- 子どもが体験入部に行くけれど、何を見てくればいいのか分からない
- 入部を決める前に、親として何を確認しておくべきか知りたい
- 道具をいつ買えばいいのか、費用がどれくらいかかるのかが不安
こんな悩みを解決します。
体験入部で最初に押さえたいのは、その日の楽しさではなく「3年間続けられそうか」を見る場だということです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導していて、入部を迷っている家庭からの相談も毎年受けています。
そのなかで多いのが、体験の日に何を見ればよかったのか分からないまま入部届を出してしまった、という声です。見るところを3つ4つ決めておくだけで、その日の意味は大きく変わります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体験入部の流れと、当日の持ち物がわかる
- 子どもに見てきてもらう5つのポイントがわかる
- 親が入部前に確認しておく費用と時間の目安がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:体験入部は「続けられそうか」を見る場
先に結論をお伝えします。体験入部は上手いかどうかを試される場ではなく、この環境で3年間やっていけそうかを本人が確かめる場です。
部活は入ってからが長い活動です。楽しかったかどうかだけで決めると、練習が始まってからのギャップに苦しむことがあります。
だからこそ、体験の日は「雰囲気」「時間」「人」の3つを見ておきたいんですね。
うさママ初日でそんなに分かるものでしょうか?



全部は分かりません。でも、見る場所を決めておくと印象が残りますよ。
もうひとつ大事なのが、体験の時点では道具をそろえなくていいという点です。学校によって指定のものがあり、先に買うと買い直しになります。
この記事では、体験入部の流れ・当日の持ち物・子どもに見てきてもらう5つ・親が確認する3つ、の順に整理していきます。



買ウノハ入部ヲ決メテカラ
バレー部の体験入部とは|時期と流れ
まずは全体の流れを押さえておきましょう。
体験入部とは、正式に入部する前に、実際の練習に参加してみる期間のことです。仮入部や部活動体験と呼ばれることもあります。
いつ、何回あるのか
中学校の場合、多くは4月に1〜2週間ほどの期間が設けられます。その間にいくつかの部を回り、最後に入部届を出す形が一般的です。
高校では、入学前の3月や夏のオープンスクールに合わせて体験会を開く学校もあります。時期は学校ごとに違うので、案内の紙を必ず確認してください。
同じ学校でも、その年の新入生の人数によって期間が変わることがあります。案内が出るのを待つより、入学前に前年の様子を聞いておくと予定を立てやすくなります。
回数は1回で終わることも、複数回参加できることもあります。迷っているなら、必ず2回以上参加させてあげてください。
1回目は緊張していて、周りを見る余裕がないからです。2回目でようやく、練習の中身や先輩の様子が目に入るようになります。



1回目は正直、何がなんだか分かりませんでした…



それが普通です。だから2回目が大事なんですよ。
申し込みと当日の流れ
中学校の部活動なら、担任の先生や配布された用紙で申し込むことがほとんどです。特別な手続きはいりません。
クラブチームや地域のチームに体験に行く場合は、保護者から連絡を入れる形になります。連絡先はチームのホームページや、市区町村の広報に載っていることが多いです。
当日は、あいさつ→ウォーミングアップ→基礎練習の見学や参加、という流れが多くなります。最初からスパイクを打つことはまずありません。
- 集合してあいさつ、顧問の先生の説明を聞く
- 先輩と一緒にウォーミングアップ
- パスなどの基礎練習に参加、または見学
- 最後にあいさつをして解散
小学生のスポーツ少年団を検討している場合は、見学のポイントが少し変わります。こちらの記事も参考にしてください。
体験入部で子どもに見てきてもらう5つ
ここからが本題です。子どもに「これだけ見ておいで」と伝える5つを挙げます。
技術の話は一つもありません。どれも、続けられるかどうかに直結する部分です。
【①】先輩がミスをしたときの空気
いちばん見てほしいのがここです。ミスは練習中に必ず起きます。そのときの周りの反応に、そのチームの空気がそのまま出ます。
声をかけ合って次に進むチームなのか、静まり返るのか。同じ「厳しい」でも、この違いは3年間の重さがまったく変わります。
うまい下手より、この空気に自分が耐えられそうかを感じ取ってきてもらってください。



たしかに、そこは1日でも分かりそうですね。
運動に自信がなくて入部を迷っている場合に、親が入部の前後にできる準備は別の記事でまとめています。
【②】練習が終わる時間と、帰宅までの流れ
意外と見落とされるのが時間です。何時に終わって、何時に家に着くのかを本人に確認させてください。
冬は下校時刻が早まり、夏は遅くなります。片づけや掃除を含めると、終了時刻より30分ほど遅くなるのが普通です。
ここが分かると、宿題や塾との組み立てが具体的になります。あとで「思ったより帰りが遅い」と揉めることも減ります。



終わる時間しか聞いてませんでした!



