- サポーターを買いたいが、体のどこに何を着ければいいのかわからない
- 膝・足首・肘・指…種類が多すぎて、自分に必要なものを選べない
- とりあえず全部つけるべきなのか、優先順位を知りたい
こんな悩みを解決します。
この記事は、特定の部位を深掘りするのではなく、バレーで使うサポーターの全体像(膝・足首・肘・指・腰)を1ページで見渡せる「地図」としてまとめました。まず全体を把握して、自分に必要な部位だけ、あとから詳しくたどれるようにしています。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、「サポーターは多ければ多いほど安心」ではありません。自分のプレースタイルとケガの不安に合わせて、必要な部位だけ選ぶのが、動きやすさとの両立のコツなんです。
この記事で全体像をつかめば、無駄な買い物も、必要なものの買い忘れも減らせます。
- バレーで使う主なサポーターの種類と役割がわかる
- 自分に必要な部位の見つけ方・優先順位がわかる
- 部位ごとの選び方の入り口(詳しい記事)がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:サポーターは「守る目的」で4タイプに分けられる
先に結論からお伝えします。バレーのサポーターは、大きく分けると「衝撃から守る」「関節を支える」「摩擦から守る」「体幹を支える」の4つの目的に整理できます。
まずは主なサポーターを、部位・目的・主に使う人でざっと見渡してみましょう。
| 部位 | 主な目的 | とくに使いたい人 |
|---|---|---|
| 膝 | 床の衝撃・関節の保護 | ほぼ全員・とくにレシーブ重視 |
| 足首 | 捻挫の予防・再発防止 | 捻挫のクセがある人 |
| 肘 | 床との摩擦・打撲防止 | 飛び込みが多い人 |
| 指 | 突き指・関節の保護 | ブロック・オーバーが多い人 |
| 腰 | 腰まわりの負担軽減 | 腰に不安がある人 |
全部つける必要はない。「自分の不安がある部位」から選ぶのが正解。
サルくんえっ、全部つけたほうが安心なんじゃないの?



つけすぎると動きが重くなることもあるんだ。必要な部位を見極めるほうが大事だよ。
サポーターは体を守ってくれますが、着けるほど動きが制限される面もあります。だからこそ、「どこに不安があるか」を軸に選ぶのが、この記事でいちばん伝えたいことです。
たとえば、レシーブで床に膝をつく回数が多い人にとって、膝の保護は優先度が高くなります。一方で、床に飛び込む機会がほとんどない人なら、肘の保護はあと回しでかまいません。このように、同じチームの中でも、ポジションやプレースタイルによって必要なサポーターは変わってきます。
大切なのは、「みんなが着けているから」という理由で揃えるのではなく、自分自身の体としっかり向き合うことです。過去にケガをした部位、練習後にいつも痛くなる部位、着地のたびに不安を感じる部位。そうした「自分の困りごと」を思い浮かべながら、この先の各部位の説明を読み進めてみてください。
なお、サポーターはあくまで負担をやわらげたり、動きを支えたりする補助の道具です。着ければケガをしないというものではなく、基礎的な体づくりや正しいフォームがあってこそ、本来の力を発揮します。この点は、どの部位のサポーターにも共通する前提として、頭の片隅に置いておいてください。
膝サポーター:床の衝撃と関節を守る(優先度が高い)
多くのプレーヤーにとって、いちばん出番が多いのが膝まわりのサポーターです。
レシーブで床に膝をつくバレーでは、膝の保護は優先度が高い。
膝まわりのアイテムには、大きく2種類あります。床との衝撃・擦り傷から守る「膝パッド」と、関節まわりを支えて安定させる「膝サポーター」です。呼び方が混同されやすいので、役割の違いを知っておくと選び間違いを防げます。
膝パッドは、レシーブで床に膝をついたとき、床との衝撃や擦り傷から膝を守ってくれます。とくにディグ(飛び込みレシーブ)や、レシーブ練習で何度も床に膝をつく場面で活躍します。バレーを始めたばかりの人が、まず最初に検討することが多いのもこの膝パッドです。
一方の膝サポーターは、膝の関節そのものを支えて安定させる役割です。膝に不安がある人や、ジャンプの着地で膝がグラつく感じがある人に向いています。パッドのように衝撃から守るというより、関節をサポートして負担を軽くするイメージですね。



「守る」パッドと「支える」サポーターで、役割が違うんだね。



そう。レシーブ中心ならまずパッド、関節が不安ならサポーター、が入り口だよ。
どちらか一方を選ぶ人もいれば、練習内容によって使い分ける人もいます。まずは自分が「床に膝をつく衝撃」で困っているのか、「関節の不安」で困っているのかを整理すると、選びやすくなります。
膝は使う人がとても多い部位なので、選び方は別記事でくわしくまとめています。役割の違いや使い分けは、こちらから確認してみてください。
足首サポーター:捻挫の予防と再発防止
足首は、ジャンプの着地やステップでもっとも捻挫が起きやすい部位です。



一度も捻挫してなくても、つけたほうがいいの?



