- 借りた体育館にバレーのラインが引かれておらず、練習が組み立てられない
- テープを貼りたいが、床を傷めないか・はがせるかが分からない
- どれくらいの長さを買えばいいのか、見当がつかない
こんな悩みを解決します。
ラインテープを選ぶときに見るところは、きれいにはがせるか・幅・必要な長さの3つだけです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、ラインが引かれていない床で練習すると、選手の動きが目に見えて曖昧になります。
自分が今どこに立っているかが分からないまま、フォーメーションだけ覚えても身につかないんですよね。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体育館の床を傷めないテープの見分け方が分かる
- 1面ぶんに必要な長さが計算でき、買い足しの手間がなくなる
- まっすぐで直角なコートを、2人で引ける手順が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:はがせるかを先に確かめ、幅と長さを決める
結論からお伝えします。ラインテープ選びでいちばん多い失敗は、はがすときのことを考えずに、粘着の強いテープを買うことです。
体育館の床にはワックスや塗膜が塗られています。強い粘着のテープは、はがすときにその膜ごと持っていってしまうことがあります。
- 粘着:体育館の床用で、あとがつかずにはがせると書かれているか
- 幅:公式のラインと同じ5cmを基準に、目的に応じて細いものも使う
- 長さ:1面ぶんに必要なメートル数を出してから本数を決める
この3つ以外の細かい違いは、使い心地にほとんど影響しません。値段の差も、ほぼこの粘着の性能で決まると考えて大丈夫です。
れおコーチ普通の養生テープではダメなんですか…?



床の膜がはがれると、弁償の話になりますよ。
そしてもう1つ、いちばん大事な手順があります。貼る前に、必ず体育館の管理者か学校に確認をとってください。
床材によっては、どんなテープでも貼付を禁止している施設があります。確認なしで貼って、あとから問題になると、その体育館そのものが使えなくなります。
私の指導現場でも、初めて使う会場では必ず事前に聞くようにしています。



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ラインテープが必要になる2つの場面
そもそも、体育館にはすでに線が引かれていることが多いのに、なぜテープが要るのでしょうか。理由は2つあります。
ここが分かると、どの幅を何m買うかの判断も早くなります。
競技ごとの線が重なって、バレーの線だけが読めない
学校の体育館の床には、バスケットボール・バドミントン・バレーボールの線が重ねて引かれています。色で分けてあっても、初心者ほど自分に関係する線を見分けられません。
さらに、地域の施設やイベント会場を借りると、バレーの線そのものが入っていないこともあります。
床の線が古くなって薄れている体育館も少なくありません。アタックラインが消えかけていると、バックアタックの踏み切り位置が毎回あいまいになります。
こういう場面で、必要な線だけをテープで足すと、選手の目線が一気にそろいます。
練習の目印を、置く物ではなく線で示したい
もう1つが練習の目印です。守備の立ち位置や助走の開始位置を示すのに、物を置くと踏んで転ぶ危険があります。
床に貼った短いテープなら、踏んでも危なくありません。目印を線で示すか、コーンなど立体物で示すかは、使い分けると練習が組みやすくなります。



目印は物より線のほうが安全なんですね。



踏む前提の場所なら、線が向いていますよ。
基準①粘着|きれいにはがせるかを確かめる
まず粘着です。ここを外すと、道具代よりはるかに大きい代償を払うことになります。
体育館の床用と書かれたものを選ぶ
同じように見えるテープでも、屋外の路面用と屋内の床用では粘着の強さがまったく違います。屋外用を体育館に貼ると、はがすときにワックスが持っていかれます。
選ぶときは、パッケージの表示を見てください。
体育館の床に使える、あとが残りにくい、と書かれているものが目印です。布製のテープは、はがすときに糸が残ることがあります。
心配なときは、目立たない隅に10cmだけ貼って、1日おいてからはがして確かめてください。この一手間で、床のトラブルはほとんど防げます。
- パッケージに体育館の床用・あとが残りにくいと書かれているか
- 目立たない隅で試し貼りができるか
- 管理者から貼ってよいと許可をもらえているか
粘着の強さは、気温でも変わります。夏の体育館ではのりがやわらかくなって床に残りやすく、冬は逆に貼った端から浮いてきます。
同じテープでも季節で扱いが変わる、と知っておくだけで、想定外のはがれ方に慌てずにすみます。



夏にべたついたのは、そのせいだったんですね…



暑い日は、はがすまでの時間を短くしましょう。
貼りっぱなしにしない
同じテープでも、1日で剥がすのと1か月貼ったままにするのとでは、はがれ方がまったく違います。長く貼るほど、のりが床に移って残ります。
練習のたびに貼ってはがす使い方なら、粘着の弱いものでも十分です。大会など数日だけ残すなら、その期間を想定した製品を選んでください。
はがした直後の床は、のりが少し残っていることがあります。
乾いた布で拭き取ってから次の利用者に渡すところまでを、片づけの手順に入れておくと安心です。
はがすときは、床と平行になるくらい寝かせて、ゆっくり引くと跡が残りにくくなります。上に引き上げるようにはがすと、床の膜まで持ち上げてしまいます。
基準②幅と色|5cmを基準に、床の線と見分ける
次が幅と色です。ここは、何のために貼るかで決まります。
コートの線として使うなら5cm
競技規則では、コートのラインの幅は5cmと決められています。公式戦と同じ感覚で練習させたいなら、同じ5cmを選んでください。
幅は日本バレーボール協会の競技規則で確認できます。
一方、練習の目印として短く貼るだけなら、もっと細いもので足ります。細いほうが安く、はがすのも楽になります。
- 5cm:コートとして使う線・公式の感覚に合わせたいとき
- 2〜3cm:助走位置や立ち位置の目印・短い区間だけ
すでに引かれている線と違う色にする
色は、床にすでにある線と見分けられることがすべてです。同じ色を重ねて貼ると、どちらが自分たちの線か分からなくなります。
床が明るい木目なので、白は意外と目立ちません。青や赤のように、床とも既存の線とも違う色を選んでください。



