- バレーの練習で、どれくらいカロリーを使っているのか知りたい
- 自分がどれくらい食べればいいのか、目安がわからない
- 練習の後半になると、いつもエネルギー切れのように体が重くなる
こんな悩みを解決します。
バレーの消費カロリーは「メッツ×体重×時間」でおおまかに計算でき、体重55kgの人が2時間練習すると400〜600kcal台になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
この記事では、国の研究機関などが日本語版を作った「身体活動のメッツ表」と、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに解説します。
計算のしかたに加えて、使った分を毎日の食事でどう補えばいいかも紹介していきます。
読み終わるころには、練習の日に自分がどれくらい食べればいいか、イメージできるようになるはずです。
- バレーの消費カロリーを自分で計算できる
- 計算した数字を、どこまで信じていいかがわかる
- 使ったエネルギーを、食事でどう補えばいいかがわかる
結論:2時間の練習で400〜600kcal台を使う
結論からお伝えします。体重55kgの選手が2時間練習すると、消費カロリーは440〜660kcalほどになります。
ご飯にすると、およそ茶わん2杯から3杯分です。思っていたより多いと感じた人もいるかもしれません。
ただし、この数字は大人向けの表から出した「おおまかな目安」です。ぴったり同じ量を食べる必要はありません。
大切なのは、練習で使った分を、ふだんの食事の主食でしっかり補うことなんですよね。
サルくん2時間でご飯2杯分以上も使っているんですか!?



そう。だから練習の日は、しっかり食べることが大事なんだ。
- 消費カロリーは「メッツ×体重(kg)×時間」で計算できる
- バレーのメッツは、全般4.0・試合6.0(大人向けの表)
- 計算の答えは、じっとしていても使う分を含んでいる
- 中高生は大人の表がそのまま当てはまらないので、目安として使う
- 使った分は、おもに主食の量で補う



ショウヒカロリー ハ メヤス トシテ ツカウ
消費カロリーの計算方法
まずは、自分の消費カロリーを計算してみましょう。使うのは、体重と練習の時間と「メッツ」という数字の3つだけです。
計算式は「メッツ×体重×時間」
メッツは、その運動が、じっと座っているときの何倍のエネルギーを使うかを表した数字です。座って静かにしているときが1.0メッツになります。
2024年に改訂された「身体活動のメッツ表」(成人版)では、消費カロリーを次の式で求めるとされています。
消費カロリー(kcal)=メッツ×体重(kg)×運動した時間(時間)
たとえば、表の例では、3メッツの運動を体重50kgの大人が30分(0.5時間)行うと、3×50×0.5=75kcalになります。



かけ算だけなら、ぼくにもできそうです!
バレーのメッツは全般4.0・試合6.0
メッツ表には、バレーボールの数字がいくつか載っています。
| 内容 | メッツ |
|---|---|
| バレーボール(全般) | 4.0 |
| バレーボール(試合・体育館) | 6.0 |
| バレーボール(試合以外・レクリエーション的な練習) | 3.0 |
| ビーチバレー(砂の上) | 8.0 |
同じバレーでも、試合のほうが数字が大きくなっています。動く量や、ジャンプ・ダッシュの回数が多いためと考えられます。
部活の練習は、パスのような軽いメニューから、試合形式のような強いメニューまでまざっています。
迷ったら、ふだんの練習は全般の4.0、試合形式が中心の日は6.0で計算すると考えやすいでしょう。
ほかの運動のメッツも、同じ表で調べられます。
| 運動 | メッツ |
|---|---|
| ジョギング(自分のペース) | 7.5 |
| なわとび(全般) | 11.0 |
| ウェイトトレーニング(スクワットなど) | 5.0 |
| ゆったりしたストレッチ | 2.3 |
体重55kgで2時間練習した場合
では、体重55kgの選手が2時間練習した場合を計算してみます。
| 練習の内容 | 計算 | 消費カロリー |
|---|---|---|
| ふだんの練習(全般) | 4.0×55×2 | 440kcal |
| 試合形式が中心 | 6.0×55×2 | 660kcal |
同じ2時間でも、練習の内容で200kcal以上の差が出ます。
文部科学省の「日本食品標準成分表」では、ご飯(精白米)は100gあたり156kcalです。440kcalは、ご飯にするとおよそ280gになります。



