- 部活から帰ると疲れきっていて、勉強に手がつかない
- テスト前なのに練習が休みにならず、時間が足りない
- このままでは成績が下がりそうで、どう声をかけていいか分からない
こんな悩みを解決します。
バレー部と勉強を両立させるコツは、疲れきる前の時間を先に使ってしまうことです。夜の机に向かう時間を増やそうとするほど、うまくいかなくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導してきましたが、勉強との両立で相談してくる選手には共通点がありました。
うまくいっている選手は、勉強の量が多いのではありません。学校にいる間と朝の時間を、あらかじめ勉強に割り当てているだけなんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 部活と勉強が両立できなくなる原因がわかる
- 疲れて眠い日でも続けられる、時間の作り方がわかる
- 大会前とテスト前が重なったときの優先順位がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:両立のカギは疲れる前の時間にある
先に結論からお伝えします。バレー部と勉強の両立で見直すべきなのは、勉強のやり方ではなく、勉強をする時間帯です。
部活が終わって帰宅したあとは、体も頭も動きにくい状態になっています。その一番きつい時間に、1日の勉強をまとめて置いているから続かないわけです。
疲れきったあとの時間を増やすのではなく、疲れる前の時間を勉強に割り当て直す。これが両立の中心になる考え方になります。
サルくん帰ってからやろうと思っても、いつも寝ちゃうんです…。



疲れる前に少し進めておくと、夜が楽になりますよ。
具体的には、学校にいる時間・帰宅直後の10分・翌朝の時間、この3つが使いやすくなります。どれも部活で消耗する前か、体力が回復したあとの時間帯です。
もちろん、練習が長い時期には勉強時間そのものが削られます。それでも、割り当てる場所を変えるだけで、同じ体力から取り出せる勉強量は変わってきます。



勉強時間そのものを増やさなくていいんですか?



増やすより、置き場所を変えるほうが先です。
この記事では、両立できなくなる原因・疲れた日でもできる工夫・大会とテストが重なったときの優先順位・保護者の関わり方の順に見ていきます。
バレー部と勉強が両立できなくなる3つの原因
まず、うまくいかないときに何が起きているのかを整理しておきましょう。原因がわかると、直す場所も決まります。
私のところに相談に来る選手の話を聞いていくと、原因はだいたい次の3つに分かれます。
- 帰宅後の時間に、1日の勉強を全部のせている
- スキマ時間はあるのに、そこで何をするか決めていない
- 足りない分を睡眠から借りて、翌日さらに疲れている
帰宅後にまとめてやろうとしている
いちばん多いのがこのパターンです。
平日の練習が19時ごろまであると、帰宅は20時前後になります。そこから食事とお風呂をすませると、机に向かえるのは21時を過ぎてからでしょう。
その時間帯は、1日でもっとも集中しにくい時間帯です。そこに宿題も予習も復習も置いていれば、終わらないのが当たり前になります。



一番キツイ時間ニ全部ノセテイル
問題は本人のやる気ではなく、時間の置き場所にあります。ここを疑わずに「気合いが足りない」で片づけてしまうと、いつまでも同じことをくり返すことになります。
スキマ時間で何をやるか決めていない
2つ目は、細切れの時間が空白のまま流れていることです。
学校の休み時間、朝練前、移動中、練習の合間。1日をならしてみると、10分前後のかたまりは意外と残っています。
ただ、この時間は「何をやるか」を先に決めていないと、まず使えません。10分では、何をやるか考えているうちに終わってしまうからです。
私はスクールの選手たちにも、休み時間に何をやるかまで決めておくよう伝えています。教科と範囲が決まっていれば、席についた瞬間から始められるからです。
睡眠を削って取り返そうとしている
3つ目が、いちばん避けたいパターンです。
終わらなかった分を夜に足していくと、寝る時間が後ろへずれていきます。すると翌日の練習でも学校でも集中が続かず、また終わらない。
睡眠を削って作った勉強時間は、翌日の集中力を前借りしているだけです。
成長期の選手にとって、睡眠は体を作る時間でもあります。特に練習量が多い時期に削ると、疲れが抜けにくくなります。
必要な睡眠時間の目安は、別の記事でくわしくまとめています。
疲れて眠い日でもできる5つの工夫
ここからは具体的な工夫です。どれも、体力が残っているうちに手をつけるための方法になります。
いきなり5つ全部をやろうとしなくて大丈夫です。1つ試して、続いたら次を足していってください。
【工夫①】学校にいる間に宿題を終わらせる
最初にやってほしいのが、宿題を学校で片づけてしまうことです。
授業のあとの休み時間や、放課後の練習が始まるまでの時間を使います。この時間帯は、まだ体力が残っています。
宿題が終わっているだけで、帰宅後にやることは一気に減ります。残るのは予習と復習だけになるので、心理的な重さもかなり軽くなるはずです。



休み時間って、そんなに使えるんですか?



