バレーのオフの日の過ごし方|休養日にやる5つとやらない3つ

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バレーのオフの日の過ごし方をコーチと選手が紹介するアイキャッチ
  • 部活が休みの日に、何をすればいいのか分からない
  • 休むと下手になりそうで、結局いつも通り体を追い込んでしまう
  • オフを取ったはずなのに、次の日の体が重いままだ

こんな悩みを解決します。

オフの日は体を止める日ではなく、次の1週間のために回復を進める日です。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、オフ明けの1本目の動きを見ると、休み方が身についている選手はすぐに分かります。

体が軽い選手ほど、休みの日をただ寝て終わらせてはいません。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • オフの日にやる5つと、やらない3つがはっきり分かる
  • 疲れが残っているサインの見つけ方と、休みを足す判断が分かる
  • 週のどこにオフを置き、オフ明けをどう戻すかが分かる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:オフの日は「休む日」ではなく「回復を進める日」

バレーのオフの日にだらだら過ごす例と軽く歩いて回復を進める例の比較

結論からお伝えします。オフの日にやることは、① 軽く体を動かして血を回す。
② いつも通り食べて、いつもより長く眠る。
この2つが土台です。

体は練習中に強くなるのではなく、休んでいるあいだに作り直されていきます。だから休みの日の使い方が変わると、次の週の動きも変わってきます。

ここを取りちがえて、休み=何もしない日と考えてしまう選手がとても多いんです。

1日中横になって過ごすと、かえって体は重くなります。血のめぐりが落ちて、前の日にたまった疲れが流れていかないからです。

サルくん

休むって、動かないことだと思っていました。

あげば

止めるのではなく、軽く回す。そこが分かれ目ですよ。

軽く動かして回復を早める考え方は、アクティブレストと呼ばれています。散歩くらいの強さで体を動かし、疲れを流すのが目的です。

オフの日にやることは3つの目的に分かれる
  • 体の回復:眠る・食べる・軽く動かす
  • 体の整備:硬くなったところをゆるめ、足元の道具を見直す
  • 頭の整理:1週間のプレーを振り返り、次にやることを決める

この3つがそろうと、オフは1日の空白ではなくなります。次の1週間の準備になるからです。

バボット

オフハ ジュンビノヒ

そして大前提として、痛みがある日は回復ではなく治療の話になります。休んでも消えない痛みは、整形外科で見てもらってください。

オフの日にやる5つ

バレーの休養日に食事を減らさずいつも通り食べる選手の場面

ここからは、休みの日に実際にやることを5つの順番で見ていきます。どれも道具や場所がいらないものばかりです。

①いつもより1時間長く眠る

いちばん効くのが睡眠です。回復の材料になるホルモンは、眠っているあいだに多く出ると言われています。

平日に足りていない分を取り戻せるのが、休みの日の強みです。起きる時間を1時間遅らせるより、寝る時間を1時間早めるほうが、体のリズムは崩れません。

昼寝をするなら20〜30分にとどめてください。それ以上眠ると夜に眠れなくなり、翌日の朝練でつらくなります。

眠る時間の目安はバレー選手の睡眠時間の目安|夜型を直して疲れを残さない方法にまとめました。

サルくん

早く寝るほうが得なんですね。

あげば

遅く起きるより、ずっと効きますよ。

②食事は減らさず、いつも通りに食べる

練習がない日に食事を減らす選手がいますが、これは回復にとって遠回りです。体を作り直す材料が足りなくなるからです。

動いていない分だけ量を落としたくなる気持ちは分かります。ただ、休みの日こそ体は修理の作業をしているので、材料は普段と同じだけ必要になります。

ごはん・肉や魚・野菜・乳製品や果物。この組み合わせを3食そろえるだけで十分です。

練習後の食べ方は練習後の食事のゴールデンタイム|回復を早める摂り方が参考になります。

サルくん

休みの日も同じだけ食べていいんだ。

バボット

ヤスミノヒノ ヌキグセハ ケガノモト

水分も同じです。汗をかかない日でも体は水を使うので、こまめに飲む習慣は続けてください。

③20〜30分だけ軽く体を動かす

3つ目が、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。息が上がらない強さで、20〜30分だけ体を動かしてください。

歩く・自転車をこぐ・ゆっくり泳ぐ。会話ができる強さが目安になります。

オフの日に向いている軽い運動
  • 20〜30分の散歩(景色が変わると気持ちも切り替わる)
  • 自転車で買い物へ行く(膝への衝撃が少ない)
  • プールでゆっくり歩く・泳ぐ(体重が足にかからない)

