- 冷感タオルを買ったのに、子どもが持っていかなくなった
- 売り場に何種類もあって、どれが部活向きか分からない
- 「ひんやり」と書いてあるのに、体育館では効いている気がしない
こんな悩みを解決します。
部活用の冷感タオルは、練習する体育館で水が使えるかどうかで選ぶタイプが決まります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、夏に冷感タオルを使いこなせている選手は多くありません。
理由はかんたんで、冷え方の仕組みが違うタオルを、同じ「冷感タオル」という名前で選んでしまうからなんですよね。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 3つのタイプの違いが分かり、売り場で迷わなくなる
- 練習場所に合うタオルが選べて、買ったあとも使い続けられる
- においやカビを出さない持ち帰り方と洗い方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:水が使える体育館ならぬらすタイプを選ぶ
結論からお伝えします。練習する体育館に手を洗える水道があるかどうかを先に確かめてから、タオルの種類を決めてください。
水が使えるなら、ぬらして絞って振るタイプが圧倒的に扱いやすいです。冷たさが弱くなっても、その場で何度でも戻せます。
水が使えないなら、ぬらすタイプは1回の休憩で役目を終えます。この場合は触れた瞬間だけひんやりする接触冷感タイプか、個包装の使い捨てタイプのほうが現実的です。
- 水場:体育館に手を洗える水道があるか
- 大きさ:首に巻いたまま動いても落ちない形か
- 手入れ:洗濯機で洗えて、次の日までに乾くか
この3つ以外の細かい違いは、使い心地にほとんど響きません。色や柄で迷う必要はないと考えて大丈夫です。
うさママお店で「最強」と書いてあるのを選べばいいのかしら…?



冷たさの強さより、使える場所で選んでくださいね。
もう1つ大事なことがあります。冷感タオルは体の表面を冷やす道具であって、体の中にこもった熱を抜く道具ではありません。
だから、タオルを当てているから大丈夫という判断はしないでください。水分補給と休憩が先で、タオルはその補助という順番になります。



タオルハホジョ・ミズトキュウケイガサキ
冷感タオルの3タイプ|冷え方の仕組みが違う
まず種類を整理します。売り場では見た目が似ていますが、冷える仕組みは3つに分かれます。
ここを分けて考えられると、値段の差の理由も見えてきます。
ぬらすタイプは、水がある限り何度でも冷たくなる
水にひたして絞り、空中で振ると冷たくなるタオルです。しみこんだ水が蒸発するときに熱を持っていく、気化熱という仕組みを使っています。
冷たさが弱くなっても、もう一度ぬらして振れば戻ります。部活のように何時間も続く場面では、この「戻せる」ことがいちばんの強みです。
素材はポリエステル系と、スポンジのようなPVA系に分かれます。
PVA系は水をよく含むぶん冷たさが強く、乾くと板のように硬くなるのが特徴です。
弱点は、ぬれたまま持ち帰ることになる点と、水場がないと使えない点の2つです。



振らないと冷たくならないの?
接触冷感タイプは、水がいらない代わりに冷たさが続かない
ふれた瞬間にひんやり感じる糸で織られたタオルです。熱を素早く逃がす素材なので、乾いたまま使えます。
水場がない体育館や、移動中のバスの中でも使えるのが利点です。カバンの中でぬれる心配もありません。
ただし、肌と同じ温度になってしまうとひんやり感は消えます。当て続けるのではなく、少し離して持ち直すと感じ方が戻ります。
汗をふくタオルとしても使えるので、荷物を増やしたくない子には向いています。



乾いたまま使えるのが、この素材の強みです。
使い捨てシートタイプは、荷物を減らしたい日に向く
1枚ずつ個包装になったシートです。開けてすぐ使え、使い終わったら捨てられます。
試合の日や遠征のように、ぬれた物を持ち帰りたくない場面で助かります。冷たさは長く続かないので、休憩ごとに1枚という使い方になります。
くり返し使えないぶん、毎日の練習で使うと費用がかさみます。普段はぬらすタイプ、試合の日はシート、という分け方が現実的です。
- ぬらすタイプ:水道がある体育館・毎日の練習・費用を抑えたい
- 接触冷感タイプ:水場がない・移動中も使いたい・汗ふきと兼ねたい
- 使い捨てシート:試合や遠征の日・ぬれた物を持ち帰りたくない



同じ「冷感」でも、中身がぜんぜん違うのね。



仕組みが分かれば、売り場で迷いませんよ♪
基準①水場|練習場所で水が使えるかを確かめる
3タイプのうちどれを買うかは、ここでほぼ決まります。買う前に子どもへ聞いておきたい1つ目です。
体育館で水を使える場所を先に聞いておく
学校の体育館には、手洗い場がある所と、更衣室まで行かないと水がない所があります。休憩は数分しかないので、遠い水道は無いのと同じです。
給水器しか置かれていない体育館もあります。飲むための設備なので、タオルをひたす使い方はできません。
子どもに「タオルをぬらせる場所が近くにあるか」を1度だけ聞いてみてください。それだけでタイプが決まります。
遠征先の体育館は毎回違うので、試合の日だけシートタイプを持たせる形にすると迷いません。



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水がないときは、凍らせた水筒と保冷バッグで代用する
水場が使えない練習場所でも、ぬらすタイプを使う方法はあります。前の晩に少量の水を入れた小さなボトルを凍らせ、保冷バッグに入れて持たせる形です。
溶けた分の水でタオルをぬらせば、1日に2〜3回は冷たさを戻せます。飲み水とは別のボトルにして、飲用と混ざらないようにしてください。
保冷バッグの中身の温度がもつかどうかは、バッグの性能で変わります。選び方はこちらの記事にまとめています。



