
場面1:練習後、足の裏やお尻が張っているとき
1つ目は、練習後です。ジャンプと着地をくり返した日は、足の裏やふくらはぎ、お尻に張りがたまりやすくなります。
張っている場所をボールでほぐしてから、ふだんのストレッチに進むと、筋肉が伸ばしやすくなります。
場面2:遠征や試合の日の合間
2つ目は、遠征や試合の日です。マッサージボールは小さいので、バッグに入れて持ち歩けます。
移動のバスで長く座ったあとや、試合と試合のあいだに足の裏を軽く転がすと、固まった足が動かしやすくなります。ただし、試合の直前は強くほぐさず、軽く転がす程度にとどめましょう。



バッグに入れておけば、どこでも使えますね!
場面3:寝る前に、張りをリセットしたいとき
3つ目は、寝る前です。お風呂あがりの体が温まっている時間は、筋肉がゆるみやすく、ほぐしやすいタイミングです。
テレビを見ながらでもかまいませんが、当てている場所に意識を向けて、ゆっくり息を吐きながら行いましょう。
4か所のほぐし方(1日5分)
ここからが本題です。バレー選手がとくに張りやすい4か所を、下から順にほぐしていきます。
始める前に、張っている場所の探し方を覚えておきましょう。ボールを当てたまま、体を少しずつ傾けたり、当てる位置を指1本分ずつずらしたりしていくと、ほかより固く、少し響くように感じる場所が見つかります。
張っている場所が見つかったら、転がし続けずに、そこで止めて待つのが基本です。20〜30秒ほど息を吐きながら待つと、固さが少しずつゆるんでいきます。



転がすより、止めて待つほうがいいんですね。



張っている場所は転がすより、止めて待つほうがゆるみやすいですよ。
ほぐし方1:足の裏(立ったまま転がす)
椅子や壁に手をついて立ち、片足の土踏まずの下にボールを置きます。かかとの前からつま先の付け根まで、ゆっくり前後に転がしましょう。
かかとに近い場所は、とくに張りやすいところです。体重をかけすぎず、痛気持ちいい範囲でころころ転がす程度にとどめます。片足30〜60秒ずつ行います。
ほぐし方2:ふくらはぎ(座ってのせる)
床に座って両手をお尻の後ろにつき、片方のふくらはぎの下にボールを置きます。お尻を少し浮かせて、ふくらはぎに体重をのせましょう。
足首を左右に小さく倒すと、当たる場所が変わります。張っているところが見つかったら、そこで20〜30秒止めて、息を吐きながら力を抜きます。



足首ヲ 倒スト 当タル 場所ガ 変ワル
もう片方の脚をのせた脚の上に重ねると、圧が強くなります。慣れてきてから試してください。
ほぐし方3:お尻(座って横の奥に当てる)
床に座り、片方のお尻の横の少し奥にボールを当てます。当てた側の脚を、反対の膝の上にのせると、お尻の奥の筋肉に届きやすくなります。
体を少しずつ傾けながら、張っている場所を探しましょう。見つかったら、そこで30秒ほど止めます。
着地で踏ん張るお尻は、ジャンプの多い日ほど張りやすい場所です。



うわっ、お尻の横にこんなに固いところがあったなんて…。



ジャンプの多い日は張りやすいんです。強く押さず、止めて待つだけで大丈夫ですよ。
ほぐし方4:肩の後ろ(壁にはさむ)
壁に背中を向けて立ち、肩甲骨の外側、脇の少し後ろあたりにボールをはさみます。膝を軽く曲げ伸ばしして、ボールを上下に小さく転がしましょう。
スパイクやサーブで腕を振る側の肩は、この場所が固まりやすくなります。床に寝て行うより、壁のほうが強さを調整しやすいので安心です。
続けるときの目安
マッサージボールは、1回を長くするより、短い時間を毎日続けるほうが変化を感じやすくなります。
- 1か所30〜60秒、4か所で5分ほどにする
- 練習後か寝る前の、体が温まっている時間に行う
- ほぐしたあとは、同じ場所のストレッチにつなげる
- 張りの左右差があれば、張っている側を少し長めにする
練習の前に使う場合は、足の裏を軽く転がす程度にしましょう。そのあとは、体を動かしながら温めるウォームアップへ進んでください。
マッサージボールでやりがちな3つの失敗
マッサージボールは、使い方がシンプルなぶん、ずれていても気づきにくい道具です。次の3つを確かめてください。
失敗1:強く押しつぶしてしまう
いちばん多いのが、この形です。効かせようとして全体重をかけると、筋肉は身を守ろうとして固くなり、かえってほぐれにくくなります。
顔をしかめるほど痛いのは、強すぎるサインです。痛気持ちいい強さまで体重を戻しましょう。



