- バドミントンがバレーに役立つのか知りたい
- 休みの日に友だちや家族と体を動かすなら、何がいいか迷っている
- 遊びで終わらせず、バレーにつながるやり方を知りたい
こんな悩みを解決します。
バドミントンは、ネットをはさんでシャトルを打ち合う、バレーと同じネット型の競技です。上から腕を振って打つ動きや、落ちてくる場所を読んで動き出す力など、バレーと重なる部分がたくさんあります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
体育館の休み時間や、家族で公園に行ったときに、バドミントンで遊ぶ機会がある人は多いと思います。
ただ打ち合うだけでも楽しいのですが、少し意識を変えるだけで、バレーの練習にもつながる時間になります。
この記事では、バドミントンでバレーに何が期待できて何ができないのか、バレーにつながる5つの遊び方、やりがちな失敗までをまとめてお伝えします。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- バドミントンがバレーのどんな場面に役立つかが分かる
- 遊びながらバレーにつながる、5つのやり方が分かる
- 腕の使い方を混ぜてしまうなど、よくある失敗と防ぎ方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:バドミントンは「腕の振りと一歩目」を遊びながら鍛える補助
結論からお伝えします。バドミントンは、上から腕を振る動きと、落ちてくる場所を読んで一歩目を出す力を、遊びながら鍛えられる補助トレーニングです。
シャトルは打った直後は速く、途中から急にスピードが落ちます。どこに落ちてくるかを早めに読んで動かないと、打ち返せません。
これは、バレーでボールの落下点を読んで、先に入っておく動きとよく似ています。
一方で、バドミントンだけでスパイクが強くなったり、レシーブがうまくなったりするわけではありません。ラケットとシャトルは、バレーのボールとは重さも当たり方も違うからです。
バボット打ツ 前 ニ 落チル 場所 ヲ 読ム



遊びのバドミントンでも、バレーの役に立つんですか?



何を意識するかで変わります。ただ打ち合うより、「早く動き出す」「肘を高くして振る」と決めて遊ぶと、バレーにつながりますよ。
- 遊びの延長で行う補助で、バレーの練習のかわりにはならない
- 手首の使い方はラケット用なので、バレーには持ちこまない
- 肩に痛みがある日は、上から打つ動きをしない
- 周りに人がいない、広い場所で行う
この4つを守れば、バドミントンを安心してバレーに生かせます。
バドミントンとバレーの共通点と違いを、表にまとめておきます。
| くらべるところ | 共通点 | 違い |
|---|---|---|
| 上から打つ動き | 肘を高く上げてから振る | ラケットを使い、手首の使い方が違う |
| 落ちる場所を読む | 早めに読んで先に動く | シャトルは途中で急に失速する |
| 足の動き | 細かく動いて止まる | 大きく踏み込む動きが多い |
共通点を意識して使い、違うところは持ちこまない。これがバドミントンをバレーに生かすコツです。
バレー選手がバドミントンで得られる3つのこと
バドミントンでどんな力がつくのか、バレーのどの場面につながるのかを知っておくと、遊び方に迷わなくなります。
得られること1:肘を高くして振る、上からの腕の動き
1つ目は、上から腕を振る動きです。シャトルを高く遠くへ飛ばすには、肘を高く上げて、腕を後ろから大きく振る必要があります。
バレーのスパイクやサーブでも、打つ側の肘を高く上げ、手のひらを耳の後ろまで引いてから振ります。
肘が下がったまま振ると、どちらの競技でも打点が低くなり、力が伝わりません。
肘を一度たたんでから、当たる直前で伸ばす。このムチのような腕の使い方を、軽い道具でくり返せるのがバドミントンの良さです。
得られること2:落ちてくる場所を読む目
2つ目は、落ちてくる場所を読む力です。シャトルは高く上がったあと、ほぼ真下に落ちてきます。
相手が打った瞬間に、どのあたりに落ちるかを読んで動き出せると、余裕をもって打ち返せます。
この「打たれた瞬間に読む」くり返しは、バレーでボールの落下点に先に入る力につながります。