買ってから水場がないと分かって…



先に1度聞いておけば、その失敗は防げますよ。
基準②大きさと形|首に巻いても落ちないか
次が形です。ここを外すと、冷たさは十分なのに使われなくなります。
私が現場で見てきた限り、使われなくなるタオルはほぼ例外なく「巻きにくい」形でした。
長さは100cm前後、幅は細めが扱いやすい
首に巻いて前で重ねられる長さが必要なので、100cm前後が目安になります。短すぎると巻けず、長すぎると腰まで垂れて動きの邪魔になります。
幅は30cm以下の細めが扱いやすいです。広いタオルは首まわりに厚みが出て、汗をかいた肌に張りついてしまいます。
大判のバスタオルのような形は、部活の休憩には向きません。ベンチに置く用と巻く用は分けて考えてください。
留め具があると、動いてもずれない
ボタンやループで前を留められるタイプがあります。片づけをしながら、歩きながらでも落ちないので、実際に使う回数が増えます。
留め具がないタオルは、かがんだ瞬間に床へ落ちます。体育館の床に落ちたタオルをそのまま首に戻すのは、衛生の面でも避けたいところです。
冷たさの強さより、この「落ちない」ことのほうが、使い続けられるかを左右します。



拾うたびに練習が止まっちゃう…
汗ふき用のタオルとは役割が違うので、別に1枚用意してください。枚数の考え方はこちらにまとめています。
実物の大きさと巻いた感じは、店で確かめてから決めると失敗が減ります。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
基準③手入れ|においとカビを出さない
最後が買ったあとのことです。冷感タオルがいちばん捨てられやすい理由は、冷えなくなったからではなく、においが取れなくなったからです。
ぬれたままカバンに入れっぱなしにしない
ぬらすタイプは水を含んだままなので、密閉した袋に入れて数時間おくとにおいが出ます。夏場なら半日でじゅうぶんです。
練習が終わったら軽く絞って、口を開けた通気性のある袋に入れる形にしてください。付属のケースは、家に帰るまでの短い時間だけと考えます。
帰ったらすぐ洗面所に出す、という置き場所を家で決めてしまうのがいちばん確実です。
洗濯表示で、洗濯機と柔軟剤の可否を見る
洗濯機で洗えるかどうかは製品で分かれます。PVA系のタオルは、洗濯機で回すとちぎれることがあるので、手洗いの指定が多くなります。
柔軟剤は、水を吸う力を落とすことがあります。ぬらすタイプは、柔軟剤を使わずに洗うのが基本です。
接触冷感タイプも、糸の表面が傷むとひんやり感が弱まります。ネットに入れて弱い水流で洗うと長持ちします。
買う前に、たたまれたタオルの内側にある表示を1度見ておくと、家での扱いが決まります。
記号の意味が分からないときは、消費者庁の洗濯表示の解説で確認できます。



柔軟剤を使わないほうがいいなんて知りませんでした!



表示を見ておくと、長く使えますよ♪
やりがちな3つの失敗
ここまでの内容を、逆の方向から見ておきます。つまずく場面は、だいたい決まっています。
汗ふき用と冷やす用を1枚で兼ねる
汗をぬぐったタオルは、汗の成分を含んだまま首に巻かれることになります。肌が弱い子は、ここで赤くなることがあります。
ぬらすタイプは特に、汗ふきに使うと水の含み方が落ちます。冷やす1枚と、ふく1枚を分けるだけで、両方の持ちがよくなります。
持ち物リストに「タオル2枚」と書いておくと、忘れ物が減ります。



2枚と決めてしまえばいいんですね。
同じ場所に当て続ける
冷たいものを同じ場所に長く当てると、感覚がにぶくなり、低温やけどにつながることがあります。
首の同じ位置に巻きっぱなしにせず、休憩ごとに位置を変えてください。
肌が赤くなる、ひりひりするといった変化があるときは使用をやめて、心配なときは医師に相談してください。
冷たさを強く感じるタイプほど、当てる時間を短く区切ってください。
タオルがあるから休憩を短くする
いちばん危ないのがこれです。ひんやりして楽になった気がして、休憩を早く切り上げてしまう選手がいます。
冷感タオルは体の表面の熱を逃がす補助であって、体調が戻る代わりにはなりません。
頭が痛い、気持ちが悪い、汗が止まったといった変化が出たら、涼しい場所で休ませてください。
受け答えがはっきりしない、まっすぐ歩けないといった様子が見えたら、その場で医療機関へつないでください。



道具に頼りきらない、が大前提なのね。



休み方が先に決まっているチームは強いですよ。
よくある質問
まとめ:水場・大きさ・手入れの順に確かめる
この記事では、部活で使う冷感タオルの選び方をお伝えしました。
大事なのは、練習場所で水が使えるかを先に確かめてから、長さと手入れのしやすさを見ることです。
| 迷いどころ | 選び方の目安 |
|---|---|
| タイプ | 水道があるならぬらすタイプ、無いなら接触冷感かシート |
| 長さ・幅 | 100cm前後・幅30cm以下で首に巻ける細め |
| 形 | ボタンやループで留まると、動いても落ちない |
| 手入れ | 柔軟剤は使わない・ぬれたまま密閉しない |
| 安全 | 同じ場所に当て続けない・休憩を短くしない |
私は元日本代表として活動してきましたが、夏を乗り切るチームほど、道具より休み方が先に決まっています。冷感タオルは、その休み方を助ける1枚として選んでください。



まず水道のことを子どもに聞いてみます!



そこが決まれば、もう迷いませんよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
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