- 上着を着せても、手先と足先だけが冷たいままだと言う
- ネックウォーマーや手袋を買ったのに、結局持っていかない
- コートの中で着けていいのか分からず、選び方に迷っている
こんな悩みを解決します。
冬の体育館で効くのは、上着を1枚足すことより、首・手首・足首の3か所をふさぐことです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、冬に動きが硬い選手は、上着の厚さではなく小物の有無で差が出ていました。
厚い上着を着ていても、袖口と足首から冷気が入っていれば、体は温まりません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 冬の体育館で先に冷える場所と、その理由がわかる
- 防寒小物を選ぶときの3つの基準がわかる
- コートの中で着けてよいかの考え方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:ふさぐのは「3つの首」
結論からお伝えします。冬の防寒小物で押さえる場所は、次の3か所です。
- 首:ネックウォーマーで、襟元からの冷気を止める
- 手首:アームウォーマーや手袋で、袖口の穴をふさぐ
- 足首:レッグウォーマーや厚手のソックスで、床からの冷えを止める
理由はかんたんで、この3か所は皮膚のすぐ下に太い血管が通っているからです。温めた血液が全身に回るので、同じ枚数でも体感が変わります。
逆に、上着だけを厚くしても、袖口と足首が開いていれば冷気は入り続けます。
うさママダウンを着せているのに、手が冷たいままで…



すき間を1つずつふさぐほうが効きますよ。
小物が効くもう1つの理由は、脱ぎ着の速さです。練習と休憩を何度もくり返すバレーボールでは、上着を着直すより小物を外すほうが早く体温を調整できます。
冬の服装全体の組み立ては、こちらの記事でまとめています。
体育館で手先と足先が先に冷える3つの理由
そもそも、なぜ体育館では手足だけがこんなに冷えるのか。理由が分かると、選ぶものも変わります。
動きが止まる時間が長いから
練習中、ずっと動き続けているわけではありません。並んで順番を待つ時間、説明を聞く時間は、思っているより長くあります。
人数の多いチームほど、この待ち時間は伸びます。2時間の練習でも、実際に動いている時間は半分に届かないこともあります。
動きが止まると、体は中心の温度を守るために手足への血流を減らします。つまり、いちばん先に冷えるのは指先です。
待っている時間が長い日ほど、小物の有無で差がつきます。
床から直接、冷えが伝わるから
2つ目が床です。体育館の床は日中でも冷たく、座ったりひざをついたりするたびに熱を奪われます。
レシーブの構えで腰を落とす時間が長ければ、足首から下は冷え続けます。靴の中だけを厚くしても、足首が出ていれば同じです。
汗が乾くときに、体温を持っていくから
3つ目が汗です。動いた直後の汗は、止まった瞬間から蒸発を始め、そのときに体の熱を奪います。
濡れたインナーのまま休憩に入ると、体は一気に冷えます。汗をかいたあとほど、羽織るより先に拭くことが大事になります。
タオルを1枚多く持つだけでも、冷え方は変わります。首すじと背中を拭いてから上着を着る、という順番にしてください。



拭く順番まで考えていませんでした♪



濡れた上に着ても、冷たいままなんです。
インナーの選び方は、こちらの記事が参考になります。
防寒小物を選ぶ3つの基準
ここからは選び方です。部活で使うなら、見るところは3つに絞れます。
片手で、すぐ外せること
1つ目は脱ぎ着の速さです。番が回ってきたときにもたつくものは、結局使われなくなります。
ネックウォーマーなら筒型、手袋なら指の短いタイプが扱いやすくなります。買うかどうかは「3秒で外せるか」で決めてください。



呼ばれてから外していると間に合わなくて…



外しやすさが、そのまま使う回数になりますよ。
汗を吸って、乾きやすい素材であること
2つ目が素材です。首まわりは汗をかく場所なので、吸わない素材だと濡れたまま冷たくなります。
厚みよりも、乾きやすさを優先してください。毛足の長いものは暖かい反面、汗を含むと重く冷たくなります。
洗い替えを2つ用意しておくと、濡れた日でも次の練習に困りません。
値段の差は、多くが乾きやすさと軽さに出ます。高いものを1つ買うより、乾きやすいものを2つ回すほうが部活では現実的です。
肌が弱い場合は、首に直接当たる面の素材も見てください。ちくちくする素材は、汗をかくとかゆみが出ることがあります。
練習の動きを邪魔しないこと
3つ目が、動きとの相性です。手首まわりが分厚いと、オーバーハンドパスで手が上げにくくなります。
首を覆うものは、あごの下で止まる長さを選びます。口元まで覆う形は、息が上がったときに苦しくなります。
- 3秒で外せて、片手でバッグにしまえるか
- 汗を吸っても、翌日までに乾く素材か
- 腕を上げる・しゃがむ動きの邪魔にならないか
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場所別に見る、小物の使い分け
同じ「防寒小物」でも、温める場所によって向き不向きがあります。
首:ネックウォーマーは筒型が基本
首まわりは、マフラーより筒型のネックウォーマーが向いています。結び目がなく、巻き直す手間もありません。
マフラーは動くとほどけ、競技の場では巻き込みの危険もあります。部活で持たせるなら、最初から筒型を選んでください。
移動中は口元まで上げ、体育館に入ったら下ろす。この上下だけで温度を調整できます。
ただし、あごを引く動作が多いので、厚すぎるものは視界の邪魔になります。薄手を2枚重ねるほうが調整しやすい場合もあります。
手先:手袋よりアームウォーマーが使いやすい日もある
指先が冷える日は手袋ですが、ボールを触る練習の合間は外す手間がかかります。
外した手袋をどこに置くかも問題になります。ポケットに入れたつもりが落ちていた、という場面は毎年のように見かけます。
手首から先だけを温めるアームウォーマーなら、着けたまま指は自由に使えます。袖口の冷気を止める効果も同時に得られます。
貼るタイプの温熱グッズと組み合わせる方法もあります。使い方の注意点は、こちらでまとめています。
足元:レッグウォーマーと厚手ソックスを重ねる
足首はレッグウォーマー、足の裏は厚手のソックスと、役割を分けて考えます。
ただしシューズの中で厚くしすぎると、サイズが合わなくなって足が痛みます。ソックスを厚くするなら、シューズのサイズを履いた状態で確かめてください。
指先が毎年はれる場合は、冷え方そのものへの対策も必要です。



