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- 子どもがバレーを始めたけれど、親として何をすればいいのか分からない
- 試合のあとにどんな言葉をかければいいのか、いつも迷ってしまう
- 用品や遠征でお金がかかり、この先が少し心配
こんな気持ちを抱えている保護者の方へ向けて、このページを書きました。
子どものバレーを支えるうえで、親がいちばん大切にしたいのは「主役は子ども、親は応援団」という立ち位置です。 そのうえで、お金・ケガ・悩みごとなど、知っておくと慌てずにすむことがいくつかあります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
千葉県松戸市で10年以上バレーボールスクールを運営し、中学生以上の選手を指導してきました。その中で、保護者の方から「親としてどう関わればいいのか」という相談をたくさん受けてきました。
このページでは、そうした相談の中でくり返し話してきたことを、8つのテーマにまとめています。気になるところから読んでいただいて大丈夫です。
- 子どもが伸びる家庭の関わり方と、試合後の声のかけ方
- 部活・クラブでかかるお金の全体像と、家計を軽くする工夫
- ケガや「辞めたい」と言われたときに、親が最初にすること
1. 親の関わり方の基本|伸びる家庭がしていること
最初に、いちばん大切なことからお伝えします。子どもが伸びる家庭は、結果よりも「取り組み」を見ています。
勝った・負けた、試合に出た・出られないで親が一喜一憂すると、子どもは「親をがっかりさせないため」にバレーをするようになります。そうなると、ミスを怖がって思い切ったプレーができなくなりがちです。
反対に、練習を続けていること、苦手なことに挑戦していることを親が見てくれていると分かると、子どもは安心して自分のためにバレーに向き合えます。
うさママつい試合の結果ばかり聞いてしまうんです…。どう声をかければいいんでしょうか?



気持ちはよく分かります。まずは「結果」より「どうだった?」と本人の気持ちを聞くところから始めてみてください。
試合のあとは「共感が先、助言はあと」
試合のあと、子どもの心はまだ興奮していたり、落ち込んでいたりします。このタイミングで技術の話やダメ出しをしても、まず耳に入りません。
- 「なんであそこでミスしたの?」(問い詰め)
- 「〇〇ちゃんはできていたのに」(比べる)
- 「気にするな」(気持ちを打ち消してしまう)
負けた日は「悔しかったね」と気持ちに寄り添い、勝った日は「最後まで声を出していたね」のように、結果ではなく中身を具体的にほめてあげてください。アドバイスは、本人が話したくなったときで十分です。
親がやらないほうがいいこと
私が見てきた中で、子どもの意欲を下げてしまいやすい関わり方は「責める・比べる・奪う」の3つにまとめられます。
- 試合や練習の結果を責める
- 他の子やきょうだいと比べる
- 観客席からプレーの指示を出す
- 指導者への不満を子どもの前で言う
- 子どもの課題を、親が先回りして解決してしまう
バレーの技術は指導者に任せて、家では「おかえり」「よく頑張ったね」と迎えてあげる。それだけで、子どもにとって家は安心して休める場所になります。
2. 部活・クラブでかかるお金の全体像
バレーを続けていくと、思っていた以上にお金がかかると感じる保護者の方も多いと思います。不安の正体は、金額の大きさより「何にいくらかかるのか見えていないこと」です。
費用は、大きく次の3つに分けて考えると見通しが立ちます。
| 内訳 | 主なもの | 特徴 |
|---|---|---|
| 用具代 | シューズ・膝サポーター・ウェア | 最初にまとまって出て、その後は買い替え |
| チーム関係費 | 部費・登録料・クラブの月謝 | 部活は比較的安く、クラブは月謝がかかる |
| 遠征・大会費 | 交通費・高速代・宿泊費・弁当代 | 回数が多いほど積み上がる |
金額は、地域・チーム・部活かクラブかで大きく変わります。そのため、ここでは具体的な金額より「どこが大きくなりやすいか」をお伝えします。
見落とされやすいのが、遠征・大会費です。 1回ずつは大きくなくても、回数が重なると年間ではまとまった額になります。応援に行く保護者の交通費や飲食代も含めて考えると、実際の出費に近づきます。



