- 子どもの練習を見に行きたいが、迷惑にならないか気になる
- 見に行くと嫌がられそうで、結局いつも行けていない
- 見学した日の帰り道、何を話せばいいのかわからない
こんな悩みを解決します。
練習の見学は行ってかまいません。ただし、見るだけに徹して、その場で技術の話をしないという一線を守ることが条件になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営し、保護者の方が見学に来られる日を、指導する側として何度も過ごしてきました。
見学そのものが選手の妨げになったことは、ほとんどありません。問題が起きるのは、見ていた人が途中で口を出したときです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 練習見学に行く前に確認しておく3つのことがわかる
- 見学中にやっていいことと、やってはいけないことがわかる
- 見学したあと、家でどう声をかければいいかがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:見に行っていい。ただし口は出さない
先に結論からお伝えします。練習の見学は行ってかまいません。守るのは、その場で技術の話をしないという1点だけです。
見学が問題になるのは、見ている人がコートの外から声をかけたときです。子どもは、指導者と親の2人から違う指示を受けることになります。
この状態になると、選手は自分の判断を止めます。どちらの言うとおりにすればいいのかを、先に考えてしまうからです。
うさママつい「もっと腰を落として」と言ってしまいそうです…。



その一言が、その日の練習を止めてしまうことがあります。
反対に、静かに見ているだけの見学が悪い影響を与えることは、まずありません。むしろ、家では見えない一面が見える時間になります。
体育館での子どもは、家とはまったく違う顔をしています。声を出している、後輩に教えている、ミスをして笑っている。
家で無口な子ほど、この差は大きくなります。実際に見た人からは、別人みたいでした、という言葉をよく聞きます。
- コートの外から技術の指示を出さない
- 指導者の声かけに、その場で意見をはさまない
- ほかの子のプレーについて感想を口にしない
この3つを守っていれば、見学はむしろ歓迎される時間になります。
見学に行く前に確認する3つのこと
いきなり体育館に行くのではなく、先に確認しておきたいことがあります。ここを飛ばすと、当日に気まずくなります。
チームの方針と、見学できる日
まず確認するのは、そのチームが保護者の見学をどう扱っているかです。
いつでも歓迎というチームもあれば、決まった日だけ公開というチームもあります。学校の体育館の場合、外部の人の出入りを学校側が管理していることもあります。
つまり、指導者の考えだけでなく、施設のきまりも関わってくるわけです。
学校の施設をどう地域に開くかについては、スポーツ庁も方針を示しています。学校ごとに運用が違うのは、このためです。
事前に一言確認しておけば、当日の入り方で迷うこともなくなります。



いきなり行くのは、やっぱり気が引けます…。
確認のしかたも難しく考えなくて大丈夫です。子ども経由でも、連絡係の保護者からでも、伝わればかまいません。
入部して間もない時期であれば、体験入部のときに聞いた内容がそのまま使えることもあります。



来ていただくのは大歓迎です。入り方だけ先に聞いてもらえると助かります。
見る場所と、荷物の置き場所
2つ目は立ち位置です。コートのすぐ横は、ボールが飛んでくる場所でもあります。
安全のためにも、ステージの上や入口近くなど、コートから離れた場所を選んでください。指導者が使う位置の近くは避けたほうが無難です。



ボールは思ったより遠くまで飛んできます。
コートの後ろ側は、サーブ練習の球が抜けてくる場所です。荷物も、通路をふさがない位置に置いてください。
体育館履きが必要かどうかも、あわせて聞いておきます。土足禁止の体育館がほとんどなので、持っていくものが変わります。
写真や動画を撮ってよいか
3つ目は撮影です。ここは必ず先に確認してください。
自分の子どもだけを撮っているつもりでも、ほかの家庭の子が写ります。SNSに上げる予定がなくても、確認なしで撮るのは避けたほうが安全です。
撮影の可否は、チームごとに考え方が大きく違います。勝手に判断せず、指導者かチームの窓口に聞くのが早道です。
撮る場合の考え方は、こちらの記事にまとめています。
見学で見ておくと、あとで役に立つ3つのこと
せっかく行くのなら、見るところを決めておくと収穫が変わります。技術の出来ではなく、次の3つに目を向けてみてください。
- 子どもの表情と、声を出しているかどうか
- 練習が終わったあと、誰と話しているか
- 指導者がどんな言葉で伝えているか
1つ目は表情です。うまくいっているかどうかより、その場にいることを楽しめているかのほうが、続けられるかに直結します。
うまくいかない日でも顔が上がっている子は、翌週も同じように体育館に来ます。反対に、ミスをしたあとに顔が下がったままの日が続くようなら、疲れがたまっているサインかもしれません。
2つ目は、練習後に誰と話しているかです。同学年か、先輩か、それとも1人でいることが多いか。
家では人間関係の話がなかなか出てきません。見学の時間は、その部分をいちばん自然に確かめられる機会になります。



