- 練習の後半になると足が出なくなって、迷惑をかけている気がする
- 体力をつけたいけれど、走り込む時間も気力もない
- 何から始めれば体力がつくのか、順番が分からない
こんな悩みを解決します。
大人からの体力づくりは、走る量を増やすことではなく、短く動いて止まる力から順に作るのが近道です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上、競技から生涯スポーツまでさまざまな世代を指導してきましたが、保護者の方から、バレーを始めたけれど体力が続かない、という相談を受けることがあります。
そのときにいつもお伝えしているのが、必要なのは長く走る体力ではなく、短い動きをくり返す体力だということです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- ママさんバレーで本当に必要な体力の中身が分かる
- 週1回の練習でも体力を上げていく順番が分かる
- 練習のない日に10分でできる体力づくりが分かる
ママさんバレーの全体像から知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:必要なのは「長く走る体力」ではない

結論からお伝えします。ママさんバレーの体力づくりは、① 5秒動いて止まる力をつける。
② それを90分くり返せる回復力をつける。この順番で進めます。
バレーは、1本のプレーが数秒で終わって、また構え直す競技です。長い距離を走り続ける場面は出てきません。
だから、いくら長く歩いたり走ったりしても、後半に足が出ない悩みは消えにくいんです。
うさママ体力っていうと、まず走らなきゃと思っていました。



走る体力と、動いて止まる体力は別ものなんです。
必要なのは、しゃがむ・一歩出る・止まる・戻るという短い動きを、休みをはさみながらくり返せる体です。
- 動き出す力:構えから1歩を出す瞬間の力
- 止まる力:落下点で止まって、姿勢を保つ力
- 戻る力:1本終わってから、次の構えに戻るまでの回復
この3つのうち、大人になってからいちばん落ちやすいのが「止まる力」です。止まれないと、体が流れてボールの下に入れません。



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そして体力づくりの前提として、痛みがある日は運動量を増やさないでください。膝や腰に痛みが出ているときは、量ではなくケアを先に整えます。
痛めやすい場所はママさんバレーのケガ予防|痛めやすい場所とケアの順番にまとめました。
週1回の練習で体力を上げる順番
週1回の練習だけでも、順番を守れば体力は上がっていきます。4つの段階で進めましょう。
①練習の入り方を変える
まず変えるのは、練習の入り方です。おしゃべりから急にレシーブへ入ると、体が起きないまま後半を迎えることになります。
体育館に着いたら、まず10分歩いたり、その場で足首と股関節を動かします。心臓と関節が起きてからボールに触ると、動きの質が上がります。
手順はバレーの動的ストレッチ|練習前のウォームアップが参考になります。



最初の10分で変わるんですね。



後半のバテ方が、はっきり変わりますよ。
②「動いて止まる」を練習に混ぜる
次に、練習メニューの中に短い動きを混ぜます。別のトレーニング時間を作らなくても、体力づくりはできます。
どれも1回が数秒で終わります。だからきつくなりすぎず、それでいて試合で使う体力が育ちます。
練習全体の組み方はママさんバレーの練習メニュー|週1回90分の組み立て方にまとめています。
③終わりを走って締めない
3つ目は、やめることです。練習の最後に全員でダッシュやランニングをするチームがありますが、大人の体づくりでは優先度が低くなります。
疲れ切った体で走ると、フォームが崩れたまま体に残ります。膝や腰への負担も、そこで一気に増えます。
最後の5分は、走るより整える時間に使ってください。
手順はバレーの練習後クールダウン|疲れを翌日に残さない5分の手順で解説しました。



最後の走り込みは、なくてもいいんですね。



大人の体では、得より損が大きいことが多いんです。
④3か月で1段だけ上げる
最後は増やし方です。体力は上げようとした翌週ではなく、続いた3か月で変わってきます。
量を増やすのは3か月に1段だけ。増やすのは時間ではなく、動く回数にします。
たとえば1歩を出す練習を10回から15回へ。この幅なら、翌日に疲れが残りにくいまま体力が上がっていきます。
練習のない日にできる10分の体力づくり


週1回の練習だけでは、どうしても間が空きます。家で10分だけ体を動かすと、その間の落ち込みを止められます。
続けやすい4つの動き
道具はいりません。台所の合間や、洗濯物を干す前でもできる動きにしぼりました。
- いすスクワット:いすに座る手前で止まり、また立つ。10回×2
- もも上げ:その場で左右10回ずつ。ゆっくり大きく
- かかと上げ:台所で背伸びをするように10回×2
- 片足立ち:左右30秒ずつ。ぐらついたら壁に手をつく
いすスクワットは、止まる力を作る動きです。しゃがみ切らず、座る手前で止まるのがコツになります。
下半身の作り方はバレーのスクワットの効果|ジャンプの土台を作る筋トレが参考になります。



これなら、テレビを見ながらでもできそう。



続く形にするのがいちばん大事ですよ。
歩く時間は「速さ」を少し上げる
もう1つ足すなら、ふだんの歩きです。時間を長くするより、少しだけ速く歩く時間を混ぜてください。
信号までの1区間だけ早歩きにして、次の区間は普通に歩く。この上げ下げが、動いて止まる体力に近い形になります。
長距離を走らずに持久力を上げる考え方はバレーの持久力トレ|長距離走なしで動ける体力をHIITで作るで解説しています。



