バレーのセレクションとは|練習会で見られる5つと親の準備

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バレーのセレクションで見られる5つと親の準備
  • 志望校やクラブのセレクションに申し込むか迷っている
  • 何を見られるのか分からず、何を準備すればいいのか決められない
  • 落ちたときに子どもがどうなるか心配で、背中を押せない

こんな悩みを解決します。

バレーのセレクションで見られているのは、その日のうまさではありません。基礎の動きと、うまくいかない時間の過ごし方です。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生を指導していますが、秋から冬にかけては進路の相談が一気に増えます。

なかでも多いのが、参加するかどうかを家庭で決めきれないまま日にちが迫っている、という相談なんですよね。

見られる中身が分かっていれば、申し込むかどうかも、当日までに何をするかも決められます。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • セレクションで実際に見られている5つがわかる
  • 申し込みから当日までに親がやる準備がわかる
  • 結果が出たあとの受け止め方が決められる

親としての関わり方全体は、こちらの記事でまとめています。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:セレクションは完成度ではなく伸びしろを見る場

先に結論をお伝えします。セレクションで見られているのは今できることの多さではなく、これから伸びるかどうかです。

受け入れる側からすれば、入ってくるのは中学生や高校生です。完成した選手を探しているわけではありません。

3年間あずかって、どこまで伸ばせそうか。その材料を短い時間で集めるための場が、セレクションや練習会なんです。

だからこそ、派手な1本より、地味な動きの積み重ねのほうが材料になります。

セレクションで評価が動く場面
  • 自分にボールが来ていない時間の動き
  • ミスをした直後の1歩目
  • 指示を聞いてから体が動くまでの速さ
  • あいさつ・返事・道具の扱い

