バレー観戦のルールの見方|試合中の疑問がわかる6つの目印

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バレー観戦のルールの見方を解説するアイキャッチ画像。得点の仕組み・3回の制限・ローテーション・リベロ・笛が鳴る理由・審判の合図という6つの目印で試合の流れを追う方法を紹介
  • 試合を見に行ったけれど、なぜ点が入ったのか分からないまま終わってしまった
  • 選手がぐるぐる入れ替わる理由や、1人だけ色の違う選手の意味が分からない
  • ルールを全部覚えないと楽しめないのではないかと構えてしまう

こんな悩みを解決します。

バレーの試合は、ルールを全部覚えなくても、6つの目印を知っているだけで流れが追えます

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきて、保護者の方から試合の見方をたずねられることがよくあります。

見るところが決まっていない人は、ボールだけを目で追ってしまい、点が動いた理由が分からないまま試合が進んでしまうんですよね。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 点が入る仕組みと、3回で返すという制限の意味が分かる
  • 選手が動く理由と、1人だけ色が違う選手の役割が分かる
  • 笛で試合が止まる理由と、審判の合図の読み取り方が分かる

ルールそのものをまとめて知りたい場合は、こちらの記事が近道です。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:観戦は6つの目印だけで追える

まず結論からお伝えします。観戦に必要なのは、①点の動き ②3回の制限 ③ローテーション ④リベロ ⑤笛が鳴る理由 ⑥審判の合図、この6つです。

この6つは、どれも試合中に目で確かめられます。細かい反則の名前を覚える必要はありません。

反対に、この6つを知らないまま見ると、ボールを追うだけで終わってしまいます。点が動いた理由が分からないので、盛り上がる場面でも置いていかれた気分になります。

試合を追うための6つの目印
  • 1本のラリーが終わるたびに、どちらかに点が入る
  • ボールに触れられるのは3回まで
  • 点をとった側が時計回りに1つずつ位置を動く
  • 1人だけ色の違う選手(リベロ)は守備の専門
  • 笛が鳴って止まるのは、反則・タイムアウト・選手交代
  • 審判の手の合図で、次にどうなるかが分かる
うさママ

6つなら覚えられそうですが、本当にこれだけでいいんでしょうか?

