- 硬いベンチや床に座り続けて、お尻と腰が痛くなってしまう
- 折りたたみの椅子を持って行っていいのか分からない
- クッションを買おうにも種類が多すぎて、どれを選べばいいか決められない
こんな悩みを解決します。
体育館での観戦は、折りたたみの椅子をあてにせず、たためるクッションを1枚持って行くのが失敗しない選び方です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中高生を指導してきましたが、朝から夕方まで会場にいる保護者の方が、途中でつらそうに座り直している場面は何度も目にしてきました。
最後まで気持ちよく応援できるかどうかは、座る物ひとつで変わります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体育館で椅子とクッションのどちらを持って行くか判断できる
- 厚み・たたみ方など5つの基準で、迷わず選べるようになる
- 夏と冬で足す物と、会場での置き方が分かる
用品選び全体の考え方は、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:椅子より先に「会場で何が使えるか」を確かめる
先に結論をお伝えします。観戦の座る物は会場で何を使ってよいかを確かめてから買う、この順番を変えないでください。
体育館は床を守るために、持ち込める物を細かく決めている施設があります。脚のある椅子は床に跡が残りやすいため、断られる場面も珍しくありません。
大きな会場でも事情は同じです。アリーナ席への折りたたみ椅子や簡易チェアの持ち込みを控えるよう案内している施設があります。
プロスポーツの会場でも、立ち見のエリアでは椅子の持ち込みそのものを禁止しているところがあります。
つまり、椅子が使える会場のほうが少ないと考えておくくらいで、ちょうどいいのです。
- 床に直接座る … たためるクッション・レジャーマット
- 長いベンチや観覧席 … 薄手のクッション・ひざ掛け
- 立ち見のエリア … 何も敷けないことが多い
- 屋外の通路や駐車場で待つ … 折りたたみの椅子が使える場合もある
はじめの1枚を選ぶなら、たためるクッションをおすすめします。椅子が使える会場ではクッションも使えますが、その逆はできません。
うさママ椅子を買ってから使えないと言われたら、困りますよね…。



だからクッションが安心です。どんな会場でも出番がありますよ。



まずは会場に聞いてみる、が最初なんですね。
ここからは、椅子が使いにくい理由・選び方の5つの基準・失敗しやすい買い方・季節ごとの足し方の順に見ていきます。
体育館で折りたたみ椅子が使いにくい3つの理由
なぜ断られることがあるのかを知っておくと、会場に着いてからの判断が速くなります。
- 脚の先に体重が集中し、床に跡が残る
- 通路や隣の席にはみ出して、人の出入りをふさぐ
- 座る位置が高くなり、後ろの人の視界をさえぎる
いちばん大きいのは1つ目です。体育館の床は、選手が滑らないように専用の仕上げがしてあります。
そこへ細い脚で体重がかかると、点で押しつける形になって跡が残ってしまいます。張り替えには大きな費用がかかるため、施設側が慎重になるのも当然でしょう。



椅子ノ脚ハ 一点ニ 体重ヲ 集メル
2つ目の通路も見過ごせません。中学・高校の大会は観覧席が狭い会場が多く、保護者が並んで座ると、それだけで通り道が埋まります。
選手や役員の方が走って移動する場面もあるので、足元に物が出ているだけで危なくなります。
3つ目の視界は、同じ会場にいる保護者どうしのことなので、余計に気をつかうところです。座面が10cm高くなるだけで、後ろの人からはコートの手前側が見えなくなります。
その点、クッションは床にも観覧席にも置けて、厚みも数cmに収まります。まわりに気をつかわずに済むのが、いちばんの利点です。
試合の日のふるまい全般は、次の記事でまとめています。
観戦用クッションを選ぶ5つの基準
ここからが選び方です。売り場には似た商品が並んでいますが、見るところは5つに絞れます。
基準①:厚みは2〜5cmを目安にする
まず見るのが厚みです。薄すぎると床の硬さが伝わり、厚すぎると持ち歩くのが面倒になります。
2〜5cmのあいだで選べば、硬さも荷物も両方おさまります。硬い木のベンチや板張りの床に座るなら、3cm以上あると安心です。
売り場では、指でつまんで厚みを確かめてみてください。つぶしたときに指が底に当たる物は、1試合で効果がなくなります。
低反発の素材は体が沈みますが、そのぶん冷たさも伝わりやすくなります。冬に使うなら、次の基準③とあわせて考えてください。