自分の体重を入れれば、すぐに出せますね。



練習の日と試合の日で、数字を比べてみるといいよ。
計算した数字を使うときの注意点
計算はかんたんですが、出てきた数字をそのまま信じすぎないことも大切です。ここでは、知っておきたい3つの注意点を紹介します。
大人向けの表なので中高生にはずれが出る
今回使ったメッツ表は成人版で、対象は19〜59歳とされています。
子どもや10代は、体の大きさや、じっとしているときに使うエネルギーが大人とちがいます。
そのため、海外では10代向けにメッツを調整した「ユース版」の表も作られています。
中高生が大人の表で計算した数字は、「だいたいこのくらい」という目安として使いましょう。



じゃあ、計算しても意味がないんですか…?



意味はあるよ。自分が使う量のイメージをつかむためのものなんだ。
答えには「じっとしていても使う分」が入っている
メッツの計算で出た数字には、座っていても使うエネルギーの分(1.0メッツ)も含まれています。
体重55kgの人なら、2時間座っているだけでも1.0×55×2=110kcalほど使っています。
つまり、ふだんの練習(4.0メッツ)の440kcalのうち、練習をしたことで増えた分は330kcalほどです。
「練習で440kcal使ったから、いつもの食事に440kcal足す」と考えると、少し多めに見積もることになります。
とはいえ、成長期の選手は不足のほうが心配なので、少し多めに食べるくらいで考えてかまいません。
練習の内容や動き方で毎日変わる
同じ2時間でも、休けいや待ち時間が長い日と、ずっと動き続ける日では、使う量がちがいます。
また、体重が重い人ほど、同じ運動でも消費カロリーは大きくなります。チームメイトと数字を比べて、多い・少ないを気にする必要はありません。



ヒトト クラベナクテ ダイジョウブ
1日に必要な量で考える
練習で使う分がわかったら、次は1日全体で見てみましょう。
1日の目安は推定エネルギー必要量で確かめる
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1日に必要なエネルギーの目安(推定エネルギー必要量)が、年齢・性別・体の動かし方ごとに示されています。
| 年齢 | ふつう | 高い |
|---|---|---|
| 12〜14歳 男子 | 2,600kcal | 2,900kcal |
| 12〜14歳 女子 | 2,400kcal | 2,700kcal |
| 15〜17歳 男子 | 2,850kcal | 3,150kcal |
| 15〜17歳 女子 | 2,300kcal | 2,550kcal |
「高い」は、活発な運動の習慣がある人を想定した区分です。毎日のように部活で練習している選手は、「高い」に近いと考えてよいでしょう。
この数字には、生活のための分や、成長のための分も含まれています。中高生は、練習で使う分に加えて、体が大きくなるためのエネルギーも必要なんですよね。
1日の食事の全体像は、シリーズのまとめ記事で紹介しています。
足りているかは体の様子で確かめる
表の数字は、平均的な体格の人を想定したものです。同じ年でも、身長や体重、練習量によって必要な量はちがいます。
厚生労働省の資料でも、食べている量が足りているかは、体重の変化などで確かめるよう書かれています。数字を毎日ぴったり計算するより、体の様子を見るほうが確かです。
- 練習の後半になると、いつも体が重くなる
- 前の日の疲れが、朝になっても抜けない
- 体重が少しずつ減り続けている
- 練習のあと、強い空腹のまま長い時間がたつ
当てはまるものが続くときは、学校の先生や指導者、医師・管理栄養士に相談してください。



練習の後半、いつも体が重いのはそのせいかも…。



まずは、食べる量を見直してみるといいね。
使ったエネルギーを食事で補う
ここからは、練習で使ったエネルギーを、毎日の食事でどう補えばいいかを紹介します。
主食の量で調整する
体を動かすエネルギー源として真っ先に使われるのは、ご飯やパン、麺に多い糖質(炭水化物)です。
そのため、練習の量に合わせて増やしたり減らしたりするのは、まず主食と考えるとわかりやすいです。
| 食べもの | エネルギー |
|---|---|
| ご飯(精白米)100g | 156kcal |
| バナナ(食べる部分)100g | 93kcal |
※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」の数値です。
コンビニのおにぎりは、ご飯がおよそ100g前後のものが多いので、1個で150kcal前後と考えるとイメージしやすいでしょう。
商品によってちがうので、くわしくは包みの栄養成分表示を見てください。
糖質の役わりは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
1回で食べきれない分は補食で足す
練習の日に必要な量を、朝・昼・夜の3回だけでとろうとすると、1回の量がかなり多くなります。
食べきれないときは、練習の前後におにぎりやバナナなどの補食を足して、1日の中で数回に分けてとると食べやすくなります。



