子どもがバレー部のキャプテンに|親ができる5つの支え方

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子どもがバレー部のキャプテンになったときに親ができる支え方
  • 子どもがバレー部のキャプテンに選ばれた
  • うれしい反面、責任の重さでつぶれないか心配している
  • 親としてどこまで口を出していいのか、距離の取り方が分からない

こんな悩みを解決します。

キャプテンになった子を支えるときに、親がやることは多くありません。家を「キャプテンをお休みできる場所」にして、話を聞き、休む時間を守ることが中心です。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

指導の現場では、キャプテンになった選手がチームのことを優先するあまり、自分の練習や休息を後回しにしてしまう場面をよく見かけます。まじめな子ほど、1人で抱えこみやすい役目です。

親が前に出るより、後ろで支えるほうがキャプテンの子は力を出しやすくなります。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • キャプテンになった子が抱えやすい3つの負担が分かる
  • 親ができる5つの支え方と、話を聞くときのコツが分かる
  • キャプテンの親がやりがちな失敗と、先生に相談する目安が分かる

子どものバレーとの関わり方を全体から知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:家をキャプテンを休める場所にする

先に結論をお伝えします。キャプテンになった子を支えるために、親が意識するのは次の3つです。

① キャプテンの仕事には口を出さず、話を聞く役に回る。
② 睡眠や自分の練習の時間を、家の側から守る。
③ 結果ではなく、役目を続けていることを認める。

キャプテンは、チームの中では「みんなを引っぱる人」でいなければなりません。家でまでその顔を続けると、気持ちが休まる時間がなくなってしまいます。

家に帰ったら、ただの中学生・高校生に戻れる。それだけで、翌日また体育館でキャプテンの顔ができるようになります。

うさママ

キャプテンなんて、うちの子に務まるのか心配で…。

あげば

選ばれたのには理由があります。親は後ろで支える役に回りましょう。

キャプテン本人がやる仕事や、信頼される行動は別の記事でくわしくまとめています。子どもと一緒に読んでもらうのもおすすめです。

キャプテンになった子が抱えやすい3つの負担

キャプテンになると、目に見えない負担が一気に増えます。どんな負担があるかを知っておくと、家での様子の変化に気づきやすくなります。

周りに気を配る仕事が増える

キャプテンは、自分の練習だけでなく、チーム全体の様子に目を配るようになります。準備や片づけの段取り、声を出していない部員への声かけ、先生からの連絡を全員に回すことなどです。

一つひとつは小さな仕事でも、積み重なると頭が休まりません。家に帰ってからも「明日の練習、あの子に何て言おう」と考えていることがあります。

サルくん

家に帰っても、部活のことばかり考えてしまうんです…。

あげば

それだけチームを大事にしている証拠です。でも、休む時間も必要ですよ。

自分のプレーが落ちる不安

2つ目は、自分のプレーへの不安です。周りを見る時間が増える分、自分の練習に集中できる時間は減りやすくなります。

「キャプテンなのにミスが多い」と自分を責めてしまう子もいます。プレーが一時的に落ちるのは、役目に慣れるまでのよくある流れです。

キャプテンになった直後にプレーが落ちるのは、珍しいことではありません。

仲間と先生のあいだに立つ

3つ目が、部員と先生のあいだに立つ負担です。先生の方針を部員に伝えたり、部員の不満を受け止めたりする場面が出てきます。

部員からは「先生の味方」、先生からは「チームをまとめる役」と見られるので、どちらにも本音を言いにくくなります。この板ばさみが、キャプテンの子がいちばん疲れやすいところです。

うさママ

最近、部活のことを聞いても「別に」としか言わないんです。

あげば

無理に聞き出さなくて大丈夫。話したくなったときに聞ける空気を作りましょう。

親ができる5つの支え方

ここからは、家でできる具体的な支え方です。全部を一度に始める必要はありません。できそうなものから取り入れてください。

STEP
選ばれたことを大げさにしない
STEP
帰宅後は聞き役に回る
STEP
睡眠と自分の練習の時間を守る
STEP
チームの問題に親が入らない
STEP
続けていることを言葉にする