厚いほど楽になる、というわけでもないんですね。



はい。3cm前後で十分です。厚い物は結局、持って行かなくなりますから。
基準②:たたみ方で「持ち歩けるか」が決まる
次がたたみ方です。ここを見ないで買うと、家に置きっぱなしになります。
観戦用のクッションは、大きく3つの形に分かれます。
| たたみ方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 二つ折り・三つ折り | 出し入れが一瞬。毎週の練習見学に向く |
| 丸めるタイプ | ひもで留められる。バッグの外に提げられる |
| 空気を入れるタイプ | 荷物は最小。ふくらませる手間がかかる |
毎週のように会場へ行くなら、二つ折りか三つ折りが続けやすいでしょう。座りたいと思った瞬間に広げられます。
遠征で荷物を減らしたい日は、丸めるタイプが便利です。バッグの持ち手にひもで留めておけば、中の場所を取りません。
空気を入れるタイプは、たたむと手のひらほどの大きさになります。ただし準備に時間がかかるので、使う場面は選んだほうがいいでしょう。



広げた大きさより、たたんだ大きさで選んでください。



売り場だと、つい広げたほうを見てしまいます。
基準③:冬は断熱、夏は通気で選び分ける
体育館は、季節によってつらさの種類が変わります。
冬は床からの底冷えが問題になります。銀色のシートが裏に付いている物や、発泡素材の物は、冷たさが伝わりにくくなります。
夏は逆に、蒸れが気になります。表面が網目の生地になっている物や、通気の穴が開いている物を選ぶと、座っている面が汗でべたつきにくくなるでしょう。
1枚で通すなら、裏が断熱・表が網目の生地の物が扱いやすい組み合わせです。
観戦の服装も、季節で考え方が変わります。あわせて確認してみてください。
基準④:ぬれても拭ける生地を選ぶ
会場では、飲み物をこぼしたり、雨の日に外から水を持ち込んだりします。
表面が布だけの物は、しみ込むと乾きにくく、においも残りがちです。表面に撥水の加工がしてある物か、ビニールのように拭ける物を選んでください。
丸ごと洗える表示があれば、さらに扱いが楽になります。汗をかく季節は、座面に直接ふれる物ほど汚れがたまります。
会場の床は、思っているよりほこりが付いています。帰ってから広げて拭ける物を選んでおくと、車の中に持ち込むときも気が楽です。



一度こぼして、そのまま車に積みっぱなしにしたことがあります…。



よくある話です。拭ける素材なら、その場で解決できますよ。
基準⑤:運び方まで決めておく
最後が運び方です。クッションは軽くても、かさばると持って行かなくなります。
カラビナやひもが付いている物は、バッグの外に提げられるので中の容量を使いません。持ち手が付いている物も同じように扱えます。
重さは300g以下が目安です。自分の荷物とは別に、子どもの物を持つ日もあると考えておいてください。
私は保護者の方に聞かれたとき、まずたためる1枚をとお伝えしています。会場ごとに使える物が違うぶん、どこでも出せる物が結局いちばん役に立つからです。
試合の日に持って行く物の全体像は、こちらでまとめています。
観戦用のクッションは、スポーツ用品店だけでなく、日用品やアウトドアの売り場でも手に入ります。厚みと生地を手で確かめながら選んでみてください。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
買ってから使わなくなる3つの失敗
道具を選ぶときは、うまくいく形より、つまずく形を知っておくほうが早く決まります。
失敗①:大きすぎて荷物に入らない
いちばん多いのが、家で使う座布団の感覚で選んでしまう形です。
観戦用は30〜40cm四方あれば足ります。それ以上になると、観覧席の幅からはみ出して、隣の方の場所を取ってしまいます。
たたんだときの大きさを必ず見てください。広げた大きさより、たたんだ大きさのほうが大事です。
失敗②:空気を入れる物を試合中にふくらませる
空気で膨らませるタイプは、荷物が小さくなる代わりに準備の時間がかかります。
試合が始まってから広げると、音も出ますし、まわりの視線も気になるでしょう。使うなら、会場に入った時点でふくらませておいてください。
自分で空気が入る自動膨張の物なら、ふたを開けて置いておくだけで数分で使えます。
失敗③:背もたれ付きを選んで置き場所に困る
背もたれの付いた座椅子タイプは、確かに腰が楽になります。ただし、後ろに倒れる形なので前後の幅を使います。
観覧席が階段状の会場だと、後ろの列の足元に入り込んでしまいます。使えるのは、床が平らで広い会場に限られると考えてください。