大事なのは、跳ばない・全力で走らないことです。着地の衝撃が入った時点で、それは練習になってしまいます。

あげば

汗をかくためではなく、血を回すために動かします。

④風呂とストレッチでケアする

夜は湯船に入り、その後にストレッチをするのがおすすめです。温まって伸びやすくなったところをゆるめると、翌日の動きが軽くなります。

伸ばす場所は、その週にいちばん使ったところを選びます。跳ぶ量が多かった週ならふくらはぎと太もも、打ち込んだ週なら肩まわりです。

お湯の温度と時間はバレー後のお風呂の入り方|疲れを翌日に残さない温度と時間にまとめています。

痛いところまで伸ばす必要はありません。気持ちよさが残る強さで、1か所30秒を目安にしてください。

サルくん

痛くなるまでやらなくていいんですね。

あげば

痛みが出る強さは、休みの日には向きません。

⑤動画とノートで1週間を振り返る

最後は頭の整理です。跳ばなくても上達につながる時間が、休みの日にはあります。

自分のプレーを撮った動画を見返して、思っていた動きとのちがいを1つだけ見つけてください。1つに絞るのは、直す点を増やしすぎると次の練習で何も残らないからです。

撮り方と見るポイントはバレーのフォームを動画で直す方法|撮る角度と見るポイントで解説しました。

そのうえで、次の週にやることを一行だけ書いておきます。書き方はバレーノートの書き方|伸びる選手の振り返り3項目が参考になります。

サルくん

これなら休みの日でもできます。

あげば

頭は疲れていないので、いちばん進む時間ですよ。

オフの日にやらない3つ

やることと同じくらい大事なのが、やらないことを決めておくことです。3つだけ覚えてください。

①追い込む自主練で「もう1日の練習」にしない

いちばん多いのが、休みの日に自主練で追い込んでしまうパターンです。不安な気持ちから体を動かしたくなるのは、まじめな選手ほどよくあります。

ただ、全力のジャンプや打ち込みを入れた時点で、その日は休みではなくなります。回復が止まり、疲れが次の週に持ち越されます。

やるなら、跳ばない・打たないメニューに限ってください。座って行うハンドリングや体幹のトレーニングなら、回復のじゃまになりにくいものです。

サルくん

休むと下手になりそうで、つい打ちに行っていました。

あげば

疲れたまま打つと、崩れたフォームのほうが身につきますよ。

疲れた体で反復した動きは、そのまま体に残ります。休まずに練習を重ねた選手が伸び悩むのは、ここが理由のことが多いんです。

②夜更かしで生活リズムを崩さない

2つ目が夜更かしです。次の日も休みだと思うと、つい遅くまで起きてしまいます。

1日ぶんずれた体内のリズムは、戻すのに数日かかると言われています。オフ明けの練習で体が重い原因が、練習量ではなくここにある場合も少なくありません。

休みの日でも、寝る時間と起きる時間は1時間以内のずれに収めてください。

バボット

ネルジカン ハ 1ジカンイナイノズレマデ

③食事を抜いて量を減らさない

3つ目は、1つ目の裏返しです。朝起きるのが遅くなり、そのまま朝食を抜いてしまう。休みの日にいちばん起きやすい失敗です。

食事の回数が減ると、体を作り直す材料も減ります。休んだのに回復しなかった、という日のうしろには、たいていこの抜けがあります。

オフの日にやらない3つ
  • 全力で跳ぶ・打つ自主練を入れる
  • 夜更かしをして起きる時間をずらす
  • 朝食を抜いて食事の回数を減らす
サルくん

3つとも、心当たりがあります。

あげば

気づけた時点で、もう直せますよ。

疲れが残っているサインの見分け方

オフを1日取っても抜けない疲れがあります。がんばりが足りないのではなく、休みが足りていないサインです。

翌朝の3つで判断する

判断の軸は、オフ明けの朝です。前の週の量が多すぎたかどうかは、朝いちばんの体がいちばん正直に教えてくれます。

オフ明けの朝に確認する3つ
  • 起きたときに、体が重い・だるいと感じるか
  • 歩き出す1歩目に、痛むところがあるか
  • 朝ごはんが、いつも通り食べられるか

3つのうち2つ以上が当てはまる日は、疲れが抜け切っていない状態です。その日は跳ぶ本数を落として、走る量も減らしてください。

サルくん

全部休むのは、正直こわいです。

あげば

全部やめる必要はありません。量を落とすだけで変わりますよ。

サイン別にやることを決めておく

疲れの出方によって、手当ての場所は変わります。表で整理しました。

出ているサイン考えられることその日にやること
起きたときにだるい睡眠と食事が足りていない早く寝る・3食そろえる
筋肉痛が3日以上続く練習量が急に増えた跳ぶ本数を減らす
特定の場所が痛む体の一部に負担が集中練習を止めて受診する
やる気が出ない日が続く心の疲れが重なっている練習量を落として人に話す

痛みだけは、休みを足せば消えるという考え方をしないでください。腫れや熱っぽさがあるとき、安静にしていても痛むときは、早めに整形外科で見てもらいましょう。

筋肉痛が長引くときの見きわめはバレーの筋肉痛が続く原因|ケアの手順と練習を休む目安にまとめました。

バボット

イタミハ ヤスミデハ キエナイ

気持ちが落ちているときも、体の疲れと同じように扱ってかまいません。調子が戻らない時期の考え方はバレーのスランプから抜け出すコツ|調子を取り戻す方法で解説しています。

