- 洗ったはずなのに、練習着から汗のにおいが戻ってくる
- 洗剤の種類が多すぎて、部活着にどれを使えばいいか分からない
- 柔軟剤や漂白剤を一緒に使っていいのか迷っている
こんな悩みを解決します。
部活着の洗剤選びで見るところは、液性・酵素と消臭成分・使う量の3つにしぼられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、夏の体育館では、練習着のにおいで悩むご家庭の話を毎年うかがってきました。
バレーボールは屋内競技なので泥汚れはほとんど出ません。その代わり、汗と皮脂だけが毎日たまっていきます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 部活着に向いている洗剤を、売り場で自分で選べるようになる
- 柔軟剤と漂白剤を足すべき場面が分かる
- 洗剤を変えずに、においの戻りを減らせる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:部活着は「弱アルカリ性+酵素入り」を基準にする
結論からお伝えします。部活着の洗濯には、弱アルカリ性で、酵素と消臭成分が入った洗剤が向いています。
おしゃれ着用の中性洗剤は生地にやさしい反面、皮脂を落とす力がひかえめです。毎日汗をかく練習着には力不足になります。
- 1番目:液性が弱アルカリ性であること
- 2番目:酵素(皮脂・たんぱく汚れ用)が入っていること
- 3番目:消臭・除菌をうたっていること
ボトルの裏側の成分表示に「液性 弱アルカリ性」「酵素」と書かれていれば、それで条件を満たします。
うさママ部活着専用の洗剤を買うべきでしょうか…



表示さえ合えば、家族と同じ物で大丈夫ですよ。
高い専用洗剤に変えることが正解ではありません。家にある洗剤の表示を1度見て、条件に合っているかを確かめるところからで十分です。
合っていないと分かったときだけ、買い替えを考えてください。
判断の目安は、においの戻り方です。洗い上がりは気にならないのに、着て動き出すと数分でにおう場合は、皮脂が落ちきっていないサインになります。
この状態なら、洗剤の力が足りていない可能性が高いので、表示を見直す価値があります。
部活着のにおいが普通の洗濯と違う2つの理由
そもそも、なぜ部活着だけ洗ってもにおうのか。ここが分かると、洗剤に何を求めればいいかが決まります。
汗と皮脂の量が、家族の服と桁違いだから
においのもとは、汗そのものではありません。汗と一緒に出た皮脂を、肌や生地にいる菌が分解するときに、においの成分が生まれます。
つまり、皮脂が残っている限り、においは何度でも作られます。中学生や高校生は皮脂の量も多く、練習時間も長いので、大人の服とは汚れの量が違います。



同じ洗剤で洗っているのに、子どもの分だけ…



汚れの量が違うので、当然のことなんですよ。
だから洗剤には「油を落とす力」が必要になります。ここが中性洗剤では足りない部分です。
部活着は同じ物を週に何度も着ます。落としきれなかった皮脂が少しずつ積み上がると、洗った直後でもにおいが残るようになります。
汚れたまま置かれる時間が長いから
もう1つが、時間です。練習が終わってから洗濯機に入るまで、バッグの中で数時間から半日ほど、湿ったまま置かれます。
この時間が菌の増える時間になります。においが強い日ほど、洗う前の段階ですでに差がついています。
バッグの中は湿気がこもり、温度も上がります。菌にとっては増えやすい条件がそろっている場所です。
帰ったらすぐバッグから出して広げる、これだけで洗剤の負担が減ります。
洗剤を選ぶ5つの基準
ここからが本題です。売り場で迷わないように、見る順番を5つに整理しました。
基準1:液性は弱アルカリ性を選ぶ
パッケージ裏の「液性」の欄を見てください。弱アルカリ性は皮脂に強く、中性は生地にやさしいという役割の違いがあります。
練習着とユニフォームは弱アルカリ性、伸びるインナーやサポーターは中性、と分けるのが基本です。
1本ですべてまかなおうとすると、どちらかに無理が出ます。部活の洗濯物は量が多いので、2本置きにしても使い切れます。
基準2:酵素入りかどうかを見る
酵素は、皮脂やたんぱく汚れを分解して落ちやすくする成分です。表示に「酵素」とあるものを選んでください。
酵素は温度が低いと働きが鈍ります。冬場は40度前後のお湯で洗うと、同じ洗剤でも落ち方が変わります。
風呂の残り湯を使う家庭も多いと思いますが、その場合は洗いだけに使い、すすぎは水道水にしてください。残り湯の菌が戻ってしまいます。
基準3:消臭・除菌の表示を確認する
においの戻りが悩みなら、消臭や除菌をうたったタイプが向いています。部屋干しの日が多いご家庭では、特に差が出ます。
ただし香りの強さと消臭力は別物です。香りでごまかすタイプは、汗をかくと元のにおいと混ざります。
学校によっては、強い香りの洗剤や柔軟剤を控えるようお願いが出ることもあります。教室で過ごす時間が長い分、香りは弱めのほうが無難です。



