- 子どもの試合を撮りたいけれど、手ぶれで見返せる映像にならない
- 三脚を買おうか迷っているが、体育館で使っていいのか分からない
- 高さや重さの数字を見ても、どれを選べばいいのか決められない
こんな悩みを解決します。
体育館での試合撮影は、まず会場の決まりを確かめて、三脚が使えない場所なら一脚に切り替えるのが失敗しない順番です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中高生を指導してきましたが、保護者の方が撮った映像がそのまま練習の材料になる場面は何度もありました。
見返せる映像かどうかは、腕前よりも支える道具で決まります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 体育館で三脚と一脚のどちらを選ぶかの判断ができる
- 高さ・重さ・雲台など5つの基準で迷わなくなる
- 撮る前に確認することと、当日の置き方が分かる
用品選び全体の考え方は、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:会場の決まりを先に確かめ、迷ったら一脚を選ぶ
先に結論をお伝えします。撮影の道具は会場で三脚を立ててよいかを確かめてから選ぶ、この順番を変えないでください。
学校の体育館も大会の会場も、通路や観客席の広さはそれぞれ違います。三脚を立てられる場所かどうかは、道具の性能とは関係なく決まってしまいます。
立てられない会場のほうが多い、と考えておくくらいでちょうどいいでしょう。
その前提に立つと、部活の試合で使いやすいのは一脚のほうです。1本足なので場所を取らず、人が通るときはすぐに動かせます。
- 席が決まっていて動かない … 三脚が使える会場なら三脚
- 立ち見・通路ぎわ・人の出入りが多い … 一脚
- 2階のギャラリーから撮る … 手すりが使えるので一脚で足りる
- 練習で固定して撮り続ける … 三脚
どちらを買うか迷うなら、はじめの1本は一脚をおすすめします。三脚が使える会場では一脚も使えますが、その逆はできないからです。
うさママ三脚を持って行って、使えなかったら困りますよね…。



だから一脚が安心です。使える場所がずっと広いですよ。
ここからは、体育館で三脚が使いにくい理由・5つの選び方の基準・スマホで撮る場合・当日の確認事項の順に見ていきます。
体育館で三脚が使いにくい3つの理由
そもそも、なぜ三脚が敬遠されるのかを整理しておきます。理由が分かると、会場での判断が速くなります。
- 3本の足が広がり、通路や隣の席にはみ出す
- 足に引っかかる人が出ると、けがにつながる
- 高さを出すと、後ろの人の視界をふさぐ
いちばん大きいのは1つ目です。三脚は安定させるほど足を広げることになるので、思っているより床の面積を使います。
中学・高校の会場は、観客席が狭いことも少なくありません。保護者が並んで座ると、足を広げる場所そのものがなくなるわけです。



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2つ目のけがも見過ごせません。試合中は、選手も役員の方もコートのまわりを走ります。
暗がりで足を引っかけると、機材が倒れるだけでは済まない場合もあるでしょう。
3つ目の視界も、同じ会場にいる保護者どうしのことなので気になるところです。後ろに人がいるなら、カメラの高さは座った人の頭より下に収めておくと安心できます。
大会によっては、そもそも三脚の持ち込みや使用が禁止されていることもあります。要項や当日の案内で確認しておいてください。
試合の日のふるまい全般は、次の記事でまとめています。
三脚・一脚を選ぶ5つの基準
ここからが選び方です。数字がたくさん並んでいますが、見るところは5つに絞れます。
基準①:高さは「立ったまま構える目線」に合わせる
まず見るのが最大の高さです。座って撮るのか立って撮るのかで、必要な数字が変わります。
立って撮るなら、自分の目の高さから10cmほど引いた数字が目安になります。身長160cmの方なら140〜150cm前後です。
座って撮るなら、100〜120cmあれば足ります。低い位置で使うほうが、まわりの視界もふさぎません。
ネットより高い位置から撮れると、コート全体が見やすくなります。2階のギャラリーが開いている会場なら、そこから撮るほうが道具の高さに頼らずに済むでしょう。
私は選手に映像を見せるとき、必ずコート全体が入っている物を選んでいます。自分と味方の位置関係が分かる映像のほうが、直すところがはっきりするからです。



高ければ高いほどいい、ではないんですね。



はい。必要な高さが出れば十分です。伸ばすほど揺れますから。
基準②:重さは「持ち歩ける上限」から逆算する
次が重さです。ここを軽く見ると、結局持って行かなくなります。
一脚は300〜600g、三脚は1〜2kgが、部活の試合で扱いやすい範囲です。子どもの荷物とは別に、自分で運ぶ前提で考えてください。
素材で言うと、アルミは丈夫で手ごろ、カーボンは軽いかわりに値段が上がります。年に数回の持ち出しならアルミでも困りません。
ただし軽すぎる三脚は、風のない体育館でも揺れます。カメラが重い場合は、本体の重さもある程度必要になると覚えておきましょう。



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基準③:雲台は左右に振れるタイプを選ぶ
雲台(うんだい)は、カメラを乗せる台の部分です。ここが動画の撮りやすさを大きく左右します。
バレーはラリーで左右にボールが動くので、水平方向になめらかに振れる雲台を選んでください。ビデオ雲台・動画用と書かれている物が該当します。
写真向けの自由雲台は、向きを変えるたびに固定をゆるめることになります。ラリーを追うには向きません。
一脚の場合は、雲台なしで本体ごと傾ける使い方もできます。まずは付いている物で試して、足りなければ買い足すほうが無駄がありません。
基準④:脚の段数は少ないほうが揺れにくい
脚は何段かに分かれて伸び縮みします。段数が多いほど小さくたためますが、そのぶん接続部分が増えて揺れやすくなります。
持ち運びを優先するなら4〜5段、安定を優先するなら3段が目安です。部活の会場まで電車で行くなら、たためる長さも確かめておいてください。
伸ばす順番にもコツがあります。太い段から先に伸ばし、いちばん細い段は最後に使うと、同じ高さでも揺れが減ります。
基準⑤:石突きはゴムが付いている物にする
石突き(いしづき)は、脚の先端の部分です。体育館では、ゴムのカバーが付いている物を選んでください。
金属がむき出しの先端は、床を傷つけることがあります。会場によっては、それだけで使用を断られる場合もあるでしょう。
ゴムが付いていれば滑りにくくなり、音も出にくくなります。カバーを外せるタイプなら、外したまま持って行かないよう気をつけてください。



床を傷つけない、という視点はありませんでした!



