- カイロを持たせているのに、寒い寒いと帰ってくる
- どこに貼らせれば体が温まるのか分からない
- 低温やけどが心配で、貼る場所を決めきれない
こんな悩みを解決します。
部活で使うカイロは、体の中心に近い場所へ、衣類の上から貼るのが基本です。手先や足先に直接貼るほど効きそうに思えますが、順番が逆なんですよね。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、冬の体育館で震えている選手ほど、カイロの貼り方がもったいない使い方になっていました。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体が温まりやすい貼る位置が分かり、同じ1枚で効率が変わる
- 低温やけどを防ぐ4つの約束が分かり、安心して持たせられる
- プレー中・待機中・移動中の使い分けが決まり、荷物が減る
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:背中・腰・おなかに貼り、プレー前に外す
結論からお伝えします。カイロは背中の肩甲骨の間・腰・おなかのどれか1か所に、衣類の上から貼ってください。
この3か所は太い血管が通っていて、温められた血液が手先や足先へ運ばれていきます。手袋のように末端だけを温めるより、体全体が温まりやすい場所です。
そしてもう1つ、貼る場所と同じくらい大事なのが外すタイミングです。プレーが始まる前には外させてください。
- 手順1:練習着ではなく、ジャージなど上着の内側に貼る
- 手順2:背中の肩甲骨の間・腰・おなかから1か所を選ぶ
- 手順3:肌に直接は貼らず、必ず衣類の上から貼る
- 手順4:プレーが始まる前に外し、ベンチや荷物へ戻す
- 手順5:帰る前にもう一度貼り、体を冷やさずに帰宅する
この5つを決めておくだけで、1枚のカイロがいちばん働く時間帯に使えます。
うさママ手が冷たいと言うので、手袋の中に入れていました…



先に体の中心を温めると、手先まで届きやすくなりますよ。
カイロは体を温める道具であって、体調を戻す道具ではありません。具合が悪そうなときは温めるより先に、暖かい場所で休ませてあげてください。



マズカラダノマンナカ・ツギニテアシ
冬の体育館でカイロが必要になる3つの場面
なぜバレー部で特にカイロが役立つのか、場面から整理しておきます。ここが分かると、何枚持たせるかも決まります。
場面①練習の待ち時間に体が冷える
バレーはコートに入っている時間と、外で待っている時間がはっきり分かれます。順番待ちや給水のあいだ、汗をかいた体は急に冷えていきます。
動いているときは暖かくても、止まった瞬間に冷えるのが冬の体育館です。この待ち時間こそ、カイロがいちばん効率よく働く時間帯になります。



待ってる間が、いちばん寒いんだよね。
場面②試合の日は待機時間が何時間も続く
大会では、自分たちの試合まで数時間待つことがあります。ベンチや観客席で座っている時間が長いほど、体は芯から冷えます。
ベンチコートを羽織っていても、内側に熱を作るものがなければ温まりません。上着と組み合わせて、はじめて温かさが保てます。
場面③朝と帰りの移動で汗が冷える
練習後に汗をかいたまま自転車や電車で帰ると、体が一気に冷えます。ここで冷やすと、次の日に体が重く感じることがあります。
帰る前にもう1枚貼らせる、という決め方をしておくと、荷物を増やさずに移動の冷えを減らせます。



動いている時間より、止まっている時間なのね。



だから何枚持たせるかは、待ち時間の長さで決まります。
貼る位置|体を温めやすい3か所と足元の考え方
ここが検索でいちばん知りたいところだと思います。場所ごとに向いている場面が違うので、順に見ていきます。
背中の肩甲骨の間|首や肩が冷えるときに
左右の肩甲骨のあいだ、首の付け根の少し下です。東洋医学では風門と呼ばれ、寒さが入ってくる場所として昔から温められてきました。
背中の上のほうは衣類が重なりやすく、カイロがずれにくいのも利点です。
肩まわりが縮こまる子には、まずここを試してみてください。
寒い日はここに1枚あるだけで、上半身の縮こまり方が変わります。自分で手が届きにくい位置なので、家で貼ってから送り出すと確実です。
腰|長く座って待つ日に向く
お尻の少し上、背骨の下の平らな骨(仙骨)のあたりです。ここは座っていても圧迫されにくく、試合の待機時間に向いています。
腰から下が冷えやすい子は、背中よりこちらのほうが体感が変わることがあります。ベルトやウエストゴムの上からは貼らないでください。



