- 教科書とバレーの道具で、玄関のリュックが持ち上がらないほど重い
- 肩が痛い・カバンの跡が残ると言われるけれど、どうしていいか分からない
- 減らしてあげたいのに、何を家に置いていいのか判断がつかない
こんな悩みを解決します。
先に結論をお伝えします。部活の荷物は、学校に置く物を決める・持つ日を分ける・背負い方を直すの3方向で、確実に軽くできます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきて、練習前から肩をさすっている子を何度も見てきました。
体育館に入ってくる時点で疲れている子は、たいてい荷物の重さで体力を削られています。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- バレー部の荷物が重くなる理由と、どこを削れるのかが分かる
- 家でも今日からできる5つの手順で、実際に重さを減らせる
- 学校やチームに相談するときの、角が立たない伝え方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:荷物は置く・分ける・背負い方の3方向で軽くなる
まず結論からお伝えします。学校に置く物を決める・持つ日を分ける・背負い方を直す。この3方向で荷物は確実に軽くなります。
荷物の重さは、才能や根性でどうにかするものではありません。中身を一つずつ見て、置ける物を外していく作業です。
そして、どうしても持たなければならない物が残ります。そこから先は、詰め方と背負い方で体にかかる負担を下げていきます。
うさママ部活をしている以上、しかたないと思っていました。



3つの方向から見直すと、半分近く減る子もいますよ。
大事なのは順番です。先に軽いバッグを買っても、中身が重いままなら体への負担はほとんど変わりません。
バッグを替えて減る重さは、せいぜい数百gです。中身の見直しで減る重さは、それよりずっと大きくなります。
まず中身を減らす、次に詰め方を直す、それでも重ければ道具を見直す。この順で進めてください。



中身ヲ減ラス方ガ 効果ハ大キイ
バレー部の荷物が重くなる3つの理由
ここからは、なぜバレー部の荷物が特別に重くなるのかを整理します。理由が分かると、削る場所も見えてきます。
教科書と部活の道具が同じ日に重なる
いちばん大きいのが、勉強道具と部活道具が同じ日に重なることです。
教科書とノートだけでも数kgになり、そこにシューズとウェアが乗ります。
さらに提出物やワークが加わる日は、一段と重くなります。授業のある日に練習があるかぎり、この重なりは毎日くり返されます。
しかも、勉強道具は本人の判断で減らしにくい物です。明日の授業で使うかもしれないと思えば、結局すべて持っていくことになります。
ここを軽くするには、学校側の決まりを知っておく必要があります。判断に必要な情報がないから、全部持つという安全策をとっているだけなんですよね。
シューズと着替えは思ったより重い
バレーシューズは、片足だけで300gを超える物もあります。左右そろえれば、それだけで600g以上です。
そこに練習着とタオル、汗をかいたあとの着替えが加わります。
乾く前の練習着は水分を含むぶん、行きより帰りのほうが重くなります。
体育館で見ていると、帰り道でリュックが片方に傾いている子がいます。濡れた物がかたよって入っていることが多いです。



帰りのほうが重い気がしていました。



気のせいではなく、実際に重くなっているんですよ。
季節によって持ち物が増える
夏は水筒が大きくなり、冬は防寒の上着が増えます。
同じ部活でも、季節によって1kg前後は変わります。
とくに夏場は、水分を多めに持たせたい時期と荷物が重い時期が重なります。ここは削るのではなく、あとでお伝えする方法で分散させてください。
冬は逆に、上着とタオルでかさが増えます。重さ自体は夏ほどではありませんが、リュックがふくらんで背中から離れるぶん、体感の重さは上がります。
重すぎる荷物が体に出るサイン
荷物の重さは、本人が口にする前に体のほうに先に出ます。ここでは気づきやすい2つのサインをお伝えします。
肩と首に出るサイン
まず見てほしいのが肩です。肩ひもの跡が赤く残る、家に帰ると肩を回している、といった様子が続いていないでしょうか。
片方の肩だけで背負う子は、そちら側だけ跡が濃く残ります。
首の後ろを触る回数が増えるのも、よくあるサインです。頭を前に出してバランスをとる姿勢が続くと、首の後ろが張ってきます。
本人は「疲れているだけ」と答えることがほとんどです。毎日のことなので、重さが原因だと本人も気づいていません。
帰宅してリュックを下ろした直後の姿勢を、一度だけ横から見てみてください。肩が前に丸まったまま戻らない子は、かなりの重さを背負っています。
首の後ろの張りが練習中にも続いているときの見方と、練習を休む目安は別の記事でまとめています。
腰と歩き方に出るサイン
もうひとつが腰です。背負ったときに上体が前に倒れ、あごが上がっていたら、重さが腰にかかっています。
歩き方が左右にゆれる、階段でひざを使わずに上がる、といった変化も見逃さないでください。
なお、荷物を軽くすることは痛みを治す方法ではありません。痛みが続くときや、休んでも戻らないときは、早めに医療機関に相談してください。