あげば

十分です。細かい反則は、見ているうちに自然と分かってきますよ。

バボット

6ツノ目印 ボールヲ追ウダケカラ 卒業デキル

目印1と2:点の動きと3回の制限

最初に押さえるのは、点がどう動くかと、1回の攻防で何回ボールに触れるかです。この2つで試合の骨組みが分かります。

目印1:ラリーが終わるたびに必ず点が動く

バレーは、ボールが床に落ちるかコートの外へ出た時点で1本が終わります。そして1本が終わるたびに、必ずどちらかに点が入ります。

サーブを打った側だけが点をとれるという形ではありません。守った側が決めれば、その側に点が入ります。

以前のルールでは、サーブ権をもつ側が決めたときだけ点が入る形でした。そのころより試合の時間が読みやすくなっています。

得点板は左右に数字が並んでいるだけですが、1本ごとに数字が動くので、目を離していても流れの変化に気づけます。

うさママ

数字が動いたときに顔を上げれば、追いつけるんですね。

あげば

はい。連続で数字が動いたら、その前の1本に理由がありますよ。

だから試合のテンポが速く、点差が一気に動くこともあります。見ている側も、1本ごとに反応できます。

目印2:ボールに触れられるのは3回まで

同じチームがボールに触れられるのは、相手へ返すまでに3回です。受ける・上げる・打つ、という役割で分かれています。

1本目で相手のサーブや攻撃を受け、2本目で打ちやすい位置へボールを上げ、3本目で相手コートへ返す、という流れが基本の形です。

3回使わずに返してもかまいませんが、その場合は攻撃の準備が整わないまま返すことになります。

強いチームほど、この3回を丁寧に使います。1本目が乱れた時にどう立て直すかを見ると、力の差が分かります。

この3回を知っていると、2回目までの準備がうまくいったチームが攻撃で優位に立つという流れが見えてきます。

なお、ネット際で相手の攻撃を止める動き(ブロック)は、この3回に数えません。ブロックで触れた後も、あらためて3回使えます。

サルくん

最初の1本目がきれいだと、そのあとがうまくいくんですね。

あげば

そのとおりです。1本目を見ておくと、点が入る理由が読めますよ。

目印3と4:選手が動く理由と、色の違う選手

試合中、選手の位置がぐるぐる入れ替わります。ここを知らないと、目で追うのが大変になります。

目印3:点をとった側が時計回りに動く

サーブ権をとった側は、6人が時計回りに1つずつ位置を移ります。この決まりがあるので、同じ選手がずっとサーブを打ち続けることはありません。

つまり背の高い選手も、そうでない選手も、順番に前と後ろの両方を担当するわけです。攻撃の枚数が変わるのはこのためです。

コートは前の3人と後ろの3人に分かれています。後ろの3人は、ネット近くから跳んで打つことができません。

前に背の高い選手が3人そろう並びと、そうでない並びが順番にやってきます。ここを見ておくと、どの場面で攻めどきなのかが分かります。

位置が動く決まりの細かい部分は、こちらでまとめています。

目印4:1人だけ色の違う選手は守備の専門

コートを見ると、1人だけ違う色のユニフォームを着た選手がいます。守備を専門に担当する役割です。

この選手は後ろの守備に入り、味方と交代しながらコートを出入りします。審判に申し出なくても入れ替われるので、動きが速く見えます。

打ったりブロックしたりはしませんが、相手の強打を拾い続ける姿は、試合の流れを変えるほどの見どころになります。

うさママ

色が違うのは、目立たせるためではなかったんですね。

あげば

役割が違うので、見分けられるようにしてあるんです。

目印5と6:止まる理由と審判の合図

試合が止まると、初めて見る人は何が起きたのか分からず戸惑います。止まる理由は大きく3つです。

目印5:笛が鳴るのは反則・タイムアウト・選手交代

1つ目は反則です。ボールを持ってしまう・ネットに触れる・ラインを踏むなど、決まりに反したときに笛が鳴ります。

2つ目はタイムアウトです。監督が短い作戦の時間をとり、選手がベンチの前に集まります。

3つ目は選手交代です。控えの選手がコートに入り、流れを変える役割を担います。

目印6:審判の手の合図で次が分かる

笛のあと、審判は手で合図を出します。まず腕を上げた方向のチームが、次にサーブを打つと覚えてください。

続いて出る手の形が、何が起きたかを表しています。形の意味を1つずつ覚えなくても、方向だけ見れば試合は追えます。

合図の種類を知りたくなったら、一覧で確かめられます。

サルくん

笛が鳴るたびに、何が起きたのか分からなくなります…

あげば

最初は腕の向きだけでいいですよ。どちらのサーブかが分かれば十分です。

バボット

腕ノ向キ=次ノサーブ コレダケ先ニ覚エル

セットと勝敗の決まり方が分かると終盤が面白い

6つの目印に慣れてきたら、勝敗の決まり方も押さえておきましょう。終盤の1点の重みが変わります。

1つのセットは25点を先にとった側がとります。ただし24対24になった場合は、2点の差がつくまで続きます。

セットを先に3つとった側が勝ちです。2対2で並んだ場合の最終セットだけは15点で、ここも2点差が必要になります。

つまり最短でも3セット、長ければ5セットまで続きます。試合の時間が日によって大きく変わるのはこのためです。

サルくん

5セットまでいくと、そんなに長くなるんですか!?

