バレーの練習着・ユニフォームの洗濯|汗のにおいを落とす手順

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バレーの練習着のにおい対策と洗濯の手順
  • 洗ったはずの練習着から、着るとすぐにおいが立ちのぼる
  • ユニフォームの脇や襟の黄ばみが、だんだん濃くなってきた
  • 大会が続く時期に、洗濯が追いつかない

こんな悩みを解決します。

洗ってもにおいが戻る原因は、汗と皮脂が繊維に残っている・乾くまでに時間がかかりすぎているの2つにしぼられます。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきましたが、体育館に入った瞬間ににおいでわかる選手は、たいてい洗い方ではなく洗うまでの時間に原因がありました。

バレーの練習着は、汗を吸ったまま丸めてバッグに入る時間が長い衣類です。ここを短くするだけで、においの出方はかなり変わります。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 洗ってもにおいが残る仕組みがわかる
  • 練習着とユニフォームを洗う手順が順番でわかる
  • プリントやサポーターを傷めない扱い方がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:におい対策は「早く出す・お湯でつけ置き・早く乾かす」

先に結論からお伝えします。やることは3つだけです。

においを残さない3つの行動
  • 帰ったらすぐバッグから出す
  • ぬるま湯につけ置きしてから洗う
  • 風を当てて短時間で乾かす

順番にも意味があります。においのもとを増やさない、たまったものを浮かせる、乾くまでの時間を短くする、という流れです。

うさママ

洗剤を高いものに変えたのに、あまり変わらなくて…。

あげば

洗剤より先に、洗うまでの時間を短くするほうが効くことが多いんです。

高い洗剤に変える前に、この3つが回っているかを見てください。道具ではなく手順の問題であることがほとんどです。

私はスクールの選手にも、まず帰ってすぐバッグを開けるところから直してもらっています。

においは洗い方より、洗うまでと乾くまでの時間で決まります。

とはいえ、時間だけではどうにもならない汚れもあります。そこは洗剤と温度で落としていきます。

この記事では、においが戻る理由・洗う手順・バレー特有の注意点・失敗例の順に見ていきます。

洗ってもにおいが戻る2つの理由

きちんと洗っているのに、着ると数分でにおう。この現象には理由があります。

汗と皮脂が繊維の奥に残るから

1つ目は、落としきれていない汚れです。

汗そのものは、出たばかりの状態ではほとんどにおいがありません。においは、汗や皮脂を栄養にして菌が増えたときに強くなるといわれています。

ふだんの水洗いでは、水に溶ける汗の成分は落ちても、油になじむ皮脂の成分が残りやすくなります。

バボット

ニオイノモト ハ アセ ヨリ ヒシ

残った皮脂は少しずつ積み重なり、脇や襟の黄ばみとして見えてきます。ここまでくると、ふつうの洗濯では戻りにくくなります。

やっかいなのは、洗った直後はにおわないことです。乾いているあいだは静かで、汗で湿った瞬間にまた立ちのぼります。

着てすぐにおう場合は、前回の汚れが落ちきっていないサインです。

新しい汗が悪いのではなく、繊維に残っていたものが目を覚ましている状態だと考えてください。

乾くまでの時間が長いから

2つ目は、乾かし方です。

湿った状態が続くほど菌は増えやすくなります。生乾きのにおいが部屋干しで出やすいのは、このためです。

バレーの練習着は、ポリエステルなどの化学繊維でできたものが多く、綿より乾きが速いという利点があります。それでも、風の通らない場所に重ねて干せば意味がありません。

サルくん

洗ったのに、翌日また臭くなってるんだよね…。

あげば

