バレー部の人間関係で悩む我が子|親ができる関わり方の順番

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バレー部の人間関係で悩む我が子への親の関わり方を示すアイキャッチ
  • 部活の人間関係で子どもが元気をなくしているように見える
  • 話を聞いてあげたいのに、聞き方がわからない
  • 顧問の先生に伝えるべきか、見守るべきかで迷っている

こんな悩みを解決します。

バレー部の人間関係で子どもが悩んでいるとき、親がやることは聴く→切り分ける→必要なときだけ大人が動く、この順番です。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生を指導していると、保護者の方から人間関係の相談を受けることがあります。

そこで感じるのは、順番を飛ばして先に大人が動いてしまうと、かえって子どもが話してくれなくなるということです。

逆に、聴いて切り分けるところまでを家庭でやれば、大人が動くべき場面かどうかは自然にはっきりしてきます。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • バレー部で人間関係がこじれやすい理由がわかる
  • 子どもが話しやすくなる聴き方と、やめたい受け答えがわかる
  • 大人が動く場面と、見守る場面の線引きがわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:聴く→切り分ける→動く、の順番を守る

先に結論をお伝えします。人間関係の悩みで親ができることは、まず最後まで聴くこと。次に悩みの中身を切り分けること。動くのはそのあとです。

この順番には理由があります。子どもが話し始めた時点では、本人も何がつらいのかを言葉にできていないことが多いからです。

つらさの正体がわからないまま大人が動くと、子どもが望んでいない形で話が広がってしまいます。

STEP
子どもの話を、途中でさえぎらずに最後まで聴く
STEP
つらさの中身を、技術・役割・言葉・安全の4つに切り分ける
STEP
安全に関わることだけ、すぐ大人が動く
うさママ