香りが強いほど効く気がしていました。



香りと消臭は、別の話なんですよ。
基準4:粉末か液体かを決める
粉末は弱アルカリ性が多く、皮脂汚れに強いのが持ち味です。液体は水に溶けやすく、忙しい日の短時間洗いに向いています。
迷うなら、ふだんは液体、においが気になる日は粉末でつけ置き、という使い分けがおすすめです。
粉末は水温が低いと溶け残ることがあります。冬に使うときは、先にお湯で溶かしてから洗濯機に入れてください。
基準5:表示どおりの量で使えるかを見る
最後は量です。洗剤は多く入れるほど落ちるものではなく、溶け残った分が生地に残ってにおいのもとになります。
計量しやすいキャップや自動投入と相性がいいものを選ぶと、結果的に失敗が減ります。
詰め替えの価格も見ておくと安心です。部活の家庭は洗濯の回数が増えるため、同じ洗剤でも1か月あたりの差は小さくありません。



少し多めに入れていました…



増やすのは洗剤ではなく、すすぎのほうですね。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
柔軟剤と漂白剤の使い分け
洗剤と一緒に使うものも、部活着では考え方が変わります。
柔軟剤は練習着には控えめにする
柔軟剤は繊維の表面をなめらかにする分、汗を吸う力が落ちることがあります。汗を吸ってほしい練習着やインナーとは、相性がよくありません。
タオルや私服には使い、練習着には使わない。この線引きで十分です。
吸わなくなってきたかどうかは、乾いた生地に水を1滴落とすと分かります。水玉のまま残るなら、柔軟剤の使いすぎを疑ってください。
漂白剤は酸素系を基本にする
においが取れないときは、酸素系漂白剤をぬるま湯でつけ置きしてから洗います。色柄物にも使えるタイプです。
塩素系は色が抜けるうえ、酸性の製品と混ざると有毒なガスが出ます。ユニフォームには使わないでください。



混ぜたら危ないんですね…



「まぜるな危険」は必ず守ってくださいね。
黄ばみまで進んでいる場合の落とし方は、こちらでくわしく説明しています。
やりがちな3つの失敗
洗剤を変えても効果が出ないときは、たいてい使い方のほうに原因があります。
失敗1:洗濯機に詰め込みすぎる
水と洗剤が回らなければ、どんな洗剤でも力を出せません。洗濯槽の8割までを目安にしてください。
部活の日は洗濯物が増えるので、1回で終わらせようとしがちです。2回に分けるほうが、結果的に早く乾きます。
タオルのようなかさばる物を同じ回に入れると、水の通り道がふさがれます。練習着だけをまとめて洗う日があってもいいくらいです。
失敗2:洗濯機そのものが汚れている
洗濯槽の裏側のカビは、洗い上がりのにおいの原因になります。月に1度、槽洗浄をしておいてください。
洗剤を変えてもにおうときは、ここを疑うと解決することがあります。
槽洗浄は専用のクリーナーを入れて回すだけで終わります。部活が休みの日に予定へ入れておくと続きます。
失敗3:乾かすまでに時間がかかっている
濡れている時間が長いほど菌は増えます。部屋干しなら、扇風機の風を当てて時間を短くするのがいちばん効きます。
干し方も効きます。練習着は裏返してハンガーにかけ、脇の下が開くように間隔をあけてください。
生地が重なっている場所だけ乾き残ると、そこからにおいが戻ります。



干す場所を変えるだけでも違いますか?



風が通る場所なら、それだけで変わりますよ。
洗剤を活かす5つの手順
最後に、ここまでの内容を1日の流れにまとめます。特別な道具は使いません。
この5つのうち、効果が大きいのは1番目と5番目です。洗剤を変える前に、まずこの2つを試してみてください。
大会や合宿で洗濯機が使えない日は、洗面台にぬるま湯をためて押し洗いし、タオルではさんで水を切ってから干します。
道具がなくても、汗を流しておくだけで翌日のにおいは変わります。
洗剤は「落とす力」を担当し、時間の管理は家庭側が担当する、と分けて考えると迷いません。
洗い方の詳しい手順は、こちらの記事で解説しています。
洗濯表示の記号が読めないときは、消費者庁の洗濯表示の解説で確認できます。



今日から順番を変えてみます!



洗剤選びより先に、そこが効きますよ♪
よくある質問
まとめ:表示を見て選び、時間で差をつける
この記事では、部活の洗濯洗剤の選び方をお伝えしました。
大事なのは、液性と酵素の表示で選び、洗うまでの時間と乾く時間を短くすることです。
| 場面 | 向いている洗剤 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 毎日の練習着 | 弱アルカリ性+酵素入り | 表示どおりの量で使う |
| においが戻る日 | 酸素系漂白剤でつけ置き | ぬるま湯で30分ほど |
| ユニフォーム | 弱アルカリ性(酸素系のみ併用) | 塩素系は使わない |
| インナー・サポーター | 中性洗剤 | ネットに入れて分け洗い |
| タオル・私服 | 好みの洗剤+柔軟剤 | 練習着には柔軟剤を使わない |
私は元日本代表として活動してきましたが、汗のにおいは練習量が増えた証でもあります。洗剤を責める前に、まずは帰宅後すぐ広げるところから始めてみてください。
洗剤を選び直すのは、そのあとで間に合います。表示を1度確かめておけば、次に買うときに迷わなくなります。



表示を見るだけなら、すぐできますね!



それだけで、ずいぶん変わりますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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