- 部員が6人に満たず、大会に出られるか分からない
- 連合チームという言葉は聞くが、進め方が分からない
- 相手校をどう探せばいいのか見当がつかない
こんな悩みを解決します。
連合チームで大会に出るときにいちばん大事なのは、制度の細かい条件が地域ごとに違うので、まず自分の地域の大会要項を確認することです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導してきて、部員が集まらない学校の話を耳にする機会も増えました。
そこで感じるのは、動き出しが遅れた分だけ選択肢が減るということです。逆に、早い段階で要項と相手校を押さえておけば、選手が試合に出られない事態はかなり防げます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 連合チームの考え方と、単独出場との違いがわかる
- 組む前に確認しておく項目がわかる
- 相手校の探し方と、練習の回し方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:要項の確認と相手校探しを、大会の半年前から動かす
先に結論をお伝えします。連合チームは、大会要項の確認と相手校への打診を、大会シーズンの半年前には始めておくのが安全です。
理由は単純で、相手校にも部活の予定があるからです。学校どうしの調整には、想像しているより時間がかかります。
さらに、申請の書類や締め切りが決まっている地域もあります。締め切りを過ぎると、その大会はもう出られません。
もうひとつ理由があります。連合チームは、学校どうしの合意だけでなく、保護者の理解も必要になるからです。
移動が増える、練習の場所が変わる、費用の分担が発生する。どれも家庭に関わる話なので、説明の時間まで見込んでおく必要があります。
れおコーチ何から手をつければいいのか分かりませんでした。



要項の確認が最初ですよ。ここが決まらないと動けません。
順番を守るだけで、無駄な調整が減ります。相手校を先に探してしまうと、条件が合わずに白紙になることがあるからです。
連合チームとは|単独校で出られないときの選択肢
まず、言葉の整理からしておきます。呼び方は地域によって違い、連合チーム・合同チームのどちらも使われます。
どんなときに使う制度か
部員が大会の出場人数に届かない学校が、近くの学校と一緒に1つのチームを作って出場する仕組みです。少子化が進む地域では、めずらしい形ではなくなってきました。
対象になるかどうかは、部員の人数だけで決まるとは限りません。けが人が出て人数が足りなくなった場合を含める地域もあります。
また、学年による制限が入ることもあります。新人戦のように出場学年が限られる大会では、条件がさらに細かくなります。
大事なのは、この条件が全国共通ではないという点です。同じ県でも、中学校と高校で扱いが違うこともあります。



条件ハ地域ゴトニ別物
単独出場との違い
単独で出場する場合と比べて、いくつか異なる点が出てきます。とくに影響が大きいのは、上位大会への進み方と、日常の練習環境です。
上位大会に進めるかどうかは、地域の規定によって扱いが分かれます。ここを知らずに大会へ臨むと、選手にも保護者にも説明ができません。
練習については、ふだんは各校で行い、大会前に合同練習をはさむ形が多くなります。
移動の負担が出るぶん、回数の設計が大切になってきます。
もうひとつ、選手の気持ちの面でも違いがあります。慣れた仲間だけで戦う単独出場と違い、連合チームでは初対面に近い相手と組むことになります。
この違いを事前に選手へ伝えておくと、当日の戸惑いがぐっと減ります。



選手にも先に説明しておいたほうがいいんですね。



知らされずに当日を迎えるのがいちばん不安ですからね。



練習は毎回一緒にやるものだと思っていました。



現実には、各校で積み上げて合わせる形が多いですよ。
組む前に確認する4つのこと
動き出す前に、確認しておきたい項目が4つあります。ここを先に押さえておくと、あとで話がひっくり返ることが減ります。
| 確認する項目 | 見るところ |
|---|---|
| 大会要項 | 合同出場の可否・人数の条件・申請の締め切り |
| 上位大会 | 勝ち上がった場合に出場できるかどうか |
| 学校の手続き | 校長・教頭の承認、教育委員会への報告の要否 |
| 保険と安全 | 移動中や合同練習中の事故に、どの保険が適用されるか |
要項は、毎年少しずつ変わることがあります。去年の記憶で動かず、今年の版を必ず取り寄せてください。
分からない項目が出てきたら、自己判断で進めないほうが安全です。地区の連盟や中学校体育連盟の担当者に、電話で1つずつ確認するのがいちばん早い方法になります。
学校の手続きは、顧問だけで完結しないことがほとんどです。早い段階で管理職に相談しておくと、あとの調整がスムーズになります。
保険の扱いは見落とされやすい項目です。合同練習の会場までの移動を誰がどう行うかで、適用範囲が変わることがあります。