1:選ばれたことを大げさにしない

キャプテンに選ばれると、親もうれしくなります。ですが、親戚や周りに言いふらしたり、「キャプテンなんだから」と期待を重ねたりすると、子どもの肩の荷はさらに重くなります。

選ばれたことは、まず本人と一緒に喜ぶだけで十分です。「大変なこともあると思うけど、困ったら話してね」と一言添えておくと、あとで相談しやすくなります。

サルくん

「困ったら話してね」って言われるだけで、ちょっと安心します。

2:帰宅後は聞き役に回る

キャプテンの子が部活の話をしてきたら、アドバイスより先に最後まで聞くことを優先します。「それは〇〇すればいい」とすぐ答えを出すと、子どもは次から話さなくなりがちです。

聞いているときは、「そうだったんだ」「それは大変だったね」と受け止める言葉だけで構いません。本人が「どうしたらいい?」と聞いてきたときに、はじめて一緒に考えます。

キャプテンの子に必要なのは、答えよりも「安心して話せる相手」です。

話を聞く時間は、夕食のあとや車で送り迎えする途中など、向かい合わない場面のほうが話しやすい子もいます。

私も選手の相談を受けるときは、まず最後まで話してもらうことを大切にしています。話しているうちに、本人が自分で答えにたどり着くことが少なくないからです。

3:睡眠と自分の練習の時間を守る

キャプテンは、部活の連絡や考えごとで寝る時間が遅くなりやすい役目です。夜遅くまで部員とメッセージをやり取りしていないか、それとなく気にかけてあげてください。

寝る時間が遅くなると、翌日の練習で集中力が落ちます。家の決まりとして「夜は何時までに連絡を終える」と本人と話し合って決めておくと、無理なく守りやすくなります。

休みの日に自分の練習をしたいと言ったら、その時間も大事にしてあげてください。キャプテンが自分のプレーを伸ばす姿は、チームにとってもよい見本になります。

4:チームの問題に親が入らない

部員とのトラブルや、先生とのやり取りで悩んでいると聞くと、親が間に入りたくなります。ですが、キャプテンの仕事に親が直接口を出すと、子どもはチームの中で立場を失いやすくなります。

親がやるのは、本人が自分で動けるように話を聞くところまでです。先生に相談したほうがいい内容でも、まずは本人から伝えられるように背中を押します。

うさママ

先生に一言いってあげたほうが、早く解決しそうですけど…。

あげば

親が動くのは最後の手段です。まずは本人が話せるよう支えましょう。

ただし、体調に関わることや、いじめなど本人だけでは解決できない問題は別です。その場合は、本人の気持ちを確かめたうえで、親から先生に相談してください。

5:続けていることを言葉にする

キャプテンの仕事は、うまくいっても誰かにほめられることが少ない役目です。試合の勝ち負けや、チームがまとまったかどうかで評価されがちです。

家では、結果ではなく「毎日キャプテンをやっていること」を認めてあげてください。「今日も最後まで片づけしてきたんだね」のように、見えにくい行動を言葉にするのがコツです。

