- 家にある保冷剤を適当に入れているが、これでいいのか分からない
- 夕方まで冷たさが残らず、お弁当が心配になる
- 体を冷やすのにも使えると聞いたが、当て方が分からない
こんな悩みを解決します。
先にお伝えすると、部活で使う保冷剤は体を冷やす用とお弁当用を最初から分けて持たせるのが正解です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、夏場に保冷剤を持ってくる選手は年々増えました。
ただ、1個を使い回して「お弁当も体もぬるい」という状態になっている子も少なくありません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体用とお弁当用で、選ぶ保冷剤が違う理由が分かる
- サイズ・持続時間・形の3基準で迷わず選べるようになる
- 肌に当てるときにやってはいけないことが分かる
体育館の暑さ対策の全体像は、こちらの記事にまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:体用とお弁当用は、最初から分けて持たせる
先に結論をお伝えします。保冷剤は用途で求められる性能が違います。
| 用途 | 向いている形 | 重視すること |
|---|---|---|
| 体を冷やす | 小さめ・やわらかいタイプ | すぐ冷える・当てやすい |
| お弁当・飲み物 | 大きめ・かたいタイプ | 夕方まで冷たさが続く |
お弁当用の大きな保冷剤を首に当てる、という使い方はおすすめしません。かたくて当たりが強く、冷えすぎるからです。
逆に、体用の小さいものをお弁当に入れても、昼まで持たないことがあります。
- 求められる冷たさの強さと、続く時間が違う
- お弁当の保冷剤は、昼まで開けられない
- 体を冷やしたい時間は、練習の合間のほんの数分
お弁当の保冷剤は、昼に食べ終わるまで動かせません。そこから夕方の練習まで冷たさが残っている保証はないんですよね。
だから、2個持たせるほうが結果的に確実です。100円台のもので構いません。
うさママずっと1個で足りていると思っていました…。



役割が違うので、分けたほうが両方うまくいきますよ。
バレー部で保冷剤が要る3つの場面
そもそも、どんな場面で必要になるのでしょうか。大きく3つあります。
練習の合間に体温を下げたいとき
1つ目が休憩中です。厚生労働省の資料でも、体を冷やす場所として首の周り・わきの下・足の付け根が挙げられています。
太い血管が皮膚の近くを通っているため、ここを冷やすと効率よく体温を下げられるとされています。
休憩は1〜2分でも、当てる場所を決めておけば効きが変わるので、持たせておく価値があります。
お弁当と飲み物を傷ませたくないとき
2つ目が食べ物です。夏場の体育館や部室は、想像以上に温度が上がります。
朝に作ったお弁当を昼まで持たせるには、保冷剤と保冷バッグを組み合わせるのが基本になります。
打撲や捻挫の直後に冷やすとき
3つ目がけがの対応です。ぶつけた直後や、ひねった直後に冷やす場面があります。
ただし、けがの冷却は当て方と時間の判断が必要です。自己流で長く当て続けず、痛みが続く場合は医療機関を受診していただければと思います。



お弁当のやつを首に当ててた…。



かたいものは当たりが強いんです。分けておきましょう。
暑さそのものへの対策は、こちらの記事にまとめています。
選び方の3基準
売り場には種類が多いですが、見るところは3つだけです。
基準①サイズ|体用は手のひら大で足りる
体に当てるものは、大きすぎないほうが扱いやすいです。手のひらに収まる大きさなら、首にもわきにも当てられます。
お弁当用は逆で、面積が要ります。お弁当箱のふたと同じくらいの面積があるものを1つ選ぶと、全体が冷えます。
小さいものを何個も散らすより、面積の広いものを上に1枚置くほうが効きます。
冷たい空気は下へ流れるので、保冷剤はお弁当箱の上に置くのが基本です。下に敷いても、上の面まで冷気は届きません。
保冷バッグに入れるときも、いちばん上に置いてから口を閉じてください。
基準②持続時間|お弁当用は6時間以上を目安に
パッケージには保冷時間の目安が書かれています。ここはお弁当用でだけ気にしてください。
朝7時に入れて昼12時に食べるなら、5時間です。表示は理想的な条件での数値なので、余裕を見て6時間以上のものを選ぶと安心できます。
体用は数分当てられればいいので、持続時間は気にしなくて構いません。
むしろ体用は、すぐ冷たさが立ち上がるかどうかのほうが大事です。休憩は短いので、当てた瞬間にひんやりするものを選んでください。
なお、真夏の体育館では、朝に凍らせたものが午後には溶けていることもあります。午後の練習にも使いたい日は、保冷バッグに入れておく形にしてください。
基準③形|体用はやわらかいタイプを選ぶ
最後が形です。凍らせてもやわらかいままのタイプと、かちかちに固まるタイプがあります。
体に当てるなら、やわらかいタイプ一択です。首やわきの曲面に沿うので、少ない面積でもしっかり当たります。
かたいタイプは、お弁当と飲み物に回してください。同じ値段でも、こちらのほうが長く冷たさが続きます。



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やわらかいほうを持っていけばいいんだね!