靴下を厚くすれば済むと思っていました。



サイズが変わるので、そこは要注意です。
コートの中で着けてよいかの考え方
ここは迷いやすい部分なので、基準をはっきりさせておきます。
試合中は外すのが基本
公式戦では、ユニフォームと認められた用具以外を身に着けることに制限があります。防寒小物は、コートに入る前に外すのが基本と考えてください。
流れはかんたんです。試合前のアップまでは着けておき、コートに入る直前に外します。
ベンチに戻ったら、また着け直して構いません。
手袋やアクセサリー類の扱いは、大会や連盟によって細かい違いがあります。判断に迷うものは、事前に審判や大会の担当者に確認してください。
身に着けるものの決まりは、こちらの記事でまとめています。
練習中はチームのルールに合わせる
練習では、指導者の方針によって扱いが変わります。安全面から一律で外すチームもあれば、待機中だけ認めるチームもあります。
勝手に判断せず、最初に確認しておくほうが気持ちよく使えます。



着けていて注意されないか心配です。



先に聞いておけば、お互い気を使わずに済みますよ。
保護者の観戦は、選手より厚くする
応援席は動かないので、選手より確実に冷えます。ひざ掛けと座布団の2つがあるだけで、体感はかなり変わります。
床に近い席ほど冷えるので、足元の対策を優先してください。
体育館は土足禁止のことが多く、上履きのまま何時間も座ることになります。厚手のソックスを1足、観戦用に持っていくだけでも違います。
温かい飲み物を入れたボトルがあると、手を温める役割も兼ねられます。荷物を増やさずに済む方法です。



応援のほうが寒いのは本当ですね…



動かない時間が長いので、当然なんですよ。
小物を使いこなす3つのコツ
買っただけでは効きません。使い方で差がつく部分をまとめます。
冬の練習日にやる5つの手順
まず、1日の流れで整理します。着ける・外すのタイミングを決めておくと、迷わずに済みます。
ポイントは3番目です。番が来てから外すのではなく、1つ前の人が始まったタイミングで外すと決めておくと遅れません。
5番目も忘れないでください。濡れたまま帰り道に着けると、いちばん冷える場面で体温を奪われます。



タイミングを決めておけばいいんですね!



考えずに動けるようになりますよ。
濡れたまま着けない
汗や雨で濡れた小物は、温めるどころか体を冷やします。練習後はすぐ外して、乾いたものに替えてください。
替えを1組バッグに入れておくと、この切り替えができます。
体育館に入る前に着ける
冷えてから着けても、温まるまでに時間がかかります。移動中から着けておき、体の熱を逃がさない状態で到着するのが基本です。
温めるより、冷やさないほうがはるかに簡単です。
名前を書いて、置き忘れを防ぐ
小物は小さく、脱いだ場所に置き忘れやすいものです。名前を書いておくだけで、戻ってくる確率が変わります。
置く場所を決めておくのも効きます。バッグの上、または自分のシューズの中と決めておけば、探す時間が要りません。
チームで色がそろっていると取り違えも起きます。名前に加えて、目印になるタグを1つ付けておくと確実です。



毎年なくして買い直していました…



名前ひとつで、ずいぶん減りますよ。
よくある質問
まとめ:3つの首をふさげば、同じ服装でも変わる
この記事では、バレー部の防寒小物の選び方をお伝えしました。
大事なのは、上着を厚くする前に、首・手首・足首の3か所をふさぐことです。
| 場所 | 向いている小物 | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 首 | 筒型のネックウォーマー | あごの下で止まる長さ |
| 手先 | アームウォーマー・指の短い手袋 | 3秒で外せること |
| 足首 | レッグウォーマー | シューズのサイズを変えない |
| 足の裏 | 厚手のソックス | 履いた状態でサイズを確認 |
| 観戦席 | ひざ掛け・座布団 | 足元から先に対策する |
私は元日本代表として活動してきましたが、冬に伸びる選手は、寒さを言い訳にせず、準備で先回りしていました。まずはネックウォーマー1つから試してみてください。



明日、持っていってみます!



移動中から着けておくのがコツですよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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