保険まで考えていませんでした…。



ここは必ず学校の担当に確認してください。
相手校の探し方と、最初の打ち合わせ
条件が確認できたら、相手校を探します。ここは人づてで進むことが多い部分です。
探す順番
やみくもに声をかけるより、順番を決めておくほうが早く決まります。距離と関係性を軸に考えるのが基本です。
- 練習試合をしたことがある近隣校
- 同じ地区で、同じように部員が少ない学校
- 地区の指導者研修や審判講習で面識のある学校
- 地区の連盟や中学校体育連盟の担当者からの紹介
すでにやりとりのある学校から当たると、話が早く進みます。練習試合の関係づくりをふだんからしておくことが、こういう場面で効いてくるんですよね。
打診するときは、顧問どうしの立ち話で終わらせないほうが安全です。口約束のまま進めると、あとで管理職の承認が下りずに白紙になることがあります。
最初のやりとりで感触を確かめ、前向きなら正式に学校を通す。この2段階で進めると失敗が減ります。
最初の打ち合わせで決めること
相手校が見つかったら、早い段階で決めておきたいことがあります。あとから揉めやすい部分を先に言葉にしておくのがコツです。
- どちらの学校名を先に書くか、チーム名の表記をどうするか
- 誰がベンチに入り、当日の指揮を誰がとるか
- 合同練習の頻度と会場、移動の方法
- 費用の分け方と、集金・精算の担当
指揮をとる人を決めるのは、遠慮しあって曖昧になりやすい項目です。選手にとっては指示が二重になるほうが困るので、ここははっきりさせておきます。
費用の分け方も、はじめに決めておくほうが健全です。会計の考え方は、こちらの記事も参考になります。
連合チームの練習をどう回すか
制度が整っても、練習が噛み合わなければ試合にはなりません。限られた合同練習の時間をどう使うかが勝負どころです。
ふだんは各校で基礎を積む
日々の練習は、各校でそれぞれ行うのが現実的です。移動の負担を毎日かけると、選手の体力も家庭の負担も持ちません。
このとき、両校で共通の基準をそろえておくと合わせやすくなります。構えの高さ、パスの返す位置、声のかけ方といった、ごく基本の部分です。
少人数でも積み上げられる練習の組み方は、次の記事にまとめています。
合同練習は「合わせる」ことに絞る
合同で集まれる日は、個人の技術を上げる時間には使いません。フォームの修正は各校でできるからです。
集まった日にしかできないのは、6人でのつながりを作る練習になります。レシーブからトス、トスからスパイクという流れを、実際の並びで確認していきます。
とくに時間をかけたいのが、ボールの間に落ちる場面の取り決めです。誰が入るかを決めていないと、実力に関係なくボールが落ちます。
慣れていない者どうしだからこそ、遠慮が出ます。声の出し方まで含めて、その場で決めてしまうのが近道でしょう。



集まる日にやることが、はっきりしました。



そうです。合わせる作業に絞れば十分間に合います。
つまずきやすい3つの場面
最後に、実際に負担になりやすい部分を挙げておきます。先に想定しておくと、対応が落ち着いてできます。
場面①:移動と送迎の負担
合同練習の会場が片方の学校に固定されると、もう一方の家庭に負担が偏ります。会場を交互にする、集合場所をそろえるなど、最初に決めておきましょう。
保護者への説明は、顧問がまとめて行うほうが混乱しません。学校が2つあると、情報が片方にだけ届く事故が起きやすくなります。
場面②:出場機会のかたより
人数がそろうと、今度は誰が出るかという話が出てきます。片方の学校の選手ばかりが出る形になると、必ず不満が残ります。
決め方の基準を、大会前に両校で共有しておいてください。基準がはっきりしていれば、結果として出番が偏っても納得は得やすくなります。
基準は複雑にしなくてかまいません。合同練習への参加状況と、その日のコンディションで決める。この2つを伝えておくだけでも十分です。



ここがいちばん気を使いそうです。



基準を先に言葉にしておけば大丈夫ですよ。
場面③:選手どうしの距離
慣れない相手と急にチームを組むことになるので、最初はぎこちなくなります。これは自然なことなので、時間で解決する部分もあります。
早く縮めたいときは、練習の合間に一緒に片づけをさせるのが効きます。話をさせようとするより、同じ作業をさせるほうが早いものです。
ペアを組ませる練習も有効でしょう。対人パスのように2人で完結する練習は、自然と声を交わすことになります。
指導者どうしが仲よくしている姿を見せるのも、意外に効果があります。大人が壁を作っていると、選手はそれ以上には近づきません。
新チームの立ち上げと同じ考え方で進められます。
よくある質問
まとめ:早く動いて、決めることを先に決める
連合チームは、部員が少ない学校が選手に試合の場を用意するための現実的な手段です。
要項の確認・相手校の打診・決めごとの共有、この3つを早めに済ませることが成功の条件になります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 半年前 | 大会要項の確認と、校内での相談 |
| 4か月前 | 相手校への打診と、学校どうしの調整 |
| 3か月前 | 練習・移動・費用のルールを決めて保護者に説明 |
| 1か月前 | 合同練習で並びと連携を合わせる |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中学生を指導してきました。
人数がそろわないという理由だけで試合の機会を失う選手を減らせるなら、この制度は積極的に使ってよいと考えています。



さっそく要項を取り寄せてみます!



それが最初の1歩ですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
指導者向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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