部活のジャージの静電気対策|冬にバチッとしない5つの手順

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  • 体育館で上着を脱ぐたびに、バチッときて手が止まる
  • ドアノブやモップの柄に触るのが、こわくなってきた
  • 髪が広がって、プレーのじゃまになる

こんな悩みを解決します。

冬の静電気が減るかどうかは、服の素材の組み合わせと、肌のうるおいでほぼ決まります。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、冬になると上着を脱ぐ手が止まる選手が毎年出てきます。

静電気は体質の問題に見えて、実際は着るものと洗い方で変えられる部分が大きいんです。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 冬の体育館で静電気が起きる理由がわかる
  • 家でできる3つの対策と、その順番がわかる
  • バチッときそうな場面で、痛くならない逃がし方がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:素材をそろえ、肌をうるおし、先に逃がす

部活のジャージと綿のインナーの素材を見比べる図解

結論からお伝えします。部活の静電気対策は、次の3つに絞って大丈夫です。

静電気を減らす3本の柱
  • 素材をそろえる:ジャージとインナーの生地を近いものにする
  • 肌をうるおす:乾いた肌は電気をためやすい
  • 先に逃がす:金属に触る前に、壁や木で電気を落とす

静電気は、物どうしがこすれたときに電気がたまることで起きます。湿気の多い季節は空気中の水分を通って電気が逃げますが、乾いた冬は逃げ場がなく、体と服にたまり続けます。

だから、こすれる量を減らし、たまった分を安全に逃がす。やることはこの2つなんですよね。

サルくん

毎年ぼくだけバチバチいうんですけど…

あげば

体質ではなく、着ている物の組み合わせですよ。

冬の服装そのものの組み立ては、こちらの記事でまとめています。

冬の体育館で静電気が起きる3つの理由

なぜ冬の体育館だけ、こんなにバチバチするのか。理由は3つあります。

空気が乾いて、電気の逃げ道がなくなるから

1つ目が乾燥です。空気が乾くほど、たまった電気は服と体に残り続けます。

目安として、湿度が60%くらいあれば静電気は起きにくくなります。ところが冬の体育館は暖房を入れても加湿まではできず、湿度が下がったままになりがちです。

家の部屋なら加湿器という手があります。体育館ではその手が使えないので、服と肌の側で対策するしかありません。

つまり、環境を変えるのではなく、着るものと肌の状態を整えるのが現実的な答えになります。ここを取り違えると、いくら我慢しても減りません。

脱ぎ着の回数が多く、こすれる時間が長いから

2つ目が脱ぎ着の多さです。バレーボールの練習は、動く時間と待つ時間が何度も入れ替わります。

上着を着る、脱ぐ、また羽織る。この動きのたびに生地どうしがこすれ、電気がたまっていきます。

冬は下に1枚多く着ているので、こすれる面も増えます。夏と同じ練習量でも、たまる量が違うわけです。

汗をかいて乾いたあとは、肌も服も乾いた状態になります。練習の後半ほどバチッとくるのは、この乾きが進んでいるからです。

うさママ

休憩のたびに着たり脱いだりしていますね…

あげば

その回数がそのまま静電気の量になります。

ジャージとインナーの素材が離れているから

3つ目が素材の相性です。生地には、こすれたときにプラスの電気を帯びやすいものと、マイナスを帯びやすいものがあります。

並びは、プラス寄りからナイロン・羊毛・絹・レーヨン・綿・アセテート・ポリエステル・アクリルの順です。この並びで離れた素材どうしを重ねるほど、静電気は強く出ます。

部活のジャージはポリエステルが中心です。そこへウール(羊毛)のセーターやアクリルの上着を重ねると、いちばん離れた組み合わせになってしまいます。

静電気が強くなる日の見分け方

同じジャージでも、バチバチする日とそうでない日があります。先に見分けられれば、その日だけ手を打てます。

よく晴れて風が強い日

1つ目は天気です。冬によく晴れて風が強い日は、空気中の水分が少なくなります。

天気予報で乾燥注意報が出ている日は、まず強い日だと思ってください。朝の時点で洗濯物がすぐ乾く日は、静電気も出やすい日です。

そういう日は、家を出る前にクリームを塗る、インナーを綿に替える。この2つを足すだけで、体育館での回数が減ります。

暖房を入れた直後の体育館

2つ目は暖房です。空気は温めると、同じ水分量でも湿り気が足りない状態になります。

だから、暖房を入れた直後の体育館はいちばん乾いています。始まってすぐの脱ぎ着で、バチッとくる回数が増えるのはこのためです。

サルくん

あたたかいのに乾くんですか!?

