- 入部したばかりで、上履きのままでいいのか分からない
- 体育館シューズがあるのに、専用を買う意味が分からない
- 買うとしても、いつ・どれを選べばいいのか迷っている
こんな悩みを解決します。
結論から言うと、体験入部の間は体育館シューズで十分で、練習が本格的に始まったら専用に切り替えるのが目安です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導していますが、入部して最初の1か月ほどは、上履きのまま来る子も珍しくありません。
問題が起きるのは、練習量が増えてからです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 上履き・体育館シューズ・バレーシューズの違いがわかる
- 専用シューズに切り替える時期の目安がわかる
- 最初の1足でつまずかない選び方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:体験入部は体育館シューズ、入部後は専用に切り替える
結論からお伝えします。履き物は「様子を見る時期」と「本気で練習する時期」で分けて考えてください。
- 体験入部・見学の時期:学校の体育館シューズでよい
- 入部して基礎練習が始まった時期:専用シューズを用意する
- 試合に出るようになった時期:練習用と試合用を分けるか検討する
体験の段階で買いそろえてしまうと、続かなかったときに無駄になります。逆に、入部して何か月も上履きのままだと、足首や膝に負担が残りやすくなります。
うさママ入部したら、すぐ買わないとダメですか?



基礎練習が始まったタイミングで十分ですよ。
判断の軸は、値段でも学年でもありません。週に何回、どれくらい跳んだり止まったりしているかです。
上履き・体育館シューズ・バレーシューズは何が違うのか
まず、言葉の整理からです。この3つは似ているようで、作られた目的がまったく違います。
上履きは「校舎の中を歩く」ための靴
上履きは、教室や廊下を歩くための履き物です。軽くて安く、サイズが変わってもすぐ買い替えられるのが利点になります。
底はうすく、クッションはほとんどありません。横に強く踏ん張る力もかからない前提で作られています。
ここで紛らわしいのが呼び方です。上履きの定番の形も「バレーシューズ」と呼ばれていますが、これはバレエ靴に形が似ていることが由来で、競技用とは別物です。



同じ名前だったんですね…



通販で買うときは、ここで取り違えが起きます。
体育館シューズは「体育の授業」のための靴
体育館シューズは、屋内で運動するために作られた靴です。床を傷つけない素材の底で、滑りにくく加工されています。
上履きよりは底が厚く、走る動きにも対応します。週に1〜2回の体育の授業なら、これで問題ありません。
学校が色や底の素材を指定するのは、床に黒い線が残らないようにするためです。あめ色の底が多いのは、そのための素材が使われているからになります。
ただし、想定されているのは授業の運動量までです。毎日ジャンプを繰り返す部活の負荷までは考えられていません。
バレーシューズは「跳ぶ・止まる」ための靴
バレーシューズは、ジャンプと急な切り返しを前提に作られています。かかとにクッションが入り、着地の衝撃を受け止める構造です。
横方向のずれを抑えるために、足を包む部分も硬めに作られています。底のパターンも、止まる動きに合わせて設計されています。
底と中じきの間には、ミッドソールという衝撃を吸収する層があります。ここに厚みがあるかどうかが、体育館シューズとの分かれ目です。
値段の差も、多くはこの部分に出ます。安い靴が悪いのではなく、跳ぶ回数に見合っているかどうかで選んでください。
- 上履き:校舎を歩くための靴
- 体育館シューズ:授業で運動するための靴
- バレーシューズ:跳んで止まるための靴
専用シューズに切り替えたほうがよい3つの理由
では、なぜ体育館シューズのままではいけないのでしょうか。理由は3つあります。
着地の衝撃を、靴が受け止めてくれないから
1つ目は着地です。スパイクやブロックの着地では、体重の何倍もの力が足にかかります。
私は指導のときに、着地は両足をそろえて膝を軽く曲げるよう伝えています。とはいえ、体の使い方だけで衝撃を消し切ることはできません。
残りを受け止めるのが靴のクッションです。底のうすい靴で毎日跳び続けると、かかとや膝の痛みにつながることがあります。



練習の次の日、かかとが痛いです。



その痛みは、靴で減らせる部分がありますよ。
痛みが続く場合は、我慢させずに医師に相談してください。
横の動きで足が中でずれるから
2つ目は横の動きです。バレーはレシーブでもブロックでも、横に細かく動いて止まる場面が続きます。
足を包む力が弱い靴だと、靴の中で足が左右にずれます。ずれた状態で踏ん張ると、足首をひねる危険が上がります。
マメができやすい子は、この「中でのずれ」が原因のこともあります。
底が減って、止まりたい場所で止まれないから
3つ目はグリップです。体育館シューズの底は、授業の使用量を前提にした厚みしかありません。
部活で毎日使うと、数か月で模様が消えます。模様が消えた底は、止まりたい場所で滑ります。