うちの子、最近よく肩をさすっています…。



本人は慣れてしまっていることが多いので、親御さんの目が頼りです。
背中の張りや腰の違和感が続く場合は、練習内容の見直しも必要になります。
荷物を軽くする5つの手順
ここが実際の作業です。週末に15分だけ時間をとって、この順番で進めてみてください。
まず全部出すところから始めてください。入れっぱなしのプリントや、先月のまま入っている物が必ず出てきます。
次に、毎日使う物とそうでない物を分けます。ここで本人に選ばせるのがコツです。
親が勝手に抜くと、必要な物まで外れて困ることがあります。自分で仕分けした子は、翌週から自分で調整できるようになります。
判断に迷う物が出てきたら、いったん別の山にしておいてください。1週間使わなかった物は、次の週末に外してかまいません。



出してみたら、いらない物が半分くらいありました。



それが分かっただけで、もう半分は解決していますよ。
3つ目が、学校に置ける物を決める作業です。文部科学省も、持ち物の重さに配慮するよう学校へ通知を出しています(児童生徒の携行品に係る配慮について)。
置き場所の決まりは学校ごとに違うので、勝手に置かず必ず確認してください。
4つ目は、持つ日の割りふりです。ウェアの洗濯を週の途中で1回はさむ、シューズは金曜だけもち帰る、といった分け方で1日あたりの重さが下がります。
シューズを学校に置けるなら、それが最も効きます。置けない場合でも、週に2回のもち帰りにすれば往復の回数そのものが減ります。
毎日もち帰る物を1つ減らすだけで、1週間の負担はかなり変わります。
最後が詰め直しです。ここは次の章でくわしくお伝えします。
詰め方と背負い方でもう一段軽くする
同じ重さでも、入れる位置と背負い方で体感は変わります。ここは今日からすぐに直せるところです。
重い物は背中側・上のほうに入れる
いちばん重い物を、背中に近い側へ入れてください。教科書やシューズがこれにあたります。
背中から離れた前側に重い物を入れると、体が後ろに引かれて上体が前に倒れます。
高さは、肩の少し下あたりが目安です。底に重い物を沈めると、リュックが下に垂れて腰で支える形になります。
重い物が下に集まると、リュック全体が後ろへ引っぱられます。それを止めようとして上体が前に倒れ、腰と首に力が入り続けることになります。



重イ物ハ 背中側ノ上
軽いタオルや着替えは、外側や下のすき間へ回してください。
ベルトを締めて体に密着させる
肩ひもは、リュックと背中のあいだに手がすっと入らないくらいまで締めます。
ゆるい肩ひもは、歩くたびに荷物が上下に動き、そのたびに肩を引っぱります。
胸のベルトがついているなら必ず留めてください。肩ひもが外に開かなくなり、肩の一点に集まっていた力が分散します。
腰ベルトつきのリュックなら、それも活用してください。重さの一部を腰の骨で受けられるようになります。



ベルトは飾りだと思って、ずっと外していました。



締めるだけなので、今日からできる一番かんたんな方法です。
そして、必ず両肩で背負わせてください。片方だけで背負う癖は、左右差を作る原因になります。
学校とチームに相談するときの伝え方
それでも重い場合は、相談する段階です。ここは言い方ひとつで結果が変わります。
置き場所のルールを確認する
まず、置いていい物の範囲を聞くところから始めます。教室のロッカーが使えるのか、部室に置けるのか、学校によって条件が違います。
聞き方は、お願いではなく確認の形が通りやすいです。
「置いていい物の範囲を教えてください」と尋ねれば、先生も答えやすくなります。
先生の側にも、盗難やなくし物を避けたいという事情があります。そこを踏まえて聞けば、使える場所を一緒に探してもらえることが多いです。
学校で難しければ、部室や更衣室に置けないかを顧問に相談する手もあります。バレー部の道具だけでも預けられれば、通学の荷物はぐっと軽くなります。
減らしてくださいと頼むより、どこまで置けますかと聞くほうが話が進みます。
チームの道具は当番で分ける
ボールかごや救急セットなど、チームの共有物を特定の子が毎回運んでいることがあります。
これは当番にして回すのが公平です。学年やポジションで固定せず、順番に回せば1人あたりの負担は下がります。
顧問やキャプテンに、当番表の形で提案すると受け入れられやすくなります。



当番なら、みんな納得してくれそうです。



誰かが我慢する形にしないことが、長く続けるコツです。
バッグそのものを見直す場合は、背負いやすさと重さのバランスで選んでください。
よくある質問
まとめ:重さは工夫で減らせる
部活の荷物は、持って当たり前のものではありません。
中身を減らす・持つ日を分ける・背負い方を直す。この順番で進めれば、無理なく軽くできます。
| やること | 効果が出る場所 | 始めるタイミング |
|---|---|---|
| 中身を全部出して仕分ける | 荷物そのものの重さ | 週末に15分 |
| 学校に置く物を決める | 毎日の往復ぶん | 先生に確認してから |
| 持つ日を曜日で分ける | 1日あたりの重さ | 週のはじめ |
| 重い物を背中側に詰める | 肩と腰への負担 | 今日から |
| ベルトを締めて密着させる | 歩くときのゆれ | 今日から |
私が体育館で見てきた限り、荷物が軽くなった子は練習の入りが明らかに変わります。体力を移動で使わずに済むからです。
まずは中身を全部出すところから、今週末に試してみてください。



今週末、一緒に中身を出してみます。



それだけで驚くほど減りますよ。本人に選ばせてあげてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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