サルくん

片づけのこと、気づいてもらえてたんだ!明日もがんばれます。

キャプテンの親がやりがちな3つの失敗

よかれと思ってやったことが、キャプテンの子の負担を増やしてしまうことがあります。よくある失敗を3つ挙げます。

失敗1:チームの結果をキャプテンの責任にする

試合に負けたあと「キャプテンがもっと声を出さないと」と言ってしまう失敗です。負けの理由は、1人のキャプテンだけにあるわけではありません。

チームの結果をキャプテンに背負わせると、子どもは試合がこわくなります。試合のあとは、結果より本人がどう感じたかを先に聞いてください。

サルくん

負けたのは自分のせいだって、ずっと思っていました…。

あげば

勝ち負けはチーム全員のものです。1人で背負わなくていいんですよ。

失敗2:ほかの部員や保護者に悩みを話す

子どもから聞いた部員の話を、ほかの保護者に話してしまう失敗です。悪気がなくても、話が回りまわって部員の耳に入ると、キャプテンの子が信頼を失います。

家で聞いた話は、家の中だけにとどめるのが基本です。子どもが「話してよかった」と思える関係を守ることを優先してください。

うさママ

保護者同士の立ち話で、つい話してしまっていました…。

あげば

家で聞いた話は、家の中にとどめておきましょう。

失敗3:「キャプテンの親だから」と全部引き受ける

チームによっては、キャプテンの保護者が保護者会の連絡役を頼まれることがあります。親としても「子どもがキャプテンだから」と、当番や係を多く引き受けてしまいがちです。

引き受けすぎると、親の負担が増えるだけでなく、家で子どもの話を聞く余裕もなくなります。できる範囲を先に伝え、ほかの保護者と分担して進めてください。

先生に相談したほうがいい3つのサイン

基本は見守りでよいのですが、次のような様子が続くときは、先生に相談することを考えてください。

相談を考えたい3つのサイン
  • 部活に行く前に、腹痛や頭痛を訴える日が続く
  • 眠れない、食欲が落ちるなど、体の調子が戻らない
  • 「キャプテンをやめたい」「部活に行きたくない」と口にする

体の不調が続くときは、キャプテンの負担だけが理由とは限りません。まずはかかりつけの医師に相談し、そのうえで先生と話すと進めやすくなります。

「やめたい」と言われたときも、すぐに答えを出す必要はありません。何がつらいのかを1つだけ聞き、仕事の分担を減らせないか先生と話すこともできます。

よくある質問

キャプテンに向いていない性格の子でも大丈夫ですか?

大きな声で引っぱるタイプでなくても、キャプテンは務まります。
準備や片づけを丁寧にする、1人ひとりに声をかけるなど、その子に合ったまとめ方があります。

キャプテンの仕事を親が手伝ってもいいですか?

連絡網づくりなど、先生から保護者に頼まれた仕事は手伝って構いません。
部員への声かけや練習の進め方など、キャプテン本人の仕事には口を出さないほうがうまくいきます。

キャプテンになってからプレーが落ちています。

役目に慣れるまで、プレーが一時的に落ちるのはよくあることです。
家では責めずに、自分の練習の時間を確保できるよう支えてください。

キャプテンを辞めたいと言われたらどうすればいいですか?

すぐに賛成も反対もせず、何がつらいのかを聞いてみてください。
理由によっては、仕事の分担を先生と相談することで続けられる場合もあります。

まとめ:親は後ろで支えるキャプテンの味方になる

キャプテンになった子を支えるために、親が前に出る必要はありません。家を休める場所にして、話を聞き、休む時間を守ることが一番の支えになります。

キャプテンの仕事は本人に任せ、親は聞き役と生活の土台づくりに回ります。

キャプテンの負担家でできること
周りに気を配って頭が休まらない帰宅後は聞き役に回る
自分のプレーが落ちる不安自分の練習と睡眠の時間を守る
仲間と先生のあいだに立つチームの問題に親が入らない
ほめられる機会が少ない続けていることを言葉にする
体調の不調が続く医師と先生に早めに相談する

キャプテンを経験した時間は、チームをまとめる難しさも、仲間に支えられるありがたさも教えてくれます。家で安心して休めていれば、大変だった時間も、あとから前向きな経験として振り返れるようになります。

サルくん

家で話を聞いてもらえるから、明日もキャプテンがんばれます!

あげば

いいですね。家族はいちばん近くの応援団ですよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

保護者の方向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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