予防で使う人もいるけど、まずは「捻挫のクセがある人」が優先だね。
足首サポーターは、固定力の強さでいくつかのタイプに分かれます。軽く支えるソフトタイプから、しっかり固定するハードタイプまで幅があり、捻挫のクセの強さに合わせて選ぶのがポイントです。
バレーは、ジャンプの着地やすばやいステップをくり返す競技です。着地の瞬間に足首が内側にひねられると、捻挫が起きやすくなります。一度捻挫をすると、じん帯がゆるんでクセになりやすく、「またやってしまうかも」という不安を抱えたままプレーする選手は少なくありません。
足首サポーターは、そうした不安をやわらげ、着地のときの足首の動きを支えてくれます。ただし、固定力が強いほど良いというわけではないのが難しいところです。強く固定すれば安心感は増しますが、そのぶんジャンプやステップの自由度は下がってしまいます。
- 過去に捻挫をして、着地に不安がある
- ジャンプの着地でグラつきやすい
- 再発を防ぎながらプレーを続けたい



「強く固定すれば安心」じゃなくて、自分の不安に合わせるんだね。



そういうこと。捻挫のクセが軽いのにガチガチに固めると、かえって動きにくくなるからね。
固定力が強いほど安心感は増しますが、そのぶん動きは制限されます。この兼ね合いや具体的な選び方は、別記事で固定タイプ別にくわしく比べています。
肘・指・腰:プレースタイルに応じて追加する
膝・足首に加えて、プレースタイルによってはこれらの部位も検討します。全員が必ず必要というわけではないのがポイントです。ここからは、当てはまる人だけ読めば大丈夫、という気持ちで見ていきましょう。
肘サポーター
レシーブで床に飛び込むことが多い人向けです。床との摩擦による擦り傷や、打撲から肘を守ります。ディグ(飛び込みレシーブ)が多いポジションで出番が増えます。
とくにレシーブに全力を出す選手ほど、肘の内側を擦りむいてしまいがちです。擦り傷が気になって思い切り飛び込めない、という状態はもったいないもの。肘を守れると、痛みを気にせずボールに飛び込めるようになり、結果的に守備の思い切りのよさにつながることもあります。
指サポーター
ブロックやオーバーハンドパスで、突き指をしやすい人向けです。関節を支えて、指にかかる負担をやわらげます。テーピングとの使い分けもポイントになります。
指は、一度突き指をすると長引きやすい部位です。過去に突き指をして関節がゆるく感じる人や、ブロックで強いスパイクを受け止める機会が多い人は、指サポーターやテーピングで関節を支えると安心感が増します。ただし、指はこまかい感覚が大切な部位でもあるので、動きを邪魔しない範囲で使うのがコツです。
腰サポーター(コルセット)
腰に不安がある人が、腰まわりの負担を軽くする目的で使います。ただし腰の痛みは体からの大事なサインでもあります。痛みが続く場合は、まず医療機関で相談してください。
バレーは、スパイクで体を反らせたり、レシーブで低く踏ん張ったりと、腰に負担がかかる動きの多い競技です。とはいえ、腰サポーターに頼りきるのは考えものです。腰の不調は、体幹の弱さやフォームのクセが原因になっていることもあります。サポーターで一時的に負担を軽くしつつ、根本の原因にも目を向けていくのが理想です。



肘・指・腰は「その部位に不安がある人」が対象。全員が揃える必要はないよ。
- 肘:飛び込みレシーブが多い
- 指:ブロックやオーバーで突き指しやすい
- 腰:反りや踏ん張りで腰に不安がある
肘・指については、それぞれ選び方の記事があります。自分に当てはまる部位だけ、深掘りしてみてください。
サポーターの選び方:どの部位も共通する3つの基準
部位はちがっても、選ぶときに見るポイントは共通しています。この3つを押さえておけば、どのサポーターでも大きく外しません。
- サイズ(きつすぎ・ゆるすぎを避ける)
- 固定力(支える強さと動きやすさのバランス)
- 着け心地(素材・ムレにくさ・ズレにくさ)
いちばん失敗が多いのがサイズです。きつすぎると血流やムレが気になり、ゆるすぎると支える力が出ません。多くの製品にサイズ表があるので、面倒でも実寸を測って合わせましょう。



固定力って、強ければ強いほどいいわけじゃないの?



うん。強く固定すると安心だけど、動きは制限される。だから「不安の強さ」に合わせるんだ。
着け心地も見逃せません。長時間つけるものなので、ムレにくさやズレにくさは続けやすさに直結します。可能なら実店舗で試す、口コミを確認する、といった一手間が失敗を減らします。



サイズ・固定力・着け心地の3つを見れば、どの部位でも失敗しにくいんだね。



そう。この3つは膝でも足首でも肘でも共通だから、覚えておくと便利だよ。
とくに成長期の選手は、体がどんどん変わっていくので、去年ぴったりだったサイズが今年は合わない、ということも起こります。買い替えのタイミングでは、あらためて実寸を測り直すと安心です。
サポーター選びは「サイズ→固定力→着け心地」の順にチェックすれば大きく外さない。
なお、サポーターはあくまで補助です。「つければケガをしない」ものではなく、あくまで負担を軽くしたり、動きを支えたりする道具だと考えてください。基礎的な体づくりやフォームの改善と合わせてこそ、力を発揮します。
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バレーのサポーターについてよくある質問
選手や保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
まとめ:不安がある部位から、必要なものを選ぼう
バレーのサポーターは、膝・足首・肘・指・腰と多くの種類があります。大切なのは全部揃えることではなく、自分の不安がある部位から、必要なものを選ぶことです。
| 部位 | まず検討する人 | 詳しい記事へ |
|---|---|---|
| 膝 | ほぼ全員 | 膝パッド/膝サポーター |
| 足首 | 捻挫のクセがある | 足首サポーター |
| 肘 | 飛び込みが多い | 肘サポーター |
| 指・腰 | その部位に不安 | 各記事へ |
サポーターは補助。不安のある部位を見極め、体づくりと合わせて活かすのがいちばん。
私は元日本代表として、サポーターを上手に使って不安をやわらげ、思い切りプレーできるようになった選手を何人も見てきました。まずは自分の体と相談して、必要な部位から選んでいきましょう。



まずは膝から。あとは自分の不安に合わせて足していくよ!



その考え方でバッチリだよ。全体像がわかれば、もう迷わないね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
用品選びについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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