座ってる時間が長い日は腰なんだね。
おなか|おへその下で内側から温める
おへその下、指3〜4本ぶんのあたりです。内臓に近い場所なので、体の内側から温まる感じがつかみやすい位置です。
冷たい体育館の床に座る時間が長い日や、おなかを冷やしやすい子に向いています。食後すぐは避けて、少し時間をおいてから貼らせてください。
足先は「靴用」を使う|貼るカイロを靴に入れない
足先が冷たいという子は多いのですが、体を貼るためのカイロを靴の中に入れるのは避けてください。靴の中は空気が少なく、想定どおりに温まらないことがあります。
足に使うなら、つま先用・靴用と書かれた専用の製品を選びます。厚みが薄く、靴の中でも使える作りになっています。
- 練習の待ち時間:背中(肩甲骨の間)に1枚
- 試合の待機や観戦:腰に1枚、寒い日はおなかも
- 通学・移動中:おなかか腰に1枚、足先は靴用を追加
同時にたくさん貼るほど温まるわけではありません。まず1か所から試して、足りなければ増やす順番にしてください。



場面で場所を変えればいいんですね!



1枚をどこに使うか、で差が出ますよ♪
貼ってはいけない場所と低温やけどを防ぐ4つの約束
ここからは安全の話です。カイロで起きるトラブルのほとんどは、この4つで防げます。
約束①肌に直接貼らない
貼るタイプのカイロは、衣類の上から使うものとして作られています。肌着の上、できればその上のシャツやジャージに貼ってください。
薄い肌着1枚の上に貼ると、汗で貼りついて熱がこもることがあります。布が2枚以上あいだにある状態を目安にすると安心です。
約束②同じ場所に長時間あて続けない
低温やけどは、熱いと感じない温度でも、長い時間あたり続けることで起こります。触って心地よい温度でも、時間が積み重なると皮膚の奥が傷むことがあります。
数時間おきに位置をずらす、休憩のたびに一度はがす、という習慣にしてください。
詳しい注意点は国民生活センターの低温やけどに関する情報で確認できます。
見た目が軽そうでも、皮膚の深いところまで傷んでいることがあります。赤みや水ぶくれが出たら、自己判断せず医師に相談してください。
約束③上から押さえつけない
サポーターやベルト、リュックのベルトの下にカイロが入る状態は避けてください。押さえつけられると、その場所に熱がこもりやすくなります。
膝サポーターの下やソックスの中に入れる使い方も、同じ理由でやめておきましょう。



