- 練習から帰った子が、寝る直前までスマホを見ている
- 何時までと決めたのに、その約束がすぐ崩れる
- 取り上げるべきか、任せるべきかで迷っている
こんな悩みを解決します。
バレー部の子のスマホルールは、時間・場所・終わりの時刻の3つだけを親子で決めてください。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導していると、練習の質が落ちている選手ほど、夜が短くなっている話を本人から聞きます。
体育館で動けていない日の理由をたどると、技術ではなく前の晩の過ごし方に行き着くことが少なくありません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- バレー部の子にスマホのルールがいる理由が、生活の面からわかる
- 親子で決める4つのステップと、決める内容の目安がわかる
- 約束が崩れたときに、取り上げる以外の直し方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:決めるのは時間・場所・終わりの時刻の3つ
先に結論からお伝えします。スマホのルールは、使う時間の長さ・使う場所・夜に終わりにする時刻、この3つに絞ってください。
細かく決めるほど守られる、というものではありません。項目が増えるほど例外の判断が必要になり、結局どれも曖昧になっていきます。
この3つが決まっていれば、あとの細かい場面は本人が判断できます。中学生でも高校生でも、判断の基準さえあれば自分で線を引けます。
逆に、アプリごとの可否や、友達とのやり取りの中身にまで踏み込むと、話し合いが監視の話に変わってしまいます。
うさママルールって、細かく書いたほうがいいと思っていました。



3つで十分ですよ。守れる数にすることが先なんです。
大事なのは、決めた数の少なさではなく、決めたことを親も一緒に守れるかどうかです。ここが崩れると、どんな内容でも長続きしません。
バレー部の子ほど夜の使い方が翌日に出る
なぜスマホの話が、バレーの話になるのでしょうか。理由は、部活動をしている中高生の1日が、もともと時間の余白の少ない形になっているからです。
平日は、放課後に練習があり、帰宅してから食事と入浴と宿題を済ませることになります。ここに移動時間が加わるので、自由に使える時間は夜のわずかな間に集中します。
その貴重な時間帯にスマホを持つと、削られるのは睡眠になりやすいというのが実際のところです。
睡眠が短くなると、練習の質のほうが先に落ちる
体育館で先に変化が出るのは、体力ではなく反応のほうです。
一歩目が遅れる、声が出ない、同じミスを続けて指摘されても直らない。こうした状態の選手に話を聞くと、寝るのが遅かった日が続いていることがあります。
中高生に必要な睡眠時間の目安は、8時間前後とされることが多いです。ただし必要な長さには個人差があるため、時間の数字だけで良し悪しを決める必要はありません。
判断の材料にしたいのは、朝、自分で起きられているかどうかです。
起こされないと起きられない日が続いているなら、夜の時間割を見直す合図になります。



練習がきついから眠いんだと思ってた…。



練習量が同じでも、寝る時刻が違うと翌日はまるで別ですよ。
朝の起き方は、家庭でいちばん見つけやすい変化です。前の晩に何時間使ったかを問い詰めるより、起きられた日と起きられない日の差を一緒に見るほうが早く伝わります。
なお、けがや体調の不安が続く場合は、生活の見直しだけで判断せず、医師に相談してください。
疲れているときほど、だらだら見る形になりやすい
練習後は、頭も体も疲れています。その状態では、目的を決めて短く使うという判断そのものが難しくなります。
これは意志が弱いという話ではありません。疲れているときに複雑な判断を求めるほうに無理があります。
だからこそ、その場の判断に任せず、あらかじめ時刻で区切っておく形が有効になります。
親子で決める4ステップ|一方的に渡さない
ルールは、親が作って渡した瞬間から守られにくくなります。自分が関わって決めたものでなければ、守る理由が本人の中に生まれないからです。
決めるときの手順を、4つに分けて紹介します。
ステップ1〜2|目的をそろえてから、時間と場所を決める
最初にやることは、ルールの中身を考えることではありません。なんのために決めるのかを、親子で先にそろえます。
ここで「勉強のため」と言うと、話が受験の説教に流れがちです。バレーを続けている子には、翌日の練習で動ける状態を作るためという目的のほうが伝わります。
目的がそろったら、時間と場所を決めていきます。
使用時間は、平日と休日で分けて考えると現実的です。平日は帰宅が遅い分、短くせざるを得ません。
場所については、自分の部屋に持ち込まない形にしている家庭が多いようです。寝る場所に置かないだけで、夜の使い方は変わってきます。
ステップ3〜4|終わりの時刻と、破ったときの扱いを先に決める
3つ目が、夜に手放す時刻です。ここが今回のいちばんの要になります。
就寝の1時間前を目安にすると、寝る前の時間が読書や翌日の準備に戻ってきます。時刻は本人に言わせてください。
親が指定した時刻より、自分で言った時刻のほうが守られます。
4つ目は、守れなかったときの扱いです。ここを決めずに始めると、破った日に感情のぶつかり合いになります。



破ったら没収、でいいんでしょうか?