5分でも1問は進みます。積み上がると大きいですよ。
全部は終わらない日もあります。それでも半分終わっていれば、夜の負担は半分です。
【工夫②】帰宅後は10分だけと決めて座る
2つ目は、帰宅直後のハードルを下げることです。
疲れている日ほど「今日は1時間やろう」と考えると、机に向かうこと自体が重くなります。そこで、最初から10分だけと決めてしまいます。
10分なら、疲れていても座れます。そして座ってしまえば、そのまま20分、30分と続くことも多いんですよね。
- 帰宅して着替えたら、そのまま10分だけ座る
- やる内容は前日のうちに決めておく
- 10分たったらやめてよい(続けられそうなら続ける)
- 終わったら食事・お風呂の順にする
大事なのは、10分で終わっても自分を責めないことです。私の指導現場でも、ゼロの日を作らないことを目標にしている選手のほうが、結果的に長く続いています。
【工夫③】夜に残った分は朝へ回す
3つ目は、夜と朝の役割を分けることです。
夜に無理やり終わらせようとすると、寝る時間が削られます。そこで、残った分は朝に回すと最初から決めておきます。
朝は、前の日の疲れが抜けた状態です。同じ30分でも、進み方がまるで違います。



早起きするぶん、寝る時間は変わらないのでは?



夜に粘るより、早く寝て朝に回すほうが進みます。
ただし、朝練がある日は起きる時間をこれ以上早められません。その場合は、朝に回すのではなく、量そのものを減らす判断が必要になります。
【工夫④】スキマ時間にやることを先に決める
4つ目は、細切れの時間を戦力にすることです。
10分のスキマ時間で新しい単元を理解するのは、現実的ではありません。向いているのは、覚える作業とやり直しです。
- 英単語・漢字・用語の暗記
- 前回まちがえた問題の見直し
- 授業で配られたプリントの読み返し
- 次の授業の教科書を1ページ読む
やる内容は、前の日のうちに決めておきます。教科と範囲まで決めておけば、迷う時間がなくなります。
【工夫⑤】やる教科を2つに絞る
最後は、手を広げすぎないことです。
練習が多い時期に5教科を均等に進めるのは、時間の面で無理があります。そこで、平日は英語と数学の2教科に絞ります。
この2教科は、積み上げ式で、あとから取り返すのに時間がかかる教科だからです。理科・社会は、休みの日やテスト前にまとめて進めるほうが効率的です。
絞ることに不安を感じるかもしれません。ただ、全教科を中途半端に触るより、2教科が積み上がっているほうが、テスト前の立て直しは楽になります。
大会前とテスト前が重なったときの優先順位
バレー部でいちばん苦しいのが、この時期です。ここは事前に方針を決めておかないと、どちらも中途半端になります。
前提として、部活動でテスト前の練習が休みになる学校もあれば、大会が近く休みにならない学校もあります。まずは自分のチームがどちらなのかを、早めに確認しておいてください。
大会が先にある場合は勉強の量を落とす
大会が先に来るときは、勉強は量を落として、内容を宿題と暗記だけに絞ります。
新しい単元に手を出すと、頭が疲れて練習の集中も落ちます。大会が終わるまでは、積み残しを作らないことだけを目標にしてください。
どちらも全力は成立しません。先に来るほうを主、あとに来るほうを従にします。
大会が終わった翌日から、勉強の量を戻していきます。この切り替えを決めておくだけで、迷う時間がなくなります。
テストが先にある場合は2週間前から動く
テストが先に来るときは、2週間前から少しずつ動き出します。
テスト1週間前になってから始めると、部活が休みになったとしても間に合いません。バレー部は体力を使う分、直前の詰め込みが効きにくいからです。