借りている会場ですからね。そこを守れる方は歓迎されますよ。
撮影用の道具は、スポーツ用品店ではなくカメラの売り場で探すことになります。実物を持ってから決めるのがいちばん確実です。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
スマホで撮るときに用意したい道具
カメラを持っていない家庭のほうが多いはずです。スマホでも、支える道具があれば十分見返せる映像になります。
スマホホルダーとモバイルバッテリー
まず必要なのが、一脚や三脚にスマホを付けるためのホルダーです。ネジの規格はほぼ共通なので、手持ちの機種が挟める幅かどうかだけ見てください。
横向き(横撮り)で固定できる物を選びましょう。コートは横に広いので、縦向きだと両サイドが切れてしまいます。
もう1つがモバイルバッテリーです。動画は電池の減りが速く、1日の大会だと午後までもたないことがあります。



カメラがなくても大丈夫なんですね。



十分です。大事なのは、ぶれずに全体が入っていることですから。
- スマホホルダー(横向きで固定できる物)
- モバイルバッテリーと充電ケーブル
- 保存容量の空き(前日に確認しておく)
保存容量は前日に空けておく
当日いちばん多いのが、容量不足で撮れなくなる失敗です。試合1試合ぶんの動画で、数GBになることもあります。
前日に古い動画を移しておくと、当日あわてずに済みます。写真や動画の預け先については、次の記事で書いています。
撮った映像を本人の上達に使う方法は、こちらでくわしく解説しています。
撮る前に確認する3つのこと
道具がそろっても、確認を飛ばすと当日使えません。会場に着く前に済ませておきたいことを整理します。
チームと会場のルールを先に聞く
最初に確認するのは、撮ってよいかどうかです。学校やチームの方針で、撮影そのものを制限している場合があります。
この3つを踏んでおけば、当日に注意を受けることはほとんどありません。
映像には相手チームの選手も写ります。撮ること自体は問題なくても、その扱いには気をつける必要があるでしょう。
インターネットへの公開は、また別の話になります。判断の基準は次の記事にまとめました。
置き場所は「人の動線の外」に決める
会場に入ったら、先に立てる場所を決めてしまいましょう。通路・出入口・役員の方が通る導線は避けてください。
いちばん落ち着くのは、壁を背にした席のいちばん端です。後ろに人が立たないので、高さを出しても迷惑になりません。
私のスクールでも、撮影する保護者の方には最初に場所を決めてもらっています。試合が始まってから動くと、結局その時間の映像が使えなくなるからです。



気づいたら、いい場所は埋まっているんですよね。



だから早めに入るんです。場所取りも準備のうちですよ。
観戦当日の持ち物は、次の記事にリストがあります。
試合撮影でよくある失敗3つ
最後に、買ったあとで気づきやすい失敗をまとめておきます。
失敗①:高さいっぱいまで伸ばして揺れる
背を高くするほど、わずかな振動が画面で大きく揺れます。とくにいちばん細い段まで伸ばした状態は不安定です。
必要な高さで止めておくほうが、結果として見やすい映像になります。
失敗②:縦向きのまま1試合撮ってしまう
スマホを縦のまま固定すると、コートの左右が切れます。サーブを打つ選手もレシーブする選手も、同時には写りません。
横向きで固定できているか、1本目のサーブの前に必ず画面を見る。これだけで1試合ぶんを無駄にせずに済みます。
失敗③:ズームを使いすぎて追いきれない
寄って撮るほど、ボールが画面から出ていきます。ラリーを追うなら、コート全体が入るくらいの引きで固定するほうが見返しやすくなります。
選手の表情を撮りたい場合は、タイムアウトなど止まっている時間に寄るのがおすすめです。



3つとも心当たりがあります…。



次の試合から直せば大丈夫です。どれも設定だけの話ですよ。
遠くのコートを見たいだけなら、次の道具も選択肢になります。
よくある質問
まとめ:一脚を軸に、高さと雲台で決める
バレーの試合撮影の道具は、会場の決まりを確かめたうえで、三脚より一脚を軸に選ぶのが基本です。
選ぶときに見るのは、高さ・重さ・雲台・段数・石突きの5つ。数字を追いかけるより、持ち歩ける範囲で必要な高さが出るかを先に決めてください。
| 見るところ | 判断の基準 |
|---|---|
| 高さ | 立って撮るなら目線より10cm低い位置まで |
| 重さ | 一脚300〜600g・三脚1〜2kgが扱いやすい |
| 雲台 | 左右になめらかに振れる動画向けの物 |
| 段数 | 運びやすさなら4〜5段・安定なら3段 |
| 石突き | ゴム付き。床を傷つけない物 |
私は元日本代表として長く競技に関わってきましたが、映像が残っているチームほど、選手が自分の動きを言葉にできるようになると感じています。
まずは会場で撮ってよいかを聞くところから始めてみてください。



今度の試合で、まず顧問の先生に聞いてみます!



それが最初の一歩です。許可さえ取れれば、あとは道具の話ですよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
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