- バレー部を続けると内申点が上がるのか、正直よく分からない
- 勉強の時間が削られてまで続ける意味があるのか迷っている
- 部活を途中でやめたら、受験で不利になるのではと心配になる
こんな悩みを解決します。
結論からお伝えすると、部活動そのものが内申点(教科の評定)を直接上げることはありません。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、この話は毎年どこかの家庭から出てきます。
ただ、評価されないという意味ではありません。部活が効いてくる場所が、内申点とは別のところにあるだけなんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 内申点と調査書の違いがはっきりし、心配の中身が整理できる
- 部活が入試で評価される場面と、されない場面が分かる
- 続けるか迷ったときに、何を基準に決めればいいかが決まる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:評定を上げるのは授業、部活が効くのは別の欄
まず、いちばん誤解されやすいところをはっきりさせます。
内申点と呼ばれているものは、各教科の評定(5段階など)を合計した数字です。これは授業の学習状況に対する評価なので、放課後の部活動でここが動くことはありません。
では部活はどこで見られるのかというと、調査書の中の別の欄です。
- 内申点(評定):授業・提出物・テスト・実技の評価で決まる
- 部活動の実績:調査書の特別活動の記録などに記載される
- 出欠の記録:部活とは別に、欠席や遅刻の状況が記載される
つまり、部活を頑張っても数学の評定は上がりません。逆に、部活をやめたからといって評定が下がるわけでもありません。
うさママ部活で内申が上がると聞いていたのに…?



上がるのは評定ではなく、別の欄の記録なんです。
ここを分けて考えられると、家庭での話し合いがとても楽になります。勉強の話は勉強の話として、部活の話は部活の話として進められるからです。
なお、入試での扱いは都道府県や学校によって違います。最終的な判断の前には、必ず学校の先生に確認してください。



ヒョウテイハジュギョウ・ブカツハキロク
内申点と調査書はどう違うのか
言葉が似ているので混ざりやすいところです。ここを先に分けておきます。
分かってしまえば、心配すべきことと、心配しなくていいことがはっきりします。
内申点=教科の評定を合計した数字
内申点は、9教科それぞれに付く評定の合計です。多くの地域で5段階が使われ、学年によって重みが変わる仕組みを採っているところもあります。
評定が付く材料は、授業中の取り組み・提出物・定期テスト・実技の成果です。ここに部活動の成績が加わることはありません。
保健体育の評定も、あくまで体育の授業に対する評価です。バレー部だから体育が5になる、ということは起きません。
近年の通知表は、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度といった観点ごとに評価が付き、それをまとめて評定が決まる形が一般的です。
つまり、テストの点だけでも、まじめさだけでも評定は決まらないということです。



テストは悪くないのに、4止まりで…



観点のどれが弱いのか、面談で聞いてみましょう。
調査書=学校生活全体を記録した書類
調査書は、評定だけでなく、委員会や行事への関わり、部活動の実績、出欠の状況などをまとめた書類です。内申書と呼ばれることもあります。
部活動の記録が入るのはこちらです。大会の成績や役職が書かれることもあります。
調査書を作成するのは、基本的に担任の先生です。家庭が内容を決められるものではありませんが、記載の考え方を聞くことはできます。
ただし、書き方も、入試でどう使うかも、地域や学校によって差があります。ここは思い込みで判断せず、面談の場で聞くのが確実です。



聞いてもいいことなんですね。



制度の確認は、遠慮する場面ではありませんよ。
部活が評価につながる5つの場面
では、部活動はどこで効いてくるのでしょうか。大きく5つの場面があります。
- 調査書の特別活動の記録に、実績や役職が記載されるとき
- 推薦入試の出願条件に、部活動の継続や実績が入っているとき
- 面接で、中学校生活で頑張ったことを聞かれるとき
- 志望理由書や自己PRを自分の言葉で書くとき
- 競技実績を評価する特別な選抜枠に出願するとき
ここから、一般入試と推薦入試に分けて見ていきます。
一般入試では、点数化されないことが多い
学力検査と評定で合否を決める一般入試では、部活動の実績を得点に換算しない地域が多くあります。
一方で、特別活動などのための得点枠を設けている地域もあります。扱いは本当にばらばらなので、住んでいる地域の入学者選抜の要項を見るのがいちばん確実です。
要項は各都道府県の教育委員会が公表しています。ここだけは人づてではなく、原本を見てください。
あわせて見ておきたいのが、学力検査と調査書の比重です。同じ地域でも、高校や学科によって配分が変わることがあります。
学力検査の比重が高い高校なら、当日の点数で差がつきます。逆に調査書の比重が高いなら、日々の積み重ねがそのまま効いてきます。
推薦入試では、重い材料になりやすい
推薦入試や自己推薦では、話が変わります。部活動をどう続けたか、何を担ったかが、面接や書類の中身そのものになります。
3年間続けたという事実は、それだけで説明の土台になります。キャプテンやマネージャーなどの役割を担った経験も、語れる材料になります。
ここで効いてくるのは、大会の順位よりも何を考えて、どう動いたかを自分の言葉で話せるかです。
補欠だった選手が、練習の記録を続けてチームを支えた話をする、といった伝え方でも十分に伝わります。順位が出せなかったから語れない、ということはありません。
競技の実績で声がかかるスポーツ推薦は、また別の枠組みです。



