- 体育館の割り当てが少なく、ボールを打つ時間が足りない
- 他の部活動との取り合いになり、話し合いが毎年もめる
- 半面しか使えない日に、何をやらせればいいか分からない
こんな悩みを解決します。
体育館の割り当ては、決まり方を知って先に動いた部活動から埋まっていきます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、体育館を借りて活動する立場なので、場所の取り合いはずっと身近な問題でした。
指導者の方から相談を受けるときも、練習内容より先に「そもそも場所がない」という話から始まることがよくあります。
割り当てそのものは1人では変えられません。それでも、伝え方と使い方を変えれば、同じ枠から引き出せる練習量は増やせます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体育館の割り当てがどこで、いつ決まるのかが分かる
- 話し合いで通りやすい伝え方の順番が分かる
- 半面や3分の1でも練習を成立させる回し方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:割り当ては「決まる場」に先回りして動く
結論からお伝えします。体育館の割り当ては、決まる場と時期に先回りして、根拠を持って希望を出したチームから埋まります。
割り当てが少ないチームの多くは、決まったあとに不満を言っています。しかし、そこから動かせる余地はほとんど残っていません。
順番が逆なんですよね。決まる前に動けば、同じ主張でも通り方がまるで違います。
れおコーチ気がついたら、うちの枠だけ半面になっていました。



それは話し合いの場に、材料を持たずに行ったからかもしれません。
もう1つ大事なのは、割り当てが減った日を「練習できない日」にしないことです。半面には半面の使い道があります。
この記事では、割り当てを増やす動き方と、限られた枠を使い切る回し方の両方をお伝えします。
体育館の割り当てが決まるしくみ
まず、自分の学校でどう決まっているのかを正しく知ってください。ここがあいまいなままだと、誰に何を言えばいいのかが分かりません。
決め方は学校によって違いますが、大きくは年度の初めに大枠を決め、学期や月ごとに細かく調整する形が一般的です。
決まる場所は職員の会議であることが多い
割り当てを実際に決めているのは、多くの場合、部活動の担当者が集まる会議です。名前は学校によって違いますが、体育科の教員や部活動主任が中心になります。
顧問がその場に出られない立場であれば、出られる人に希望を託すことになります。だからこそ、口頭で「もっとほしい」と伝えるだけでは足りません。



会議で決まっていること自体、知りませんでした。



まずそこを聞くところからです。相手が分かれば伝え方も決まります。
外部指導者やコーチの立場なら、顧問の先生に確認してください。誰がどの会議で決めているかを知るだけで、動き方が変わります。
割り当ての単位は「面」と「時間帯」の2つ
体育館の使い方は、広さと時間の2つで割られます。この2つを分けて考えると、交渉できるところが見えてきます。
| 単位 | 分け方の例 | バレー部への影響 |
|---|---|---|
| 面 | 全面・半面・3分の1 | ネットを張れる本数が変わる |
| 時間帯 | 放課後前半・後半・朝・土日 | 実際に動ける時間が変わる |
たとえば全面が週に2日しかなくても、半面の日が多ければ合計の練習量は確保できます。逆に全面でも時間が45分では、形になる前に終わってしまいます。
どちらが足りないのかを言葉にできると、話し合いで出す要求も具体的になります。



ヒロサ ト ジカン ヲ ワケテ カンガエル
話し合いで通りやすい伝え方の順番
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。同じ希望でも、出し方によって通り方は変わります。
大切なのは、自分の都合ではなく学校全体の都合で話すことです。相手も限られた場所を配る側で、困っている立場は同じですから。
この順番で用意しておくと、話し合いの場で慌てずにすみます。
数字と日程を先に用意する
「足りない」という言葉だけでは、どの部も同じことを言っています。そこで、部員数とコートの数を並べて示してください。
部員が20人でコート半面なら、1本のボールに何人が並ぶのかが計算できます。待ち時間の長さは、そのまま安全の問題にもつながります。
大会の日程も早めに共有してください。地区大会の2週間前に全面がほしい、という要望は理由がはっきりしているので通りやすくなります。
希望ではなく、部員数と日程という事実で話す。これだけで通り方が変わります。



数字を出したことは一度もありませんでした。



相手も配る側で困っています。判断できる材料を渡してあげてください。
譲れる条件をこちらから出す
要求だけを並べると、話し合いは取り合いになります。先に譲る部分を出すと、相手も動きやすくなります。
譲りやすいのは、朝の時間帯・土曜の午後・行事前の週などです。バレーは屋外に出しにくい競技ですが、それでも工夫の余地はあります。
- 朝練の枠は他の部に回す
- 大会のない時期は半面で構わない
- 準備と片付けを早めて、次の部の開始を待たせない
- 使わない日は早めに伝えて空ける
こうした条件を先に出すと、次に困ったときに相談しやすい関係ができます。長い目で見れば、これがいちばん効きます。