2週間前は、まだ実感がわかないんですよね。



だからこそ、範囲が出る前でも暗記から始めるんです。
範囲が出ていない時期でも、英単語や漢字は先に進められます。やれることから手をつけておくと、直前が驚くほど楽になります。
やってはいけない3つのこと
最後に、両立をかえって遠ざける行動を挙げておきます。どれも、まじめな選手ほどやりがちです。
- 睡眠を削って勉強時間を作る
- 部活をやめれば解決すると考える
- 計画を細かく作りすぎる
1つ目は、すでに触れた睡眠の話です。削った分は翌日の集中力から差し引かれるので、合計では損をします。
2つ目は、部活をやめる判断を急ぐことです。時間だけを見れば増えますが、増えた時間がそのまま勉強に変わるとは限りません。
私は、部活で体力と集中力が育ったことで、かえって勉強が進むようになった選手を何人も見てきました。やめる判断は、時間の計算だけで決めないでほしいところです。



成績が下がったら、やめさせるべきでしょうか…。



まずは時間の置き場所を変えてみてからで大丈夫です。
3つ目は、計画を作り込みすぎることです。1日を30分単位で埋めた計画は、練習が延びた日に崩れます。
計画は「平日は英語と数学」「朝に30分」くらいの粗さで十分です。崩れない計画のほうが、結果として続きます。
やめたいと言い出したときの考え方は、別の記事にまとめています。
保護者ができるサポート
保護者の方からは、どこまで口を出していいのかという相談をよく受けます。ここは加減が難しいところです。
結論から言うと、時間の中身を管理するのではなく、続けやすい条件を整えるほうが効きます。
管理ではなく環境を整える
やることや時間割を親が決めてしまうと、うまくいかなかったときに「やらされている」という受け止め方になります。
代わりにできるのは、朝に勉強する日の起こし方を決めておく、食事の時間を毎日そろえる、といった土台づくりです。
- 帰宅から食事までの流れを毎日同じにする
- 朝に回す日は、起こす時間を本人と決めておく
- 疲れが強い日は、量を減らす判断を認める
- テスト2週間前の予定を、家族で共有しておく
決めるのは本人、支えるのは家庭。この線引きがはっきりしていると、口を出す量も自然に決まってきます。
結果ではなく続いたことを認める
もう1つは、声のかけ方です。
点数だけを見て評価すると、うまくいかなかった時期に話ができなくなります。まず認めてほしいのは、続いたという事実のほうです。



続イタ事実ヲ先ニ認メル
10分でも机に向かった日が続いているなら、それは仕組みが動いているということです。点数は、あとから追いついてきます。
試合後や結果が出なかったときの声かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
よくある質問
まとめ
バレー部と勉強の両立は、勉強時間を増やすことでは解決しません。疲れきる前の時間に、勉強を移し替えることが出発点になります。
学校にいる間・帰宅直後の10分・翌朝。この3つを先に使うだけで、同じ体力から取り出せる勉強量は変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 両立できない原因 | 帰宅後にまとめてやる・スキマ時間が空白・睡眠を削る |
| 最優先で直す場所 | 勉強のやり方ではなく、勉強する時間帯 |
| 学校での工夫 | 宿題は学校で終わらせる |
| 帰宅後の工夫 | 10分だけと決めて座る |
| 朝の工夫 | 夜に残った分を翌朝に回す |
| 平日の教科 | 英語と数学の2教科に絞る |
| 大会が先の時期 | 勉強は宿題と暗記だけに絞る |
| テストが先の時期 | 2週間前から暗記だけでも始める |
| 保護者の関わり | 中身を管理せず、続けやすい条件を整える |
私は元日本代表として、また指導者として多くの中学生を見てきましたが、両立できている選手ほど、勉強の量ではなく置き場所を工夫していました。



まずは休み時間に宿題からやってみます!



それで十分です。夜が楽になるのを実感できますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
保護者の関わり方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
送料無料・写真の無制限保存・ネットスーパー・Prime Video
Amazonプライムには、バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。
- Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
- 送料無料:バレーボール用品など、対象商品が送料無料で届く
- Amazon Photos:自分の写真も、お子さんの試合や成長の写真も、容量無制限で保存できる
- ネットスーパー:重い飲み物や食料も、買い物に行かず最短約2時間で自宅に届く(対象エリア)
▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)









