- 試合の応援で、どこまで声を出していいのか迷ってしまう
- 良かれと思ってかけた声が、子どもを追い詰めていないか不安
- 他の保護者や相手チームに、失礼のない応援をしたい
こんな悩みを解決します。
先に結論をお伝えすると、良い応援とは「子どもを信じて、前向きな声を送る」ことと「審判や相手への敬意を忘れない」ことに尽きます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
選手として、また指導者として、たくさんの試合を見てきました。子どもがのびのびプレーできる応援と、逆に萎縮させてしまう応援の差は、声の大きさではなく声の中身にありました。
応援の仕方を少し意識するだけで、子どもは驚くほど力を出せるようになります。
ぜひこの記事を、次の試合からの応援に役立ててもらえたら嬉しいです。
- 子どものやる気を引き出す、前向きな応援の仕方がわかる
- つい言ってしまいがちなNG応援と、その言い換えがわかる
- 審判や相手チーム、他の保護者への観戦マナーがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:良い応援は「信じて・前向きに・敬意を持って」
まず結論からお伝えします。試合での応援は、次の3つを守れば大きく外しません。
- 子どもを信じて、結果ではなくプレーを応援する
- 前向きな言葉で、ミスを責めない
- 審判・相手・他の保護者への敬意を忘れない
応援が空回りする原因の多くは、親の不安や期待が、そのまま声に出てしまうことにあります。
応援は、親の感情をぶつける場ではなく、子どもの背中をそっと押す場です。
うさママ応援しているつもりが、つい「なんで取れないの!」と言ってしまって…。



その気持ち、痛いほどわかるよ。でも、その一言が子どもを縮こませることもあるんだ。まずは信じて見守ることから始めよう。
大切なのは、上手にプレーさせようとすることではなく、安心してプレーできる空気を作ることです。
この記事では、まずやりがちなNG応援を確認し、その上で前向きな声かけや観戦マナーを見ていきます。
親がやりがちなNG応援と言い換え
まずは、良かれと思ってやってしまいがちなNG応援を確認しましょう。心当たりがあっても、責める必要はありません。言い換えを知れば、今日から変えられます。
プレー中に指示を出しすぎる
いちばん多いのが、観客席から細かい指示を飛ばしてしまうことです。
「もっと前!」「そこ狙って!」と声をかけたくなりますが、プレー中の子どもは、コーチと保護者の両方から指示が来ると混乱してしまいます。
プレー中の技術指示はコーチの役割。保護者は、応援に徹するのが子どものためです。



つい教えたくなっちゃうんですけど、我慢した方がいいんですね。



そうなんだ。指示は現場のコーチに任せて、保護者は「ナイス!」「ドンマイ!」と気持ちを送る係に徹する方が、子どもは動きやすいんだよ。
指示を出したくなったら、代わりに拍手や「いいよ!」の一言に変えてみてください。それだけで、子どもが受け取る安心感はまるで違います。
もし伝えたいことがあるなら、それは試合が終わってからにしましょう。プレー中に飛んでくる指示は、子どもの判断を鈍らせます。
今この瞬間は、コーチと子どもを信じて任せる。その姿勢が、いちばんのサポートになります。
ミスを責める・ため息をつく
もう一つ気をつけたいのが、ミスへの反応です。
子どもは、応援席の親の表情を驚くほどよく見ています。ミスをしたときの大きなため息や、がっかりした顔は、言葉以上に子どもを傷つけてしまいます。
- 「なんで取れないの!」→「ドンマイ!次いこう!」
- 「集中しなさい!」→「いいよ、その調子!」
- (大きなため息)→(笑顔で拍手)



オヤノ ヒョウジョウハ コドモニ ツタワル
大事なのは、ミスした瞬間こそ前向きな声を送ることです。ミスは誰にでもあります。その後に切り替えて次へ向かう力を、応援で支えてあげましょう。
責める応援が続くと、子どもは「ミスしたら怒られる」と萎縮し、思い切ったプレーができなくなります。のびのびプレーする子の背後には、たいてい前向きに見守る保護者がいるものです。



自分の応援を、あらためて見直してみます。
もし試合中に感情的になりそうだと感じたら、一度その場を離れて深呼吸するのも一つの方法です。少し距離を取って気持ちを落ち着けてから席に戻れば、また前向きな応援に切り替えられます。



完璧な親を演じなくていいんだ。感情のまま子どもにぶつけない工夫を、一つ持っておくだけで十分だよ。
子どものやる気を引き出す応援のコツ
NG応援がわかったところで、次は子どもが力を出せる、前向きな応援のコツを見ていきましょう。
結果ではなく「挑戦」を応援する
いちばんのコツは、勝ち負けや上手下手ではなく、頑張っている姿そのものを応援することです。
たとえミスをしても、思い切って狙ったサーブや、最後まで追いかけたボールには、「ナイスチャレンジ!」と声をかけてあげてください。
結果を応援すると子どもは結果に怯えます。挑戦を応援すると、子どもは思い切って挑めるようになります。



