- レシーブで膝をつくたびに、サポーターがずり下がってくる
- 気がつくとパッドが横を向いていて、肝心の場所を守れていない
- 試合中に何度も直していて、プレーに集中できない
こんな悩みを解決します。
膝サポーターがずれる原因は、位置・サイズ・つけるタイミングの3つにほぼしぼられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、ずれて困っている選手の多くは、はじめの位置が数cm下すぎるだけなんです。
お皿の中心とパッドの中心が重なっていれば、飛び込んでも大きくは動きません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 膝サポーターの正しい位置と、合わせ方の目安がわかる
- ずれる3つの原因を、自分のケースで見分けられる
- 試合中にずれたときの直し方と、買い替えの見極めがわかる
用品選び全体の考え方は、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:お皿の中心に合わせて、立ったままつける
先に結論をお伝えします。膝サポーターがずれにくくなる手順は、次の5つです。
ポイントは、座ってつけないことです。膝を曲げた姿勢でつけると、伸ばしたときに生地が余ってしまいます。
その余りが、着地のたびに下へ落ちていく原因になります。
サルくんずっと座ってつけてました…。



多いんですよ。立って、膝をまっすぐ伸ばしてから通してみてください。
ずれると守れない|位置がずれた膝サポーターの困りごと
サポーターは、パッドが当たっている場所しか守れません。数cmずれるだけで、床に当たる部分が裸のままになります。
バレーは、レシーブで膝をつく・飛び込む・着地するという動きを1日に何百回もくり返す競技です。
その1回ごとに、ずれたサポーターは少しずつ下がっていきます。
ずれたまま使い続けると、擦り傷やあざができやすくなり、練習の途中で膝をつくのが怖くなってしまいます。
怖さが出ると、飛び込む1歩が遅れます。用具の問題が、プレーの問題に変わってしまうんですよね。
もう1つ見落とされがちなのが、試合中に直す時間です。
サーブの前やラリーの合間に何度も引き上げていると、その分だけ次のプレーの準備が遅れます。



ナオス回数ガ増エルト集中ガ切レル
直す動作そのものは数秒でも、意識は一度コートから離れます。相手のサーブの構えを見る時間が、そのぶん短くなるんです。
用具が気になっている間、選手の目はボールではなく自分の膝を見ています。
だからこそ、ずれを我慢して使うのではなく、はじめの位置から見直す価値があります。



言われてみると、直してる間はボールを見てないです…。



そこなんですよ。用具のことを忘れていられる状態が、いちばん動ける状態です。
ずれる原因は3つ|自分のケースを見分ける
なぜずれるのかは、次の3つに分けて考えると見分けがつきます。
原因1:はじめの位置が低い
いちばん多いのがこれです。パッドの中心がお皿より下に来ていると、膝を曲げるたびに生地が押し下げられます。
お皿の中心とパッドの中心が重なっているか、鏡の前で確認してみてください。
原因2:サイズが大きい
指が2本以上すっと入る余裕がある場合は、大きすぎます。動くたびに生地が回り、パッドが横や後ろを向いてしまいます。
逆に、きつすぎるのも良くありません。ふくらはぎに跡がくっきり残る、足先がしびれるという場合は、小さすぎるサインです。
原因3:ゴムがのびている
長く使ったサポーターは、上下の口ゴムがのびて止まらなくなります。洗って干した直後はしっかりしていても、練習の後半で下がってくるのが目印です。
- はいた直後はぴったりなのに、動くと下がる → 位置が低い
- 動くとパッドが横を向く → サイズが大きい
- 練習の後半だけ下がる → ゴムがのびている



後半だけ下がるのは、ゴムだったんですね。



そうです。原因が違えば直し方も変わるので、まずどれかを見分けましょう。
サポーターのタイプそのものを見直したい場合は、次の記事が参考になります。
正しい位置の合わせ方|お皿を基準に決める
位置の基準は、膝のお皿(膝蓋骨)です。太ももでもふくらはぎでもありません。
私は選手に、まず自分の指でお皿を探すところから確認してもらっています。基準の場所がわかっていないと、毎回ちがう位置につけてしまうからです。
まず、膝を伸ばして立ちます。お皿の出っぱりを指で探して、その真ん中を覚えてください。
そこへパッドの中心を重ねます。左右にも回さず、まっすぐ前を向くように合わせるのがコツです。
上下だけでなく、左右の向きもそろえてください。パッドが少し外を向いているだけで、飛び込んだときに膝の内側が守れません。
合わせたら、その場で膝を2〜3回曲げ伸ばしします。ここで下がってくるなら、サイズかゴムの問題です。
上端はどこまで上げるか
上端が太ももの真ん中まで来るほど上げると、今度は歩くたびに太ももの筋肉に押し下げられます。
お皿の上、指2〜3本ぶんくらいまでを目安にしてみてください。
下端がふくらはぎに食い込むとき
下端がふくらはぎの太い部分に食い込む場合は、丈が短いタイプを選ぶと落ち着きます。
ふくらはぎは動くたびに太さが変わるので、そこで止めようとすると押し出されてしまうんです。
練習前に合わせるときは、汗をかく前の乾いた肌でやってください。乾いた状態で決めた位置が、その日の基準になります。



アップの後だと、もうずれてるってことですか?



