レシーブの距離感がつかめない原因|落下点を読むコツ

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  • 飛んできたボールが、急に近く感じて差し込まれてしまう
  • 落下点が読めず、いつも半歩ズレた位置で構えてしまう
  • どこに落ちるかわからないから、一歩目が遅れて間に合わない

こんな悩みを解決します。

レシーブの距離感がつかめない原因は、目の高さがブレていること・落下点を最後まで見ていないことの2つにしぼられます。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきましたが、距離感がうまい選手ほど、ボールを目で追う「見方」がていねいです。

逆に距離感が苦手な選手は、目線が上下にブレていたり、早い段階で目を切っていることがほとんどなんですよね。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • レシーブの距離感がつかめない本当の原因がわかる
  • 落下点を正しく読むための目の使い方が身につく
  • 距離感をきたえる練習メニューがわかる

それでは、順番に見ていきましょう。

目次

結論:距離感は「目の使い方」で9割決まる

レシーブの距離感をつかむために目の高さを一定に保って落下点を見る図解

距離感がつかめない悩みは、運動神経や反射神経のせいだと思われがちです。でも実際は、ほとんどが目の使い方で説明がつきます。

サルくん

えっ、目の使い方? ボールはちゃんと見てるつもりなんだけどなぁ…。

あげば

見ているつもりでも、目線が上下にブレていると距離感は狂うんだ。まずは結論から整理するね。

距離感をよくするポイントは、次の3つです。

距離感をよくする3つのポイント
  • 目の高さを一定に保ってボールを見る
  • 落下点を最後まで見て、入る場所を決める
  • 早めに止まって、面を作って待つ

この3つができると、ボールが「急に近づいてくる」感覚が減ります。

距離感は才能ではなく、目の使い方で身につく技術です。

バボット

メセンガブレルトキョリカンモブレル

では、なぜ距離感がつかめなくなるのか、原因から見ていきましょう。

なぜ落下点が読めないのか

レシーブで落下点が読めない原因=目の高さがブレる悪い例と一定に保つ良い例の比較

落下点が読めない原因は、大きく分けて3つあります。ここを知っておくと、自分がどのタイプかが見えてきます。

原因①:目の高さが上下にブレている

いちばん多いのが、ボールを追うときに体ごと上下してしまうパターンです。

立ったりしゃがんだりをくり返すと、目の高さが大きく動きます。すると、ボールまでの距離をはかる「ものさし」が毎回変わってしまうんですよね。

サルくん

たしかに、ボールに合わせて伸び上がったり沈んだりしてるかも…。

あげば

それなんだ。目の高さがコロコロ変わると、脳が距離を計算し直せなくて、近い・遠いの判断がにぶるんだよ。

低い姿勢で構えて、目の床からの高さをできるだけ一定に保つ。これだけで、ボールとの距離がぐっとはかりやすくなります。

原因②:落下点を最後まで見ていない

2つ目は、ボールが飛んできた瞬間に目を切ってしまうパターンです。

「だいたいこのへんかな」と早めに決めつけて、手元に目を移してしまう。すると、最後のひと伸びやブレを見のがして、半歩ズレた位置で待つことになります。

落下点は、ボールがおでこの前に来る直前まで目で追い続けるのが基本です。

最後まで見ることで、ボールの伸びや失速にも体が反応できます。

バボット

サイゴマデミルトラクカテンガズレナイ

距離感が苦手な人ほど、この「最後まで見る」が抜けがち。まずはここだけでも意識してみてください。

原因③:片目だけでボールを見ている

3つ目は、知らないうちに片目中心でボールを見てしまうパターンです。

奥行き、つまり遠い・近いをつかむには、左右の目の見え方の差を脳が使います。そのため、片目だけで見ていると、奥行きの情報が減って距離が読みにくくなります。

サルくん

片目で見てるつもりはないんだけど…、そんなことってある?