サポーターの下に入れたら温かそうなのに…



押さえつける使い方が、いちばん危ないんです。
約束④眠るときと暖房との併用をしない
移動のバスや電車で眠ってしまうと、熱いと感じても外せません。帰りの車内で眠りそうな日は、乗る前に外させてください。
家に帰ってから、こたつや電気毛布と一緒に使うのも避けます。温度が思った以上に上がることがあります。
- 肌に直接貼る・薄い肌着1枚の上に貼る
- サポーターやベルトで上から押さえる
- 眠るときに貼ったままにする
- こたつ・電気毛布・ストーブと一緒に使う
体の感覚が伝わりにくい持病がある場合は、使う前に医師へ相談してください。
カイロの選び方|貼る・貼らない・靴用の使い分け
売り場には何種類も並んでいます。部活で使うなら、押さえるのは3種類だけです。
貼るタイプは、待機時間が長い日の主役
服に貼りつけて使うタイプです。ずれないので、ベンチで座っている時間が長い日に向いています。
持続時間は製品によって差がありますが、半日前後のものが多く見られます。朝に貼れば練習の終わりごろまで届く計算です。
サイズはレギュラーとミニがあります。中高生の体格なら、背中や腰はレギュラー、おなかはミニでも足ります。
貼らないタイプは、手を温めたいときと着替えのある日に
ポケットに入れて握るタイプです。指先が冷たくてボールの感覚がつかめない、という日に役立ちます。
着替えが多い日は、こちらのほうが扱いが楽です。上着を脱ぐたびに貼り直す手間がありません。
ただし、握っている手だけが温まるので、体の芯を温める用途には向きません。貼るタイプと役割を分けて考えてください。
靴用は、つま先が冷える子の追加装備
靴の中専用に作られた薄いタイプです。インソールの上に貼るものと、つま先に貼るものがあります。
体育館シューズの中では使いにくいので、基本は通学や移動の靴に使う形になります。シューズの中で厚みが出ると、足が動いてケガにつながります。
- 貼るタイプ:待機時間が長い日・体の芯を温めたいとき
- 貼らないタイプ:手先を温めたいとき・着替えが多い日
- 靴用:通学や移動でつま先が冷えるとき
売り場では持続時間と最高温度が書かれています。まずは持続時間だけ見て選べば十分です。



3種類の役割が違うんですね。



使い分けが決まると、買い足す量も減りますよ♪
実際の大きさや厚みは、手に取ってみると分かりやすいです。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
部活でやりがちな3つの失敗
ここまでの内容を、逆側から見ておきます。現場でよく見かける3つです。
失敗①プレー中も貼ったままにする
動き始めると体温が上がり、汗が出ます。その状態でカイロが貼られていると、汗でずれて肌に直接当たることがあります。
動きのなかでこすれると、そこだけ熱が集まります。プレーが始まる前に外すを決まりにしてください。
外したカイロは袋やポーチに入れて、荷物の中に戻します。床に置いたままにすると、なくす原因になります。
失敗②ユニフォームの下に貼って試合に出る
試合中にカイロが落ちると、プレーが止まります。ユニフォームに貼ったまま出るのは避けてください。
大会によってはベンチでの使用について取り決めがあることもあります。心配なときは、大会要項か引率の先生に確認しておくと安心です。



試合中に落ちたら困るもんね。
失敗③寒い日に何枚も重ねて貼る
寒いからと背中・腰・おなかに同時に貼ると、体が熱くなりすぎて汗をかきます。汗をかいてから冷えると、かえって体を冷やします。
冬の体育館では、汗をかかせないことが大事です。まず1枚から始めて、足りなければ足す順番にしてください。
上着で調整できる日は、上着を先に足すほうが扱いやすいです。



たくさん貼ればいいと思っていました…



汗をかかせない、が冬の合言葉です。
よくある質問
まとめ:貼る場所と外す時間を先に決める
この記事では、部活で使うカイロの貼る位置と安全な使い方をお伝えしました。
大事なのは、背中・腰・おなかから1か所を選び、衣類の上から貼って、プレー前に外すことです。
| 迷いどころ | 決め方の目安 |
|---|---|
| 貼る位置 | 練習は背中、待機は腰、冷える日はおなかから1か所 |
| 貼り方 | 肌に直接は貼らず、布が2枚以上あいだにある状態で |
| 外す時間 | プレーが始まる前・眠る前は必ず外す |
| 種類 | 待機は貼るタイプ、手先は貼らないタイプ、足元は靴用 |
| 安全 | 押さえつけない・同じ場所に長時間あてない |
私は元日本代表として活動してきましたが、冬に強いチームほど、温め方より冷やさない工夫が先に決まっています。カイロは、その工夫を助ける1枚として使ってください。



今日から背中に貼らせてみます!



外す時間まで決めておけば安心ですよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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