練習前におにぎり1個なら、ぼくでも食べられます!
補食に向いている食べものは、こちらでまとめています。
練習が終わったあとの食べ方は、こちらの記事が参考になります。
家族にお願いするときは練習の予定を伝える
家でご飯を用意してもらっているなら、「明日は試合形式で3時間練習がある」のように、練習の予定を伝えてみてください。
練習が長い日だけ、ご飯を多めにしてもらうだけでも、補える量は変わります。



自分の練習のことを、自分の言葉で伝えられるといいね。
よくある失敗と直し方
最後に、消費カロリーを気にしはじめた選手がやりがちな失敗と、その直し方を紹介します。
数字を見て食べる量を減らしてしまう
消費カロリーを計算すると、「食べすぎているかも」と心配になる人もいます。
でも、練習量の多い中高生は、エネルギーが足りなくなるほうが心配です。
国際オリンピック委員会(IOC)の2023年の声明では、運動で使う量に対して食べる量が足りない状態が続くと、体のいろいろな働きやパフォーマンスに悪い影響が出るおそれがあるとされています。
体型を気にして主食をぬいたり、食事を極端に減らしたりするのはやめましょう。気になることがあれば、ひとりで決めずに医師や管理栄養士に相談してください。



ヘラスヨリ タリテイルカ ヲ ミル
毎日カロリーを細かく計算しようとする
食べたもののカロリーを毎回すべて計算するのは、大変で長続きしません。
計算は「練習の日はこのくらい使う」というイメージをつかむために、何回かやってみれば十分です。
あとは、主食・主菜・副菜などをそろえて、体の様子を見ながら量を調整しましょう。
休みの日も練習の日と同じ量にこだわる
練習が休みの日は、練習の日ほどエネルギーを使いません。おなかのすき具合に合わせて、主食の量を少し調整してかまいません。
ただし、休みの日でも成長のためのエネルギーは必要です。食事をぬいたり、極端に減らしたりはしないでください。



休みの日も、3食しっかり食べるのが基本だよ。
バレーの消費カロリーについてよくある質問
まとめ:計算はイメージづくり、量は主食で調整する
この記事では、バレーの消費カロリーの計算方法と、使ったエネルギーを食事で補う考え方を、メッツ表と食事摂取基準をもとに紹介しました。
消費カロリーは「メッツ×体重×時間」でおおまかにわかる。数字は目安として使い、練習の量に合わせて主食で補う。
まずは、自分の体重とふだんの練習時間で、一度計算してみてください。自分がどれだけエネルギーを使っているかがわかると、練習の日に食べる量が自然と変わってくるはずです。



さっそく、自分の数字を計算してみます!



しっかり食べられれば、最後まで動ける体を作れるよ。
参考にした資料
- 中江悟司・吉村英一・小野玲「改訂第2版『身体活動のメッツ(METs)表』成人版」(PDF)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の策定ポイント(PDF)
- 堺市「あなたに必要な1日のエネルギー量の目安は?」(日本人の食事摂取基準2025年版より)
- 文部科学省「食品成分データベース」水稲めし 精白米 うるち米
- 文部科学省「食品成分データベース」バナナ 生
- NCCOR「Youth Compendium of Physical Activities」(10代向けに調整したメッツ表)
- Mountjoy M, et al. 2023 International Olympic Committee’s (IOC) consensus statement on Relative Energy Deficiency in Sport (REDs). British Journal of Sports Medicine, 2023
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
食事・栄養については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。
- Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
- 送料無料:シューズやサポーターなど、対象商品が送料無料で届く
- Prime Music:試合前のウォーミングアップ曲もこれ1つ
▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)
▶ 関連記事: バレーボールシューズおすすめ12選|元日本代表がポジション別厳選