あげば

顔を横に向けすぎたり、ボールを目のはしで追ったりすると、片目寄りになりやすいんだ。おへそとあごをボールに向けて、両目で正面から追おう。

ボールはできるだけ顔の正面で、両目でとらえるようにします。

体ごとボールに正対するクセをつけると、自然と両目で見やすくなります。

距離感をつかむ具体的なコツ

レシーブの距離感をつかむコツ=落下点に早く入って止まり面を作って待つ図解

ここからが本題です。距離感をつかむには、ボールが飛んできてから触るまでを3つの段階に分けて整えます。

コツ①:ボールが出た瞬間に高さと方向をつかむ

相手がボールを打った瞬間、まず見るのはボールの高さと方向です。

高く上がったボールは、ゆっくり大きな弧をえがいて落ちてきます。逆に低く速いボールは、弧をえがかずにそのまま伸びてくる軌道。

あげば

打った瞬間の高さと角度で、だいたいの落ち方が予想できるよ。まずはそこを見るクセをつけよう。

この最初のひと目で、「ゆっくり落ちる」か「速く伸びてくる」かを見分けます。ここを外すと、その後がすべてズレてしまいます。

コツ②:落下点に早く入って、止まって待つ

落ち方が読めたら、できるだけ早く落下点へ動いて、止まります。ここで大事なのは、動きながら触りにいかないことです。

サルくん

動きながらじゃダメなの? そのほうが速い気がするけど…。

あげば

動きながら触ると、体も目も揺れて距離が定まらないんだ。止まれるボールは、先に止まるのが正解だよ。

止まったら、おでこの前あたりに面を作って待つ。迎えに行かず、ボールが落ちてくるのを待つことで、距離のズレを最後に調整できます。

サルくん

止まり方って、いつも同じでいいのかな?

止まり方は、1つに決まっているわけではありません。ボールとの距離やタイミングがはっきりしている時は、最後の一歩を大きく踏み込み、その足を突っかえ棒のようにして一気に勢いを受け止めます。

落下点までの距離がまだ微妙で、位置を細かく合わせたい時は、歩幅を小さくしたステップでリズムよく減速するほうが向いています。どちらが上ということはなく、場面に応じた使い分けが大切です。

早く入って・止まって・待つ。この順番が距離感を安定させる土台です。

コツ③:目の高さを変えずにボールを引きつける

最後は、待っている間も目の高さを変えないことです。

ボールが近づいても、伸び上がったり沈み込んだりしない。目の高さが一定なら、ボールが近づいてくる感覚を正確につかめます。

バボット

トマッテマツトキョリガサダマル

どうしても届かない速いボールだけ、低い姿勢のまま素早く反応します。

ポジショニングで距離を先取りする

距離感は、ボールが来てからの動きだけで決まるわけではありません。

実は、構える前の立つ位置(ポジショニング)で、すでに半分が決まっています。立つ位置がうまいと、ボールとの距離を最初から取りやすくなるんですよね。

サルくん

構える前から勝負は始まってるってことか…!

あげば

そのとおり。良い位置に立てていれば、大きく動かずに距離を合わせられるんだ。

前に落ちるボールが苦手なら、少し前に立つ

自分の前にポトッと落ちるボールが苦手な人は多いです。低い姿勢で前へつっこむ形になりやすく、距離が合わせにくいからです。

そういう時は、スタート位置を少し前にして、打たれた後に下がりながら取るようにします。下がりながらのほうが、ボールを目の前に置いたまま距離を調整しやすくなります。

前落ちが苦手なら、最初から少し前に立って下がりながら取るのがコツです。

このとき、上半身の前傾はくずさず、目の高さも変えないようにします。

隣の人との境目を決めておく

もう1つ大事なのが、隣の人との守備の境目です。

境目があいまいだと、「自分が取るのか、任せるのか」の判断が遅れます。動き出しも遅れてしまい、結局むりな体勢で距離を合わせることになりがちです。

あげば

ボールが来た瞬間に「お願い!」か「はい!」と声を出すと、お互いの距離取りがスッと決まるよ。

声で守備範囲をはっきりさせることも、距離感を安定させる大事な準備です。

よくある失敗パターン

レシーブの距離感でよくある失敗=ボールを迎えに行く悪い例と落下点で止まって待つ良い例の比較

ここでは、距離感をくずす代表的な失敗を見ておきましょう。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