遠征費って、親の分まで考えたことがありませんでした…。



年間の大会予定が出たら、回数×1回あたりでざっくり見積もっておくと、急な出費に慌てずにすみますよ。
大きな出費に慌てないための3つの備え
- 年間の大会・合宿の予定が出たら、すぐに費用をざっくり見積もる
- 毎月少しずつ「部活用」としてお金を分けておく
- シューズの買い替えや進学など、大きな出費の時期を先に知っておく
とくに中学から高校に上がるタイミングは、用具の価格帯が上がり、遠征の範囲も広がりやすい時期です。進学が決まったら、新しいチームの年間予定と費用を早めに確認しておきましょう。
お金をどう軽くするかは、このあとの「7. 家計の工夫」でくわしく紹介します。
3. 用品は「どこまで買うか」で決まる
用品は、全部を新品の高いものでそろえる必要はありません。体を支えるものは新品、形が変わりにくいものはお下がりや中古でも大丈夫、と考えると出費を抑えやすくなります。
- シューズ(クッションのへたりは見た目では分からない)
- 膝サポーター(ゴムが伸びると体を守れない)
- 靴下やインナーなど肌に直接触れるもの
練習用のボールやバッグ、移動用のジャージなどは、お下がりでも困ることは少ないです。
とくにシューズは、ケガの予防に直結する大切な道具です。成長期はサイズがすぐに変わるので、「まだ履けるから」とサイズの合わない靴を履かせ続けないように気をつけてください。選び方は、それぞれ次の記事でくわしく解説しています。
4. 試合・遠征の日の支え方|送迎・宿・当番
試合の日、親にできることは意外とシンプルです。
送迎は「ルール化」と「助け合い」で軽くする
送迎の負担は、保護者同士で乗り合わせのルールを早めに決めておくと、ぐっと軽くなります。誰が何回運転したかを見える形にしておくと、気まずさも生まれにくくなります。人を乗せて運転するときは、自分の車の保険が同乗者のケガまで補償されるかも一度確認しておきましょう。
保護者の当番は「できることを先に伝える」
チームによっては、試合の日の車出しや受付、記録などを保護者が手伝うことがあります。仕事や家庭の事情で難しいときは、無理に引き受けて当日困るより、「この日なら車を出せます」のように、できることを先に伝えておくほうがお互いに気持ちよく続けられます。
保護者同士の付き合いも、無理に深めなくて大丈夫です。あいさつと連絡をきちんとしていれば、それで十分なことがほとんどです。
遠征の宿は「日程が出たらすぐ押さえる」
会場が遠く、朝早くから試合がある大会では、前泊したほうが子どもも親も楽になることがあります。大会会場の近くの宿は早く埋まるので、日程が分かった時点で押さえておき、あとから見直すのがおすすめです。
予約の前に、チームでまとめて宿を手配する予定がないかだけは確認しておきましょう。宿を選ぶときは、会場までの移動時間、朝食の時間、駐車場の有無の3つを見ると失敗しにくくなります。
5. ケガ・体調不良・熱中症のときに親がすること
子どもがケガをしたとき、親の役割は「判断を助ける・伝える・待つ」の3つです。