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股関節をゆるめておく
体力が出ない原因が、筋力ではなく硬さにあることも少なくありません。股関節が硬いと、低い姿勢を保つのに余計な力が必要になります。
お風呂上がりに、開脚とお尻のストレッチを30秒ずつ入れてください。柔らかくなるほど、同じ動きが楽になります。
やり方はバレーで股関節が硬い人へ|低い姿勢を作る使い方と柔軟法にまとめました。
体力が落ちて見えるサインと直し方
後半に動けないとき、原因は体力だけではありません。中身を分けて見ていきましょう。
サイン別に手当てを変える
同じバテ方に見えても、直す場所は変わります。表で整理しました。
| 出ているサイン | 考えられること | 先に直すこと |
|---|---|---|
| 息がすぐ上がる | 練習の入り方が急すぎる | 最初の10分を歩きに使う |
| 後半に足が出ない | 止まる力と下半身の不足 | いすスクワットともも上げ |
| 姿勢が高くなる | 股関節と足首の硬さ | 風呂上がりのストレッチ |
| 翌日に動けない | 量が体に合っていない | 本数を1段下げて3か月続ける |
いちばん多いのは、1つ目の入り方です。動ける体になっていないうちに強い球を受けて、そこで力を使い切ってしまうパターンです。



体力がないと思っていたけど、順番の問題かも。



入り方だけで変わる方は、けっこう多いですよ。
筋肉痛と痛みは分けて考える
動いた翌日の筋肉痛は、体が慣れていく途中の反応です。2〜3日でうすくなっていくなら、量が少し多かった程度と考えられます。
一方で、特定の場所がずっと痛む、押すと痛い、腫れているという場合は別です。量の調整ではなく、整形外科で見てもらってください。
見きわめ方はバレーの筋肉痛が続く原因|ケアの手順と練習を休む目安にまとめています。



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9人制は「止まる回数」がとても多い
ママさんバレーの多くは9人制です。6人制と体力の使い方が違うので、そこも押さえておきましょう。
走る距離は短く、構え直す回数は多い
9人制はコートに9人が入るので、1人あたりの守る範囲は6人制よりせまくなります。長い距離を走って追いつく場面は減ります。
そのかわり、ラリーが続くので構え直す回数がとても多くなります。しゃがんで、止まって、また立ち上がる。この上下の動きが、練習の終わりに足へ効いてきます。
つまり9人制で足りなくなるのは走る力ではなく、しゃがんで立つ動きをくり返す力です。だから家でのいすスクワットが、そのまま試合の体力になります。



走ってないのに疲れる理由が分かりました。



上下の動きは、思っている以上に体力を使うんです。
9人制と6人制の違いはママさんバレーのルール|9人制と6人制の7つの違いにまとめました。
ポジションが固定だから、鍛える場所も決まる
9人制はローテーションがないので、自分の立つ場所がほぼ決まります。ここが体力づくりを楽にしてくれるところです。
前の列なら、跳ぶ・手を上げる動きが多くなります。後ろの列なら、低い姿勢を保って前後に動く時間が長くなります。
- 前の列:かかと上げと肩まわりのストレッチ(跳ぶ・手を上げる動きが多い)
- 中の列:いすスクワットと片足立ち(左右に動いて止まる回数が多い)
- 後ろの列:もも上げと股関節のストレッチ(低い姿勢を長く保つ)
全部をやろうとしなくて大丈夫です。自分の立つ場所に合った動きを2つ選んで、そこだけ続けるほうが効きます。



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続けるほうが、増やすより効く
体力づくりでいちばん効くのは、量ではなく続いた月数です。ここを外すと、がんばった分だけ続かなくなります。
家の予定と競争させない
週1回の練習と、家の用事がぶつかる週はどうしてもあります。そこで無理に全部を通そうとすると、続けることそのものが苦しくなります。
行けない週があってもいい前提で組むほうが、1年後まで残ります。
時間の作り方はママさんバレーと家庭の両立|週1回から続ける時間の作り方が参考になります。



休むと、また体力が落ちませんか?



1週なら落ちません。落ちるのは何か月も止まったときです。
学生時代の自分と比べない
もう1つは比べ方です。学生のころの動きを目標にすると、いつまでも足りない感覚が続きます。
比べるのは先週の自分にしてください。1歩目が少し早くなった、後半にもう1本拾えた。この差が積み上がっていきます。
ブランク明けの戻し方はママさんバレーに復帰する手順|ブランク明けの体の戻し方で解説しました。
体力は、増やそうとした週ではなく、やめなかった3か月で変わります。
そして、練習がきつくてバレーが嫌になってしまうのがいちばんもったいないことです。楽しく続けられる強さが、結果としていちばん体力を伸ばします。



ツヅケルコトガ サイダイノトレーニング
よくある質問
まとめ:短く動いて止まる体から作る
ママさんバレーの体力づくりは、長く走る力ではなく、短く動いて止まる力から作ります。練習の入り方を変え、動いて止まる練習を混ぜ、最後は走らずに整える。この形が土台です。
① 5秒動いて止まる力。
② 90分くり返せる回復力。この順番で作る。
| 場面 | やること | 見るポイント |
|---|---|---|
| 練習のはじめ | 10分歩いて関節を動かす | 息が上がっていないか |
| 練習の中 | 1歩・2歩の動きを混ぜる | 落下点で止まれているか |
| 練習の終わり | 走らずに整えて終える | 翌日に残っていないか |
| 練習のない日 | 10分のいすスクワットともも上げ | 週3日続いているか |
私が相談を受けてきたなかでも、続いた方に共通していたのは、量を増やしたことではなく、無理のない形に落とし込めたことでした。
体力は、やめなかった月数のぶんだけ積み上がっていきます。まずは今週、練習の最初の10分を歩く時間に変えてみてください。



今週は、入り方から変えてみます!



そこがいちばん効くところですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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