  • ボールを早く触りたくて、前に迎えに行ってしまう
  • 落下点に入る前に、目を手元へ移してしまう
  • ボールに合わせて、体ごと上下にゆれてしまう

いちばん多いのが、ボールを迎えに行ってしまう失敗です。自分から距離をつめてしまうので、結果的にボールが急に近づく形になります。

サルくん

あー…、早く取りたくてつい前に出ちゃうんだよね。

あげば

気持ちはわかるよ。でも待てる選手のほうが、最後にきちんと距離を合わせられるんだ。

もう1つ多いのが、構えのときに目線が安定していない失敗です。レシーブの距離感は構えの安定とセットで、土台がブレていると、いくら目で追っても距離は定まりません。

距離感を安定させたいなら、まず構えを安定させることが先です。

そして意外と多いのが、ボールが来る前から動きすぎてしまう失敗。早く反応しようと足を細かく動かしすぎると、止まるタイミングがつかめません。

止まれないまま触ると、面も目線もブレて、距離がいちばん合いにくくなります。

サルくん

動かなさすぎても、動きすぎてもダメなんだ…、むずかしいなぁ。

あげば

大丈夫。まずは「落下点に入ったらピタッと止まる」を意識するだけでいいよ。止まるクセがつけば、自然とちょうどよく動けるようになるんだ。

距離感をきたえる練習法

レシーブの距離感をきたえる練習法=真上にトスを上げ目の高さを保って待つ1人練習

距離感は、正しい目の使い方をくり返すことで身につきます。ここでは、1人でもできる練習を紹介します。

自分の真上にボールを上げて、目の高さを変えずに落ちてくるのを待つ
落下点でおでこの前に面を作り、音をさせずにキャッチする
慣れたら少し離れた場所へ上げて、止まってから取る

まずは真上トスで、「目の高さを保ったまま待つ」感覚をつかみます。このとき、ボールがおでこの前に来る直前まで、目を切らずに見続けてください。

高く上げたボールほど、あわてて触りにいかず、落ちてくるまで待つのが基本です。待てる時間が長いほど、目で距離を確かめる余裕が生まれます。

あげば

最初は高く上げすぎず、自分が確実に追える高さからでいいよ。あせらず1球ずつ確かめよう。

次に、少し横や前にずらして上げて、落下点に入ってから止まる練習に進みます。動いて・止まって・待つ、の流れを体で覚えるのが目的です。

慣れてきたら、上げる方向や高さをわざとバラバラにしてみてください。毎回ちがう落ち方になるので、ボールが出た瞬間に高さと方向を読む力がきたえられます。

サルくん

これなら家の近くでもできそう! さっそくやってみる!

2人で練習できる時は、相手にランダムなボールを投げてもらう方法もおすすめです。投げる人が「近い・遠い・横」を予告なしに混ぜると、本番に近い距離感の練習になります。

あげば

最初はやさしいボールから。取れた回数を数えると、自分の成長が見えてやる気も続くよ!

このとき気をつけたいのが、取ることに必死になって目線がブレてしまうことです。うまくいかない時ほど、もう一度「目の高さを保って最後まで見る」に立ち返ってみてください。

ボールを目で追う「見方」そのものに不安がある場合は、目線の使い方を先に整えるのもおすすめです。

なお、練習しても明らかにボールが見えづらい・二重に見えるといった場合は、視力そのものが関係していることもあります。

その時は無理をせず、眼科やスポーツ用のメガネ・コンタクトについて相談してみてください。

よくある質問

距離感は生まれつきの才能で決まりますか?

いいえ、距離感は目の使い方でかなり改善できます。目の高さを一定に保ち、落下点を最後まで見る習慣をつければ、後からでも十分に伸ばせる技術です。

ボールがいつも急に近づいてくる感じがします。なぜですか?

ボールを迎えに行って、自分から距離をつめている可能性が高いです。早く落下点に入って止まり、おでこの前で面を作って待つと、急に近づく感覚が減ります。

目の高さを保つコツはありますか?

低い姿勢で構えて、ボールに合わせて体ごと上下しないことです。届かない速いボールだけ、姿勢を低く保ったまま素早く反応するようにします。

片目をつぶって見るクセがあります。直したほうがいいですか?

距離をはかるうえでは、両目で見るほうが奥行きをつかみやすくなります。普段から両目でボールを追う意識を持つとよいでしょう。

まとめ

レシーブの距離感は、才能ではなく目の使い方で決まる技術です。

今日の要点をふり返ります。

目の高さを一定に保ち、落下点を最後まで見て、早く入って止まって待つ。これだけで距離感は安定します。

サルくん

なんだ、ぜんぶ目の使い方とタイミングなんだね! これならぼくにもできそう!

あげば

そうだよ。1球ずつていねいに見て、止まって待つ。これをくり返せば、距離感はかならず良くなるよ!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

レシーブについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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