あげば

温めるほど、空気は乾いた状態になるんです。

朝いちばんの練習や、朝練のある日は特に気をつけてください。床から冷えを受けながら、乾いた空気の中で動くことになります。

家でできる静電気対策3つ

ここからが実際の対策です。まずは家でできる3つから手をつけてください。効き方が大きいのは、この段階です。

柔軟剤を使って洗う

1つ目は洗濯です。柔軟剤には、生地の表面をなめらかにして、こすれと電気のたまりを抑える働きがあります。

練習着を毎日洗う家庭なら、柔軟剤を足すだけで体感が変わります。ただし、汗のにおい対策で使っている洗剤と相性が悪い組み合わせもあるので、表示は一度確認してください。

入れる量も大事です。多く入れれば効くわけではなく、決められた量を超えると生地が水を吸いにくくなります。

ユニフォームの吸水速乾の生地は特に影響を受けやすいので、柔軟剤はジャージと練習着まで、と決めておくと失敗しません。

うさママ

たくさん入れたほうが効くと思っていました…

あげば

表示どおりの量がいちばん効きますよ。

洗い方の手順そのものは、こちらの記事でくわしく説明しています。

インナーは綿を選ぶ

2つ目がインナーです。ジャージがポリエステルなら、中に着るものは綿を選ぶと差が小さくなります。

逆に、ウールのセーターやアクリルの上着をジャージに重ねるのは避けてください。いちばんバチッときやすい組み合わせになります。

移動着でも同じです。通学のコートがアクリルやナイロンなら、下のジャージとこすれ続けたまま体育館に着くことになります。

全部を買い替える必要はありません。肌に近い1枚を綿にするだけで、重なりの中でいちばんこすれる面が落ち着きます。

サルくん

中を綿に変えるだけでいいんですね!

あげば

相性の近いものどうしにするのがコツですよ。

汗の処理まで含めたインナーの選び方は、こちらが参考になります。

肌を保湿しておく

3つ目が肌です。乾いた肌は電気をためやすく、手が荒れている子ほどバチッとくる回数が増えます。

お風呂上がりに、手首から先と足首から下にクリームを塗る。これだけでも変わります。

塗るタイミングは、体をふいた直後がおすすめです。時間がたつほど、肌の水分は抜けていきます。

ボールを扱う手にべたつきが残るのが心配なら、練習前は手の甲だけにしておき、たっぷり塗るのは夜にまわしてください。

冬に手が荒れやすい選手は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

静電気防止スプレーを使う手もあります。ジャージの表と裏に軽くかけておくと、こすれによる帯電を抑える助けになります。

🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。

体育館でやる5つの手順

体育館の壁に手のひらで触れて静電気を逃がす手順の図解

ここからは体育館での動き方です。順番どおりにやってみてください。

STEP
体育館に着いたら、まず手のひらで壁かコンクリートに数秒ふれる
STEP
上着を脱ぐ前に、ゆっくり肩からずらして一気に引き抜かない
STEP
脱いだ上着は、バッグの中で他の服と重ねすぎない
STEP
休憩で汗を拭いたら、乾いたタオルで手も拭く
STEP
帰り道にドアノブへ触る前は、もう一度かべで電気を落とす