家に着く時間まで聞かないと、計画が立ちませんよ。
【③】1年生が何をしているか
体験の日、上級生ばかり見てしまいがちです。でも入ったあとの自分は1年生なので、見るべきは1年生の動きになります。
ボールを触らせてもらえるのか、球拾いと片づけが中心なのか。どちらが良い悪いではなく、そこが自分の日常になります。
想像していた練習と違うと感じたなら、それは早めに分かってよかったところです。入部してから知るより、ずっと選び直しがききます。
1年生の表情も見ておきましょう。楽しそうに動いているか、ただ時間が過ぎるのを待っているかは、離れた場所からでも伝わってきます。
【④】人数と、上下関係の様子
部員数は続けやすさに直結します。人数が少なければ早く試合に出られますが、休みにくくなる面もあります。
多ければ交代しながら休めますが、出番を待つ時間は長くなります。どちらが合うかは本人の性格次第です。
先輩と後輩の距離感も見ておきましょう。話しかけられる雰囲気があるかどうかで、1年間のしんどさが変わります。



人数が少ないチームは、やめておいたほうがいいですか?



一概には言えません。早く試合に出られるのは大きな魅力ですよ。
【⑤】自分が声を出せそうか
最後は本人の感覚です。その場で少しでも声が出せたなら、続けられる可能性はぐっと上がります。
バレーは声で助け合う競技です。ボールを呼ぶ、任せる、褒める。黙っていても大丈夫な時間はほとんどありません。
初日から出せなくても構いません。ただ、ここでなら出せそうだと思えたかどうかは、あとから効いてきます。



技術ヨリ空気ヲ見ル
親が入部前に確認しておく3つ
子どもが見る部分とは別に、大人が確認しておきたいことがあります。ここを飛ばすと、あとで家庭の負担になって返ってきます。
活動日と休養日
国のガイドラインでは、週2日以上の休養日を設けることが示されています。実際の運用は学校ごとに違うので、案内や説明会で確認してください。
土日に試合が入る回数も聞いておきましょう。家族の予定を立てるうえで、いちばん影響が大きい部分です。
朝練の有無も確認しておきたいところです。朝練がある学校では起きる時間が早まり、家庭の朝の流れごと変わります。
お金の見通し
部費だけでなく、ユニフォーム代・シューズ・遠征の交通費が積み上がります。中学の3年間で見ると、想像より大きな金額になります。
先に総額のイメージを持っておくと、あとで慌てません。年間の出費をまとめた記事があるので、目安として使ってください。
保護者の関わり
当番や配車がある学校もあれば、まったくない学校もあります。ここは入ってから知ると負担感が大きくなるところです。
先輩の保護者に聞ける機会があれば、遠慮せず聞いておきましょう。



当番がどれくらいあるのか、聞きにくいんですよね…



入る前に聞くのがいちばん自然ですよ。あとからだと聞きづらいですから。
体験入部の持ち物と服装
当日の準備はシンプルです。新しく買うものはありません。
服装は体操着かジャージ、靴は学校の体育館履きで十分です。バレーシューズは、入部を決めてから選べば間に合います。
飲み物は多めに用意してください。体育館は外より暑くなることがあり、想像以上に汗をかきます。
- 体操着・ジャージなど動ける服
- 体育館履き(指定の上履きで可)
- 飲み物(多め)とタオル
- 着替えのシャツと、髪をまとめるゴム
膝サポーターも、この時点では不要です。練習内容によっては床に膝をつく場面があるので、心配なら長めのハーフパンツを選んでおくと安心できます。



シューズは先に買ったほうがやる気が出ませんか?



気持ちは分かりますが、色の指定がある学校もあります。待ちましょう。
体育館の暑さが気になる時期なら、こちらも読んでおいてください。
入部を決めたあとにそろえるもの
入部が決まったら、ここで初めて買い物です。順番を間違えないことが、むだな出費を防ぎます。
最初にそろえるのはシューズです。次に膝サポーター、そのあとに練習着という順番で問題ありません。
シューズを先にする理由は、足を守るものだからです。体育館履きのまま急な動きを続けると、足首や膝への負担が大きくなります。



すぐ足が大きくなるので、大きめを買いたくなります…



大きすぎる靴は中で足がずれて、けがのもとになります。
サイズは買い替える前提で、いま合うものを選んでください。ワンサイズ上までが目安です。
ボールは学校のものを使うことがほとんどなので、自主練を始めてから考えれば十分です。
持ち物が増えると、忘れ物も増えます。カバンの中身を最初に決めておくと、朝のばたばたが減ります。
なお、部活動中のけがには、学校を通じた補償の仕組みがあります。制度の詳細は独立行政法人日本スポーツ振興センターのサイトで確認できます。



買う順番が決まっているだけで、気が楽になりました。
よくある質問
まとめ
体験入部は、上手さを見せに行く場ではありません。この場所で3年間やっていけそうかを、本人が確かめに行く時間です。
見てきてもらうのは5つ。ミスのときの空気・帰宅時間・1年生の動き・人数と上下関係・自分が声を出せそうかです。
| 確認する人 | 見るところ |
|---|---|
| 子ども | 先輩がミスをしたときの空気 |
| 子ども | 練習の終了時刻と、家に着く時間 |
| 子ども | 1年生が実際にやっていること |
| 子ども | 部員数と、先輩後輩の距離感 |
| 子ども | 自分が声を出せそうかどうか |
| 親 | 活動日・休養日・土日の試合の量 |
| 親 | 部費・道具代・遠征費の見通し |
| 親 | 当番や送迎など、保護者の関わり |
そして道具は、入部を決めてからで間に合います。体験の日は、体操着と上履きと飲み物があれば十分です。
私は元日本代表として、また指導者として中学生を教えていますが、長く続く選手ほど「入る前に生活ごと想像できていた」という共通点があります。



次の体験、5つを見てきます!



それだけで、決め方がぐっと変わりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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