トマレナイクツハケガノモト
滑る靴のまま練習すると、踏ん張るたびに体が流れます。フォームまでくずれていくので、技術の面でも損をします。
すでに滑って困っている場合の対処は、こちらの記事にまとめています。
切り替える時期を決める3つの目安
買うタイミングは、学年ではなく状況で決めます。次の3つのどれかに当てはまったら、切り替えどきです。
週3回以上、跳ぶ練習が入るようになった
1つ目は練習の量です。週3回以上の練習でスパイクやブロックが入り始めたら、専用に切り替える時期になります。
私はスクールに来たばかりの選手には、まず靴の底を見せてもらうようにしています。練習量は、本人の申告よりも底の減り方に正直に出るからです。
逆に、週1〜2回で基礎のパスが中心なら、あわてる必要はありません。運動量に合わせるのがいちばん無駄がありません。
底の模様が消えてきた、または滑り始めた
2つ目は靴の状態です。底を見て、つま先や母指球のあたりの模様が消えていたら交換のサインになります。
体育館シューズは値段が手ごろな分、減りも早めです。滑り始めてから探すのでは、間に合わないことが多くなります。
減り方の見分け方は、こちらの記事がくわしいです。
練習試合や大会に出ることが決まった
3つ目は試合です。試合が決まったら、その2〜3週間前までに用意してください。
新しい靴は、足になじむまで少し時間がかかります。試合当日に下ろすと、マメができて動けなくなることがあります。



前日に買うのはダメなんですね。



練習で3回ほど履いてからが安心です♪
- 週3回以上の練習で、跳ぶメニューが入っている
- 底の模様が消え、止まるときに滑る
- 練習試合や大会の予定が決まっている
最初の1足でよくある3つの失敗
ここからは、買うときの注意点です。最初の1足では、同じ失敗が毎年繰り返されています。
大きめを買って、中で足が泳ぐ
いちばん多いのがこれです。すぐ大きくなるからと、1cm以上大きいサイズを選んでしまうパターンになります。
私もコーチとして、動きがぎこちない選手の靴を見せてもらうことがあります。中でかかとが浮いていた、というケースは何度もありました。
中で足が動くと、止まる動きで踏ん張れません。マメや靴ずれの原因にもなります。
目安はつま先に5mmから1cmほどの余裕があり、かかとが浮かない状態です。成長が気になるときは、中じきで調整するほうが安全です。



大きい靴だと、走りにくかったです。



1cm以上の余裕は、かえって危ないんです。
練習で履く靴下で試さなかった
2つ目は試し履きのしかたです。お店でうすい靴下のまま試すと、実際に履いたときにきつく感じます。
バレー用の靴下は厚みがあるので、試すときは練習で使う靴下を持っていってください。同じサイズ表示でも、メーカーによって幅も高さも違います。
靴下そのものの選び方は、こちらの記事でまとめています。
見た目だけで選んで、足の形と合わない
3つ目はデザインです。色や形が気に入って選ぶこと自体は悪くありません。
ただし、足の幅や甲の高さは人によって違います。幅が広い足に細い靴を選ぶと、小指が当たって続けられません。
靴には長さのほかに、幅を表す表示があります。2E・3E・4Eのように書かれていて、数字が大きいほど幅が広い作りです。
日本のメーカーは幅広めの型が多く、海外のメーカーは細めの型が多い傾向があります。長さが合っているのに痛いときは、幅を疑ってください。



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メーカーごとの特徴は、こちらの記事で比べています。
最初の1足を買うまでの5つの手順
最後に、買うまでの流れを整理します。順番どおりに進めれば迷いません。
ポイントは3番目です。足は夕方にむくむので、朝に合わせると練習中にきつくなります。
必ず両足で試してください。左右で大きさが違う人は珍しくありません。
お店とネットの使い分け
最初の1足は、できればお店で試してから買ってください。同じ26cmでも、メーカーによって履き心地はかなり変わります。
2足目以降で、同じメーカーの同じ型番をくり返し買うなら、ネットでも失敗しにくくなります。サイズが分かっている状態なら、価格と在庫で選べます。
予算と、そろえる順番
予算は5,000円から10,000円あたりが中心です。高い靴ほど良いわけではなく、足に合うかどうかが先になります。
そろえる順番で迷ったら、靴を先にしてください。膝サポーターやバッグより、足元のほうがケガに直結します。
買ったあとは、練習のたびに中じきを出して乾かすと長もちします。汗を含んだままだと、クッションのへたりが早くなるからです。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
何からそろえるかは、こちらの記事で優先順位をつけています。



靴を先に、と覚えておきます♪



足元が決まると、練習が安定しますよ。
よくある質問
まとめ:練習量で決めて、足に合う1足を選ぶ
この記事では、バレー部の履き物についてお伝えしました。
大事なのは、体験の間は体育館シューズ、練習が本格化したら専用へ切り替えるという順番です。
| 時期 | 履き物 | 見るところ |
|---|---|---|
| 体験入部・見学 | 学校の体育館シューズ | 底の模様が残っているか |
| 入部して基礎練習 | バレーシューズ1足 | つま先の余裕とかかとの浮き |
| 週3回以上の練習 | バレーシューズ1足 | 底の減り方を月1回確認 |
| 試合に出る時期 | 練習用と試合用を検討 | 試合の2〜3週間前に準備 |
私は元日本代表として活動してきましたが、足元が合っていない選手は、どれだけ練習しても動きが安定しませんでした。まずはお店で、練習用の靴下を持って試してみてください。



今度の週末に見に行きます!



夕方に、両足で試してくださいね♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
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