ポイントは1番目です。金属に触る前に、電気を通しにくい壁や木にゆっくり触れておくと、たまった電気が少しずつ逃げます。

3番目も見落としがちです。バッグの中で服どうしがこすれ続けると、次に取り出すときにまた帯電します。

上着だけ別のポケットに入れる、または上に置く。これだけで、取り出すときのバチッが減ります。

4番目の手を拭く動作にも意味があります。汗が乾くときに水分といっしょに熱も逃げ、手はさらに乾いた状態になるからです。

うさママ

壁に触るだけならすぐできますね♪

あげば

指1本ではなく、手のひら全体でどうぞ。

防寒の小物をどう使うかは、こちらの記事でまとめています。

やりがちな失敗3つ

よかれと思ってやっていることが、逆に静電気を増やしている場合があります。

勢いよく脱ぐ

いちばん多いのがこれです。急いで上着を引き抜くと、生地がこすれる速さが上がり、たまる電気も増えます。

呼ばれてからあわてて脱ぐから、勢いがつくんですよね。1つ前の人の番が始まったら脱ぎ始める、と決めておくだけで変わります。

脱ぐ向きも関係します。頭から引き抜くタイプの上着は、髪とこすれて帯電しやすいので、前を開けられるものを冬用に選んでおくと楽になります。

指先だけで金属に触れる

2つ目が触り方です。指先で金属にそっと触れると、1点に電気が集中して、あの痛みが強くなります。

手のひら全体で、壁や木の柱を先に触ってください。面が広いほど、電気は分かれて逃げます。

体育館でバチッときやすいのは、ネットの支柱・モップの柄の金具・出入口のドアです。触る前にワンクッション置く場所を決めておくと、身構えずにすみます。

痛いかどうかは、たまった量より「どこから逃げるか」で決まります。

乾燥機でカラカラに乾かす

3つ目が乾かし方です。乾燥機に長く入れて完全に水分を飛ばすと、生地は帯電しやすい状態になります。

部屋干しと組み合わせて、乾ききる少し手前で取り出すのがおすすめです。洗濯物が多い家庭ほど、この一手間で差が出ます。

外に干す場合も同じで、風が強い日にカラカラまで乾かすと帯電しやすくなります。取り込む時間を少し早める、それだけで十分です。

サルくん

乾かしすぎもダメなんだ…

あげば

少し湿り気が残るくらいで十分ですよ。

よくある質問

静電気防止スプレーは、練習着に毎回かけたほうがいいですか?

毎回でなくて大丈夫です。乾燥が強い日や、上着を何度も脱ぎ着する日だけでも十分です。顔まわりにはかけず、必ず着る前に乾かしてください。

髪が広がってしまうときは、どうすればいいですか?

髪も乾くと帯電します。ヘアオイルなどで軽くうるおいを足し、ゴムやバンドでまとめると広がりにくくなります。プレー中の髪の扱いはチームの決まりに従ってください。

柔軟剤を使うと、ウェアの汗の乾きが悪くなりませんか?

量を守れば大きな影響は出にくいですが、吸水速乾の生地は表示で使用量を確認してください。心配な場合は、ユニフォームは無しで、ジャージだけ柔軟剤を使う分け方もあります。

体育館で加湿はできませんが、ほかに湿り気を足す方法はありますか?

服と肌の側で足すのが現実的です。練習前にハンドクリームを塗る、汗を拭いたあとに乾いたタオルで仕上げる、この2つで手元の乾燥はかなり変わります。

バチッとくるのがこわくて、集中できません。

触れる前に壁で逃がす手順を決めておくと、身構える回数が減ります。それでも不安が強いときは、指導者に伝えて練習前に一度試させてもらってください。

まとめ:こすれを減らして、先に逃がす

この記事では、部活のジャージの静電気対策をお伝えしました。

大事なのは、素材を近いものにそろえ、肌をうるおし、金属より先に壁で電気を逃がすことです。

場面やること目安
洗濯柔軟剤を使い、乾かしすぎない乾ききる少し手前で取り出す
服選びジャージが化学繊維なら中は綿ウール・アクリルとの重ね着は避ける
肌のケアお風呂上がりに手足を保湿手首から先・足首から下
体育館壁や木に手のひらで触れる上着を脱ぐ前と帰る前
脱ぎ方肩からゆっくりずらす番が来る1つ前に脱ぎ始める

私は元日本代表として活動してきましたが、冬に集中を切らさない選手は、こうした小さなストレスを先に片づけていました。まずは今夜、柔軟剤とクリームから試してみてください。

サルくん

今日から壁に触ってから脱ぎます!

あげば

それだけでも、ずいぶん減りますよ♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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