- 部員が足りなくて、来年からバレー部がなくなるかもしれないと聞いた
- 休部と廃部の違いも、決まったら子どもがどうなるのかも分からない
- 親として何か動いたほうがいいのか、黙って待つべきか迷っている
こんな悩みを解決します。
バレー部の存続が危ないときに親子でやることは、決まる前に「人数・時期・次の場所」の3つを確かめておくことです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、部活の環境は学校ごとに本当に違います。人数が少ない部でも、続け方を知っている家庭は選べる道が多く残ります。
反対に、決まってから慌てて調べると、大会の申請や練習先探しの締め切りに間に合わないことがあります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 休部と廃部がどう決まるのか、その流れが分かる
- 決まる前に親子でできる5つの行動が分かる
- 休部・廃部になってもバレーを続ける3つの道が分かる
子どもの部活との関わり方を全体から知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:決まる前に「人数・時期・次の場所」を確かめる
先に結論をお伝えします。バレー部の存続が危ないと聞いたら、親子で確かめることは次の3つです。
① あと何人いれば続けられるのか。
② いつまでに決まるのか。
③ 決まったあとに、どこでバレーを続けられるのか。
この3つが分かると、今やることがはっきりします。人数の問題なら部員集めに動けますし、時期が近いなら次の場所探しを先に始められます。
逆に、うわさだけで判断すると空回りしやすくなります。「なくなるらしい」という話が、実際には来年度の新入部員しだいだった、ということもあるからです。
うさママなくなると聞いて、頭が真っ白になってしまいました…。



まずは事実を3つだけ確かめましょう。動くのはそれからで大丈夫です。
もう1つ知っておいてほしいのは、部がなくなってもバレーが終わるわけではない、ということです。続ける場所の選び方は、あとの章でくわしくまとめています。
休部・廃部はどう決まるのか
まずは、休部と廃部がどういう流れで決まるのかを知っておきます。流れが分かると、どこに聞けばいいかも見えてきます。
言葉の違いから整理しておきます。
| 言葉 | 意味 | 部の扱い |
|---|---|---|
| 休部 | 活動を一時止めている状態 | 部員が集まれば再開できることが多い |
| 廃部 | 部そのものをなくすこと | 再開には新しく部を立ち上げる手続きが要る |
呼び方や決め方は学校によって違います。ここでは、よくある理由を2つに分けて見ていきます。
部員の人数が足りなくなるとき
いちばん多いのが人数の問題です。6人制バレーは試合に6人が要るので、3年生が引退したあとに人数がそろわなくなる形がよく起きます。
新入部員が入らない年が続くと、学校は活動を続けるかどうかを考え始めます。新年度の4月から5月にかけて、入部の人数を見て判断する学校もあります。
大事なのは、人数が足りない年でもすぐに廃部になるとは限らないことです。まずは休部として様子を見る学校もあります。



3年生が抜けたら、4人しか残らないんです…。



その場合も、すぐなくなるとは限りません。学校の考えを聞いてみましょう。
指導する先生がいなくなるとき
もう1つの理由が、顧問を引き受ける先生がいなくなることです。先生の異動や、学校全体で部の数を見直す流れの中で決まることがあります。
最近は、部活動を学校から地域へ移していく動きも進んでいます。地域によっては、学校の部としては終わり、地域のクラブとして活動が続く形もあります。
この流れは地域ごとに進み方が大きく違います。自分の地域の予定は、学校からのお知らせで確かめてください。



学校の部がなくなっても、地域で続く場合もあるんですね。



ええ。名前が変わるだけで、同じ仲間と続けられることもあります。
決まる前に親子でできる5つのこと
ここからが具体的な行動です。上から順に進めると、ムダに動き回らずにすみます。
1:顧問の先生に状況と時期を聞く
最初にやるのは、うわさではなく先生から話を聞くことです。聞く内容は、あと何人いれば続けられるのか、いつ判断するのか、の2つで十分です。
保護者が1人で聞きに行くより、保護者会や部の連絡の場で聞くほうが話が伝わりやすくなります。ほかの家庭も同じ不安を抱えていることが多いからです。
責める聞き方にならないよう気をつけてください。先生も続けたい気持ちで悩んでいることがあります。
聞くのは「あと何人必要か」と「いつ決まるか」の2つだけ。それ以上は、答えが出てから考えます。
2:子ども本人がどうしたいかを話す
次に、子どもの気持ちを聞きます。親が続けてほしいと思っていても、本人は別の部に興味が移っていることもあります。
聞くときは、続けるかやめるかを今すぐ決めさせないことです。バレーのどこが好きか、チームの誰と続けたいか、その2つを聞くだけで向きが見えてきます。