すぐ先生に相談したくなってしまいます…。

あげば

その気持ちは自然ですよ。順番を1つ足すだけで大丈夫です。

大事なのは、動かないと決めることではありません。動くタイミングを1つ後ろにずらすだけです。

聴いて切り分けるまでに必要な時間は、長くても数日でしょう。その数日で、子どもの言葉はかなり整理されます。

バレー部の人間関係がこじれやすい3つの理由

バレーボールという競技には、人間関係の摩擦が生まれやすい条件がそろっています。理由がわかっていると、子どもの話を聞いたときに落ち着いて受け止められます。

理由①:コートの中で6人が常に関わり続ける

バレーボールは、1本のボールを複数人でつなぐ競技です。ボールが落ちた原因は1人に決められないのに、その場では誰かのミスに見えてしまいます。

サーブレシーブが乱れる、トスが合わない、お見合いでボールを落とす。どれも1人だけの問題ではありません。

それでも、点差が開いている場面では言葉がきつくなりやすいものです。試合中の一言が、そのまま関係のしこりになることは珍しくありません。

サルくん

落としたのはぼくのせいじゃないのに…。

あげば

お見合いは2人で起きるものですからね。

理由②:ポジション争いが日常のなかにある

バレーボールはコートに立てるのが6人です。部員が20人いれば、多くの選手はベンチから見ることになります。

しかも、レギュラーは1度決まって終わりではありません。練習の中で毎日入れ替わる可能性があります。

同じ学年で同じポジションを目指していれば、仲のよい友達がそのまま競争相手になります。

この距離感の難しさは、大人が思っている以上に子どもの負担になっているものです。

理由③:上下関係が練習の段取りに組み込まれている

ネットを張る、ボールを出す、コートを片づける。バレー部の練習は、準備と片づけの分担で成り立っています。

この分担は、多くの場合で学年ごとに決まっています。だからこそ、うまく回っているうちは気持ちよく練習できます。

反対に、分担があいまいなときや、誰かに偏っているときは不満がたまりやすくなります。技術ではなく段取りが原因でぎくしゃくしている、というのはよくある話です。

バボット

モメゴトノ半分ハ段取リ

段階1:子どもの話を最後まで聴く

最初にやることは、聴くことだけです。助言も、解決策も、この段階では脇に置いておきます。

聴くと決めておくと、途中で口を出したくなる自分に気づけます。この気づきがあるだけで、聞き方はかなり変わります。

話が止まってしまう受け答え

よかれと思って出した言葉が、話の続きを止めてしまうことがあります。次の3つは特に多いパターンです。

子どもが話すのをやめてしまう受け答え
  • そんなの気にしなくていい、と気持ちを打ち消す
  • あなたにも悪いところがあるんじゃない、と原因を返す
  • 先生に言ってあげる、とその場で行動を決めてしまう

どれも子どもを助けたい気持ちから出た言葉です。ただ、受け取る側からすると、話を最後まで聞いてもらえなかったという印象だけが残ります。

一度そう感じると、次からは家で話さなくなります。そうなると、状況が悪くなっても気づけません。

うさママ

全部言ってしまっていた気がします…。

あげば

気づいた時点で切り替えれば大丈夫ですよ。

話が続きやすくなる受け答え

反対に、話が続く受け答えには共通点があります。判断をせずに、事実と気持ちを分けて確認していくやり方です。

話が続きやすくなる受け答え
  • それでどうなったの、と時間の流れを追う
  • そのときどう思ったの、と気持ちだけを聞く
  • お母さんにできることはある、と最後に確認する

最後の確認は特に大事だと考えています。何をしてほしいかを本人に決めてもらえるので、大人が先走らずにすみます。

答えが「何もしなくていい」であれば、それも1つの答えです。聞いてもらえたこと自体で軽くなる悩みもあります。

サルくん

聞いてもらえただけで、ちょっと楽になった。

段階2:悩みの中身を4つに切り分ける

話を聴いたら、次は中身を切り分けます。人間関係の悩みとひとまとめにせず、どの種類なのかを見分けると、やることが決まります。

切り分けの軸は4つです。実際にはいくつかが重なっていることが多いので、一番重いものを1つ選ぶつもりで見てください。

悩みの種類よくある中身家庭でやること
技術のことミスを責められる・下手だと言われる練習の話に置き換えて聞く
役割のこと出番がない・仕事が偏っている事実を時系列でメモする
言葉のこと強い言い方が続く・無視される頻度と相手を確認する
安全のこと体を押される・持ち物を隠されるすぐ学校へ連絡する

技術のことであれば、練習のやり方を変えるだけで空気が変わることがあります。うまくなれば言われる回数が減るからです。

役割のことは、子どもの主観だけで判断しないほうが安全でしょう。日付と内容をメモしておくと、あとで先生に伝えるときに話が早くなります。

言葉のことは、1回きりなのか続いているのかで意味がまったく変わります。だからこそ頻度の確認が必要になるんですよね。

そして安全のことは、切り分けの対象ではありません。ここは迷わず大人が動く領域です。

うさママ

重なっているときはどうすればいいでしょうか?

あげば

安全が1つでも入っていたら、そちらを優先してください。

段階3:大人が動く場面と、見守る場面

切り分けができたら、動くかどうかを決めます。ここを感情で決めないことが、結果として子どもを守ります。

判断の基準は、子ども自身の力で状況を変えられるかどうかです。変えられないことに本人だけで立ち向かわせるのは、見守りではありません。

すぐ大人が動く場面

次のような状態があるときは、様子を見ずに学校へ連絡してください。子ども本人が止めてきても、ここは大人の判断を優先します。

すぐ学校へ連絡する状態
  • 体を押される・物を投げられるなど、けがにつながる行為がある
  • 持ち物を隠される・壊されるなど、物への被害が出ている
  • 特定の相手から続けて強い言葉を受けている
  • 部活のある日だけ体調をくずす状態が続いている