乾ききる前に取り込んでいませんか。あと少しの湿りが残るとにおいが戻ります。

素材そのものの相性については、練習着選びの記事でくわしく解説しています。

においを落とす洗濯の4手順

ここからが実際の手順です。特別な道具はいりません。

手順1:帰ったらすぐバッグから出す

いちばん効くのに、いちばん飛ばされやすいのがここです。

汗を含んだ練習着を密閉したバッグに入れたままにすると、温かく湿った状態が続きます。菌にとっては増えやすい環境です。

STEP
玄関でバッグを開けて練習着を出す
STEP
丸まっている袖や裾を広げる
STEP
すぐ洗えないときは干して乾かしておく

すぐ洗濯機を回せない日は、いったん乾かしてから洗濯かごへ入れてください。濡れたまま重ねるのがいちばん避けたい形です。

手順2:ぬるま湯につけ置きする

たまった皮脂は、水より温かいほうが落ちやすくなります。

皮脂は油の仲間なので、冷たい水の中では固まったままです。温度が上がるとゆるんで、洗剤がなじみやすくなります。

洗面器やバケツに40度前後のお湯をため、酸素系漂白剤か洗剤を溶かして30分ほどつけます。これだけで、洗い上がりのにおいの残り方が変わります。

洗濯機に温水コースがある場合は、それを使うほうが手間はかかりません。ない場合も、風呂の残り湯を使えば毎日続けやすくなります。

うさママ

熱いお湯のほうが落ちそうな気がします。

あげば

熱すぎると生地やプリントが傷みます。表示の上限を必ず確認してください。

温度の上限は衣類のタグに記号で書かれています。記号の意味は消費者庁のページで確認できます。

新しい洗濯表示|消費者庁

手順3:洗剤と漂白剤を使い分ける

洗剤は、皮脂に強い弱アルカリ性のものが向いています。粉末タイプの多くがこれにあたります。

黄ばみやにおいが気になるときは、酸素系漂白剤を足します。色柄物にも使いやすいのが利点です。

洗剤選びの目安
  • ふだんの汗汚れ:弱アルカリ性の洗剤
  • 黄ばみ・においが残る:酸素系漂白剤を足す
  • 肌が弱い場合:中性でやさしいタイプに切り替える

ここで1つだけ、安全のための注意があります。

塩素系の漂白剤と酸性タイプの洗剤を混ぜないでください。有害なガスが出ます。

容器の表示に「まぜるな危険」と書かれているものは、単独で、換気をしながら使ってください。

また、洗剤を規定量より多く入れても落ちがよくなるわけではありません。すすぎ残しがかえってにおいのもとになります。

手順4:風を当てて短時間で乾かす

最後は干し方です。ここで手を抜くと、それまでの手順が無駄になります。

STEP
洗い終わったらすぐ取り出す
STEP
一枚ずつ間隔をあけて干す
STEP
扇風機やサーキュレーターで風を当てる

部屋干しのときは、ハンガーとハンガーのあいだを手のひら1つ分あけてください。空気が抜ける道ができると乾きが早まります。

バボット

カワクジカン ミジカイホド ニオイニクイ

厚手のジャージやパーカーは、内側が乾ききらないことがあります。裏返して、脇の下やポケットのまわりを触って確かめてください。

乾いたかどうかは見た目ではなく、脇の下を手で触って判断してください。

わずかに冷たさが残っていれば、まだ水分が残っている状態です。そこで取り込むと、翌日ににおいが戻ります。

バレーならではの注意点

ここまでは衣類全般の話です。ここからはバレー特有の事情を見ていきます。

番号入りのユニフォームは熱と摩擦を避ける

背番号やチーム名が入ったユニフォームは、ふつうのTシャツと同じ扱いにしないでください。

プリントの種類によって、熱に弱いもの、こすれに弱いものがあります。高温での乾燥機やアイロンの直がけで、ひび割れたり縮んだりすることがあります。

ユニフォームを長もちさせる扱い
  • 裏返して洗濯ネットに入れる
  • 乾燥機は使わず自然乾燥にする
  • アイロンは当て布をして低温であてる
  • 直射日光の当たらない風通しのよい場所に干す