没収は最後の手段です。まず翌日の返す時刻を遅らせる、くらいで十分ですよ。
罰を重くするほど、隠すようになります。軽くて、その場ですぐ実行できる内容にしておくほうが機能します。
決めた内容は紙に書いて、家族が見える場所に貼っておきましょう。口約束のままだと、どちらの記憶が正しいかの言い合いになります。
チームの連絡は例外として先に決めておく
バレー部の子のスマホには、部活動の連絡が入ってきます。ここを想定せずに時刻だけ決めると、最初の週で行き詰まります。
連絡が届く相手は、チームメイト・先輩・保護者会と幅があります。集合時刻の変更や、当日の持ち物の共有が夜に流れてくることもあります。
そのため、チームの連絡だけは、決めた時刻を過ぎても確認してよいという例外を先に作っておきます。
ただし、確認するのは連絡の内容だけです。そこから雑談に流れてしまうと、例外が抜け道になります。
| 場面 | 決めておくこと |
|---|---|
| 集合や持ち物の連絡 | 時刻を過ぎても確認してよい |
| チームの雑談 | 決めた時刻で終わりにする |
| 返信が必要な連絡 | その場で短く返して終える |
| 写真や動画の共有 | 顔が写るものは送る前に相談する |
写真の扱いは、あらかじめ話しておきたい項目です。試合や練習の写真には、自分以外の選手が写ります。
チームの外に出す前に一度考える、という習慣をつけておくと、あとからのトラブルを避けやすくなります。



連絡だけならOKって決めておけば、迷わないね!
もう1つ知っておきたいのが、連絡そのものが夜に集中しやすいという点です。
顧問の先生や保護者の当番の方が、仕事や家事を終えてから連絡を回すためです。つまり、遅い時間の通知は本人のせいではありません。
ここを理解しておかないと、通知が鳴っただけで叱ることになってしまいます。



遅い連絡は、大人の都合だったんですね…。



だから連絡だけは例外にしておくんです。
うまくいかない3つのパターンと直し方
決めたのに続かない場合、原因はだいたい3つのどれかに当てはまります。本人のやる気の問題として片づけないでください。
パターン1〜2|項目が多すぎる・親の側に例外がある
1つ目は、決めた項目が多すぎる場合です。守る項目が5つ以上あると、どれかは必ず崩れます。崩れた1つを注意されると、全体がどうでもよくなります。
この場合は、思い切って減らしてください。時間・場所・終わりの時刻だけに戻せば、守れる形に近づきます。
増やすのは、3つが1か月守れてからで遅くありません。



減らしていいの?って思っちゃった。
2つ目は、親の側に例外がある場合です。子どもには時刻で終わらせるよう求めながら、大人は食卓でも寝る前でも見ている、という状態です。
子どもはこの差にとても敏感です。大人が同じ時刻に手放す姿を見せるほうが、言葉で説明するより早く伝わります。
パターン3|取り上げて終わりにしている
3つ目は、破った日に取り上げて、それで終わりにしている場合です。
取り上げるのは、その場は静かになる方法です。ただし、なぜ守れなかったのかは何も解決していません。
見直したいのは、決めた時刻そのものが生活に合っているかどうかです。帰宅が20時を過ぎる日に、21時で手放すのは現実的ではありません。
守れない約束は、本人ではなく設定のほうを疑うと考えてください。



3回続けて守れなかったら、時刻のほうを見直す合図です。
反抗期に入っている時期は、正面から詰めるほど話が止まります。時期に応じた関わり方は、次の記事でも解説しています。
バレーに活かす使い方に切り替える
スマホは、減らす対象としてだけ扱う必要はありません。使い方を変えれば、練習を助ける道具になります。
いちばん効果が出やすいのが、自分のフォームを撮って見返す使い方です。言葉で何度伝えても直らない癖が、映像を1回見ただけで直ることがあります。
撮る係は保護者でも本人同士でもかまいません。大切なのは、撮った映像をその日のうちに見返すことです。
- 自分のフォームを撮って、その日のうちに見返す
- 試合の映像を残して、次の対策を考える材料にする
- 練習の気づきを、その場でメモとして残す
もう1つが、気づきをメモとして残す使い方です。ノートを開く時間がない日でも、数行なら残せます。
書く内容は、できたことと次に試すことの2行で十分です。長く書こうとするほど続かなくなります。
この2行が積み重なると、大会前に自分の課題をふり返る材料になります。書き出した時点で頭の中が整理されるので、翌日の練習の入り方も変わってきます。
こうした使い方が習慣になると、スマホを持つ時間そのものの意味が変わってきます。取り上げる話ではなく、何に使うかの話になっていきます。



自分のスパイク、思ってたのと全然違った!



その驚きが、いちばん早い上達の材料になりますよ。
よくある質問
まとめ:守れる数まで減らすことが先
バレー部の子のスマホルールは、内容を厳しくすることより、守れる形にすることが先になります。
時間・場所・終わりの時刻の3つに絞り、破ったときの扱いまで一緒に決めてください。
| 決めること | 目安 | つまずいたときの直し方 |
|---|---|---|
| 使う時間 | 平日と休日で分けて決める | 平日の帰宅時刻から逆算し直す |
| 使う場所 | 寝る場所には置かない | 充電場所を家族の目に入る所へ移す |
| 終わりの時刻 | 就寝の1時間前が目安 | 3回守れなければ時刻のほうを見直す |
| チームの連絡 | 内容の確認だけ例外にする | 雑談に広がるなら翌朝に回す |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中高生を指導してきました。
伸びていく選手を見ていて共通しているのは、練習量よりも、翌日に持ち越さない生活を自分で回せていることです。
スマホの使い方は、その入り口にあたります。取り上げて解決する話ではなく、翌日の自分のために自分で区切る練習だと考えてみてください。



今夜、3つだけ一緒に決めてみます。



本人に時刻を言わせるのを忘れずに♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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