白を買ったら、床に溶けて見えませんでした…



床の色を見てから色を決めるといいですよ。
基準③長さ|1面ぶんを計算してから買う
最後が長さです。足りなくて途中で止まるのが、いちばん困ります。
コート1面の外周は54m
バレーボールのコートは9m×18mです。外周をぐるりと1周すると、(9+18)×2で54mになります。
そこにセンターラインの9mと、アタックライン2本ぶんの18mが加わります。合わせて81mが、1面ぶんの目安です。
貼り直しや切れ端を考えて、必要量の2割ほど多めに用意してください。1巻50mの製品なら、2巻でぎりぎり足りる計算になります。
全部を貼らない選び方もある
床にバレーの線が一部だけ残っている場合は、足りない線だけを足せば十分です。アタックラインだけを引き直すなら、必要なのは18mです。
練習の目印だけなら、短い切れ端で足ります。どの線が本当に必要かを先に決めると、買う量がはっきりします。
買うときは、1巻の長さも見ておいてください。同じ値段でも、10m巻と50m巻では1mあたりの単価がかなり違います。
年に何度も引くチームなら長い巻き、年1回の大会だけなら短い巻き、という分け方で選べば無駄が出ません。



足りない線だけ、という考え方でいいんですね!



全部貼ると時間もかかりますからね。
必要な長さが決まったら、実物の幅と色は店で見てから決めると失敗が減ります。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
2人でまっすぐ引く5ステップ
ここからは、実際に貼る手順です。1人で引くと必ず曲がるので、2人以上で作業してください。
直角の出し方には、辺の長さを3:4:5にすると直角になるという決まりが使えます。3m・4m・5mの三角形を作って合わせると、目分量よりはるかに正確です。
貼るときに引っぱると、テープは時間がたつと縮んで浮いてきます。伸ばさずに、床に置いていくのがコツです。
角は、テープを重ねずに突き合わせてください。重なった部分は厚みが出て、つまずく原因になります。



近くで見ていると、曲がりに気づけません…



一度コートから離れて、全体を眺めてみましょう。
長い直線は、1人が端を押さえ、もう1人がロールを転がしながら進むとまっすぐになります。手で持ち上げて貼ると、必ず波打ちます。
貼り終えたら、コートの対角線を2本とも測ってください。
同じ長さなら、四角形がゆがんでいない証拠になります。近くで見ると気づかない曲がりも、この1回の測定で見つかります。



対角線を測れば、ゆがみも分かりますね!



四角は対角線が同じ長さなら正しいですよ。
やりがちな3つの失敗
ここまでの内容を、逆の方向から見ておきます。つまずく場面はだいたい決まっています。
貼ったことを選手に伝えない
床の見た目が変わったことを知らないまま練習を始めると、テープの端に足を引っかける選手が出ます。
練習の最初に、どこに何色の線を足したかをひと言伝えてください。これだけで、つまずきはほとんど起きません。
ほこりの上から貼る
床にほこりが残ったまま貼ると、その日のうちに端からはがれてきます。はがれた端は、いちばん危ない引っかかりになります。
貼る前にモップをかけてください。手間のようで、貼り直しの時間より短くすみます。
はがす担当を決めていない
貼るときは全員で手伝うのに、はがすときは誰も残っていない、という状態になりがちです。
貼る前の打ち合わせで、はがす日と担当を決めてください。役割を先に決めておくのは、用具まわりの全部に共通する考え方です。
残ったテープの置き場所も、同じタイミングで決めておくと次に使えます。切れ端は中身が分からなくなるので、幅と色を書いた袋にまとめると、翌年そのまま使えます。
よくある質問
まとめ:はがせるかを確かめ、必要な線だけを引く
この記事では、バレーコートのラインテープの選び方と貼る手順をお伝えしました。
大事なのは、貼る前に管理者へ確認し、きれいにはがせるテープを選ぶことです。
| 迷いどころ | 選び方の目安 |
|---|---|
| 粘着 | 体育館の床用・あとが残りにくいと書かれたもの |
| 幅 | コートの線は5cm、練習の目印は2〜3cm |
| 色 | 床の木目とも既存の線とも違う色 |
| 長さ | 1面ぶんで約81m・2割多めに用意する |
私は元日本代表として活動してきましたが、線がはっきりしているだけで、選手の立ち位置の迷いは驚くほど減ります。道具としては地味ですが、効き目は大きいものです。



次の練習前に、管理者さんに聞いてみます!



確認から始めれば、安心して引けますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
ボールは部員1人に1球が目標です。6個入りのケースで売られているので、チームに20人いるならボール24球・カゴ2つ。この状態をクリアできると、練習が非常に充実するのではないでしょうか。私のスクールでは、コート1面につき36球を使っています。
- ボール…全員が同時に持てると、組めるメニューの幅が広がる
- ボールカゴ2つ…球出しと片づけが一気に楽になる
- ネット・アンテナ…予備がないと、欠けた日の練習が止まる
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