- バレー部をやめたいけれど、決めきれないまま毎日が過ぎている
- やめたい理由を、自分でもうまく言葉にできない
- やめたあとに後悔しないか不安で動けない
こんな悩みを解決します。
結論からお伝えすると、やめたい気持ちには種類があり、種類がわかると次にやることが決まります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、やめようか迷っている選手ほど、理由をひとつに決めきれずに苦しんでいました。
バレーそのものが嫌いになったのか、それとも今の状況がつらいだけなのか。ここが分かれ道になります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 自分の「やめたい」がどの種類なのかがわかる
- 決める前に整理しておく5つのことがわかる
- 続ける場合もやめる場合も、次にやることが決まる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:やめたい理由が「バレー」か「今の状況」かで分かれる
先に結論をお伝えします。やめたい気持ちを整理するとき、最初に分けるのはバレーが嫌になったのか、今の状況がつらいのかの2つです。
この2つは、まったく違う悩みです。同じ「やめたい」でも、必要な手当てが変わってきます。
バレーそのものが好きではなくなったのなら、続ける理由を探すほうが苦しくなります。
一方で、人間関係や出番のなさがつらいだけなら、バレーをやめても悩みは残ることがあります。
サルくん自分がどっちなのか、正直よくわかりません…



そこを分けるところから始めれば大丈夫ですよ。
判断の目安として、こんな質問を自分にしてみてください。
- 別のチームや別の場所でなら、バレーを続けたいと思うか
- ボールに触れている時間そのものは、楽しいと感じるか
どちらかに「はい」があるなら、それは状況の問題である場合が多いです。両方に「いいえ」なら、気持ちはバレーから離れているのかもしれません。
大切なのは、どちらであっても間違いではないということです。やめるという選択も、続けるという選択も、どちらも正解になりえます。
決め方さえ間違えなければ、どちらを選んでも前に進めます。
この記事では、多い理由の整理、決める前の5つの手順、やめたあとに起きること、続ける場合とやめる場合それぞれの動き方の順でお伝えします。
バレー部をやめたい理由に多い4つのパターン
まずは、よくある理由を整理します。自分の気持ちに近いものが見つかると、それだけで少し楽になります。
私が選手から相談を受けてきた中では、次の4つがくり返し出てきました。
理由①:練習しても上達している気がしない
いちばん多いのがこれです。周りは伸びているのに自分だけ止まって見える、という感覚ですね。
実際には伸びていても、変化が小さい時期は自分では気づけません。この時期に「才能がない」と決めてしまう選手が本当に多いです。
上達は、階段のように段差で上がっていきます。平らな踊り場にいる時間が長いだけで、下っているわけではありません。



半年くらい、何も変わっていない気がします。



その半年で、体はちゃんと変わっていますよ。
伸び悩みは、練習の質を変えると動くことがあります。スランプとの付き合い方は別の記事にまとめています。
理由②:試合に出られない・レギュラーになれない
2つ目は出番の問題です。応援ばかりの時間が続くと、自分は必要ないのではないかと感じてしまいます。
これは気持ちが弱いから起きるのではありません。人と比べられる場所に立ち続けているのだから、当たり前の反応です。
ただ、選ばれる基準を知らないまま「向いていない」と結論を出すのは、少しもったいない話でもあります。
指導者が見ているのは、うまさだけではありません。守備の安定、練習での声、決められた役割をやり切れるかなど、評価の入口はいくつもあります。
自分がどの入口で勝負できるのかがわかると、同じ練習でも取り組み方が変わってきます。
理由③:チームの中に居場所を感じられない
3つ目は人間関係です。先輩や同級生との関係がうまくいかないと、体育館へ向かう足が重くなります。
技術の悩みと違って、自分の努力だけでは変えにくい部分でもあります。ここは我慢だけで解決しようとしないでください。
つらさが続いているなら、学校の先生や家族など、話せる大人に早めに伝えることをおすすめします。



誰かに言うのは、大げさな気がしてしまいます。



早く言うほど小さく片づきます。大げさなことではありませんよ。
理由④:練習がきつい・時間がなくなった
4つ目は生活の問題です。練習量が多い時期は、勉強や休む時間が削られていきます。
体がついていかない状態が続けば、気持ちも一緒に下がります。この場合は、やめる前に休むという選択肢が先にあります。
疲れ切っている時に出した結論は、体力が戻ると変わることも少なくありません。数日休んでから、もう一度考えてみてください。
眠れない日が続いたり、体調に出ているなら、無理を重ねる前に家族や学校の先生に相談してください。