シャトル モ ボール モ 早ク 読ム ホド 楽
得られること3:細かく動いて止まる足
3つ目は、細かく動いて止まる足の動きです。バドミントンでは、前後左右にすばやく動き、打つ瞬間にはしっかり止まります。
止まれないまま打つと、シャトルがねらった場所へ飛びません。バレーでも、動きながらボールにさわると、パスやレシーブが乱れます。
動いて、止まって、打つ。この流れを遊びの中でくり返せるのが、3つ目の良さです。
バレーにつながるバドミントンの5つの遊び方
始める前の準備
最初に、場所と道具を準備しましょう。体育館でも公園でもできますが、風が強い日はシャトルが流されるので、屋内のほうが向いています。
ネットがなくても、地面にひもを置いたり、2人の間に線を決めたりすれば十分です。準備ができたら、次の5つを順番に試していきましょう。
遊び方1:高く遠くへ打ち合う
2人で向かい合い、シャトルをできるだけ高く遠くへ打ち合います。これは、バドミントンでクリアと呼ばれる打ち方です。
打つ前に、ラケットを持つ側の肘を肩より高く上げてから振ります。ラリーを10回続けることを目標にしましょう。
肘が下がると、シャトルが前に飛ばずに低くなります。高く遠くへ飛んでいるかどうかで、肘の高さを確かめられます。
遊び方2:打たれた瞬間に一歩目を出す
相手が打った瞬間に、軽く一歩目を出す遊び方です。シャトルが飛んできてから動くのではなく、相手のラケットに当たる音を合図に動き出します。
構えは、ひざを軽く曲げ、つま先の付け根あたりに体重をのせておきます。かかとに体重がのっていると、一歩目が遅れます。



打たれてから動くと、いつも間に合わないです…。



相手が打つ瞬間に、軽く跳ねるように構え直してみてください。バレーのレシーブでも使う動きですよ。
遊び方3:打ったら真ん中に戻る
1球打つごとに、自分のコートの真ん中に戻ってから次を待ちます。真ん中にいれば、前後左右どこに来ても同じ距離で動けるからです。
バレーでも、プレーのあとすぐに自分の守る位置へ戻り、次のボールに備えます。打って終わりにせず、戻るまでを1回と数えましょう。
遊び方4:シャトルを手で投げてキャッチする
ラケットを置き、1人がシャトルを手で投げ、もう1人がキャッチします。高く投げたり、手前に落としたり、左右にずらしたりして変化をつけます。
キャッチするときは、手を伸ばして取りにいくのではなく、足を動かして体の正面で取ります。
バレーのレシーブでも、腕だけで取りにいかず、足で正面に入ることが大切です。ラケットがないぶん、足の動きに集中できます。
遊び方5:3分間のラリーを2〜3セット行う
最後に、3分間ラリーを続けて、1分休むのを2〜3セット行います。落としたら、すぐに拾って再開しましょう。
動いて、止まって、打つをくり返すので、体力づくりにもなります。息がはずむくらいの強さで続けるのが目安です。



5つ全部で30分くらいです。最初は遊び方1と2だけでも十分ですよ。
続けるときの目安
バドミントンは、毎日ではなく、練習の休みの日や家族と過ごす時間に入れるのが合っています。
- 週1〜2回、練習の休みの日や軽い日に入れる
- 試合の前日は、軽く打ち合う程度にする
- 肩が疲れている日は、遊び方4のキャッチだけにする
- 終わったあとは、肩と胸をストレッチでゆるめる
楽しく続けられることが、いちばんの強みです。部活の仲間や家族と、気軽に取り入れてみてください。
バドミントンでやりがちな3つの失敗
バドミントンは、遊びとして気軽に始められます。ただし、やり方を間違えると、バレーの動きをくずしたり、肩を痛めたりすることがあります。次の3つを確かめてください。
失敗1:ラケットの手首の使い方を、バレーに持ちこむ
いちばん気をつけたいのが、手首の使い方です。バドミントンでは、ラケットを速く振るために、手首から先を細かく使います。
バレーのスパイクは、ラケットを持たずに手のひらで直接打ちます。手のひらでボールを包むように当て、最後は手の甲が打球方向を向くまで振り抜くのが、バレーの打ち方です。
バドミントンで生かすのは、肘を高くして振る腕全体の動きだけ。手首の動きはラケット用と割り切りましょう。



