バレーのやる気が出ないとき|モチベーションを戻す5つの手順

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  • 好きで始めたはずなのに、体育館へ向かう足が重い
  • 練習に行っても、なんとなく流して終わってしまう
  • やる気が出ない自分を責めて、さらに動けなくなる

こんな悩みを解決します。

やる気は、気持ちを盛り上げて戻すものではなく、動き出しを軽くして戻すものです。順番を知っていれば、落ちてもまた上げられます。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上、中学生から一般までさまざまな世代を指導してきましたが、選手から「バレーは嫌いじゃないのに、やる気が出ない」という相談を受けることがあります。

そのときにお伝えしているのは、原因を1つに決めつけないことです。やる気の問題に見えて、実際は疲れや目標のズレであることが少なくありません。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • やる気が落ちた原因を切り分ける方法が分かる
  • 3日で動き出しを取り戻す具体的な手順が分かる
  • 休む判断と、相談したほうがいい目安が分かる

メンタル面の整え方をまとめて知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:やる気は「気持ち」より「動き出し」から戻す

バレーのやる気が出ないとき気合いで動けない例と最初の一歩で動き出せた例の比較

結論からお伝えします。やる気を戻す順番は、① 原因を体・目標・人間関係に切り分ける。
② 最初の10分だけを決めて動き出す。
この2つです。

やる気が出ないとき、多くの人は気持ちを立て直そうとします。ですが、気持ちは体や環境の結果として出てくるものです。

先に整えるのは、寝ている時間・練習の量・目標の置き方。ここが崩れたままだと、どれだけ自分を励ましても続きません。

サルくん

自分の気持ちの問題だと思っていました…。

あげば

気持ちより先に、体と環境を見てほしいんです。

もう1つ大事なのが、やる気が落ちること自体は珍しくないと知っておくことです。毎日同じ強さで練習に向かえる人は、ほとんどいません。

バボット

ヤルキ ハ アガリサガリ スル モノ

落ちた自分を責める時間が長くなるほど、動き出しはさらに重くなります。まずは切り分けから始めましょう。

もう1つ知っておいてほしいのが、やる気が落ちるのは、たいてい何かを頑張ったあとだということです。大会が終わったあと、思うような結果が出なかったあと、学年が上がって役割が変わったあと。

区切りのあとに来る低下は、体と気持ちが休みを求めているサインでもあります。異常ではありません。

やる気が落ちる5つの原因を切り分ける

同じ「やる気が出ない」でも、直す場所はまったく違います。ここを飛ばして根性で戻そうとすると、たいてい長引きます。

原因は大きく5つに分かれる

自分がどれに近いかを、表で確認してみてください。

原因出やすいサイン先に手をつけること
体の疲れ朝起きられない・練習中に眠い睡眠時間と練習量を1週間だけ見直す
目標のズレ何のための練習か分からない今月できるようにすることを1つ決める
伸び悩みやっても変わらない気がする前と比べられる記録を残す
人間関係特定の場面だけ気が重い話す相手と用件を整理する
予定の詰まりすぎ常に何かに追われている休む日をカレンダーに先に入れる

いちばん多いのは、1つ目の体の疲れです。中高生は成長期と練習量が重なるので、気持ちの前に体が先に止まります。

サルくん

眠いのを、やる気のせいにしていたかも。

あげば

眠さは、気合いでは消えないんです。

疲れが原因のときは、まず休む量を決める

体が原因のときに練習を増やすと、悪化していきます。休養日の使い方はバレーのオフの日の過ごし方|休養日にやる5つとやらない3つにまとめました。

眠い・だるいが2週間以上続くときは、やる気ではなく休養の問題として扱ってください。

伸び悩みが原因のときは、記録を見る

やっても変わらない感覚は、たいてい記憶のせいです。人は、できるようになったことをすぐ忘れます。

サーブの成功本数でも、レシーブが返った数でもかまいません。数えて残しておくと、下がっていないことが自分で分かります。

書き方はバレーノートの書き方|伸びる選手の振り返り3項目が参考になります。

人間関係が原因のときは、場面を特定する

体育館に行くこと全部が重いのか、それとも特定の時間だけ重いのかを分けてみてください。移動中は平気なのに、練習が始まると重くなるなら、原因は練習の中身か人間関係にあります。