あげば

接戦だと2時間を超えることもありますよ。

1試合を通して見るつもりなら、終わりの時刻には余裕をもっておきましょう。

セットとセットの間には短い休みが入り、コートを入れ替えます。この時間に飲み物やお手洗いを済ませておくと、試合を見のがしません。

24対24からの競り合いは、バレーでいちばん空気が張りつめる場面です。

得点やセット数の決まりは、日本バレーボール協会の公式サイトで公開されている競技規則にもとづいています。

大会によっては、勝った数が並んだときの順位の決め方も用意されています。仕組みを知っておくと、予選の見え方が変わります。

うさママ

24対24になったら、見ているほうもどきどきしますね。

あげば

そこで誰がサーブを打つのか、ぜひ見ていてください。

子どもと一緒に見るときの3つの声かけ

子どもと見に行くなら、声のかけ方でその後の会話が変わります。私がすすめているのは次の3つです。

STEP
点が入った直後に「今のはどっちの点?」と聞いてみる
STEP
気に入った選手を1人ずつ決めて、その選手だけを追ってみる
STEP
試合が終わったら「どの場面がいちばんよかった?」と感想から聞く

勝ち負けの話から入ると、子どもは答えづらくなります。動きや場面から入ると、思ったことをそのまま話してくれます。

とくに「どっちの点?」という問いかけは、6つの目印を自然に使わせてくれます。答えを当てにいく形なので、子どもも乗ってきます。

答えが違っていても、その場で正解を教える必要はありません。次の1本で一緒に確かめれば十分です。

観戦のふるまいや持ち物については、こちらでまとめています。

うさママ

感想から聞いてみます。そのほうが話してくれそうです。

あげば

いいですね。子どもの感想には、大人が気づかない視点がありますよ。

よくある質問

ルールを知らなくても試合は楽しめますか?

楽しめます。
ラリーが終わるたびに点が動くこと、3回以内で返すことの2つだけ知っていれば、流れは追えます。あとは選手を1人決めて目で追うと、見どころが見つかります。

1人だけユニフォームの色が違うのはなぜですか?

守備を専門に担当する役割だからです。
ほかの選手と役割が違うため、見分けられるように色を変えています。攻撃やブロックには加わりません。

選手の位置が入れ替わるのはどうしてですか?

サーブ権をとった側が、時計回りに1つずつ位置を移る決まりがあるからです。
これによって全員が順番にサーブを打ち、前と後ろの両方を担当します。

笛が鳴って止まったとき、何を見ればいいですか?

審判が腕を上げた方向を見てください。
その方向のチームが次のサーブを打ちます。反則の種類は、手の形で示されます。

試合はどれくらいの時間がかかりますか?

セット数と競り合い方によって変わります。
1セットあたり20分から30分ほどが目安で、接戦になるとさらに長くなります。時間に余裕をもって予定を組んでください。

用語が気になったときは、辞典で引きながら見るのもおすすめです。

まとめ:6つの目印で、試合の見え方が変わる

バレー観戦に必要なルールは、全部を覚えなくても大丈夫です。

点の動き・3回の制限・ローテーション・リベロ・笛の理由・審判の合図、この6つで試合は追えます。

ボールだけを追うのをやめて、6つの目印を順番に確かめる。それだけで、点が入った理由が見えてきます。

目印見るところ分かること
点の動き1本ごとの得点板どちらに流れがあるか
3回の制限1本目の返球攻撃がうまくいくかどうか
ローテーションサーブを打つ選手前衛の攻撃の枚数
リベロ色の違う選手守備の要と出入りのタイミング
笛が鳴る理由ベンチと控え選手作戦の切り替え
審判の合図上げた腕の方向次にサーブを打つチーム

私は元日本代表として競技を続け、いまは指導者として体育館に立っています。

その経験から言えるのは、見る目が育った子は、自分のプレーの選び方まで変わってくるということです。

次の試合は、6つの目印を1つずつ確かめながら見てみてください。

サルくん

次は1本目のレシーブを見てみます!

あげば

いいところに目をつけましたね。そこが分かると一気に面白くなりますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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