生カス ノハ 肘 ノ 高サ ダケ
失敗2:肩が疲れているのに、上から打ち続ける
次に多いのが、肩の使いすぎです。スパイクやサーブで肩を使っているバレー選手が、さらに上から何十回も打つと、肩に疲れがたまります。
肩に痛みや違和感があるときは、上から打つのをやめましょう。遊び方4のキャッチなら、肩を使わずに足の動きを練習できます。
失敗3:大きく踏み込む足の動きを、そのままレシーブでまねる
3つ目は、足の動きです。バドミントンでは、遠くのシャトルに届かせるために、片足で大きく踏み込んで打つ動きがよく出てきます。



バドミントンみたいに、大きく踏み込んでレシーブしてもいいんですか?



バレーでは、足を動かしてボールの正面に入るのが基本です。大きく踏み込んで手だけ伸ばすと、面が安定しないんですよ。
バドミントンで生かすのは、早く動き出して止まる部分です。レシーブの形は、バレーの練習で身につけましょう。
体育館の休み時間や家族との時間で始める方法
バドミントンというと、コートやネットがないとできないと思うかもしれません。ですが、この記事の遊び方は、ラケット2本とシャトルがあれば、公園や庭でも始められます。
部活の休み時間に体育館で打ち合ったり、休みの日に家族と遊んだりする時間も、ねらいを1つ決めるだけでバレーの練習になります。



今度の休みに、弟とバドミントンで一歩目の遊びをやってみます!
- ネットがないときは、地面のひもや線をネットのかわりにする
- 勝ち負けより、ラリーの回数を数えて目標にする
- 1日のねらいを「肘の高さ」か「一歩目」の1つにしぼる
道具は、スポーツ用品店などで売っている入門用のセットで十分です。高い道具をそろえる必要はありません。
大事なのは、楽しみながら、バレーにつながる動きを意識することです。
バドミントンだけでは足りない部分
ここまでバドミントンのやり方をお伝えしてきましたが、バドミントンだけでスパイクが強くなったり、レシーブがうまくなったりするわけではありません。
バドミントンで鍛えられるのは、腕の振り方や一歩目の速さといった、動きの土台の部分です。
スパイクを強くするには、実際にボールを打つ練習が必要です。レシーブをうまくするには、ボールを腕で受ける練習を重ねていきます。
そして、高く跳ぶ力や、強く打つ力は、陸上のトレーニングでつけていきます。
遊びで動きの土台を作る、鍛える、コートで使う。この3つがそろうと、プレーが少しずつ変わっていきます。



休みの日はバドミントンで遊んで、練習ではボールをたくさんさわります!



楽しく体を動かすことも、立派な練習です。遊びとコートの練習を、上手に組み合わせていきましょう。
よくある質問
まとめ:バドミントンは腕の振りと一歩目を遊びながら鍛える
バドミントンは、バレーと同じネット型の競技で、上から腕を振る動きや、落ちてくる場所を読んで動き出す力を、遊びながら鍛えられます。
高く遠くへ打ち合う、打たれた瞬間に一歩目を出す、真ん中に戻る、手で投げてキャッチする、3分間ラリーの5つを組み合わせることで、バレーにつながる動きの土台が作れます。
手首の使い方は持ちこまない。肩が疲れた日は打たない。バドミントンだけに頼らない。
| つまずくところ | 直し方 |
|---|---|
| シャトルが低く飛ぶ | 肘を肩より高く上げてから振る |
| 一歩目が遅れる | 相手が打つ瞬間に構え直す |
| 手首を使いすぎる | 腕全体の振りだけを意識する |
| 肩が疲れる | キャッチの遊び方に切りかえる |
| 足が止まらない | 打つ瞬間にしっかり止まる |
バドミントンは、ラケットとシャトルがあれば今日から試せます。休みの日や家族との時間を使って、楽しみながら動きの土台を作っていきましょう。



まずは、高く遠くへ打ち合うところから始めてみます!



ラリーが続いた回数をノートに書いておくと、上達が分かりやすいですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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