「いつ重くなるか」を3日書き出すと、原因はかなり絞り込めます。

特定の相手との関わりが理由になっているなら、距離の取り方を整理するほうが早く戻ります。

考え方はバレー部の先輩・後輩とのつき合い方|気まずくならない5つにまとめました。

サルくん

全部が嫌なわけじゃないかも…。

あげば

そこが分かれば、直す場所も見えてきますよ。

3日で動き出しを取り戻す手順

バレーのモチベーションを戻すため最初の10分をサーブ練習に絞って取り組む場面

切り分けができたら、動き出しを軽くしていきます。大きく変えず、3日だけで区切るのがコツです。

STEP
1日目:最初の10分だけ決める。体育館に入って10分間やることを1つに絞る
STEP
2日目:できた1本を数える。うまくいったプレーだけを3つメモする
STEP
3日目:誰かに1つ聞く。チームメイトか指導者に、直したい点を1つ相談する

やる気は、動き出したあとから追いついてきます。10分だけと決めておくと、始めるハードルがぐっと下がります。

2日目の「できた1本を数える」も、あとから効いてきます。うまくいかなかったことは放っておいても記憶に残りますが、できたことは意識して残さないと消えていくからです。

3日目に人へ聞くのは、視点を外に向けるためです。自分の中だけで考えていると、同じ場所をぐるぐる回ることになります。

サルくん

全部やろうとしないほうがいいんだ!

あげば

始められれば、そのあとは体が動いてくれますよ。

目標は「今月できるようにすること」1つに絞る

大きな目標だけを持っていると、日々の練習とのつながりが見えなくなります。全国大会に出るという目標は、今日の1本を軽くしてはくれません。

今月はサーブを10本中7本入れる、というくらいの大きさが動きやすいサイズです。届くかどうか半々くらいがちょうどよく、達成できれば次の目標が自然に決まります。

自信の作り方はバレーで自信をつける方法|自信がないを変える習慣で解説しています。

練習の入り方を毎回そろえる

もう1つ効くのが、始め方を固定することです。同じ順番で体を動かすと、気持ちの上下に関係なく練習に入れます。

その日の気分に判断をまかせないほうが、結果として続きます。

私が現役のころも、体育館に入ったらまず同じストレッチから始めると決めていました。調子がいい日も悪い日も同じ入り方をすると、迷う時間がなくなります。

バボット

マイニチノ ハジメカタ ヲ カタチ ニスル

型の作り方はバレーのルーティンの作り方|本番で力を出す準備動作にまとめています。

練習が楽しくないと感じるときにやること

やる気の低下は、楽しさが減っているサインでもあります。ここは技術ではなく、練習の中身の話です。

できることばかりの練習になっていないか

同じメニューを続けていると、成功も失敗も予想がつくようになります。予想どおりのことが続くと、人は退屈を感じます。

少しだけ難しくするのが効きます。距離を1メートル伸ばす、狙う的を半分にする、本数を数えて記録する。この程度で十分です。

逆に、難しくしすぎるのも続きません。10本中1本しか入らない設定にすると、達成感がないまま時間だけが過ぎます。

目安は、10本のうち4〜6本くらい成功する難しさです。この幅なら、集中も続きますし、上達も見えます。

サルくん

簡単すぎるのも、つまらないんですね。

あげば

半分くらい失敗する難しさが、いちばん集中できます。

集中の入り方はバレーで集中力を高める方法|目の前の1本に入り込むが参考になります。

上手くなっている実感を作る

楽しさは、勝ち負けよりも上達の実感から生まれます。実感が薄いときは、比べる相手を変えてみてください。

チームの上手い人ではなく、先月の自分と比べます。そこには必ず差があります。

比べる相手を変えるだけで、同じ練習の手ごたえは変わります。

同じチームの上手い選手は、これから追いつく相手であって、今日の自分を測るものさしではありません。

上達の実感を作る3つの記録
  • 成功本数:サーブやレシーブが入った数を練習ごとに数える
  • 動画:月に1回、同じ角度でフォームを撮る
  • ひとこと:今日できたことを1行だけ書く