汗で少し動いた後の位置ですからね。最初は乾いた肌で決めて、汗をかいたら拭いて戻す。この順番です。
練習中・試合中にずれたときの直し方
ずれたと気づいたら、引き上げるだけで済ませないでください。引き上げただけでは、生地のねじれが残ったままになります。
短い時間で直すなら、次の順番が早くて確実です。
タイムアウトやサーブ前など、止まっている時間に済ませるのが基本です。ラリー中に直そうとすると、そこだけ動きが遅れます。
汗で滑る日は、直す前にタオルで膝の上を拭いてください。ぬれた肌の上では、どんなサポーターも止まりません。



一度下ろしたほうが、結局は早いんですね。



はい。引き上げるだけだと、またすぐ同じところまで落ちてきますよ。
それでも止まらないときは、道具を見直す
位置を合わせても下がってくるなら、サポーター自体がその子の膝に合わなくなっています。
判断の目安は、口ゴムです。はいたときに口ゴムの跡がつかない、指で引っぱるとすぐのびきるという状態なら、寿命と考えてよいでしょう。
- 口ゴムを引っぱると、手を離してもすぐ戻らない
- パッドの中に折りじわができて、元に戻らない
- 位置を合わせ直しても、10分で同じところまで下がる
成長期の選手は、体が変わるスピードのほうが早いこともあります。
去年ぴったりだった物が、今年は太ももに入らない、逆にゆるいというのはよくあることです。



去年のをそのまま使ってました。



学年が上がったら、一度はいて確かめてみてください。体のサイズは変わりますからね。
洗い方でも持ちは変わります。ネットに入れずに洗ったり、乾燥機にかけたりすると、ゴムは早くへたります。
手入れの手順は、次の記事でまとめています。
買い替えるときは、丈と厚みを今使っている物と比べて選ぶと失敗しにくくなります。ずれが気になる場合は、少し長めの丈が落ち着きます。
左右2個組の定番モデルなら、練習用と試合用で分けても使いやすいです。
体の小さい小学生には、ジュニア用のほうが口ゴムの径が合います。



大人用をゆるく使うより、体に合う径の物のほうがずれにくいですよ。
サポーターは、痛みを治す道具ではありません。膝の痛みが続く場合は、用具に頼らず練習量を見直し、医療機関に相談してください。
選び方の基準そのものを知りたい方は、こちらもどうぞ。
やりがちな3つの失敗
失敗1:2枚重ねてはく
下がるのが嫌で2枚重ねる選手がいますが、生地どうしが滑ってかえってずれます。締めつけも強くなり、長い練習では血の巡りが悪くなります。
失敗2:小さいサイズにする
止まってほしくて1つ下のサイズを選ぶと、膝が曲げにくくなります。低い姿勢が作れなくなると、レシーブの構えそのものが崩れます。
失敗3:テープで肌に留める
ずり下がり止めのつもりでテープを貼ると、汗でかぶれることがあります。皮膚が弱い時期は特に避けてください。
ずれを止めるために、締めつけや貼りつけで無理やり固定しないでください。合うサイズに変えるほうが、結果的に早く解決します。



重ねるのはダメなんですね…。



はい。1枚で合う物を選ぶほうが、動きやすくて安全ですよ。
よくある質問
膝そのものを支えたい場合は、テーピングという選び方もあります。
まとめ:合わせる位置を決めれば、直す回数は減る
膝サポーターのずれは、根性ではなく手順で減らせます。立ったまま、お皿の中心に合わせる。私が指導現場でまず伝えるのも、この1点です。
それでも下がるなら、サイズかゴムのどちらかです。原因を見分けてから手を打ってください。
引き上げるのではなく、一度下ろしてからつけ直す。この一手間が、試合中の集中を守ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 手を打つところ |
|---|---|---|
| はいた直後から下がる | 位置が低い | お皿の中心に合わせ直す |
| パッドが横を向く | サイズが大きい | 1つ上ではなく、合うサイズへ |
| 練習の後半だけ下がる | 口ゴムがのびている | 買い替えと洗い方の見直し |
| ふくらはぎに食い込む | 丈が長すぎる | 短い丈のタイプへ |
まずは次の練習で、立ったままつけるところから試してみてください。



明日からやってみます!



位置が決まると、膝をつくのが怖くなくなりますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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