- 「ゲームキャプテン」と「キャプテン」が、どう違うのかわからない
- 主将が交代でベンチに下がったとき、誰が代わりをするのか知りたい
- 審判に何を聞いてよくて、何を言ってはいけないのかを整理したい
こんな疑問を解決します。
ゲームキャプテンは、試合中にコートの上でチームを代表し、審判と話すことを許された選手です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、判定に納得できない場面で、選手が何人も審判に詰め寄ってしまう光景は練習試合でもよく見かけます。
審判と話せる人と、話してよい内容は、ルールではっきり決まっています。そこを知っているだけで、苦しい場面でもチームは落ち着いて動けます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- ゲームキャプテンと主将(チームキャプテン)の違いがわかる
- 主将がコートにいないとき、誰がどう引き継ぐのかがわかる
- 審判に頼めることと、警告につながる聞き方の違いがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:ゲームキャプテンは「審判と話せるただ1人の選手」

先に結論をお伝えします。
ゲームキャプテンは、ボールが止まっているときに、審判へ話しかけることを許されたコート上のただ1人の選手です。
判定の理由を聞きたいときも、ユニフォームの交換を頼みたいときも、窓口になるのはこの選手だけです。ほかの選手が直接審判に話しかけると、注意や警告の対象になることがあります。
サルくんキャプテンって、チームに1人だけじゃないんですか?



主将は1人だけど、コートの上の代表はその時々で変わるんだよ。
ここで大事なのは、ゲームキャプテンと主将は必ずしも同じ人ではない、という点です。
主将がコートに立っていれば、その主将がそのままゲームキャプテンになります。主将が交代でベンチに下がれば、コートにいる別の選手が役目を引き継ぎます。
もう1つ押さえておきたいのは、話しかけられるのは「ボールが止まっているとき」だけということです。ラリーの最中に審判へ声をかけても、受け付けてはもらえません。



コートノ ダイヒョウハ ヒトリダケ
ゲームキャプテンとチームキャプテン(主将)の違い
名前が似ているので混ざりやすいのが、ゲームキャプテンとチームキャプテンです。ルールの上では、それぞれに別の役目があります。
チームキャプテンは「試合全体」の代表
チームキャプテンは、いわゆる主将のことです。試合の前にスコアシートへ名前が書かれ、試合を通してチームの代表を務めます。
試合が始まる前には、チームを代表してコイントスに出て、スコアシートにサインをします。試合が終わったあとも、審判にお礼を伝え、スコアシートにサインをして結果を確かめるのが主将の役目です。
胸の番号の下には、主将であることを示すマークを付けます。日本バレーボール協会の6人制競技規則では、8cm×2cmの大きさと決められています。



胸の番号の下の線って、主将の目印だったんですね!



そう。審判は、あのマークで主将を見分けているんだよ。
ゲームキャプテンは「コートの上」の代表
ゲームキャプテンは、試合中にコートの上でチームを代表する選手です。主将がコートに入っているときは、主将がそのままゲームキャプテンになります。
つまり、主将が最初から最後までコートに立っていれば、2つの役目は同じ人が担います。違いが出てくるのは、主将がベンチに下がったときです。
2つの違いを表にまとめます。
| 比べる点 | チームキャプテン(主将) | ゲームキャプテン |
|---|---|---|
| 何の代表か | 試合全体のチームの代表 | コートの上のチームの代表 |
| 人数 | 1試合を通して1人 | 場面によって入れ替わる |
| 主な役目 | コイントス・試合前後のサイン | 試合中に審判と話す |
| 目印 | 胸の番号の下のマーク | 決まった目印はない |
主将の役割やチームの引っぱり方は、別の記事でくわしく書いています。こちらはルールよりも、ふだんの部活での動き方が中心です。
主将がコートにいないときの引き継ぎ方
主将が交代でベンチに下がると、コートの上に代表がいなくなります。そのままにしてはいけないので、ルールで引き継ぎ方が決まっています。
監督か主将が、コートの選手を指名する
主将がコートにいないときは、監督または主将が、コートに立っている選手の中からゲームキャプテンを1人指名します。
指名された選手は、次のどれかが起きるまで、その役目を続けます。
- 自分が選手交代でコートを出たとき
- 主将がコートに戻ってきたとき
- そのセットが終わったとき
セットが終われば、指名はいったんリセットされます。次のセットの始まりに主将がコートにいなければ、あらためて指名が必要です。
誰がゲームキャプテンなのかは、チーム全員がわかるようにしておきます。あいまいなままだと、審判に呼ばれたときに誰が行くのかで迷ってしまいます。
なお、リベロもゲームキャプテンになることができます。守備の専門の選手だから代表になれない、ということはありません。
試合前に「次の代表」の順番を決めておく
実際の試合では、主将が交代するたびに、ベンチで「次は誰にする?」と慌てることがあります。そうならないよう、試合前に順番を決めておくのがおすすめです。
たとえば、「主将が下がったら、まず副キャプテン。副キャプテンもいなければ、背番号の若い上級生」のように決めておきます。こうしておけば、交代のたびに迷うことはありません。



