- どんなサーブが来るのか、種類の違いがよくわからない
- 速いサーブや揺れるサーブに、毎回ぎりぎりで反応してしまう
- サーブの種類ごとに、どう受け分ければいいのか知りたい
こんな悩みを解決します。
サーブのレシーブが安定しない人ほど、サーブを「回転」と「軌道」で見分けるだけで反応が一気に楽になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
現役時代も、相手のサーバーが構えた瞬間に「どの種類が来るか」を予測してから動いていました。種類を知ることは、レシーブの準備そのものなんです。
この記事では、レシーブする側が知っておきたい7タイプのサーブと、それぞれの受け方のコツを整理します。
ぜひ参考にしてみてください。
- サーブを「回転」と「軌道」で見分ける考え方
- 7タイプそれぞれの特徴と、レシーブの注意点
- 種類に合わせて準備を変える、実戦的な受け方
それでは、詳しく見ていきましょう。
結論:サーブは「回転」と「軌道」で見分ける
結論から言うと、サーブの種類は回転(どう動くか)と軌道(高さ・速さ)の2つを見れば、ほぼ整理できます。
種類の名前を全部暗記する必要はありません。大事なのは、そのサーブが空中でどう動き、どこに落ちてくるかを予測して、レシーブの準備を変えることです。
なぜ種類を知るとレシーブが楽になるのでしょうか。それは、種類がわかれば、打たれる前に準備を始められるからです。
揺れるサーブなら早めに面を作る、速いサーブなら低く構える、という準備を、ボールが来る前にできるんですね。
逆に種類を知らないと、すべてのサーブにその場で反応することになり、いつもぎりぎりの後手になってしまいます。
サルくんサーブってそんなに種類があるの?名前を覚えるのが大変そう…



名前じゃなくて、動き方で覚えると楽だよ。回転と軌道、この2つだけ見ればいいんだ。
まずは7タイプを一覧で見ておきましょう。受け方の細かいコツは、このあと種類ごとに説明していきますね。
| タイプ | 動きの特徴 | レシーブの注意 |
|---|---|---|
| アンダーハンドサーブ | ゆっくり・山なり | 落ち着いて正面で受ける |
| サイドハンドサーブ | やや横回転で曲がる | 曲がりを見て面を合わせる |
| フローターサーブ | 無回転で揺れる | 最後まで目を離さない |
| ジャンプフローター | 揺れ+速さが加わる | 早めに落下点へ入る |
| ジャンプサーブ | 速くて前回転で落ちる | 低く構えて差し込まれない |
| トップスピンサーブ | 強い前回転で急に落ちる | 落ちる分を計算して待つ |
| シュートサーブ | 横回転で外へ曲がる | 曲がる先に体を置く |
サーブを見分ける2つのポイント


種類ごとの説明に入る前に、見分けの土台になる「回転」と「軌道」をもう少しだけ整理しておきます。ここがわかると、初めて見るサーブでも対応できるようになります。
回転で動きが変わる
ボールの回転は、空中での動きを決めます。タイプは大きく3つです。
- 無回転 … 空気の流れで左右に不規則に揺れる
- 前回転(ドライブ) … 急ブレーキがかかったように落ちる
- 横回転(シュート) … 左右どちらかへ曲がる
回転がわかると、ボールが「落ちる」のか「曲がる」のか「揺れる」のかを先読みできます。サーバーの手の振り方を見れば、ある程度予測できるんですよ。
軌道で準備が変わる
もう1つは軌道、つまり高さと速さです。高くゆっくり来るサーブは、落ち着いて正面に入る時間があります。
一方、低く速いサーブは、構えが遅れると体に差し込まれます。速いサーブほど低く構え、早めに落下点へ入るのが鉄則です。
高さと速さは、サーバーの打ち方とフォームの大きさからも予測できます。大きく跳んで打てば速い球、ふわっと当てれば高くゆっくりの球、という具合です。



打たれる前に、そんなに予測できるものなの?