私ばかり焦っていて、本人の気持ちを聞いていませんでした。



本人の答えが、次の動きのいちばんの手がかりですよ。
3:部員を増やす動きに加わる
人数の問題なら、部員集めに加わるのが近道です。ただし、動くのは子どもたちと先生が中心で、親は後ろから支える形にします。
親ができるのは、体験の日の送迎を手伝う、ポスターづくりの材料を用意する、といった裏方です。知り合いの家庭に声をかけるときも、無理な誘い方はしないでください。
勧誘の進め方は、指導者向けの記事にくわしくまとめています。
4:合同チームで大会に出られるか確かめる
人数が足りない学校どうしが組んで大会に出る、合同チーム(連合チーム)という形があります。部員が少なくても、試合の場を残せる方法です。
条件は地域の中学校体育連盟や高校体育連盟、大会ごとの要項で決まっています。年度ごとに申請が要ることもあるので、先生に確認してもらうのが確実です。
合同チームは申請の締め切りがあるので、人数が足りないと分かった時点で先生に相談しておくのが安心です。
5:部の外で続けられる場所を調べる
最後に、学校の外でバレーを続けられる場所を調べておきます。使わずにすめばそれでよく、あくまで備えとしての準備です。
地域のクラブチーム、スクール、自治体のスポーツクラブなどが候補になります。練習日と移動時間、月にかかる費用をメモしておくと、あとで比べやすくなります。
調べるときは、中学生や高校生を受け入れているか、入会の時期が決まっているかも確認してください。人数に空きがないと、すぐには入れないことがあります。



ソナエ ハ ツカワナクテモ ムダニナラナイ
費用は月謝だけでなく、登録料や大会のたびにかかるお金も含めて考えます。部活より家計の負担が増えることが多いので、家族で話しておくと安心です。
休部・廃部が決まったあとの3つの道
休部や廃部が決まっても、バレーを続ける道は残っています。ここでは主な3つを並べます。
| 道 | 向いている子 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 合同チームで続ける | 今の仲間と大会に出たい | 合同練習の回数が限られる |
| 地域のクラブに移る | 練習量をしっかり確保したい | 送迎と費用が増える |
| 別の部活と両立する | 学校生活の中で続けたい | バレーの時間が週1〜2回に減る |
合同チームで今の仲間と続ける
学校に部員が残っているなら、合同チームで大会に出る道があります。休部中でも、先生が申請してくれれば出場できる場合があります。
ふだんの練習は自分の学校で、大会の前に相手校と合わせる形が多くなります。少ない人数での練習の組み方を知っておくと、ふだんの時間がムダになりません。
地域のクラブチームに移って続ける
練習量を保ちたいなら、地域のクラブチームに移る道があります。部活とは違い、ほかの学校の子と一緒に練習する場です。
移るときは、見学に2か所以上行ってから決めてください。雰囲気や移動時間は、行ってみないと分かりません。
クラブと部活の違いは、別の記事で比べています。
別の部活と両立しながら続ける
学校では別の部に入り、週末だけバレーの場に通うという続け方もあります。友達との時間を大切にしたい子には、この形が合うことがあります。
バレーの時間は減りますが、ゼロにはなりません。週1回でも続けていれば、ボールの感覚は残ります。



友達と同じ部に入りながら、週末だけバレーもありなんですね。



ありですよ。続け方は1つではありません。
どの道を選ぶかは、子ども本人の気持ちを真ん中にして決めてください。親が一番よいと思う道と、本人が続けられる道は同じとは限りません。
親がやりがちな3つの失敗
存続の話が出たときに、よかれと思ってやってしまう失敗があります。先に知っておくと避けられます。
失敗1:学校に強く抗議してしまう
部がなくなると聞くと、つい強い言い方で学校に意見したくなります。ただ、先生にも人数や体制の事情があり、強く言っても人数は増えません。
意見を伝えるなら、保護者どうしで気持ちをまとめてから、お願いの形で伝えるほうが話が進みます。
失敗2:親だけで話を進めてしまう
子どもに聞かないまま、クラブ探しや部員集めを親だけで進めてしまう失敗です。本人の気持ちが追いつかないと、移った先で続かないことがあります。
どの行動も、子どもと話してから始めてください。時間がかかっても、そのほうが結果的に早く落ち着きます。



良かれと思って、クラブの見学を勝手に申し込むところでした…。



見学の前に、本人がどう感じているか聞いてみましょう。
失敗3:決まるまで何もせず待つ
反対に、決まるまで何もしないのも遠回りです。合同チームの申請や、クラブの受け入れには締め切りや空き状況があるからです。
調べておくだけなら、決まらなかったときも損はありません。準備と決断は分けて考えてください。
調べるのは今、決めるのは結果が出てから。この順番なら、どちらに転んでも慌てずにすみます。
よくある質問
まとめ:決まる前に確かめれば、続ける道は残る
バレー部の存続が危ないときは、うわさで動かず、決まる前に事実を確かめるのが出発点です。
あと何人いれば続けられるか・いつ決まるか・次にどこで続けられるか。この3つを先に確かめておきます。
| 今の状況 | 親子でやること |
|---|---|
| なくなるかもしれないと聞いた | 顧問の先生に人数と時期を聞く |
| 人数があと少し足りない | 部員集めを裏方で支える |
| 人数がそろいそうにない | 合同チームの可否を確かめる |
| 休部・廃部が決まった | クラブや地域の場を見学して選ぶ |
私は元日本代表として多くの選手を見てきましたが、環境が変わったあとも続けた選手は、場所が変わってもしっかり伸びていきます。



まずは先生に、あと何人いればいいか聞いてみます!



それが最初の一歩です。分かれば、次にやることが決まりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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