この4つは、経験の長さがなくても今日から変えられる部分です。

逆に言えば、当日にサーブの威力を上げようとしても間に合いません。間に合う努力のほうへ時間を使ってください。

うさママ

うちの子は経験も浅いので、受けても意味がないのでは…。

あげば

経験の長さより、動きの素直さを見ていますよ。受ける価値は十分あります。

ここからは、セレクションの種類・見られる5つ・当日までの準備・結果の受け止め方の順に見ていきます。

セレクションと選抜・推薦は何が違うのか

言葉が似ていて混同しやすいので、先に整理しておきます。どれに当たるかで、準備も申し込み先も変わります。

チームに入るための選考がセレクション

セレクションは、そのチームの一員になれるかどうかを決める選考です。クラブチームの入団テストや、学校の部活が行う練習会がこれにあたります。

形式は主催者によってまったく違います。基礎練習だけの日もあれば、半分以上がゲーム形式という日もあります。

大事なのは、募集要項に書かれている内容をそのまま読むことです。持ち物・時間・保険の扱いは、必ず配布された文書で確かめてください。

聞いた話や前年の様子で判断すると、当日に足りないものが出てきます。

申し込みの方法も、学校を通す形とチームへ直接連絡する形があります。中学生の場合は学校経由になることも多いので、担任や顧問に一度確かめておくと安心です。

選抜は地域の代表、推薦は入学の制度

一方で選抜は、すでに所属チームがある選手の中から、地域の代表チームのメンバーを選ぶ仕組みです。入るチームが変わるわけではありません。

スポーツ推薦は、入学のための制度です。競技の力を評価してもらって受験する形なので、学校の成績や出願の期限も関わってきます。

3つを混ぜて考えると、準備するものがぼやけます。自分の子が向かっているのはどれなのかを、先に1つに決めておきましょう。

進む先が高校なら、セレクションの前に学校そのものを見ておくほうが順番としては自然です。通学時間や校風は、部活の中身だけでは分からないところだからです。

セレクションで見られる5つ

ここからが本題です。見られているところは、だいたい5つに集まります。

①基礎の動きが自分のものになっているか

まず見るのは、パス・レシーブ・サーブといった土台の動きです。

ここで見ているのは成功した本数ではありません。ボールの落下点に入るまでの足が、毎回同じかどうかを見ています。

同じ動きが続けて出せる選手は、教えたことも同じように積み上がります。これが伸びしろの正体です。

反対に、入る場所が毎回違う選手は、うまくいった1本の理由が本人にも分かっていない状態です。次に同じ球が来ても再現できません。

家でできる準備があるとすれば、強く打つ練習ではなく、同じ形でボールの下に入る反復のほうでしょう。

バボット

一発ノ成功ヨリ 同ジ動キノ反復

②体の使い方に無理がないか

次に見るのは、体の使い方です。腕の力だけで飛ばそうとしていないか、跳ぶ時に足の裏全体が使えているか。

身長や今のパワーは、これから変わっていく部分です。そこよりも、変えにくい体の使い方のほうが材料になります。

窮屈なフォームでも、根っこに素直さがあれば直せます。指導を受けて動きが変わる子は、その場でも変化が見えるんですよ。

セレクションの途中で、その場にいる指導者が短い声をかけてくれることがあります。ここは試されている場面だと考えてください。

言われたとおりにやってみる、それだけで十分です。うまくできなくても、直そうとした事実のほうが残ります。

サルくん

その場で直されたら、できていないってことですよね?

あげば

逆ですよ。伸ばせそうだと思われたから声がかかるんです。

③ミスの直後にどう動くか

3つ目が、うまくいかなかった直後です。ここは経験に関係なく差が出ます。

ボールを外した後にうつむいて止まってしまうのか、すぐ次の準備に戻るのか。見ている側は、たいていこの数秒を覚えています。

私もスクールで選手を見るとき、いちばん最初に目がいくのはここです。

セレクションは緊張する場なので、ミスは必ず出ます。出ること自体は前提として組まれている、と考えておいてください。

家で練習できるのは、ここです。普段の練習で外した直後に、声を出して定位置に戻るところまでを1セットにしておきます。

体が覚えていれば、緊張していても同じように戻れます。当日だけ切り替えようとしても、これは間に合いません。

うさママ

ミスをしない子が選ばれるわけではないんですね。

あげば

ミスの後が見どころです。そこだけは家でも練習できますよ。

④声と、まわりへの関わり方

4つ目は、まわりとの関わりです。初対面の選手同士で組む場面が必ずあります。

大きな声を出せば良いという話ではありません。相手の名前を聞く、ボールを渡す、順番を譲る、そうした小さな動きで十分伝わります。

チームスポーツである以上、入ったあとに周りとつながれるかは大きな判断材料になります。

⑤あいさつ・返事・道具の扱い

最後は、コートの外の行動です。

入る時と出る時のあいさつ、呼ばれた時の返事、脱いだ上着やボールの置き方。ここは家庭の習慣がそのまま出るところなんですよね。

技術は入ってから伸ばせますが、行動は入る前から見られています。ここを整えるのがいちばん確実な準備です。

とくに、自分が使った場所を元に戻して帰れるかは分かりやすい目印になります。ボールかごの周りや荷物置き場は、そのまま人柄が出るところです。

うさママ

技術以外のところが、けっこう大きいんですね。

あげば

3年間あずかる相手を選ぶ場ですからね。そこは必ず見ます。

申し込みから当日までに親がやる5つの手順

家庭の側でやることは、そう多くありません。順番に進めれば当日に慌てずに済みます。

STEP
募集要項を家族で読み、日程・費用・持ち物・保険の扱いを書き出す
STEP
今の所属チームの指導者に、参加することを先に伝える
STEP
当日の移動時間を調べ、会場に1時間前に着く計画にする
STEP
前の週から就寝時刻を戻し、当日の朝食は食べ慣れたものにする
STEP
持ち物を前日の夜までにそろえ、本人が自分で確認する