次の代表を決めておけば、交代のときも慌てずにすみますね!



そういうこと。代表がすぐに決まるチームは、審判とのやり取りもスムーズだよ。
ゲームキャプテンが審判に頼める4つのこと


ここからは、ゲームキャプテンが審判に頼めることを見ていきます。どれも、ボールが止まっているときに限られます。
頼めること1:ルールの説明を求める
判定のもとになったルールについて、主審に説明を求めることができます。チームメイトが聞きたいことがあれば、ゲームキャプテンが代わりに伝えます。
ここで気をつけたいのは、説明を求められるのはルールをどう当てはめたか、どう解釈したかという点だということです。
「今のは本当にアウトでしたか?」と判定そのものをくつがえそうとする聞き方は、説明を求めることにはなりません。
たとえば、「今の反則は、どのルールが当てはまったのか教えてください」という聞き方なら、説明を求める形になります。短く、落ち着いた声で聞くのが基本です。
頼めること2:納得できなければ抗議を申し出る
主審の説明を聞いても納得できない場合は、その場で主審に「抗議します」と申し出ることができます。申し出ておくと、試合が終わったあとにスコアシートへ正式な抗議の内容を書く権利が残ります。
ただし、抗議の対象はルールの当てはめ方や解釈に限られます。また、大会によっては抗議の仕組みそのものが違うことがあります。出場する大会の決まりを、要項で確かめておいてください。



納得できないときも、言い合うんじゃなくて申し出るんですね。



うん。その場で言い合っても、判定は変わらないからね。
頼めること3:服装や用具、位置の確認を求める
ゲームキャプテンは、次のような許可や確認を審判に求めることができます。
- ユニフォームなど、服装の全部または一部を取り換えること
- 自分たちのチームの位置(ポジション)が正しいかを確かめること
- 床やネット、ボールの状態を確かめてもらうこと
汗で床が濡れて滑りそうなときや、ユニフォームが破れてしまったときは、この形で審判に伝えます。
選手が自分の判断でプレーを止めたり、勝手に着替えに行ったりするのではなく、ゲームキャプテンを通すのが決まりです。
ポジションの確認は、ローテーションに不安があるときに役立ちます。サーブ前に位置が合っているかを確かめられれば、反則で1点を失うのを防げます。



位置があやしいときは、キャプテンから確かめてもらえばいいんですね!



うん。自分たちで勝手に動くより、ずっと確実だよ。
頼めること4:監督がいないときにタイムアウトや交代を求める
監督がいない試合では、ゲームキャプテンがタイムアウトや選手交代を求めます。監督の代わりを務めるアシスタントコーチもいない場合に限った役目です。
監督がいる試合では、タイムアウトや交代を頼むのは監督です。ゲームキャプテンが自分の判断で頼むことはできないので、ここは混同しないようにします。
タイムアウトの頼み方や回数は、別の記事でまとめています。
審判から呼ばれる場面もある
ゲームキャプテンは、自分から審判に話しかけるだけではありません。審判がチームに何かを伝えたいときにも、窓口として呼ばれます。
1つめは、チームへの注意です。審判への不満を態度に出すなどの軽い不法な行為があったとき、主審は早い段階でゲームキャプテンを呼び、口頭でチームに注意を伝えることがあります。