楽そうに見えて、置ける場所が限られるんですね。



そうなんです。まずは平らな1枚から始めるほうが、失敗が少ないですよ。
遠くのコートで戦う子を見たいときは、次の道具も選択肢になります。
季節で足す物と、会場での置き方
クッションが決まったら、あとは季節ごとの足し算と、会場でのふるまいです。
夏と冬で足す物
夏の体育館は、窓から日が差し込む観覧席がかなり暑くなります。座る物より先に、水分と風を確保してください。
- ふた付きの飲み物(会場に自動販売機がない場合もある)
- 手で持てる小さな扇風機、またはうちわ
- 汗を拭くタオル
- 首や脇を冷やせる保冷剤
冬は、足元から冷えが上がってきます。座面のクッションだけでは追いつかないので、下半身を覆う物を足してください。
- ひざ掛け(座布団としても使える)
- 厚手の靴下、またはスリッパ
- 貼らないタイプのカイロ
- 温かい飲み物を入れた水筒
体育館の寒さ対策は、次の記事でくわしく扱っています。
会場での置き方は3つだけ決めておく
持って行ったあとの使い方も、先に決めておくと迷いません。
1つ目は、場所取りに使わないことです。クッションだけを置いて席を確保する形は、会場によっては撤去の対象になります。
2つ目は、立ち上がるときに必ず持ち上げることです。置きっぱなしにすると、通る人が踏んでしまいます。
3つ目は、帰る前に忘れ物として残さないことです。試合の終わりは全員が一斉に動くので、座っていた場所を一度振り返る習慣をつけてください。
黒や紺のクッションは、床の色に紛れて見落としやすくなります。名前を書いておくか、目立つひもを付けておくと戻ってきます。



置キッパナシハ 忘レ物ノ 第一歩



3つだけなら覚えられます。
よくある質問
まとめ:厚み・たたみ方・断熱の3つで決まる
バレー観戦の座る物は、会場の決まりを確かめたうえで、椅子ではなくたためるクッションを軸に選ぶのが基本です。
見るところは、厚み・たたみ方・季節への対応・生地・運び方の5つ。数字を追いかけるより、毎回持って行ける大きさかどうかを先に決めてください。
| 見るところ | 判断の基準 |
|---|---|
| 厚み | 2〜5cm。指でつぶして底に当たらない物 |
| たたみ方 | たたんだ大きさで選ぶ。二つ折りか丸めるタイプ |
| 季節 | 裏が断熱・表が網目の生地なら1枚で通せる |
| 生地 | 撥水加工か、拭ける素材 |
| 運び方 | 300g以下。カラビナや持ち手が付いた物 |
私は元日本代表として長く競技に関わってきましたが、1日に何試合もある大会では、応援する側の体力が最後まで残っているかどうかで、声のかけ方まで変わると感じています。
まずは会場で何が使えるかを確かめて、たためる1枚を選ぶところから始めてみてください。



次の大会の前に、たためる物を1枚買ってみます!



それでいいんです。座る物が決まれば、最後まで笑顔で応援できますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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