ツカレテイル時ノ結論ハ後デ変ワル
やめるか決める前に整理する5つのこと
ここがこの記事の中心です。気持ちが動いている時ほど、順番に整理してから決めてください。
順番に見ていきます。
手順①〜②:書き出して、分ける
最初にやってほしいのは、頭の中を紙に出すことです。もやもやしたままだと、実際より大きな問題に感じられます。
書き出したら、変えられることと変えられないことに分けてください。
たとえば、自分の練習のやり方や声のかけ方は変えられます。反対に、他人の性格やチームの人数はすぐには変えられません。
変えられないことに悩み続けるのが、いちばん心を消耗します。
分けるだけで、悩みの半分は「今すぐどうにもならないもの」だったと気づく選手もいます。
書き出し方に迷ったら、振り返りの型を使うと進めやすくなります。
手順③〜④:1つだけ試して、大人に話す
次は行動です。変えられることの中から1つだけ選び、2週間だけ試してみてください。
いくつも同時に変えようとすると続きません。1つに絞るのは、確実に最後までやり切るためです。
そして、その2週間のあいだに、話せる大人にいまの気持ちを伝えてください。顧問の先生でも、家族でも、外部のコーチでもかまいません。



やめたいって言ったら、引き止められそうで怖いです…



「やめたい」ではなく「迷っている」と伝えれば大丈夫ですよ。
伝え方をひとつ変えるだけで、相手の受け取り方は変わります。迷っていると言えば、相手は説得ではなく相談に乗ってくれます。
やめたあとに起きることを先に知っておく
決める前に、やめたあとの生活も具体的に想像しておいてください。ここを飛ばすと、後悔につながりやすくなります。
変わること①:人との関係が少し変わる
やめたあと、同じ部活だった人とは会話が減ることがあります。学校では毎日顔を合わせるので、そこを気まずく感じる人もいます。
これは誰かが悪いわけではなく、一緒に過ごす時間が減れば自然に起きることです。
先に知っておけば、実際にそうなったときに落ち込みすぎずにすみます。
反対に、部活を離れてから前より話しやすくなった、という声を聞くこともあります。関係が消えるわけではなく、形が変わるだけです。
変わること②:体を動かす時間が急に減る
もうひとつは体です。毎日動いていた分の運動がなくなるので、体力は思ったより早く落ちていきます。
やめたあとも動く習慣を少し残しておくと、体調も気持ちも保ちやすくなります。
引退した3年生向けにまとめた内容が、そのまま参考になります。
変わること③:時間の使い方を自分で決めることになる
3つ目は時間です。部活があるあいだは、放課後の予定は自動的に決まっていました。
やめるとその枠がなくなり、何をするかを毎日自分で決めることになります。
自由になった時間を持て余すと、やめたことを後悔しやすくなります。何に使うかを先に決めておいてください。



ヤメタアトノ時間ノ使イ方ヲ先ニ決メル



空いた時間に何をするかまで決まっていれば、迷いは小さくなりますよ。
やめて別のことに打ち込む人も、勉強に切り替えて結果を出す人もいます。やめること自体は、失敗ではありません。
続けると決めた人が最初にやること
整理した結果、もう少し続けてみようと決めた場合の話です。同じ場所に戻るだけでは、また同じ気持ちになります。
やることは1つだけで十分です。チームの中での目標ではなく、自分だけの小さな目標を決めてください。
レギュラーや勝敗は、自分だけでは決められません。決められないものを目標にすると、気持ちがまた振り回されます。
代わりに、サーブを10本中8本入れる、レシーブで1歩目を先に出す、といった自分で確認できることを置きます。
うまくいかない日があっても、その1つだけを見ていれば立て直せます。



今日はサーブだけ、と決めてやってみます!



それでいいんです。小さく決めた人ほど、長く続いていきますよ。
自信が下がったままだと目標も立てにくいので、次の記事もあわせて読んでみてください。
やめると決めたときの伝え方
やめる方向で気持ちが固まった場合の伝え方もお伝えします。ここでつまずいて、ずるずる続けてしまう人が少なくありません。
大事なのは3つだけです。
- 自分の口で、直接伝える
- 理由は正直に、ただし人を責める言い方は避ける
- 引き止められても、決めたことは変えない
理由を正直に伝えるのは、責めるためではありません。あなたの決断が本気だと伝わるからです。
反対に「なんとなく」と言ってしまうと、相手は迷いだと受け取り、話が長引きます。
引き止められるのは、必要とされている証拠でもあります。ありがたく受け取りつつ、決めたことは変えなくて大丈夫です。



自分から言うのは緊張しますね。



その緊張は、ちゃんと考えた人にしか出てこないものですよ。
そして、最後の日まで手を抜かないでください。やり切って終えた人は、その後もバレーを好きなままでいられます。
よくある質問
まとめ
バレー部をやめたいという気持ちは、まず種類を分けるところから整理していきます。
バレーが嫌になったのか、今の状況がつらいのか。この2つを分けるだけで、次にやることが見えてきます。
そのうえで、書き出す・分ける・1つ試す・大人に話す、の順で進めてください。それでも気持ちが変わらないなら、やめるという選択も正しい判断です。
私は元日本代表として、また指導者として多くの選手を見てきましたが、迷った時期があった選手ほど、自分で決めたあとは強くなっていました。
大切なのは、誰かに決めてもらうのではなく、自分で決めることです。



まずは紙に書き出すところからやってみます。



それが一番の近道です。決めるのはそのあとで大丈夫ですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのメンタルについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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