とくに2番目を飛ばさないでください。今のチームの活動日と重なることもあるので、黙って参加すると関係がこじれます。

移動は、余裕を持ちすぎるくらいでちょうどいいところです。受付の列や着替えの場所探しで、思ったより時間を使います。

持ち物は、親が全部そろえないほうが本人のためになります。当日に足りないものが出ても、それも含めて本人の経験です。

うさママ

つい先回りして全部用意してしまいます…。

あげば

気持ちは分かります。ただ、確認する力も見られていますからね。

会場に着いてからは、親は基本的に離れて見守る側に回ります。アップの最中に声をかけ続けると、本人の集中が切れてしまいます。

帰り道の会話も、少しだけ気をつけたいところです。できなかった場面を先に聞くと、その日の記憶が失敗だけで固まってしまいます。

まずは、やりきったことをそのまま認める。ふり返りは本人が話し始めてからで十分間に合います。

サルくん

帰りの車で全部聞かれると、けっこうきついです。

あげば

そうですよね。まずは労うところからで大丈夫ですよ。

体調が万全でない日の判断は、休ませる基準と同じ考え方で決めてください。

結果が出たあとの受け止め方

セレクションには結果が出ます。ここをどう扱うかで、その後の伸び方が変わります。

受かった場合は、環境の条件を先に確認する

合格の連絡が来たら、うれしさのまま返事をする前に、練習日・移動・費用をもう一度そろえて見てください。

通える範囲かどうかは、3年間続けられるかに直結します。最初の数か月は勢いで乗り切れても、送迎や費用は毎週かかり続けます。

今のチームとの掛け持ちを考えている場合は、両方の指導者に先に相談してから決めるのが順番です。

落ちた場合は、理由を子どもに推測させない

落ちた時にいちばん避けたいのが、原因さがしです。選ぶ側には人数の枠があり、その年に足りないポジションもあります。

実力だけで決まっているわけではない、という前提を、まず大人の側が持ってください。

本人が落ち込んでいる時に、こうすれば良かったという話を先にしないほうがいいでしょう。かけるとしたら、受けに行った事実そのものへの言葉です。

サルくん

やっぱり自分はダメなんですかね…。

あげば

受けに行った人しか落ちませんよ。それだけで前に進んでいます。

ふり返るのは、数日たって本人が話したくなってからで間に合います。

よくある質問

経験が浅くてもセレクションを受けていいですか?

受けてかまいません。
基礎の動きの素直さと取り組む姿勢を見ている場なので、経験年数だけで判断されるわけではありません。

セレクションはいつごろ行われますか?

主催するチームや学校によって時期が違います。
募集要項が出る時期も変わるので、志望先の公式サイトや学校からの案内をこまめに確認してください。

当日はどんな服装で行けばいいですか?

募集要項に指定があればそれに従い、無ければ普段の練習着で問題ありません。
名前が見えるものと、体育館用のシューズは必ず用意します。

親は見学できますか?

会場によって可否が分かれます。
見学できる場合も、アップ中に声をかけ続けるのは避けて、離れた場所から見守るほうが本人は動きやすくなります。

今のチームに黙って受けてもいいですか?

おすすめしません。
活動日と重なることもあるので、参加を決めた時点で今の指導者に伝えておくほうが、あとの関係が楽になります。

まとめ:見られているのは当日より前の積み重ね

バレーのセレクションで見られているのは、基礎の動きの安定と、うまくいかない時間の過ごし方です。

当日に実力を上げることはできませんが、行動と準備は今日から整えられます。

場面家庭でできること
申し込み前募集要項を家族で読み、今の指導者に伝える
当日まで就寝時刻を戻し、持ち物は本人にそろえさせる
会場離れて見守り、アップ中は声をかけない
受かった時練習日・移動・費用を3年分で見直す
落ちた時理由さがしをせず、受けた事実に言葉をかける

私は元日本代表として長く競技に関わってきましたが、伸びる選手ほど、選ばれなかった経験を次の材料にしています。

まずは募集要項を親子で一度読むところから始めてみてください。

うさママ

まずは要項を一緒に読んでみます!

あげば

それが最初の準備ですよ。落ち着いて当日を迎えられます♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

保護者向けについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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