推薦かどうかで、まったく違うんですね。



だから志望校の入試方式から逆算するといいですよ。
評定を上げたいなら、動かせるのは授業のほう
心配の中身が評定にあるなら、手を打つ場所は部活ではありません。授業のほうです。
ここは、部活を続けたまま改善できる部分が多く残っています。
提出物とテストは、疲れていても形にできる
評定を落とす原因で多いのが、提出物の未提出です。テストの点が取れていても、出していないものがあると評価は伸びません。
部活で疲れて夜に力尽きる日は、帰宅してすぐの15分を提出物にあてる形に変えるだけで変わります。寝る前にやろうとすると、たいてい間に合いません。
授業中の姿勢は、練習より短い時間で変えられる
授業での発言やノートの取り方は、意識すればその日から変えられます。練習で身につけた技術のように、時間をかけて積み上げる必要がありません。
部活で身についた、まず一度やってみるという姿勢は、授業でもそのまま使えます。私の指導現場でも、部活に本気の選手ほど授業の切り替えが早いことがよくあります。
分からないまま黙っている時間がいちばんもったいない、という感覚は、練習でも授業でも同じなんですよね。
テスト期間は、部活が止まる貴重な時間
多くの中学校では、定期テストの前に部活動の休止期間が設けられます。ここは評定を動かせる、まとまった時間です。
この期間に何をするかを先に決めておくと、休みに入ってから迷わずにすみます。体を動かさない日が続くので、短い運動を挟んで生活のリズムを保つのもおすすめです。



部活のせいにしなくてよかったんですね!



変えられるところに時間を使いましょう。
続けるか迷ったときの考え方
ここまでを踏まえて、いちばん多い悩みに戻ります。受験のために部活をやめるべきか、という問いです。
判断の基準は、受験制度ではなく子どもの状態に置いてください。
やめる理由が「内申のため」なら、いったん保留
内申点は部活では動きません。だから、内申のためにやめるという理由だけなら、その判断はいったん置いてください。
時間を作りたい、体力的につらい、人間関係がしんどいといった別の理由があるなら、それは正面から話し合う価値があります。
本人が理由をうまく言えないこともあります。そのときは、いつから、どんな場面でつらいのかを一緒に書き出すと、答えが見えてきます。
引退の時期から逆算して、切り替えを決める
多くの中学校では、3年生の夏に引退する流れになります。そこまでの期間が残り何か月かで、取れる選択は変わります。
残りが短いなら、やりきってから切り替えるほうが、本人の納得も勉強への集中も得やすくなります。
途中でやめた場合、空いた時間がそのまま勉強に向かうとはかぎりません。生活のリズムが崩れて、かえって集中できなくなる子もいます。
やめる場合も続ける場合も、1日の時間の使い方を家族で決め直すところまでをセットにしてください。
やめる方向で話が進む場合は、伝え方の手順を先に決めておくと、こじれずにすみます。
やりがちな3つの誤解
最後に、家庭でよく聞く誤解を整理しておきます。
大会で勝てば内申が上がる
勝った事実は調査書に記載されることがありますが、教科の評定には反映されません。
大会の結果が効くのは、推薦や特別な選抜枠に出願する場面です。そこを狙わないのであれば、結果そのものが入試の点数になることは期待しないほうが落ち着きます。
途中でやめると必ず不利になる
途中でやめたことが、そのまま不利に働くと決まっているわけではありません。
気になるときは、記録の書き方を担任に確認してください。不安の多くは、確認するだけで消えます。
大事なのは、やめたあとの時間をどう使うかです。空いた時間が勉強に向かっていれば、結果として評定は動きます。



やめること自体を責めていました…



責めるより、空いた時間の使い方を一緒に決めましょう。
内申が足りないから志望校を下げるしかない
評定の合計だけで決める必要はありません。学力検査の比重が高い入試方式を選べば、当日の点数で挽回できる場合もあります。
入試方式によって評定の重みは変わるので、志望校の選び方とセットで考えてください。
よくある質問
まとめ:心配の中身を分けてから、手を打つ
この記事では、部活動と内申点の関係をお伝えしました。
大事なのは、評定は授業で決まり、部活は調査書の別の欄と推薦で効いてくるという切り分けです。
| 気になること | 実際のところ |
|---|---|
| 部活で内申点は上がるか | 教科の評定は上がらない |
| 部活はどこに書かれるか | 調査書の特別活動の記録など |
| 一般入試での扱い | 得点化しない地域が多いが、扱いは地域差が大きい |
| 推薦入試での扱い | 継続や役割が重い材料になりやすい |
| 評定を上げたいとき | 提出物と授業での姿勢から手を打つ |
私は元日本代表として活動してきましたが、3年間続けた経験は、入試のあとに効いてくる場面のほうがずっと多いと感じています。



まずは面談で確認してきます!



確かめてから決めれば、迷いませんよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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