そうです。首に当てやすいのはそっちですよ。
売り場で手に取ると、かたさの違いはすぐ分かります。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
保冷バッグとの組み合わせ方は、こちらにまとめています。
体を冷やすときにやってはいけないこと
ここは安全にかかわる部分なので、家庭で必ず共有してください。
肌に直接当て続けない
いちばん大事なのがこれです。凍った保冷剤を素肌に当て続けると、冷たさで皮ふを傷めることがあります。
必ずタオルかハンカチで1枚包んでから当てると決めてください。薄手のタオルで十分です。
「冷たくて気持ちいい」と感じている間も、同じ場所に当たり続けている状態は避けます。
同じ場所に長く当てない
2つ目が時間です。休憩のたびに数分ずつ当てるのは問題ありませんが、10分も20分も同じ場所に置いたままにしないでください。
感覚が鈍くなってくると、冷えすぎていることに本人が気づきにくくなります。
- タオルで1枚包んでから当てる
- 首・わきの下・足の付け根に、数分ずつ
- 眠っているときや、感覚が鈍いときは当てない
休憩そのものを短くしない
3つ目は道具の話ではありません。保冷剤があるからといって、休憩を短くしないことです。
冷やす道具は、休むことの代わりにはなりません。水分と休憩が先にあって、その効率を上げるのが保冷剤の役割です。
私が指導してきた中でも、道具をそろえた年ほど休憩が短くなりがちでした。順番を取り違えないようにしてください。
気分が悪そうな様子があるときは、冷やしながら様子を見るのではなく、練習から離して人を呼ぶのが先です。



直接当てていました…気をつけます。



タオル1枚あれば大丈夫ですよ。
冷やす道具はほかにもあります。使い分けはこちらにまとめました。
遠征・1日練習のときの持たせ方
朝から夕方まで外にいる日は、家に一度戻る日とは持たせ方が変わります。
お弁当用はもう1個足す
1日練習や遠征の日は、昼食のあとにも冷たさを残したい場面が出てきます。
飲み物を追加で買うことも多いので、お弁当用の大きめをもう1個入れておくと、午後の分も冷やせます。
かさばるのが気になる場合は、凍らせたスポーツドリンクを1本足す形でも構いません。溶けながら飲めるので、荷物が二役になります。
帰りの荷物を想定して袋を分ける
遠征の帰りは、汗を吸ったウェアと使い終わった保冷剤が同じバッグに入ります。
溶けた保冷剤をウェアと一緒にしておくと、においと湿気がこもります。行きの段階で袋を分けておくと、帰りに迷いません。



遠征の日は荷物が増えて大変で…。



袋を先に分けておくだけで、帰りが楽になりますよ。
荷物全体の組み方は、こちらの記事にまとめています。
やりがちな3つの失敗と直し方
最後に、家庭でよく起きるつまずきを3つ挙げます。
前日に凍らせ忘れる
いちばん多いのがこれです。朝になって気づいても、間に合いません。
帰宅したらバッグから出して冷凍庫に戻す、という動線を家で決めてしまってください。保冷剤の定位置を冷凍庫の手前に作るだけで、忘れる回数は減ります。
予備を2〜3個ストックしておくと、洗って乾かしている日もあわてずに済みます。
本人に管理させたい場合は、帰宅後にバッグから出すところまでを役割にしてください。凍らせるのは家族、という分け方でも十分回ります。
溶けた水でバッグの中がぬれる
2つ目が結露です。溶けはじめると表面に水がつき、教科書やウェアがぬれます。
保冷剤は必ず保冷バッグか、口の閉まる袋に入れてください。お弁当と同じ袋に入れるのが基本です。
体用のものも、タオルと一緒に袋に入れておくと、バッグの中がぬれません。
傷んだものを使い続ける
3つ目が劣化です。袋が破れかけていたり、中身がにじんでいたりするものは処分してください。
中身が出てしまうと、食べ物に触れる可能性があります。安いものなので、迷ったら買い替えるほうが安全です。
夏の前に一度、冷凍庫にある保冷剤を全部出して確認しておくと、シーズン中に困りません。



夏の前に見ておけばいいんだ!



冷凍庫に戻すの、忘れてた!



置き場所を決めれば大丈夫ですよ♪
水筒まわりの手入れは、こちらにまとめています。
よくある質問
まとめ:2個に分けるだけで、両方うまくいく
部活で使う保冷剤は、体を冷やす用とお弁当用を分けて持たせるのが正解です。
| 決めること | 目安 |
|---|---|
| 個数 | 体用1個+お弁当用1個の計2個 |
| サイズ | 体用は手のひら大・お弁当用はふたと同じ面積 |
| 持続時間 | お弁当用は表示6時間以上 |
| 形 | 体用はやわらかいタイプ・お弁当用はかたいタイプ |
| 当て方 | タオルで1枚包んで、首・わき・足の付け根に数分ずつ |
まずは今夜、冷凍庫の手前に保冷剤の定位置を作るところから始めてみてください。
私は元日本代表として活動してきましたが、夏を乗り切るチームほど、道具より休み方が先に決まっています。保冷剤は、その休み方を助ける道具として選んでください。



2個に分けるだけならすぐできます!



それだけで十分ですよ♪
参考にした情報
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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