週のどこにオフを置くか

オフは、取る日によって効き方が変わります。週の組み立て方を決めておきましょう。

練習量が増えた週の後ろに置く

いちばん効くのは、量が増えた週のすぐ後です。合宿の後、大会が続いた週の後、新チームで本数が上がった週の後が当てはまります。

疲れがたまり切ってから休むより、たまり始めで1日入れるほうが、戻りは早くなります。

休みは、疲れ切ってから取るものではありません。次の週に動ける体を残すために、先に置くものです。

学校の部活動では、平日と週末に休養日を置く進め方が広がっています。考え方は部活の活動時間ガイドライン|バレー部の休養日と練習時間にまとめました。

試合が近い週の組み立て方

大会前の週は、完全に休む日をどこに置くかで当日の動きが変わります。

STEP
大会の5〜6日前:いちばん量が多い日。ここで追い込みを終える
STEP
大会の3〜4日前:完全オフ。眠る・食べる・軽く動かすだけにする
STEP
大会の1〜2日前:短時間で軽く触る。跳ぶ本数は半分に落とす

前日を完全オフにしない理由は、1日まったく触らないとボールの感覚がずれるからです。軽く触って感覚を残すほうが、当日の入りは楽になります。

試合前日の細かい過ごし方はバレーの試合前日の過ごし方|練習量・食事・睡眠の整え方で解説しました。

サルくん

前日にがんばらないほうがいいんですね。

あげば

前日にできることは、増やすことではなく残すことです。

オフ明けの1日目でケガをしないために

見落とされやすいのが、休んだ次の日です。ケガが増えやすいのは、練習の終盤とオフ明けの序盤だと感じています。

アップを長めに取る

1日動かなかった体は、思っているより反応が鈍くなっています。いつもと同じアップでは、体が起きる前に本数が始まってしまいます。

オフ明けの日は、アップを5分長く取ってください。とくに足首・股関節・肩まわりは、動かす時間を増やしておきましょう。

手順はバレーの動的ストレッチ|練習前のウォームアップにまとめています。

あげば

休み明けの5分が、その週のケガを減らします。

全力は2段階目から出す

体が起きていない状態でいきなり全力を出すと、肉離れや捻挫が起きやすくなります。

オフ明けの1日目の進め方
  • 前半:歩く・走る・ステップまでで体を起こす
  • 中盤:助走なしのスイングと、軽いジャンプで感覚を戻す
  • 後半:助走をつけた本数へ。全力は最後の3割だけにする

感覚がずれていても、あせる必要はありません。1日休んだくらいで技術は落ちないからです。

サルくん

最初の1本から飛ばさなくていいんだ。

あげば

前半で体を起こせた日は、後半の質が上がりますよ。

よくある質問

休むと下手になりませんか?

1日や2日の休みで技術が落ちることは、まず起きません。
むしろ疲れたまま練習を続けたほうが、崩れたフォームが身についてしまい、戻すのに時間がかかります。

オフの日にまったく動かないのはだめですか?

だめではありませんが、軽く動かしたほうが疲れは抜けやすくなります。
体が重い日は無理に動かず、散歩など息が上がらない範囲にとどめてください。

週に何日休むのがいいですか?

学校の部活動では、平日と週末に休養日を置く進め方が広がっています。
ただし成長期は個人差が大きいため、朝のだるさや痛みの有無を見ながら、必要なら1日足す判断をしてください。

試合の前日は完全に休んだほうがいいですか?

完全オフより、短時間で軽く触るほうが当日の入りは楽になります。
本数を半分に落とし、跳ぶ回数を減らして感覚を残すのがおすすめです。

休んだのに疲れが取れないときはどうすればいいですか?

睡眠と食事が足りているかを先に見直してください。
それでも朝のだるさが続く場合や、痛みがある場合は、練習量を落としたうえで整形外科に相談しましょう。

まとめ:オフの日は、次の1週間の準備

オフの日は体を止める日ではなく、回復を進める日です。眠る・食べる・軽く動かすの3つを土台に、ケアと振り返りを足していきます。

やる5つ=眠る・食べる・軽く動かす・ケアする・振り返る。
やらない3つ=追い込む・夜更かし・食事を抜く。

場面やること見るポイント
オフの日の日中20〜30分だけ軽く動かす息が上がっていないか
オフの日の夜湯船とストレッチ・早めに寝る寝る時間がずれていないか
オフ明けの朝だるさ・痛み・食欲を確認する2つ以上当てはまらないか
オフ明けの練習アップを5分長く取る前半で全力を出していないか

私が見てきたなかでも、伸びていく選手ほど休みの日の使い方が決まっていました。何をするか迷わないので、体も気持ちも余計に減らないんです。

休みは、練習の反対ではありません。練習の一部です。

そして忘れてほしくないのは、練習がきつくてバレーが嫌いになってしまうのが、いちばんもったいないということです。長く続けられる選手が、結局いちばん遠くまで行きます。

サルくん

次の休みは、散歩から始めてみます。

あげば

それがいちばん確実な一歩ですよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コンディショニングについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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