「大丈夫」と言われると、そのまま様子を見てしまうことが多くて…。



子どもはレギュラーを外れたくなくて、痛みを小さく言いがちです。迷ったら受診、が基本だと考えてください。
迷ったら、まず整形外科へ
ケガの診断ができるのは医師だけです。レントゲンなどの検査で骨の状態まで確かめられるので、まず整形外科を受診し、そのうえで必要に応じて通いやすい治療先を考える順番がおすすめです。
- 腫れや内出血がどんどん大きくなる
- 体重をかけられない、指や関節が動かせない
- 痛みで眠れない、日がたっても痛みが引かない
- 頭を打ったあとに、気分が悪い・ぼんやりしている
学校のケガは「災害共済給付」の対象になることがある
部活動中のケガは、学校の管理下でのケガとして、日本スポーツ振興センターの「災害共済給付」の対象になることがあります。医療費の総額が5,000円以上の場合に給付の対象となるので、受診のたびに病院で必要な証明をもらい、早めに学校へ相談しておきましょう。請求には期限があります。
クラブチームや少年団の場合は、チームで入っているスポーツ保険が受け皿になることが多いので、加入している保険を一度確認しておくと安心です。
体調が悪い日は、迷った時点で休ませる
熱がある、前の晩に眠れていない、食事がいつもの半分も入らない。こうした日は、無理に練習へ行かせないほうが安全です。休ませると決めたら、朝いちばんに保護者から連絡を入れましょう。
暑い時期の体育館は、熱中症の危険が高くなります。水分と塩分のとり方は、次の記事にまとめています。
※ケガや体調の判断は、必ず医師にご相談ください。このページは受診の目安をお伝えするもので、診断や治療の代わりにはなりません。
6. 食事で支える
食事は、体づくりの土台です。ただ、親が栄養計算までして完璧な献立を作る必要はありません。
主食・主菜・副菜・牛乳乳製品・果物の5つを、毎食なるべくそろえることを意識するだけで十分です。練習が長い日は、おにぎりやバナナなどの補食で食事と食事の間をつなぎます。
当サイトでは、選手が自分で読んで食事を考えられるように、食事・栄養の記事をまとめています。ぜひ親子で一緒に読んでみてください。
7. 家計の工夫|毎月の固定費とポイントで部活の出費を軽くする
ここからは、少し家計の話をさせてください。部活の出費そのものを減らすのは難しくても、毎月かならず出ていくお金の「払い方」を変えると、家計は少しずつ軽くなります。
ポイントは、次の2つです。
- 毎月の支払いを1枚のカードにまとめて、ポイントに変える
- スマホ代などの固定費を見直す(一度変えれば毎月効く)
支払いをまとめてポイントにする|楽天カード
私自身、日々の買い物の支払いは楽天カードにまとめています。
楽天カードは年会費が永年無料で、100円につき1ポイントが貯まります。楽天市場での買い物では、カードで払った分のポイントが通常より多く付きます。シューズやボールなどのバレー用品を楽天市場で買う家庭とは、相性がよいカードです。
- 向いている:用品や日用品を楽天市場でよく買う/支払いを1枚にまとめたい
- 向いていない:カードを何枚も持つと管理が大変になる/楽天のサービスをほとんど使わない
カードの不正利用は誰にでも起こりうるものですが、こうした声があると、いざというときの対応も心強く感じます。
申し込めるのは18歳以上の方です(高校生は申し込めません)。家計を管理する保護者の方が作るカードとして考えてください。
遠征で高速道路をよく使う家庭なら、楽天カードに追加できる楽天ETCカードで高速代の支払いもまとめられます(発行の条件や費用は公式サイトでご確認ください)。
スマホ代を見直す|楽天モバイル
部活の出費とは別に、毎月かならず出ていくのがスマホ代です。家族の分を合わせると、意外と大きな額になっています。
私は楽天モバイルを使っていて、毎月の料金を楽天ポイントで払っているので、実際の支払いは0円になっています。テザリングでパソコンもつなげるので、外出先で作業するときも困りません。
楽天モバイルの料金は、その月に使ったデータ量で3段階に決まります。
| 使ったデータ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 |
| 20GBまで | 2,178円 |
| 20GB超〜無制限 | 3,278円 |
家族で使う場合は「最強家族割」で1人あたり110円引きになり、22歳までが対象の「最強青春割」もあります。専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、国内通話は無料です(一部の番号を除く)。
ただし、住んでいる地域や、よく行く体育館の周辺でつながりやすいかどうかは、事前に公式サイトのエリアマップで確認しておくのがおすすめです。
ドコモを使っているなら|ahamo
今ドコモを使っていて、回線を変えるのが不安な家庭なら、同じドコモ回線のahamoも選択肢です。私自身は使っていませんが、公式サイトで条件を確認したところ、月2,970円(税込)で30GBまで使え、5分以内の国内通話は無料です。
なお、ahamoは2026年12月1日から料金のしくみが変わり、使った量に応じた段階制(40GBまで3,135円など)になると案内されています。申し込む前に、最新の料金を公式サイトで確認してください。