キャプテンが呼ばれるのは、チーム全体への注意なんですね。



そう。個人じゃなくて、チームに向けた合図だと受け止めよう。
2つめは、ベンチにいる人への罰則です。ベンチのメンバーや監督にカードが出るとき、主審はゲームキャプテンを呼んで、誰への罰則かを伝えます。
ゲームキャプテンはその内容を、該当するメンバーに伝える役目を担います。
3つめは、ポジションの反則があったときの説明です。サーブ順や位置の誤りがあった場合、主審はゲームキャプテンを呼んで状況を説明します。
呼ばれたら、すぐに審判のもとへ行き、聞いた内容をチームに正しく伝える。これも、ゲームキャプテンの大切な仕事です。
カードの種類や罰則の段階は、こちらの記事で確かめられます。
警告につながる聞き方と、正しい聞き方
審判に話しかけられるからといって、どんな聞き方をしてもよいわけではありません。聞き方をまちがえると、チームへの注意や警告につながります。
注意の対象になる聞き方
日本バレーボール協会の6人制審判実技マニュアルでは、次のような場面が、口頭での注意の対象になる例として挙げられています。
- 主審が質問に答えたあとも、論争を長引かせる
- ルールと関係のない質問を、何度もくり返す
- 一度注意されたのに、ゲームキャプテン以外の選手が判定について質問する
悔しい場面ほど、ほかの選手も審判に何か言いたくなります。それでも、話すのはゲームキャプテンだけです。ほかの選手は自分の位置に戻り、キャプテンに任せます。



納得できないと、つい自分でも言いたくなっちゃいます…。



その気持ちは、ゲームキャプテンに伝えてもらおう。言い合うより、次の1点に切りかえるほうが得だよ。
正しい聞き方の手順
ゲームキャプテンが審判に話しかけるときは、次の流れを意識します。
答えを聞いたら、それ以上言い返さずに戻ります。説明に納得できないときは、言い合うのではなく、その場で抗議を申し出る形を取ります。
私は元日本代表として多くの試合を戦ってきましたが、判定のあとに気持ちを切りかえられるチームほど、競った場面で強さを発揮していました。
審判とのやり取りを1人に任せることは、チーム全体の集中を守ることにもつながります。
試合が終わったあとにやること
試合が終わったあとの手続きは、主将の役目です。まず審判にお礼を伝え、スコアシートにサインをして、試合の結果を確かめます。
試合中にゲームキャプテンが主審に抗議を申し出ていた場合は、その内容をスコアシートに書くことができます。抗議を申し出ていなければ、試合後に新しく書き加えることはできません。
スコアシートにどんな項目があるのかは、書き方の記事で確かめておくと、サインの意味もわかりやすくなります。
よくある質問
まとめ:審判との窓口を1人にするとチームは落ち着く
ゲームキャプテンは、試合中にコートの上でチームを代表し、審判と話すことを許された選手です。主将がコートにいればそのまま主将が務め、いなければ監督か主将が指名します。
① 審判と話すのは、ボールが止まっているときのゲームキャプテンだけ。
② 主将が下がったときの代表は、試合前に決めておく。
③ 聞くのはルールの当てはめ方で、言い合いはしない。
| 場面 | ゲームキャプテンがやること |
|---|---|
| 判定の理由を知りたい | どのルールが当てはまったのかを主審に聞く |
| 説明に納得できない | その場で主審に抗議を申し出る |
| 床が濡れた・服が破れた | 審判に確認や許可を求める |
| 監督もコーチもいない | タイムアウトと交代を求める |
| 審判に呼ばれた | すぐに行き、内容をチームに伝える |
ゲームキャプテンを任されると、責任が重く感じるかもしれません。でも、やることはルールで決まっています。落ち着いて窓口になれば、チームのみんなは安心して次のプレーに集中できます。



主将が下がったときは、ぼくが代表になれるように準備します!



頼もしいね。聞き方の手順を覚えておけば、きっと大丈夫だよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。
- Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
- 送料無料:シューズやサポーターなど、対象商品が送料無料で届く
- Prime Music:試合前のウォーミングアップ曲もこれ1つ
▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)
▶ 関連記事: バレーボールシューズおすすめ12選|元日本代表がポジション別厳選