家では「ふつう」しか返ってこないので、助かります。



練習後に誰と話しているかは、私たちも見ています。
3つ目は、指導者の言葉づかいです。どんな場面で止めるのか、直すときにどんな言い方をするのか。
ここがわかると、家で子どもが話す内容の背景も見えてきます。「今日は怒られた」と言われたときも、どういう文脈だったのかを想像しやすくなります。
見学が1回きりでも、この3つを見ておけば、そのあと半年ぶんの会話の材料になります。
見学中にやっていいこと・やってはいけないこと
当日の過ごし方を整理しておきます。難しいことはありません。
やっていいこと
拍手はしてかまいません。いいプレーが出たときに手をたたく人がいると、体育館の空気が明るくなります。
差し入れも、チームの決まりの範囲であれば喜ばれます。ただし、当日いきなり持ち込むより、事前に確認しておくほうが受けとる側も助かります。
自分の子ども以外のプレーも、同じように見てあげてください。応援が自分の子だけに向いていると、周りの家庭が気を使います。



誰かが拍手してくれると、次の1本が思い切りいけるんだ!
体育館の準備や片づけを手伝うのも、歓迎される関わり方です。ネットの設営やモップがけは人手がいる作業なので、手が空いていれば声をかけてみてください。
ただし、当番として決まっている作業がある場合は、その分担を先に確認しておきます。
やってはいけないこと
いちばんやってはいけないのが、コート外からの技術指示です。冒頭でも触れましたが、これだけは避けてください。
指導者のやり方に疑問が浮かんでも、その場では飲み込みます。伝えたいことがあるなら、練習が終わったあとに別の場で話す形にしてください。
ほかの子のミスについて口にするのも避けます。悪気のない一言でも、聞こえた本人には残ります。
- コートの外から技術の指示を出す
- 指導者のやり方にその場で意見を言う
- ほかの子のプレーに感想を口にする
指導方針に納得できない場面が続く場合の伝え方は、こちらの記事でくわしく書いています。
見学のあと、家でどう声をかけるか
見学のいちばんの値打ちは、帰ってからの会話にあります。ここで技術の話を始めると、せっかくの時間が台なしになります。
技術ではなく、行動の話をする
かける言葉は、プレーの出来ではなく、行動に向けてください。
拾いに走ったこと、声を出していたこと、ボールを片づけていたこと。どれも結果に左右されない、その子が選んでやったことです。
結果ではなく行動をほめると、次の練習でも同じ行動が出やすくなります。
反対に「あそこは決めてほしかった」と言うと、次からは見に来てほしくない相手になります。



何をほめればいいのか、迷ってしまいます…。



見たままを言うだけで十分ですよ♪
感想を聞かれたら、短く答える
子どもから「どうだった?」と聞かれることもあります。このときも短く答えてください。
長い講評になると、次からは聞いてこなくなります。1つか2つ、見ていて良かった場面を伝えるくらいがちょうどいい量です。



帰りの車で長い話が始まると、正直しんどい…。
答えに困ったときは、質問を返すのも手です。今日いちばん良かった1本はどれだった、と聞けば、子どもが自分で振り返ります。
技術の話をしたくなったら、その気持ちは指導者に預けます。家庭は、練習から戻ってくる場所として空けておくほうが機能します。
頻度の目安と、行けない日の関わり方
どのくらいの回数で行けばいいのか、という質問もよく受けます。
月1回程度がひとつの目安
回数に決まりはありませんが、月1回程度がひとつの目安になります。毎回行くと、子どもが見られている状態に慣れず、緊張が抜けない場合があります。
反対に、まったく行かないと、家での話が想像だけになります。年に数回でも実際の様子を見ておくと、会話の中身が変わります。
学年によっても変わります。始めたばかりの時期は様子を見に行き、慣れてきたら回数を減らしていく形が自然です。
大会前の時期は、練習の密度が上がります。この時期に人が増えると集中が切れやすいので、行くなら大会が終わってからにするほうが安心です。



毎回行クヨリ、時々行ク方ガ続ク
行けない日は、送り出しと迎えで関わる
仕事の都合で見学に行けない家庭も多くあります。行けないこと自体は、まったく問題ありません。
朝に送り出すとき、帰ってきたときの一言。この2つのほうが、見学より回数を重ねられます。
用具の手入れを一緒にするのも、練習を見なくてもできる関わり方です。シューズを乾かす、ボールの空気を入れる。手を動かしながらのほうが、子どもは話しやすくなります。



向かい合って話すより、並んで作業するほうが続きますね。
試合の日に手伝いに入るのも、練習見学の代わりになります。線審や記録で会場にいれば、練習とは違う姿を見られます。
よくある質問
まとめ:見に行くことより、見たあとの言葉が効く
バレー部の練習見学は、行っていいものです。大事なのは行くかどうかではなく、見ている間と、見たあとの過ごし方になります。
その場では口を出さない・帰ってからは行動をほめる。この2つだけで、見学は子どもの味方になります。
| 場面 | やること | 避けること |
|---|---|---|
| 行く前 | 方針・場所・撮影の可否を確認 | 連絡なしで体育館に入る |
| 見学中 | 静かに見る・拍手する | 技術の指示・他の子への感想 |
| 帰り道 | 見えた行動を1〜2つ伝える | 出来の講評・反省会 |
| 頻度 | 月1回程度から | 毎回行って緊張させる |
| 行けない日 | 送り出しと迎えの一言 | 行けないことを気に病む |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中高生を指導してきました。
保護者の方が静かに見守っている日は、選手の顔つきが少し変わります。見られていることが、緊張ではなく支えになっている時間です。
その空気を作れるかどうかは、コートの中ではなく、外に立っている大人の側で決まります。



今度の練習、静かに見に行ってみます!



帰り道の一言だけ、用意しておいてくださいね♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
保護者向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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