チームで作ったユニフォームは、同じものを買い直せないことがほとんどです。1枚を大事に使う前提で扱ってください。

うさママ

乾燥機に入れちゃっていました…。

あげば

気づいたときからで大丈夫です。次から自然乾燥にしてみてください。

膝サポーターとインナーは分けて洗う

バレーは膝をつく回数が多く、膝サポーターやインナーが汗を吸い込みます。

これらはゴムやウレタンが使われていることが多く、強くもんだり高温で乾かしたりすると縮みやすくなります。

サポーター類の洗い方
  • 練習着とは分け、洗濯ネットに入れる
  • ぬるま湯で押し洗いするか弱いコースを選ぶ
  • 形を整えて陰干しする

洗い替えがないと、乾ききる前にまた着ることになります。サポーターとインナーは2枚ずつ用意しておくと回ります。

やりがちな失敗3つ

指導の現場で聞く話には、共通する型があります。

失敗1:洗剤や柔軟剤を多めに入れる

においが取れないと、量を増やしたくなります。

ところが洗剤は多すぎると溶け残り、繊維のあいだに残ります。残った成分が新しいにおいのもとになることがあります。

柔軟剤も同じで、繊維をコーティングするぶん、汗の吸い込みや乾きに影響することがあります。まずは規定量に戻してみてください。

失敗2:洗濯機に詰め込みすぎる

まとめて洗いたい気持ちはよくわかります。

ただ、洗濯槽がいっぱいだと衣類が動かず、汚れが落ちにくくなります。すすぎも不十分になりがちです。

7分目くらいを目安にして、多い日は2回に分けたほうが結果的に早く終わります。

失敗3:洗濯機そのものが汚れている

見落としがちなのが、洗う側の汚れです。

洗濯槽の裏側には、洗剤かすや汚れがたまります。ここが原因で、洗ったのに独特のにおいが移ることがあります。

サルくん

洗濯機が原因ってこともあるの!?

あげば

月に1回、槽洗浄をかけてみてください。それだけで変わることがありますよ。

大会や合宿で乾かないときの工夫

連戦の遠征では、洗濯機も干す場所も足りません。ここは割り切って対処します。

現地でできるのは、その日のうちに手洗いして水気を抜くことです。完璧に落とすのではなく、においのもとを増やさないことを目的にします。

STEP
洗面台でぬるま湯に浸して押し洗いする
STEP
乾いたタオルではさんで水気をとる
STEP
ハンガーにかけて風の通る場所に干す

タオルではさんで押すだけで、乾く時間はかなり短くなります。エアコンの送風口の近くも使えます。

持ち物の面では、練習着を人数分より1枚多く持っていくのが確実です。荷物は増えますが、においに悩む時間はなくなります。

うさママ

合宿のときは、洗濯のことまで頭が回らなくて。

あげば

持ち物リストに1枚多く書いておくだけで、現地の負担が減りますよ。

合宿の準備全体については、こちらの記事にまとめています。

なお、洗ったあとに肌がかゆくなる、赤くなるといった変化があるときは、洗剤の残りや素材が合っていない可能性があります。続くようなら自己判断せず、皮膚科で相談してください。

よくある質問

練習着はその日のうちに洗わないとだめですか?

その日のうちが理想ですが、無理な日は乾かしてから洗濯かごに入れてください。
濡れたまま重ねておく時間を減らすことが目的なので、干しておくだけでも違います。

つけ置きのお湯は何度くらいがいいですか?

40度前後を目安にしてください。熱すぎると生地やプリントを傷めることがあります。
必ず衣類のタグにある温度の上限を確認してから使ってください。

柔軟剤は使わないほうがいいですか?

使ってはいけないわけではありませんが、量を守ることが大切です。
汗をよく吸う素材の練習着では、入れすぎると乾きや吸水に影響することがあります。

ユニフォームの黄ばみは元に戻りますか?

早い段階なら酸素系漂白剤でうすくなることがありますが、時間がたつほど落ちにくくなります。
変化がない場合は無理にこすらず、クリーニング店に相談してください。

まとめ

練習着のにおいは、洗剤の性能だけの問題ではありません。汗を含んだ時間と、乾くまでの時間が積み重なった結果です。

すぐ出す・ぬるま湯でつけ置き・風を当てて乾かす。この3つで十分に変わります。

場面やること
帰宅直後バッグから出して広げる
洗う前40度前後のお湯に30分つける
洗うとき弱アルカリ性の洗剤+酸素系漂白剤
ユニフォーム裏返してネット・乾燥機は使わない
干すとき間隔をあけて風を当てる
肌に変化が出たとき自己判断せず皮膚科へ相談する

私は元日本代表として、また指導者として多くの選手を見てきましたが、道具をそろえた家庭より、手順が回っている家庭のほうが困っていませんでした。

サルくん

今日から、帰ったらすぐ出す!

あげば

それが一番効きます。まずはそこだけでいいですよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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