勝ち負けじゃなくて、頑張った姿をほめればいいんですね。



そうだよ。ミスを恐れず挑戦できる子は、長い目で見ていちばん伸びる。その勇気を応援で育ててあげてほしいんだ。
試合の後も同じです。勝った負けたよりも、「あのレシーブ、あきらめなかったね」と、具体的なプレーをほめてあげると、子どもの心に深く残ります。
具体的にほめられると、子どもは「ちゃんと見てくれていた」と感じ、自信につながります。逆に「よく頑張ったね」だけでは、少しそっけなく響くこともあります。
「あのプレー、よかったね」と具体的に伝えられると、子どもは自分がちゃんと見てもらえていたと実感できます。
試合中に見つけた、その子ならではの良いプレーを、一つでいいので覚えておいてあげてください。派手な得点でなくても構いません。
声を出していた、仲間を励ましていた、そんな小さな頑張りに気づいてもらえることが、子どもにとっては何よりうれしいものです。
チーム全体を応援する
わが子だけでなく、チーム全体を応援することも大切です。
「◯◯ちゃん、ナイス!」と味方全員に声援を送る保護者がいると、チームの雰囲気がぐっと明るくなります。子どもも、自分だけでなく仲間が応援される環境で、のびのびプレーできます。



チームゼンタイヲ オウエンスルト フンイキガ アカルクナル
自分の子のプレーだけを目で追いたくなりますが、少し視野を広げてみましょう。チームを応援する姿は、子どもにとっても、他の保護者にとっても、心地よいものです。
家庭でついやってしまいがちな関わり方については、別の記事でもくわしくまとめています。あわせて読んでみてください。
審判・相手・他の保護者へのマナー
応援は、子どもへの声だけでなく、周りへの配慮もセットです。ここを外すと、チーム全体の印象を損ねてしまいます。
いちばん大切なのは、審判への敬意です。判定に不満があっても、審判に文句を言うのは絶対に避けましょう。
保護者が審判に抗議する姿は、子どもに「うまくいかないのは人のせい」という誤ったメッセージを伝えてしまいます。



微妙な判定のとき、思わず声が出そうになってしまいます…。



気持ちはわかるよ。でも、判定を受け入れる姿を見せることも、子どもへの大事な教育なんだ。ぐっとこらえよう。
相手チームへの配慮も忘れないでください。相手のミスを喜んだり、相手を野次ったりするのはマナー違反です。
- 審判の判定に文句を言わない
- 相手チームのミスを喜ばない・野次らない
- 大きな音の出る応援は、会場のルールを確認する
- 撮影や場所取りは、他の保護者に配慮する
会場によっては、応援グッズや声出しにルールがある場合もあります。事前に確認し、みんなが気持ちよく観戦できるよう心がけましょう。
とくに体育館は音が響きやすく、過度な声援や物音は、選手の集中や進行のさまたげになることもあります。盛り上がりたい気持ちはわかりますが、TPOをわきまえた応援が、結果的にチーム全体の評価を高めます。



応援のつもりが、迷惑になっていないか気をつけたいですね。
そして、他の保護者との関わりも大切なマナーの一つです。良い席を独占したり、撮影で通路をふさいだりしないよう、お互いに譲り合う気持ちを持ちましょう。



シュウイヘノ ハイリョガ チームノ ヒンカク
保護者の振る舞いは、そのままチームの印象になります。応援する大人の姿を、子どもたちは必ず見ています。マナーある観戦は、子どもへの何よりの手本になるんです。
試合当日、親ができる応援以外のサポート
最後に、声援以外でも、親が試合当日にできるサポートを紹介します。応援だけが親の役割ではありません。
試合の日、子どもにとって何より心強いのは、親が落ち着いてそこにいてくれることです。
親が過度に緊張したり気合を入れすぎたりすると、その空気は子どもに伝わります。どっしり構えているのが、いちばんのサポートです。
朝は、いつも通りの雰囲気で送り出してあげましょう。「勝ってこい!」と力を込めすぎるより、「いってらっしゃい、楽しんでね」くらいがちょうどいいくらいです。



つい気合を入れて送り出していましたが、いつも通りが大事なんですね。



そうなんだ。親がリラックスしていると、子どもも肩の力が抜ける。それがいいプレーにつながるんだよ。
体調管理の面でも、親のサポートは大きな支えになります。持ち物の準備や、水分・補食の用意など、子どもがプレーに集中できる環境を整えてあげてください。
とくに夏場の大会では、こまめな水分補給が欠かせません。飲み物を多めに用意し、体調に変化がないか気を配ってあげましょう。
もし体調が悪そうなときは、無理をさせず、早めに指導者へ伝えることが大切です。判断に迷うときは、大会の救護担当や医療機関に相談してください。



タイチョウカンリモ オヤノ ダイジナ サポート
そして、試合が終わったら、結果がどうであれ、まずは頑張りをねぎらってあげましょう。勝っても負けても、変わらず応援してくれる親の存在が、子どもが競技を長く続ける支えになります。
応援の主役は、あくまで子どもです。親は一歩引いて、その挑戦をあたたかく見守る。それが、いちばん子どもの力になる応援の形です。
バレーの試合観戦のよくある質問
まとめ:あたたかく見守る姿が、いちばんの応援
試合の応援は、上手にさせようとするより、あたたかく見守るのが正解です。
| 場面 | 心がけたいこと |
|---|---|
| プレー中 | 指示は出さず、前向きな声を送る |
| ミスのとき | 責めずに「ドンマイ!」と切り替えを促す |
| 応援の中身 | 結果より、挑戦や頑張りをほめる |
| 審判・相手 | 敬意を忘れず、文句や野次を言わない |
| 試合当日 | いつも通り、どっしり構えて見守る |
信じて、前向きに、敬意を持って。この3つが、子どもがのびのびプレーできる応援の土台です。
私がこれまで会場で見てきた中でも、伸びていった子のそばには、あたたかく見守る大人の姿があることが多かったように思います。応援は、勝たせるためではなく、子どもの挑戦を支えるためにあります。



次の試合からは、信じて前向きに応援してみます!



その気持ちは、きっと子どもに伝わるよ。あたたかい応援で、挑戦を支えてあげようね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
子どものバレーの支え方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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