譲るほうから話すという発想はありませんでした。



毎年続く話ですからね。1年で勝つより、続く形を作るほうが得です。
半面・3分の1でも練習を成立させる回し方
割り当てが狭い日を、そのまま質の低い日にしないでください。狭さに合わせてメニューを選べば、練習の密度はむしろ上がります。
判断の基準は1つだけです。その広さで安全にできることは何か、から選びます。
広さごとにやることを決めておく
その日になってから考えると、結局いつもの練習を縮めただけになります。あらかじめ3パターンを決めておいてください。
| 使える広さ | 中心にする練習 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 全面 | ゲーム形式・6人での連携 | 個人技術の細かい修正 |
| 半面 | サーブカット・対人パス・ブロック | スパイクの打ち込み |
| 3分の1以下 | 個人のフォーム作り・体づくり | ボールを高く飛ばす練習 |
半面はレシーブを鍛える絶好の広さです。ボールが外に出にくく、1人あたりが触る回数を増やせます。
3分の1しか取れない日は、ボールを飛ばす練習を外してください。隣で活動している部にボールが入るのは、事故のもとになります。
狭い日にスパイクを打ち込ませない。これは遠慮ではなく安全のためです。



狭い日は、なんとなく待っている時間が長い気がします。



それは広さのせいではなく、メニューを決めていないからです。
ネット1本を分け合う工夫をする
半面のときに困るのが、ネットの本数です。1本しか張れないなら、それを打つ側と受ける側で交互に使います。
支柱の位置を毎回動かすと時間を取られます。設営の手順を決めて、選手だけで進められるようにしておいてください。
割り当てが少ない時期に取り返す方法
行事や試験の前は、どの学校でも体育館が使いにくくなります。この時期をどう過ごすかで、大会前の仕上がりが変わってきます。
やることを先に決めておけば、場所がない日も前に進めます。
体育館の外でできることを先に埋める
体力づくり・映像の確認・ミーティングは、コートがなくてもできます。むしろ、普段は時間が取れずに後回しになりがちです。
年間の予定を見て、体育館が取れない週にこれらを置いてください。順番を入れ替えるだけで、失う時間が減ります。
一時的な融通を頼めるようにしておく
大会前の1週間だけ全面がほしい、という場面は必ず来ます。そのときに頼めるかどうかは、普段の関わり方で決まります。
こちらが譲った記録が残っていれば、話は早く進みます。「あの週はうちが空けました」と言えることが、いちばん強い材料です。



普段の貸し借りが、そのまま効いてくるんですね。



記録に残しておくと、頼むときの気持ちも軽くなりますよ。
使い方でもめないための約束ごと
割り当てが決まったあとに起きるのが、使い方をめぐる行き違いです。ここは小さな決めごとで防げます。
もめる原因は、たいてい終わりの時間と後片付けの2つに集中します。
終わりの時間と片付けを数字で決める
「片付けを含めて何時まで」を、最初にはっきりさせてください。含むのか含まないのかがあいまいだと、次に使う部が待たされます。
モップがけ・支柱の収納・ボールの回収まで含めて、何分かかるのかを一度測ってみてください。だいたいの部が、実際より短く見積もっています。
もめごとの中身は、たいてい終わりの時刻と片付けの範囲の2つです。
- 練習を終える時刻と、退館する時刻
- ネットと支柱を片付ける担当
- 隣の部にボールが入ったときの合図
- 予定が変わったときに誰へ伝えるか
安全の合図は、特に決めておいてください。ボールが入ったときに全員が動きを止める習慣があるだけで、事故はぐっと減ります。
変更は口頭で終わらせない
「今日は使いません」といった連絡が伝わらないと、体育館が空いたまま無駄になります。これはとてももったいないことです。
共有のカレンダーでも、職員室の予定表でもかまいません。誰が見ても分かる場所に残す形にしてください。



伝えたつもりが、いちばん多い失敗かもしれません。



書いて残す。それだけで、次の年もそのやり方が続きます。
保護者会や地域の団体と共用している場合は、窓口を1つにしておくと混乱しません。
よくある質問
まとめ:場所は増やせなくても、使い方は変えられる
体育館の割り当ては、決まる場と時期を知り、根拠を持って希望を出すところから変わります。そして狭い日は、広さに合った練習を選べば密度を上げられます。
決まる前に動く。譲る条件を先に出す。狭い日のメニューを決めておく。この3つです。
| 場面 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 決まる前 | 部員数と大会日程を書き出す | 決まったあとに不満を言わない |
| 話し合い | 譲れる条件をこちらから出す | 要求だけを並べない |
| 狭い日 | 広さ別のメニューを先に決める | ボールを飛ばす練習を入れない |
| 使ったあと | 片付けと連絡を記録に残す | 口頭だけで終わらせない |
私は体育館を借りて指導してきた立場なので、場所が思うようにならないもどかしさはよく分かります。それでも、場所のせいにした時点で伸びが止まります。
限られた枠をどう使うかを決めているのは、いつでも指導者の側です。



まずは、どこで決まっているのかを聞いてみます。



それが第一歩です。材料さえそろえば、話し合いは怖くありません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
指導・チーム運営については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
ボールは部員1人に1球が目標です。6個入りのケースで売られているので、チームに20人いるならボール24球・カゴ2つ。この状態をクリアできると、練習が非常に充実するのではないでしょうか。私のスクールでは、コート1面につき36球を使っています。
- ボール…全員が同時に持てると、組めるメニューの幅が広がる
- ボールカゴ2つ…球出しと片づけが一気に楽になる
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