できるよ。サーバーの構えと助走をよく見ると、ヒントがいっぱい出てるんだ。



カイテン デ ウゴキ キドウ デ ジュンビ
入りやすい基本サーブの受け方


まずは、ゆっくりめで受けやすい2タイプです。スピードがない分、あわてず正面に入れば確実に返せます。
アンダーハンドサーブ
下から振り子のように打つサーブで、山なりにゆっくり飛んできます。スピードがなく、回転もほとんどかかりません。
受け方はシンプルで、正面に入って、面を作って足で運ぶだけです。時間に余裕があるので、腕を振らずに面で押し出せば、きれいにセッターへ返せます。
ただし、ゆっくりだからこそ「簡単だ」と気を抜いて雑に返すミスが多いんです。あらかじめ止まって、ていねいにコントロールしましょう。
このサーブは練習にもぴったりです。山なりでコースが読みやすいので、面をセッターへ向けて残す感覚や、足で運ぶ感覚を身につける基礎として活用してくださいね。
サイドハンドサーブ
体の横から腕を回して打つサーブで、やや横回転がかかって曲がることがあります。スピードは中くらいです。
曲がりに惑わされないコツは、ボールの最後の動きを見てから面を合わせること。早めに落下点の近くへ入り、曲がった先に体を置き直す余裕を持っておきます。
横回転の曲がりは、サーバーの腕が体の横を回る動きに表れます。打つ前のフォームを見れば、どちら向きに曲がりそうかをある程度予測できますよ。
サイドのレシーブは、横から来るボールへの入り方が鍵になります。体の正面でとらえる準備をくわしく知りたい人は、こちらもあわせてどうぞ。



ゆっくり系は時間がある。あせらず正面に入るのが一番だよ。
揺れるフローター系の受け方


次は、レシーブで最も嫌がられる無回転系です。回転がない分、空中で不規則に揺れるのが特徴です。
フローターサーブ
当てた瞬間に振り抜かず止めて打つことで、無回転になって揺れるサーブです。コースが読みにくく、最後にふっと動くのがやっかいなんですよね。
受け方の核は、最後まで目を離さず、面を早めに作って待つこと。揺れに対して腕を振って合わせにいくと、面がブレて大きく弾きます。
当たる瞬間に少しだけ脱力して面を手前に引くと、跳ね返りをセッターが上げやすい高さに調節できます。揺れるボールほど、腕で合わせにいかず、面を作って待つが鉄則です。
揺れに対しては、立ち位置も大事になります。サイドライン際ぎりぎりに立つと、コート中央の打ちやすいエリアを空けてしまいます。
少し内側に立って、打たれやすい中央を自分の守備範囲に入れるのがコツです。
ジャンプフローターサーブ
跳びながら打つフローターで、無回転の揺れにスピードが加わります。揺れと速さの両方に対応しないといけないので、難易度が上がります。
ポイントは、打たれる前から早めに落下点へ入っておくこと。速いので、ボールを見てから動くと間に合いません。サーバーの助走を見た時点で、来そうなコースへ一歩寄っておきましょう。
スピードがある分、当たってから返すまでの遊びが少なくなります。面を早めに固定し、揺れに対しては腕ではなくわずかな脱力で吸収する意識を持つと、大きく弾く失敗が減ります。
揺れるフローター系の細かい対応は、別の記事でもくわしく説明しています。
速くて変化するサーブの受け方


最後は、上の年代で増えてくる速い変化系です。スピードと回転の両方があるので、構えと立ち位置で勝負が決まります。
ジャンプサーブ(スパイクサーブ)
スパイクのように跳んで打つ、最も速くて重いサーブです。前回転がかかっているので、速いだけでなく急に落ちてきます。
受け方は、低く構えて、体に差し込まれないことが最優先です。速い球に対して腕を振ると面が暴れるので、面は作っておいて、当たる瞬間は少し脱力して跳ね返りを吸収します。
ジャンプサーブは、強く返そうとする必要はありません。むしろ力を抜いて、ボールの勢いを利用してセッターへ運ぶイメージです。
当てて返すというより、当たったボールを送り出すだけ、と考えると面がブレにくくなります。
立つ深さは「○m下がる」と固定で決めません。一番短く落ちる球に一歩で届く位置を基準にしつつ、前に出すぎないことが大切です。
相手が一番打ちやすいのはネットから6〜8mあたりの深いコースなので、前に詰めすぎるとそこで体勢を崩します。
その日の相手の調子も見ながら、立つ深さをそのつど決めましょう。短い球への一歩対応と、深いコースのカバーを天秤にかけて、ちょうどいい場所を選ぶイメージです。