部活のお金を削らずに、払い方で工夫できるなら安心です。



無理に全部変える必要はありません。家計に合うものを1つ選ぶだけでも、毎月の負担は変わりますよ。
※料金やサービス内容は変わることがあります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
8. 子どもが悩んだとき|辞めたい・レギュラーになれない・人間関係
バレーを続けていると、子どもが壁にぶつかる時期は必ずやってきます。そんなとき、親にできるいちばん大切なことは「すぐに結論を出さず、まず最後まで聴くこと」です。
「辞めたい」と言われたら
まずは「そうなんだ」と受け止めて、理由を問い詰めずに聴いてください。一時的な感情なのか、人間関係やケガなど別の困りごとが背景にあるのかで、とるべき行動は変わります。
選択肢は「続ける」か「辞める」かの2つだけではありません。少し休む、チームを変えるという道もあります。決めるのは本人で、親はその決断を支える役です。



私自身、中学・高校・大学と、部活を辞めた経験があります。合わない環境から一度離れることは、決して逃げではありません。
レギュラーになれない時期
試合に出られない時期は、本人がいちばん悔しい思いをしています。親が先に落ち込んだり、指導者への不満を口にしたりすると、子どもはもっと苦しくなります。
「毎日練習に行っているのは立派だよ」と、努力していること自体を認めてあげてください。控えの時期に、試合を外から見て考える力や、仲間を支える力が育つ選手もたくさんいます。
チームの人間関係で悩んでいるとき
バレーはコートの中で6人がずっと関わり続けるスポーツなので、人間関係の悩みが生まれやすい面があります。子どもが話し始めたら、途中で口をはさまずに最後まで聴いてください。
そのうえで、悩みが「本人どうしで乗り越えられること」なのか、「いじめや体罰のように大人が動くべきこと」なのかを切り分けます。前者なら見守り、後者ならすぐに学校や指導者へ相談する、という順番です。



親が出ていくべきか、見守るべきか、いつも迷うんです。



子どもの安全や心が傷ついているときは、迷わず大人が動いてください。それ以外は、まず本人の話を聴くことから始めましょう。
指導者に伝えたいことがあるとき
どうしても伝えたいことがあるときは、感情が落ち着いてから、「対立」ではなく「相談」の形で伝えましょう。子どもの前で指導者を否定しないことも大切です。体罰やハラスメントなど、子どもの安全に関わることは、ためらわずに学校や所属団体へ相談してください。
9. 進路と将来
バレーを続けていく中で、高校選びやスポーツ推薦、大学でのバレーなど、進路を考える時期が来ます。親子で早めに情報を集めておくと、選べる道が広がります。
まとめ|親は「いちばんの応援団」でいてください
最後に、このページでお伝えしたことをまとめます。
- 結果より取り組みを見る。試合のあとは共感が先
- 費用は「用具・チーム・遠征」の3つで見通しを立てる
- 体を支える用品は新品、それ以外はお下がりも活用する
- 試合の日は、準備を本人に任せて見守る
- ケガは迷ったら受診。学校の災害共済給付も確認する
- 食事は5つをそろえることを意識するだけでいい
- 毎月の払い方とスマホ代を見直して、家計を軽くする
- 悩んだときは、すぐ結論を出さずに最後まで聴く
子どもがバレーを好きでいられるかどうかは、家での毎日の関わり方に大きく左右されます。完璧な親である必要はありません。いちばんの応援団として、子どもの挑戦を見守ってあげてください。
このページが、バレーをがんばるお子さんと保護者の方の毎日を、少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。
上場 雄也(ABCバレーボール)