伸びる人の共通点はバレーが上手くなる方法|伸びる選手がやっている5つのことで解説しました。

それでも戻らないときの考え方

手を打っても戻らないことがあります。そのときは、無理に戻そうとしないでください。

休むことは、やめることではない

数日から1週間、練習から離れる判断は逃げではありません。体も気持ちも、いったん離れたほうが戻りやすいことがあります。

大事なのは、いつ戻るかを先に決めておくことです。戻る日が決まっていれば、休んでいる間の罪悪感はぐっと減ります。

顧問や保護者に伝えるときも、「休みたい」だけではなく「◯日から戻ります」まで一緒に伝えると、話が進みやすくなります。

休む日は、完全にバレーから離れてかまいません。中途半端に見学だけ続けると、休んだ実感が残らないまま日にちだけが過ぎていきます。

サルくん

休んだら、置いていかれませんか?

あげば

1週間で置いていかれるほど、積み上げは軽くありませんよ。

私が相談を受けてきたなかでも、思い切って休んだあとに一番いい動きを取り戻した選手がいました。ずっと走り続けられる人は、そう多くありません。

眠れない・食べられないが続くときは相談する

やる気が出ないことに加えて、眠れない、食欲がない、涙が出るといった状態が続いているなら、練習の話とは切り分けてください。

保護者や学校の先生、スクールカウンセラー、かかりつけの医療機関に早めに相談することをおすすめします。ここは我慢して乗り切る場面ではありません。

バボット

ネムレナイ ガ ツヅクトキ ハ ソウダン

やめるかどうかで迷っている場合はバレー部をやめたいと思ったら|決める前に整理する5つのことを先に読んでみてください。

調子そのものが落ちている場合はバレーのスランプから抜け出すコツ|調子を取り戻す方法が参考になります。

よくある質問

やる気が出ないまま練習に行っても意味がありますか?

意味があります。
最初の10分だけやることを決めて入ると、動いているうちに集中が戻ることが多いためです。

何日くらいで戻るのが普通ですか?

数日で戻ることもあれば、2〜3週間かかることもあります。
期限を決めて焦るより、睡眠と練習量を先に整えるほうが結果的に早く戻ります。

親や先生に「気持ちの問題」と言われます。

疲れや睡眠不足が原因のことも多いので、まず1週間の睡眠時間と練習量を書き出して見せてみてください。
数字にすると話が具体的になり、休む相談もしやすくなります。

試合前だけやる気が出ません。

やる気ではなく、緊張が原因の場合があります。
準備の順番を毎回そろえると入りやすくなるので、ルーティンの記事もあわせて読んでみてください。

休んだあと、練習に戻りづらいです。

戻る日をあらかじめ決めて、その日は見学だけでもかまいません。
いきなり全部やろうとせず、最初の1日は体育館にいることだけを目標にしてください。

まとめ:動き出しを軽くすれば、やる気は追いつく

やる気が出ないときは、気持ちを立て直そうとする前に、原因の切り分けと動き出しの軽さを整えます。体・目標・人間関係のどこが崩れているかで、打つ手は変わります。

① 原因を体・目標・人間関係に切り分ける。
② 最初の10分だけを決めて動き出す。

状態最初にやること見るポイント
眠い・だるい睡眠と練習量を1週間見直す2週間以上続いていないか
目標が見えない今月の目標を1つ決める半々で届く大きさか
伸びない気がする成功本数を数えて記録する先月の自分と比べているか
練習がつまらない少しだけ難しくする半分くらい失敗する設定か
何をしても戻らない戻る日を決めて休む眠れない状態が続いていないか

私自身も現役時代、思うように動けない時期がありました。そのときに助けになったのは、気合いではなく、毎日の始め方を決めておいたことでした。

まずは次の練習で、最初の10分にやることを1つだけ決めてみてください。

サルくん

明日は、サーブ10本だけ決めてやってみます!

あげば

その1つが決まっていれば、十分に進みますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

メンタルについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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