速いサーブは「下がりすぎ」も「詰めすぎ」も危ない。一歩で届く場所を探そう。
トップスピンサーブ
立った状態から強い前回転をかけて打つサーブです。ジャンプサーブほど速くはありませんが、急ブレーキがかかったように落ちるのが特徴です。
落ちる分を計算に入れて、思ったより少し前で待つのがコツです。回転で落ちることを知らないと、ボールの下に入りすぎて空振り気味になります。
前回転のサーブは、コートの奥に深く来るように見えて、最後にストンと落ちます。「奥に来る」と感じたボールが急に手前へ落ちてくる、という動きを頭に入れておくと、落下点を読み違えにくくなります。
ジャンプサーブを含む速いサーブへの構えは、こちらの記事でも掘り下げています。
シュートサーブ
横回転をかけて、左右どちらかへ大きく曲げるサーブです。ライン際へ逃げるように曲がるので、追いきれずに見送ってしまうことがあります。
対応の核は、曲がる方向を読んで、曲がった先にあらかじめ体を置くこと。ボールの軌道を最後まで見て、フットワークで曲がりの内側に入り込みます。
ライン際へ逃げるボールは、つい「アウトかな」と見送りたくなります。でも横回転は最後にコート内へ戻ってくることもあるので、曲がりきるまで体を寄せておくのが安全です。
判断に迷ったら、まず触れる位置に入っておきましょう。



速い系は、立つ場所と低い構えで決まるんだね!
サーブの種類に強くなる練習法
種類への対応は、いろいろなサーブをまぜて受ける練習でぐっと伸びます。1種類ずつではなく、ランダムに来る状況に慣れることが大事です。
予測を声に出すと、フォームと種類の結びつきが体に染み込みます。最初は外れてもかまいません。外れた理由を考えることが、見分けの精度を上げてくれます。
慣れてきたら、種類だけでなく「どこへ来そうか」のコースまで予測してみましょう。サーバーの体の向きや助走の角度には、狙いどころのヒントが出ています。
種類とコースの両方を読めるようになると、レシーブの一歩目が見違えるほど速くなります。
落下点への入り方そのものに不安がある人は、フットワークの練習もあわせて取り入れると効果的です。
隣の人との守備範囲を決めて、打たれた瞬間に「自分が取る・任せる」を声で確認するのも忘れないでくださいね。お見合いでの失点が、これだけで大きく減ります。



種類を当てるゲームにすると、楽しみながら見分けがうまくなるよ。
サーブの種類とレシーブのよくある質問
まとめ:見分けられれば、レシーブはもっと楽になる
サーブのレシーブは、種類を回転と軌道で見分けて、準備を変えるだけで安定します。名前の暗記より、動き方の理解が近道です。
| 系統 | 代表的なサーブ | 受け方の要点 |
|---|---|---|
| 入りやすい系 | アンダー・サイド | 正面に入って面で運ぶ |
| 揺れる系 | フローター・ジャンプフローター | 目を離さず早めに面を作る |
| 速い変化系 | ジャンプ・トップスピン・シュート | 低く構え、立ち位置で勝負 |



回転と軌道! これなら初めてのサーブでも対応できそう!



そのとおり! あとは仲間といろんなサーブをまぜて受ける練習を重ねていこう♪
私は元日本代表として、そして指導者として、レシーブの第一歩は「相手を知ること」だと考えています。種類を見分ける目が、あなたのレシーブを一段引き上げてくれますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
レシーブについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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