連絡先は、まず顧問の先生になります。話が進まないときは、担任の先生やスクールカウンセラーにも同じ内容を伝えておくと安心です。

このとき役に立つのが、段階2でとっておいたメモです。いつ・どこで・何があったかが並んでいるだけで、相手に伝わる速さが変わります。

眠れない状態や食欲が落ちた状態が続いているときは、学校への連絡と合わせて医療機関にも相談してください。

心身の不調は、家庭だけで判断しないほうが安全です。

バボット

記録ガアレバ話ハ早イ

見守る場面

一方で、大人が動かないほうがよい場面もあります。子ども自身の力で戻せる範囲の摩擦です。

見守ってよい状態
  • けんかの相手とも、練習では普通に話せている
  • つらさを口にしたあと、次の日には部活へ行けている
  • 相手が特定の1人ではなく、日によって変わる
  • 本人が自分から、こうしてみると言葉にできている

こうした場面では、家庭は安心して帰れる場所であるだけで十分な役割を果たしています。

伝え方に迷ったときは、先生への相談の仕方をまとめた記事も参考にしてみてください。

子ども自身にできる、関係を戻す小さな行動

親が整えられるのは家庭の側までです。コートの中で関係を戻していくのは、最後は子ども自身になります。

ただ、いきなり話し合いをさせる必要はありません。日常の動きを少し変えるだけで空気が変わることがあります。

あいさつと返事を自分から先に出す

いちばん効果が出やすいのが、あいさつと返事です。相手が返してくれるかどうかは関係なく、自分から先に出すことに意味があります。

これは礼儀の話というより、チームのなかでの立ち位置の話です。声が出ている選手は、コートで頼られやすくなります。

サルくん

返事だけなら、明日からできそう!

あげば

それだけで十分ですよ。

練習の準備をひとつ引き受ける

もうひとつは、練習の準備を1つ引き受けることです。ネットを張る、ボールを出す、モップをかける。どれでもかまいません。

段取りの分担が原因でぎくしゃくしているときは、この1つで空気が変わることがあります。手を動かしている人には、強い言葉が向きにくいものです。

無理に多くを背負う必要はありません。1つだけ、続けられるものを選ぶのがコツです。

うさママ

技術の話じゃなくてもいいんですね。

あげば

人間関係は、動きから戻ることも多いんですよ。

それでも状況が変わらないときは、続けるかどうかを一緒に考える段階に入ります。判断の材料は、次の記事に整理してあります。

よくある質問

子どもが何も話してくれないときはどうすればいいですか?

質問を減らして、生活のリズムだけを見てください。
部活のある日だけ朝起きられない、食事が進まないといった変化が続くなら、話の有無に関わらず学校へ相談してよい段階です。

相手の親に直接伝えてもよいでしょうか?

保護者同士で直接やりとりするのは避けたほうが安全です。
感情が入りやすく、子ども同士の関係をさらに固くしてしまうことがあります。窓口は顧問の先生に一本化してください。

顧問の先生に伝えると、子どもが不利になりませんか?

伝え方を変えると、その心配はかなり減ります。
誰かを責める形ではなく、家でこういう様子が見られますという事実の共有から入ると、先生も動きやすくなります。

私が学生時代に同じ経験をしています。話してもいいですか?

短く話すぶんには支えになります。
ただし解決法まで重ねると助言に変わってしまうので、そんなこともあったよ、で止めておくのがおすすめです。

まとめ:順番を守れば、判断は難しくない

バレー部の人間関係の悩みは、順番を決めておくだけで対応がぐっと楽になります。聴く→切り分ける→必要なときだけ動く。この3つだけ覚えておいてください。

段階やること迷ったときの目安
段階1最後まで聴く助言せず、気持ちだけ確認する
段階24つに切り分ける一番重いものを1つ選ぶ
段階3動くか決める安全に関わるならすぐ連絡する

私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中学生を指導してきました。

人間関係で沈んでいた選手が戻ってくるとき、きっかけは大きな話し合いではなく、あいさつや準備といった小さな行動であることがほとんどです。

サルくん

まずは返事から、やってみるよ。

あげば

それでいいんです。家では、ゆっくり話を聞いてもらってくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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