強ク ヨリ 痛気持チイイ ガ 正解
失敗2:同じ場所に長く当て続ける
次に多いのが、長く当てすぎることです。気持ちがいいからといって同じ場所に何分も当て続けると、あとで痛みが残ることがあります。
1か所は長くても2分までにしましょう。物足りないときは、時間をおいてからもう一度行います。
失敗3:当ててはいけない場所に当てる
3つ目は、当てる場所の間違いです。背骨の上、膝の裏、首の前、骨が出ているところには当てないでください。
ぶつけたばかりの場所や、肉離れ・ねんざの直後で腫れや熱がある場所も避けます。
ほぐすと鋭い痛みが走るとき、しびれが出るときは、すぐにやめましょう。痛みが続くときは、自分でほぐそうとせず、整形外科で診てもらってください。



痛いところほど、たくさんほぐせばいいと思っていました…。



痛みが強いところは、ほぐす前に休むのが先ですよ。
持っていなくても大丈夫:テニスボールで代用する方法
マッサージボールがなくても、テニスボールで代わりになります。やわらかめで当たりがやさしいので、初めての人にはむしろ向いています。
物足りなくなってきたら、少し硬めのマッサージボールを検討しましょう。足の裏だけなら、ゴルフボールを転がす方法もあります。ただし、ゴルフボールは硬いので、足の裏以外には使わないでください。
- 硬さは「やわらかめ〜ふつう」から選ぶ
- 表面の凹凸が少ないものから始める
- バッグに入れて持ち歩ける大きさか
大事なのは、道具の種類よりも毎日ほぐす習慣です。まずはテニスボールで試して、続けられそうだと感じたら、マッサージボールを検討してみてください。
ほぐすだけでは足りない部分
ここまでマッサージボールの使い方をお伝えしてきましたが、ほぐすだけで張りがなくなったり、ケガをしなくなったりするわけではありません。
張りが毎回同じ場所に出るなら、ジャンプの着地の仕方や、練習量、睡眠や食事などの回復が足りていない可能性もあります。ほぐすのは、その日の張りをやわらげる手当てです。
ほぐす、伸ばす、休む。この3つを組み合わせると、次の練習で体を動かしやすくなっていきます。



ボールでほぐして、ストレッチして、早く寝ます!



順番をそろえるだけで、翌朝の体の軽さが違いますよ。
よくある質問
まとめ:マッサージボールは張ったところを狙って、短くほぐす道具
マッサージボールは、張っている場所を狙って、痛気持ちいい強さで短くほぐすための道具です。足の裏・ふくらはぎ・お尻・肩の後ろの4か所を、1日5分でほぐしていきましょう。
場所を探す。痛気持ちいいで止める。1か所60秒まで。
| つまずくところ | 直し方 |
|---|---|
| 強く押しすぎる | 痛気持ちいい強さまで体重を戻す |
| 同じ場所に長く当てる | 1か所60秒、長くても2分まで |
| 張っている場所が分からない | 当てたまま体を少しずつ傾けて探す |
| 骨や膝の裏に当たる | 筋肉の厚いところだけに当てる |
| 痛みやしびれが出る | すぐやめ、続けば整形外科へ |
ボールがなくても、テニスボールで今日から試せます。練習後や寝る前の5分を使って、張りをその日のうちにやわらげる習慣を作っていきましょう。



今日の練習のあとから、足の裏とお尻をほぐしてみます!



ほぐしたあとのストレッチも、セットで続けてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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